まぁ、大体予想通りというか

やっぱりこう…本当にそのコンテンツが好き、

これでいうと"映画"が好きって人、

その"作品"が好きってのは二の次で、

まずはそれ以外の"不特定多数"を巻き込むこと

なんだよなぁ…っていう。

タイムリーにまとめられたネタがあって


ウケるとかじゃなくて日本人の大半が凄まじい馬鹿でそいつらを動員しないとヒットしないからだな
普通の映画好きを動員したくらいじゃもうどうしようもないんだよ
映画ファンならあらすじを見たり監督や出演者で映画館に行こうするけど大半の頭の悪い日本人はそうじゃないからな

>> 米国は日本人と比べ物にならないレベルの大馬鹿だぞ

音楽とかもそうだけど、確かになぁ…と。

音楽にしろ、映画にしろ、

そのコンテンツ自体がホントに好きな人たちは

そういうのをわかっていつつも複雑な思いもあるんじゃないか

なんて思ってしまうんですが。

ぱっと見て内容が予め理解できないと手を出したくないって層をターゲットにした映画なんだなあと思ってる
でもそういう層ってファスト映画で済ませそうだよなw

↑こういうこともありそうだからね(´・ω・`)-3

本当に好きな人以外をターゲット層として見ると

結局、先細りにしかならない気がしてなぁ…

どうも、トトです。



まぁ今回はそんなタイトル的には問題なしの

国産アニメーション映画

今年18本目となる映画は

シンエヴァに続く、今年2本目のアニメーション作品。

公開日は金曜日で、尚且つ残業だったので

当日には観に行けませんでしたが、

その公開日に放送していた

『サマーウォーズ』はしっかり観ました。笑

もちろんBDは持っていても、ですw

そんなサマーウォーズを作った監督、スタジオの

最新作を観に行ってきました。





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竜とそばかすの姫

高知の自然豊かな村に住む17歳の女子高生・すずは 幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。 母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。 いつの間にか父との関係にも溝が生まれ 現実の世界に心を閉ざすようになっていく。 曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日 偶然にも、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>に 「ベル」というキャラクターで参加することになる。

もうひとりの自分。 もうひとつの現実。
もう、ひとりじゃない。


<U>では自然と歌うことができたすず(ベル)は 自ら作った歌を披露し続けていく内に あっという間に世界中の人気者になっていく。 そんな驚きも束の間 突如轟音とともにベルの前に現れたのは 竜の姿をした謎の存在だった―。







リアルタイムに映画館で作品を観た

『サマーウォーズ』以降、

すべての作品をリアルタイムで追えている

細田守監督のスタジオ地図が手掛ける映画の最新作

竜とそばかすの姫

を、公開日翌日の17日(土)に映画館で鑑賞。


直近でシンエヴァのチケット即完を体験してるので

休日でも、前日昼間にチケット予約が出来たのが

あ、フツーに取れるんだ

なんて、ちょっと拍子抜け。笑

それでも、その前日の夕方にはになってたし、

当日の客入りも、コロナによる制限下で

ひと席ずつ空けているにしても

8割くらいは埋まっていました。

今作はプロモーションもかなりしてましたしね。

本作自体のCM、他社とコラボしたCM

テレビ番組にも取り上げられてたし、

公開日までに10個のメイキングも出して、



公開までの3週間に過去3作のテレビ放送

これだけやっての初週の土日なんだし、

客が入らない方がおかしいってもんです。



そんな本作『竜とそばかすの姫』は

個人的に細田作品でいちばん好きな

サマーウォーズ』と同じく

仮想世界を舞台にした世界観。

だからこそ、予告編の時点で

かなり期待値高めで観に行きました。

結果は大いに満足。

サマーウォーズ竜とそばかすの姫

自分が好きな細田作品の中で

晴れてトップ2となりました。

もちろんパンフレットもGET

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サマーウォーズのOZもそうだったけど、

今作の仮想世界『U』も、とても魅力的であり、

OZよりも技術が発展した仮想世界ってことが

見るだけで明らかになります。



OZも、Uも、

こういうのあったら面白そうだなー、なんて

どちらもそう思わせてくれる魅力的な仮想世界であり

近い将来、実現可能なんじゃないか?と思わせるからこそ

余計に期待に満ちてしまいます。


各キャラのアバターを見るのも楽しい。

これもサマーウォーズの頃と変わりません。

仮想世界に無数に存在するアバターを

これでもかってほどに物量を敷き詰めるところも

共通して楽しめるところですね。

アバターだけでなく、ベルの衣装から放たれる

無数の花のとことかもね。

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今作ではUの世界のみ、アバターのみのキャラもいて

こいつは現実世界ではどういう人なのか

ってのが不明なキャラがそこそこいて、

気になるまま終わってしまったのは心残りでしたね。


それ以外の映像表現的な部分でも

これまでの作品よりもかなりパワーアップしてる印象。



Uなんて、パッと見でOZより遥かにデカいし、

手描きの部分が申し分ないってのは

過去の作品から十二分にわかっていますが、

CG部分にもかなり力入れてたように思う。

ベルの表情の変化、演技なんかも良かったです。





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今作のアバターは『As』と呼ばれてますが

すず=ベルなのは予告からわかるにしても

他のキャラのAsがどんななのかってのも

サマーウォーズから続く楽しみの1つでした。

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昨今のディズニー作品の多くのキャラデザを手掛けている人が

今作でベルのキャラデザを担当しているとのことで

予告編を見た時点では、細田作品にしては

異質とも思えるキャラデザで

ずっと違和感が消えなかったんだけど

120分の中で…というよりも、

120分よりも遥かに早く馴染みました。

ベルが先か、すずが先か

どちらが先に出来上がったかはわからないけど、

すずのそばかすが、ベルの方になると

メイクみたいに見えるのとかも面白いですね。



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そしてOZと同じく、仮想世界に存在する

クジラの存在

監督、クジラ好きなんかな?笑

サマーウォーズ (ジョンとヨーコ)
バケモノの子 (一郎彦)
竜とそばかすの姫


気付けば、スタジオ地図の作品の半分にクジラ出てる。

自分もクジラは好きなので嬉しいけども

細田作品に於ける『クジラ』の存在、気になるな。

監督がクジラに関して話してるインタビューとかないかな。笑



そうしたクジラも含め、

今作もとても魅力的な仮想世界を作ってくれましたが

世情を見るに、今こういう仮想世界ができてもな…

っていう部分も、しっかり描いてくれていました。

大きな出来事が起こる度に出てくる

ネットユーザーの声

これがまた不快で、気持ち悪くて、

良くも悪くも、自分の意思などまるでないような同調意識

現代の有象無象なネットユーザーのことを

ものすごく上手く表現できてるな、と。

この部分はサマーウォーズより強く出てました。

サマーウォーズが公開された2009年よりも

そういう部分でのネット環境は遥かに酷くなってますからね…

サマーウォーズでは、ただの言葉(書き込み)だけでしたが

今作では、それに加えて動画も出てくる。

今で言うYouTuberやTikTok、インスタみたいなもんか。

現代がそーゆー世の中だもんね。

今作に限らず、昨今そうした

ネットユーザーの誹謗中傷、SNSの在り方など

まさに現代ならではの問題を取り上げる映画は

決して少なくありません。

そういった作品然り、本作然り、

こういうのを観て、阿呆が1人でも減ればな…

なんて思うけど、そういう迷惑な連中ってのは

こういう作品をまず観ないだろうというジレンマ。


しかし、そういった悪い面だけではなく

ネットの良い面も描かれていると思います。

パンフレットにあったインタビューでは

『デジモン~』から『サマー~』と、ずっとネットを肯定的に描いてきた世界で唯一の監督だと自分で思っています(笑)

と、監督も語ってますからね。笑


そういったシラケる連中の存在があっても

細田作品の多くで語られてきた家族のことだったり

人間関係、現実の人間同士のコミュニケーションだったりも

しっかり描かれていて、そういうのを見ると

やっぱ細田作品だなぁってのも思います。

夏の空と雲の描写なんかもね。



突如としてUに現れた

ベルという歌姫の存在も大きかった。

今作でベル(すず)を演じたのは

過去にフジロックにも出演経験のある

シンガーソングライターの中村佳穂さん

上手いかどうかで言われたら悩むけど

少なくとも、個人的に違和感はなかったです。

女子高生のすずとしても。

でも、ベルの歌唱シーンはさすがに圧巻でした。

歌部分は別の人がやったりするのも珍しくないけど

今回はどちらも中村佳穂さんが演じていたので

その部分は良かったですね。




いやー、しかしやっぱりよ!

映画の演出も存分に後押ししてると思うけど

すごー…(* ゚Д゚)

見入り、魅入り、聴き入っちゃいましたね。

冒頭部分の、

ベルの存在があっという間に大きくなったことで

最初の歌が色んなリミックス、アレンジされてたのも

面白かったけど、やっぱり本人のがいちばん良い。

IMAXとか轟音上映の方は

さすがに早期に埋まってたし、数も少ないしで

通常の方で観たけど、そっちでも観たいですね。

…2回目行くか?





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そして、タイトルにもなっている



予告編から思ってたけど、竜に見えねぇ…w

オオカミっぽく見えるんだよなw

一般的な竜(龍)のイメージとも少し違うし、

何なら2足歩行で服まで着てる。

うーん…竜に見えんw

でも、作中でも『(THE) BEAST』って表示されるし

一般的なイメージのDRAGON(竜/龍)というより

BEAST(獣)という方が、

外見的にも近いイメージだからかもしれませんね。

あと、この竜とベルの絡みとか見てると

どうしても『美女と野獣』が浮かんできちゃいますね。笑

何ならバラまで出てきちゃうしw

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パンフレットの監督のインタビューを読むと

そもそも『美女と野獣』が好きで、

大いに影響を受けていることが伝わります。


アニメ版、実写版、どちらかでも見たことある人は

間違いなく思ってしまうところだと思います。

そこに細田テイスト、現代要素もあるので、

細田守作
現代版 美女と野獣


的な感じなのかもしれません。



今回、ベル=すずと

すずの友だちのヒロちゃん以外は

割とアバター(As)=本人の描写が少なく

竜に関しても、観ながら

アイツか?コイツか?

って予想しながら観てたけど、最後まで当たりませんでした。笑

しかし、まぁ虐待とはなぁ…

しかも、すずがいる同じ日本での出来事っていう。

何億人が一同に介するネット社会の出来事でも

問題が起きていたところは

同じ国、小さな日本の中の、東京にあるひと地域

というギャップというか、"現実"というか、ね。

世界は広いようで狭い

ってのを実感させられます。

まぁ、これが仮に海外だとしたら

Uの世界の中では瞬時に翻訳して会話できても

現実世界じゃそうもいかないし、

何なら物理的距離という問題もあるし、

終わらせられなくなっちゃうという

映画的な都合があったにしてもね。笑


でも、そうして

すずが現実世界の"竜"を助けにいくことで

すず母が自分の身をかえりみず、

小さな女の子を助けに行った理由が

すずも少し理解できるような描写は良かったですね。



と、細かく語っていくとキリがありませんが

キリなく語れるほど楽しめたという証です。

で、時間があれば2回目も観に行きたい…

という気持ちにも多少駆られている

竜とそばかすの姫

細田作品、中でも『サマーウォーズ』が好きな人

それと『美女と野獣』が好きな人も

楽しめるかもしれない作品でした。笑


そして、現代のネット社会にも通ずることから

今まさにネットやSNSを楽しんでる人たちの

1人でも多くに観て欲しい作品であり、

ネットやSNSの使い方や、

人に対して気遣い、優しくできる人が

1人でも増えて欲しいという希望の為にも

多くの人に観て欲しい作品でした。







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