昨年11月に発注したものが

GW初頭の5/1、ようやく届きました。

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Linkin Park『Hybrid Theory』

20周年を記念した、アートワークの兵士

コラボFUNKO POP!

前に買ったエヴァがデカかったので

これの小ささに驚きましたが、

背景のアートワークとセットで

プラスチックのケースに入っているので

このまま飾れるのはとても(* ゚∀゚)イィ!

玄関のシューズボックスの上にでも置きたいけど

そこをまず整理しないと置く場所ないなw

にしても、このFUNKOそのものは

とても(* ゚∀゚)イィ!

どうも、トトです。



4月の新譜も片付いたことだし、

それでは5月分を…と、いきたいとこですが

まーた例によって第1週、第2週と

目ぼしい新譜が出なかったのでね…(。-∀-)

ってことで、今回で今年13枚目となる

過去作レビューを書いていこうかな、と。

現状、記事のストックもなくなっていたので

何にしようかなーと思ったけど

冒頭に挙げたFUNKOが届いたことで思い出した1枚。




DeadBySunrise_OutOfAshes
Dead By Sunrise『Out Of Ashes』
01. Fire
02. Crawl Back In
03. Too Late
04. Inside Of Me
05. Let Down
06. Give Me Your Name
07. My Suffering
08. Condemned
09. Into You
10. End Of The World
11. Walking In Circles
12. In The Darkness
13. Morning After





Linkin ParkChesterがボーカルを務めるロックバンド

Dead By Sunriseの1stにして唯一のアルバム

Out Of Ashesが2009年にワーナーからリリース。

Linkin Park好きなら知ってる人は多くとも、

実際に聴いた人はどれくらいなんだろうか?

ってのが気になるところ。


そんなこちら側の思いとは別に

今作についてChesterはこう語っています。

『Out Of Ashes』 の曲は、Linkin Parkがダブル・プラチナを獲得した2007年のアルバム 『Minutes To Midnight』 のレコーディング開始前の休暇中に制作されたものである。「何曲かすごくいい曲ができたと思ったんだけど、スタイル的にLinkin Parkのものだと思えなかったんだ」 とChester。「その曲は俺がバンドのために書くどの曲よりも暗くてムーディーだったんだ。だからLinkin Parkに手渡してLinkin Park的な曲に変貌させるのではなく、自分で自分の曲として手掛けることにきめたんだ。
Chester曰く、Dead By Sunrise用に書いた曲はこれまで自分が手がけたどの曲よりもよりダークで、セクシーで個人的な内容であるという。「自分でつきっきりで手がけたんだ」 と彼は言う。「だってこれが自分の頭の中で鳴り続けている音楽なんだ。」 Chesterが 『Out Of Ashes』 をつくる過程で感じたクリエイティブ面での自由さというものは “Crawl Back In” や “Let Down”、“Walking In Circles” といった曲に表れている。「このレコードには一切ヒップホップの影響がないんだけど、それがLinkin Parkとの大きな違いだと言えるんじゃないかな」 と彼は語る。「それに取り入れたヴォーカルのレイヤーやハーモニーの使い方は俺自身の声の新たな面を聴かせてくれると思う。俺はプログラミングやプロダクションなどあらゆるレコード制作の過程に関わったんだけど、勉強になる経験だっただけではなくすごく自信になったよ。そして遂にアルバムを人々に聴いてもらえると思うと嬉しいよ!

こういうの読んでても思うけど、

Chesterの無邪気さが少し伝わりますね。

音楽に対して真摯な姿勢なんかもね。


そんなChester自身がが

Linkin Parkとは違うと言い放った本作、

早速聴いていきましょう。




Fire
フェードインしてくるイントロは
どこかLinkin Parkっぽさを感じる1曲目。
しかしバンドサウンドとシンセサウンドが入ると
Linkin Parkとは別物だと一聴してわかるくらい
ストレートなロックサウンドを展開。
曲調的にも、初夏が合うような爽やかさがある。
しかし、歌っているのは紛れもなくChester Bennington
そんなDead By Sunriseのサウンドを示すような
スタンダードなロックナンバーで幕を開けます。


Crawl Back In
タイトル的にはやっぱり"Crawling"が浮かぶ2曲目。
ヘヴィなギターから始まるこの曲も、
どこかカラッとした雰囲気を感じられます。
Chesterの伸びやかなボーカルと、
ハスキーなシャウト気味なボーカルがまたカッコイイ。
所々、Chesterの声がSUM 41Deryckっぽく聞こえる。
追悼ライブではDeryckも駆けつけ"The Catalyst"を歌い、
ハスキーな声質って点では似てますからね。
MikeDeryck選出はgood!と思って見てました。
Reading 2018ではMikeを招いて"Faint"をカバーしてますしね。





Too Late
少し90年代感のあるシンセサウンドから始まり、
悪魔的なシャウトから売って変わって
哀愁のあるエモーショナルなクリーンから幕を開ける3曲目。
But it's too late to turn back now
と、タイトルを交えて歌うサビが耳に残る。
繰り返し歌うからこそのキャッチーさもあるけど
ここのメロディがChesterのボーカルにより
耳に馴染むグッドメロディになってんだよね。


Inside Of Me
Fall Out Boy"Dance Dance"かな?w
的なイントロから始まる4曲目は
序盤からChesterもシャウトを披露する
アップテンポで勢いあるロックサウンドを展開。
おーおーコーラスから入るサビでも勢いは落ちず
聴いてて心地良いロックサウンドで、
Chesterのシャウト気味なボーカルも良い。
ちょっとcoldrainっぽさもある感じするなぁ。
ギターソロもあるし、そんなギターサウンドが刺さる
正統派な攻めのロックナンバーです。


Let Down
5曲目は再びミドルテンポな歌ものに。
"Too Late"よりもシンセ要素は耳を突くようになり、
サビではザラついたギターサウンドが響く。
こういったミドルテンポな歌ものって、
Chesterにかなり合ってるような気がするんですよね。
良さをより実感、体感できるというかさ。
Linkin Parkではもちろんのこと、このDead By Sunriseでもね。





Give Me Your Name
6曲目も続けて歌ものになりますが、
昇天しそうな天使のクリーン感は間違いなく今作イチ。
ハイトーンなところがそう思わせる所以か。
これ、いつぞやのサマソニで聴いた"Iridescent"みたく、
夕暮れの野外で聴いたら超気持ち良いだろうなぁ(*´ω`*)
もしくは日の出を見ながらでも最高な気がする。
初日の出は是非、この曲と共に!って感じ。


My Suffering
しっとり歌ものの次は、再び攻める!7曲目。
ここでは再び勢いのある攻めのロックサウンドを展開。
Chesterのシャウトは今作でいちばん多い曲なのでは?
疾走感を伴うサビがまた良く、そこでChesterが叫ぶ
ヾ(*≧□≦)ノ My!! My!! My Suffeeerriiing!!!
は、こちらもシンガロング必須ですね。
これくらい疾走感があって、ボーカルも攻めてると
歌ものとはまた違った気持ち良さがあるよね\(^o^)/
ラストのシャウトも圧巻!


Condemned
変わって、8曲目はリズム感に優れるロックサウンド。
クリーンとシャウトの中間のような
ザラついたハスキーな歌声がまたカッコイイ!
Condeeeeemned!!
と、タイトルを思いっきり叫んだあとにはギターソロも。
ラストは再び、タイトルを繰り返し叫んで締め括ります。
後半の攻め曲2連発(・∀・)イィネ!!!


Into You
2曲攻めたあとは、エモーショナルな歌ものな9曲目。
サウンドもボーカルもクリーンさが際立つけど、
転調して淡々とジャギジャギ、ギターを刻むところは
ボーカルも短いシャウトを入れつつ、少し攻め気味に。
しかし、全体的にはやっぱりクリーンなサウンドと
ボーカルが響くエモーショナルナンバー。


End Of The World
ギターが先行したあと、シンセサウンドを絡めて始まる10曲目。
ここではそんなシンセを交えながら、
ミディアムなロックサウンドを展開。
Chesterのボーカルもサウンドに合わせて、
大いにロックシンガーの様を見せてきます。
合間にはキャッチーなクラップパートが入る。
そんなクラップの裏でChesterが叫ぶギャップが○
ラストはこれまた思っきり叫んで終えたあと、
壊れた機械のような短い打ち込みで締め括ります。


Walking In Circles
静かに淡々と打ち付けるドラムから始まる11曲目。
曲の始まりではサウンド、雰囲気も静かで、
サビに入るとバンドサウンドを前面に押し出す。
そういった展開があるからこそか、
ミドルテンポな歌ものにはなっているけど
サウンド的にも、ボーカル的にも
力のあるロックバラード的な様相を見せます。


In The Darkness
ここまで来てヘヴィなギターは鳴りを潜め
イントロからアコギが響くラストトラック。
リズム隊も非常に淡々としつつ、
クラップを模したようなSEを鳴らし、
ボーカルに焦点を当てたような、
強調されたようなボーカルをしっかり聴ける1曲に。
そんな5分を超える大作で本作の最後を
ノイズのようなシンセを鳴らして締めます。


Morning After
国内盤には+1曲、13曲目にボーナストラックを収録。
このヘヴィサウンドとミドルテンポな感じ、
ちょっとニューメタル的な雰囲気ありますね。
ギターをはじめとしたサウンドは重くても、
Chesterのボーカルはクリーンがメイン。
まさにボートラって立ち位置の曲ではあるけど
収録曲の別アレンジ版とかではなく、
オリジナル楽曲ってところが嬉しいですね。





以上、

Dead By Sunrise『Out Of Ashes

でした。

改めて聴きましたが、良いですよねぇ。

その"良さ"を感じる部分は、やっぱどうしても

Chesterのボーカル

ってのは、切っても切り離せないものですよね。

しかし、こうして聴いてみると

冒頭に挙げたChesterの言葉通り、

Linkin Parkのサウンドとは違い、

Dead By Sunriseのサウンドとして確立してます。

レビューの中でも名前を出したけど

coldrainがLinkin Parkに多大な影響を受けてるのは知ってるけど

サウンド的にはDBSのが近いんじゃないかっていう。



にも関わらず、ちょっと不憫だなって思うのは

やっぱChesterという絶対的な存在の大きさから

リスナーも、メディアも、

Linkin Parkと比較したものが非常に多かったこと。

わかるけどさ。わかるけど。

レビューとかもどんなのあんだろうな?って思って

軽く調べたら、海外メディアのレビューでも

リンキンと比較したものが多く、

比較した上で点数も低めだったりさ。

なんだかなー…(。-ω-)-3

ってのは思っちゃいますよね。

どうして別ものとして見れないのか…

こういうのもChesterの精神に、心に、

いらぬ負担をかけていったんじゃないのか…

なんて勘繰っちゃいますよね。



ま、そうして切り替えて聴けないのは放っといて。

Linkin Parkとは別のロックサウンドに、

類稀なボーカリストChesterの歌声が響く

Dead By Sunrise『Out Of Ashes

是非、ご一聴。





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