Betraying The Martyrsを脱退したヴォーカルAaron MattsはNovelistsのNicolas Delestrade、Uneven StructureのArnaud Verrier、KadinjaのQuentin Goget、Earth TripのLuka Garotinと共に新バンドten56を結成。デビュー曲Diazepamは4月9日に発表予定 https://t.co/kKkMuVCOHW
— Rock is not DEAD! (@Tomoki_in_OC) April 2, 2021
BTMからAaron抜けてたんか…
NovelistsといいBTMといい、
最近フランス産メタルコアのボーカル脱退劇は何なんだ。
しかし、メンバー的に割と良さげなのが新バンドten56.
Novelistsは既に新ボーカルいるし、
BTMはこれからだろうけど、どっちもフォローを続けつつ
新たにten56.の活動にも注目ですね。
どうも、トトです。
それでは前回のOutline In Colorに続いて
今年19枚目の新譜レビューといきましょう。
今回のバンドは、1月に発掘記事を書いたバンド。
その時に既に今作が楽しみということも書きました。
なので、リリースされるのが待ち遠しかった!
そんな作品はこちら!

Mister Misery『A Brighter Side Of Death』
01. Ballad Of The Headless Horseman
02. Buried
03. Mister Hyde
04. Burn
05. Devil In Me
06. I'll Never Be Yours
07. Under The Moonlight
08. In Forever (We All Fall Down)
09. Clown Prince Of Hell
10. We Don't Belong
11. Home
12. Through Hell
13. Ballad Of The Headless Horseman (Orchestral Version)
スウェーデン産の"ホラー"メタルバンドMister Misery
早くも2枚目となるアルバム『A Brighter Side Of Death』が
4/23にArising Empireからリリースされました。
先行公開されたシングルからバンドに惹かれ
その勢いで発掘記事を書き、
シングルだけに留まらず、
そのシングルが今作に収録されると知り、
この3ヶ月、楽しみに待っておりました\(^o^)/
発掘記事の時点でも既に書いたことですが
昨今の単なるシングル量産バンドとは違い、
それがちゃんと"アルバム"に繋がり、
さらにはこのアルバムが2作目という
近年稀に見る活動ペースの早さがめちゃくちゃ好感です。
そういったバンドのサウンド、作品以外の部分で
大いに好感、評価できる若手バンドの最新作
早速、聴いていこうと思います。
Ballad Of The Headless Horseman
1曲目は自分とMister Misery出会いのキッカケ。
この曲にハマってバンドを知り、聴き始めたので
そんな曲から始まるのは上がる!(* ゚∀゚)
怪しくダークなイントロから
ストリングス、馬の鳴き声に走る蹄の音と共に
咆哮!&ヘヴィなサウンドで幕を開けます。
壮大な雰囲気を醸し出すストリングスと
メタルサウンドなシンフォニック感はいいな!(* ゚∀゚)
サビはクリーンボーカルでメロディ重視になるのも○
そのクリーンもへなちょこ感はなく、
昨今のバンドらしく耳触りの良いクリーンで何より。
メタルバンドらしいギターソロも完備していて、
シアトリカル要素、シンフォニック要素の濃い
ヘヴィサウンドに撃ち抜かれました。
またメンバーのゴシックな見た目からしても
ピッタリな親和性の高いサウンドでとても良い。
MVでもホラー映画モチーフのようなものも見られます。
サムネにもなっているカボチャマスクはハロウィンを彷彿とさせる。
よく見たら、演奏パートのドラムにもカボチャ置いてあるなw
Buried
こちらも壮大さは残しつつ、ブレイクから幕開けの2曲目。
前曲から曲調もミドルテンポに落とし、
メタリックなリフを響かせながらズンズン進んでいきます。
やっぱ後ろに鳴る壮大なサウンド良いなぁ。
曲後半のブレイクダウンでもその要素増し増しで
そのあとのストリングスをバックに静かに歌うクリーンも○
そこから再び転調して壮大なメタルサウンドで締め
と思いきや、しっとりしたピアノと
静かに響くストリングスと共に静かに歌って締め。
Mister Hyde
レコードのようなプツプツ音に、
切ないピアノの旋律が響く形で始まる3曲目。
ここのイントロだけで雰囲気最高ですよ(* ゚∀゚)
福音的なコーラスも入ってきたところで一転、
救いを打ち消すようなヘヴィサウンドを展開。
神聖なコーラスが一気に恐怖感を煽る感じに変貌。
The called Mister ヾ(*≧□≦)ノ Hyyyyde!!
と叫ぶサビの最後はシンガロングしたくなります。
てか、このバンドのボーカルのクリーン
この曲に限っては少しSUM 41のDeryck感あるな。
そこも自分が気に入るところの後押しされてるかな?
この曲にもしっかりブレイクダウンはあるけど
ポスコアやメタルコアのやる"コア"寄りのものではなく
やはり"メタル"寄りなブレイクダウンって感じしますね。
口(文字)で説明するのは難しいけど。笑
Burn
4曲目は掻き鳴らすギターから、小さく …Burn と
女性の声で一言、バンドサウンドを叩き込んで始まる。
頭からギターがテンション高ぇなw
これは後半のギターソロパートでも同じく。
途中低く呟くようなボーカルでは
Cane Hillのvo/Elijahを彷彿とさせる。
ミドルテンポではあるものの、タイトル通り
燃え盛る炎のようなじっくり燃える雰囲気はひとしお。
アップテンポで激しいサウンドだったら
一気に燃やす!って感じがより強くなるけど、
もちろん激しさはあらど、ミドルテンポで展開するからこそ、
じっくりじわじわ"しっかり"燃やす…って雰囲気強し。
張り付けにされた人間が火あぶりにされてる感(* ゚∀゚)b
↓参考資料は獣ですがw

Devil In Me
タイトルから期待感を煽る5曲目。
半ばサーカスや遊園地のような陽気さを持ちつつ
ダークな雰囲気を纏ってヘヴィサウンドを展開。
この下書きを書いてる数日前に『IT』を見てるので
この曲聴いてるとペニーワイズが頭チラつくわw
幼さもあるような陽気なコーラスなんかも
不気味なピエロが歌い、踊ってる様が目に浮かぶ。
まぁ、こういう要素をもった曲自体、
個人的にはけっこう好きなので満足度は高し。
ここまでの曲よりクリーンちょっと多めな気もするけど
同時に展開されるスクリームや、上記コーラスもあり
声量的には割と多く賑やかで良いです。
ヾ(* ゚Д゚)ノ devil in meeee!!!
と、いうスクリームと共にシンガロングしたい。
MVを見るとITは全くの的外れで、
『エクソシスト』なんじゃね?ってのがわかりますw
となると?タイトルもその通り、
幼さのあるコーラスなんかは、この女の子に入った
悪魔が歌っているんだとすればしっくりきますね。
I'll Never Be Yours
メタル全開なリフから始まり、
そのまま疾走パートへと突入する6曲目。
この曲のザクザク刻むリフえぇな!(* ゚∀゚)
そういったリフな面では、昨今のメタルコア的でもある。
後半にはメタラーが喜びそうなピロピロソロも。
壮大なSEの今作の中では割と控えめで、
サウンド面では硬派寄りな印象を受けるのもgoodです。
ピロピロ感は別に好きでも何でもないけど
個人的には今作でリフが好きな曲No.1
Under The Moonlight
カラスがギャアギャア鳴いてるところから
再びのっけから壮大さを取り入れた7曲目。
サビ前、サビに入るところの雰囲気が
個人的にはどツボにハマるほどに好きです。
それでサビがちょっと縦ノリ感あるのが意外というか
こういうバンドにしては面白いな。
確かなホラー感はありつつホラー方面に振り切っては
どこか少しポップさを感じるところがまた
『アダムス・ファミリー』なんかが合いそう。笑
In Forever (We All Fall Down)
これまでとは違う打ち込みから始まる8曲目。
そのイントロを抜け疾走パートへ突入し、
ブレイクダウンで落としにかかります。
サビはクリーンでキャッチーなメロディに。
2コーラス目も同様に疾走から落とすブレイクダウン
定番だけど、こういう展開はやっぱ好きです。
2コーラス目のブレイクダウンは持ち前の壮大さも
存分に発揮したブレイクダウンなので尚好き。
Clown Prince Of Hell
こちらもタイトルから大いに期待を煽る9曲目。
タイトル的にはサーカス度はこちらのが遥かに上かw
当然、イントロでもそんな雰囲気は満点。
疾走感もあるし、そこからのブレイクダウン、
同時に展開するスクリームも良く、
サビに入ってもクリーンパートには入らず
ドスの効いたスクリームを展開するのがまた良い!
数字をカウントしていくところは
1、2、3、4、5、666
と、ホラーな悪魔的要素"獣の数字"としているのが
細かいところながらしっかり凝ってるのが良いな(* ゚∀゚)
合間にちょいちょい挟まるコミカルなSEも、
ピエロのイタズラっぽさを存分に感じさせる。
そういったコミカルな部分はあっても、
ボーカル面では今作イチの攻め感あるのが◎
INKの"IT is The End"ほどではないけど、
この曲もかなり気に入りました(* ゚∀゚)
ピエロのラウドナンバーにはハズレなしか?w
We Don't Belong
攻め感ではこちらも負けず劣らずな10曲目。
ここでのサビはこれまで通りクリーンで歌うけど
サウンド面での攻め感が良い感じです。
スクリームしながらのブレイクダウンなんかは
なんだかんだやっぱカッコイイっすね。
らしさある打ち込みによる壮大さもあるし、
メタルメタルしてるギターソロもあるし、
小細工も少なく、シンプルにバンドサウンドがメインで
曲自体の好き度は今作の中でも上位。
Home
メタルバンドがこんな温かみのあるタイトルの曲出すとはw
と、思ってしまう11曲目。
サウンドの重さやギターリフなんかは
しっかりメタルしてるけど、曲の雰囲気自体は
昨今のポスコア系と遜色ない感じがひしひしと。
だからか、ちょっとメロディ良いんだよなw
終盤にはおーおーコーラスまで入ってるw
自らもメタルを名乗るバンドにしては意外すぎる
さすがは "Home" と名付けられた曲w
Through Hell
そんな曲はそれだけだ!と言わんばかりに
壮大さをバックにヘヴィなサウンドを響かせる12曲目。
ドラムドゴドゴ、ギターザクザクしてる裏で鳴る
ストリングスの壮大さがたまらんのだよな(* ゚∀゚)
そこから入るサビはクリーンボーカルで歌い、
最後にスクリームで吐き捨てるという展開に。
クリーンに歌って終わらないところに好感。
この曲自体、実質ラストのようなもので
ギターソロから入る長めのアウトロも
終わりに近づくと神聖なコーラスも入ってきて
徐々にフェードアウトしていくラストに相応しい雰囲気と、
6分を超える大作っぷりは締めにもピッタリ。
Ballad Of The Headless Horseman (Orchestral Version)
前曲のアウトロが止む前に、そのまま繋がり
重厚なピアノとストリングスが響いて始まる
ボートラ扱いの13曲目。
1曲目の別アレンジ版となる曲ですが
スクリームやヘヴィサウンドなどの
激しい要素はすべて取っ払い、持ち前の壮大さを
ピアノとストリングスによりオーケストラに近づけた
文字通りのOrchestral Version
雰囲気的にはピアノの弾き語りのバックに
ストリングス隊やコーラス隊を従えたオーケストラ感。
後半に行くにつれ、より壮大になっていく展開も◎
そういった要素を取り入れた曲が多いバンドだからこそ
単なるAcoustic verにはならない、しない、
Orchestral Versionは嬉しいボートラです。
以上、
Mister Misery『A Brighter Side Of Death』
でした。
そもそも気に入ったからこそ発掘記事を書いたんですが
(* ゚∀゚)イィ!!!!!
と、声を大にして言えるくらいには良い作品でした。
やっぱこういう壮大なサウンドを取り入れた
エクストリームなサウンドは好きなんですよ。
何より、その壮大さの部分
シンフォニック的、シアトリカル的な要素が
大いに好きな自分にとって、
それだけで気に入るには十分な理由の1つです。
それも含めてバンドの色もしっかり出ているのも好感。
レビューカテゴリを「METALCORE」にはしましたが
メタルコアってよりも、やっぱ「メタル」な気がします。
M9. Clown Prince Of Hellでの666もそうだけど
ボートラを入れてまで"13"曲にしたのも
GBTFの1st同様に意味を持たせた数字、
やはり"ホラー"メタルを自称する故か。
そういうコンセプトしっかりしてるの好きよ。
ホラーにClown(ピエロ)と来たら?
IT、ペニーワイズが想像できるのも定番ですしね。
それゆえに自分の中で映画やゲームにも繋がり
そういう作品の記事も、途中でリンク貼りましたが。
そして、自分がここで書いている3つの要素
音楽 - 映画 - ゲームが繋がるところも
個人的には気に入る理由にもなりました。
と、想像以上に良かった
Mister Misery『A Brighter Side Of Death』
見た目のゴシック感とサウンド面は
Motionless In WhiteやGIVEN BY THE FLAMES
ホラー感と壮大さはIce Nine Killsや
冒頭に出したBetraying the Martyrsなど。
そのあたりのバンドが好きな人にはオススメです。
是非!
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