こんなにまとめられるほど、

ここ数年で増えましたよね、こういうの。

自分の周りにこういうタイプはいないので(いても嫌だけど)

全く実感はないけども。

大体、映画を"コスパ"とかで語るのがもう意味わからんし

こんなヤツらに

『映画好き』だなんて言って欲しくはないな…自称だとしても。

コンテンツが"消費"になると廃れる…というか

受ける(客)側にまともな人が少なくなる気が…

そうなると?作る側はそういう数が多い方を見がちになるから

クオリティが下がっていく…みたいな悪循環になる恐れ。

音楽にしろ、映画(動画)にしろ、サブスクって便利だけど、

それを利用する人が増えたら、その先は…

ってのを考えないと、

作る方も見る方、聴く方も死ぬ気が…ね。

絶対に"まともな人"の方が少なくなる気ぃするし。

どうも、トトです。



前回観てきた『ザ・スイッチ』から2日後の日曜日

同日公開だった作品を観てきました。

(スギ)花粉が落ち着いたことで

休日に外に出るのも億劫じゃなくなったからね!\(^o^)/

そんな今年9本目となる新作映画はこちら。




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Palm Springs

舞台は砂漠のリゾート地、パーム・スプリングス。妹の結婚式で幸せムードに馴染めずにいたサラは、一見お調子者だが全てを見通したようなナイルズに興味を抱く。いい雰囲気になる2人だが、謎の老人が突如ナイルズを襲撃に!負傷したナイルズは近くの奇妙な洞窟へ逃げ込んでいく。ナイルズの制止を聞かずサラも洞窟に入ってしまい、一度眠りに落ちると結婚式の日の朝にリセットされる“タイムループ”に閉じ込められてしまった!しかもナイルズはすでにループにハマっていて、数え切れないほど同じ日を繰り返しているという。2人で過ごす無限の今日は最高に楽しいものに思えたが、明日がこない日々は本当に大切なものを気づかせていく。果たして2人は、永遠に続く時間の迷宮から抜け出し、未来を掴むことができるのか!?




全然チェックはしてなかったんだけど

映画の上映スケジュールを調べてた時に目に入り

そこから予告編を見て

半ば、突発的に観に行こうと思った

Palm Springs

を観てきました。

珍しく、邦題も原題ままだったのは良かったです。


本作は

ネタとしては、もう嫌と言うほど使い古された

ループもの

それに巻き込まれてる当人のナイルズ自身も

よくあることだ

なんて言っちゃってますしねw

日本でもアニメ好きであれば

『ハルヒ』の【エンドレスエイト】なんかで

体験した人も少なくないでしょう。

あんなセリフも展開も全く同じものを

映画でやったらそれこそ大炎上するだろうし

さすがにそんなことはなかったですがw

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アンディ・サムバーグ演じるナイルズを中心に

むしろ"ループを楽しむ"コメディものです。

公式が出してたこういうルーレットも面白いよね。





でもって、冒頭からナイルズがプールで浮いてる

このピザフロートいいなw

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式場でのパーティタイム、

既に何度も何度も同じ日を繰り返しているであろう

ナイルズが、雑多な中での人の動きを

全て把握してるような立ち振舞いから

ループものであることを匂わせるのも目を引きました。

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そこでナイルズに捕まる

クリスティン・ミリオティ演じるサラ

彼女もこのループに巻き込まれ

ナイルズと共に永遠の11月9日を体験していきます。

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こういうループ世界って

一度は味わってみたいとは思うし

1日しかなくとも、ずっと繰り返すなら

それこそ劇中みたく、色んなことやりたいよねw

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1日で可能な楽しいことやり尽くしたいw

ただ"変わらない日常"って理想ではあるけど

"変わらない1日"は理想じゃないし、

それを繰り返すのは本意じゃないからなぁ。

ゲーム好きな自分としては、

良い感じで進めたゲームがまた前日と同じとこから!

なんてのは耐えられないなw

24時間じゃ絶対にクリアできないゲームなんて山ほどあるしw


でも、同じ1日をループするにしても

本作同様に、

同じ立場の誰かが一緒にいればより楽しめそう。

1人で出来ることには限界があるからね。


しかし、脱出を諦め

このループで生きることを決めたナイルズも

人を傷つけたりすることはダメだ

と、人としての倫理観が残ってるのは良かった。

ナイルズも言ってたけど、

同じ日は繰り返しても、自分の経験は蓄積していく

傷つけたことによる後味の悪さとかも

こちらの経験として残っていくから、と。



で、サラ同様にこのループに巻き込まれ

ナイルズを恨み、付け狙う人物のロイ

最初は暗がりでよくわからなかったけど、

ナイルズがサラにロイとの出会いを教える場面で

JJJだーーー(* ゚∀゚)

じゃない、

J.K.シモンズだー(* ゚∀゚)

と、なりました。笑

やっぱシモンズってスパイダーマンの

ジェイムソンの印象が強くてねw

出てくるとちょっとテンション上がる俳優の1人です。

しかし、スパイダーマンの頃からオッサンだったし

今やすっかりおじいちゃんだなぁ。

イーストウッドとかもだけど、可能な限り長生きして

その姿を見せていて欲しいもんです(´・ω・`)

このシモンズ演じるロイも、

最初はハンターか!レベルで

ナイルズを殺そうとするけど

中盤からめっきり出てこなくなり、終盤に出る頃には、

このループ世界での"楽しみ"を見つけたようで。

サラに見限られ、絶望するナイルズに対し

優しく諭すという良い感じの役どころです。

やっぱそこは年の功というか、

若者よりも達観するのが早いんだろうかね。

ただ、糞に水をやる息子は将来が心配だけどw

でも、それを見守る幸せを見つけたのがロイなんだもんね。



ナイルズを見限り、ループを利用し

1人、量子物理学をネット講座を使って

必死に学ぶサラ

こういうのもネットが発達した現代だからこそ

ループものだからこそ出来ることで、

こういうとこ上手い演出だなぁと思いました。

にしても、参考書やネット講座とかがあるにしても

1人で量子物理学を学んで、

ループを抜け出す仮説まで辿り着くって

サラも頭良すぎねぇ?w

素行があれだっただけで、地頭は相当良かったんじゃ…w

なんて思ってしまうな。

最初からこうなら家族からの目も変わったろうに。笑


元の世界に戻ることを決意したサラは

最後の11月9日をしっかり全うし、

妹の結婚式でも素敵なスピーチをします。

式前日にヤッた妹の旦那さんにちゃんと釘も刺してね。笑

冒頭でナイルズのスピーチを褒めてくれたお婆ちゃんが

最後にサラのスピーチを褒めてくれたけど、

お婆ちゃんもループに囚われた人だったの…?

と思うくらい、そう匂わすセリフがあったのも、

やっぱロイと同様、ここで生きてくことを決めた

1人だったのかなぁ…なんて想像が捗ります。



ラストはちゃんとナイルズも戻ってきて、

サラに嘘を謝り、しっかり想いを伝えて

無事にループを抜け出し、11月10日を向かえて

ハッピーエンド\(^o^)/


エンドロールの途中で

抜け出すことをサラに聞いたというロイが式場に表れ

ナイルズにそのことを確認するも、

ナイルズはロイを知らない振る舞いをする。

それで察したロイの安堵した表情がまた素敵でしたね(*´ω`*)

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って感じで、

前回見た同日公開作『ザ・スイッチ』同様

観終わったあとは清々しい気持ちになれる

Palm Springs

の感想でした。

題材としてはこれまでに何度もあったものだし

それゆえに、難解な展開などまるでなし、

良くも悪くも予想を大きく外さない"あるある"ものだけど

それゆえに、楽しい作品でもありました。


最後に監督のインタビューを載せた

メディアのリンクを貼って終わろうと思います。