観に行く行かないは別にして

備忘録として、直近での公開作で

チェックしているものの予告編をば。

どうも、トトです。



さて、エヴァの2回目に行くのもいいけど

その間にもこうして他の新作が公開されますんでね。

そんな前回のエヴァ以来、今年6本目の作品。

何かの映画を観たときに流れた予告編で

これは面白そう

と、思って公開日をチェックしていました。

そして平日休みを利用して、今日観てきました。




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FEELS GOOD MAN

マット・フューリーの漫画「ボーイズ・クラブ」は、チルでハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描き、カルト的な人気を博した。しかしその主人公ぺぺが放ったセリフ「feels good man(気持ちいいぜ)」が全ての始まりとなる。いつからか掲示板やSNSには、このセリフと共に“ネットミーム”として改変されたぺぺが溢れだした。そして2016年アメリカ大統領選時には、匿名掲示板「4chan」でオルタナ右翼たちが人種差別的なイメージとともにぺぺを大拡散。挙げ句にADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定される始末…。マットの思いとは裏腹にぺぺの乱用は加速し続け、なんとトランプ大統領の誕生に一役買うまでになり…!




海外文化に興味ある人や、

洋楽、洋画、洋ゲー等々も好きな人なら

誰しもが一度は目にしたことがあるであろう

このカエルのキャラクター『ペペ

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それを題材として、現在のネット社会に警鐘を鳴らす

Feels Good Manを鑑賞。

こういう映画の公開規模がデカく、広くなればいいのに

日本じゃ限られた映画好きな人しか観ないからね…

この作品の存在すら知らん人が大半でしょう。

非常に小規模公開なのがホントに勿体ない。


本来はそういった存在ではないのに

ネガティブイメージの象徴として

"ネットミーム"となってしまうペペ

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そうなる過程も描かれていますが、

日本でも同じようなこと、似たようなことが

起きているのを目の当たりにしている人、

実感するような人は、本作を観れば

ちゃんと気付く人は気付くんじゃないでしょうか。


海外の匿名掲示板『4chan』は

そもそも日本の『2ちゃんねる(現 5ちゃんねる)』が起源だし、

掲示板ユーザーは、日本も海外も

大して変わんねーんだなってのも観ててわかります。笑

そうしたアングラの中でのみ楽しんでる分にはいいけど

その規模が大きくなっていけばいくほどね…

間違い、誤り、意図しない捉われ方、使い方として

世の中に拡散されていくのも常です。


今回の出演者の1人である、

4ちゃんねらーのミルズについて

監督のアーサー・ジョーンズは

オンラインで多くの時間を過ごしていない人々が驚くような方法で、彼らは本当にペペとのつながりを感じていて、ミルズはその視点を提示すること一役買っているんだ。
人々はぺぺをただの面白いミームだと思っているかもしれない。でも実際には、匿名の掲示板で普通のコミュニケーションを持つような人々のための感情的なアバターとして、ペペは機能している。

というコメントを出しています。


日本で言うところのまとめサイトやSNS、

日本でいうなら主にはTwitterかな?助長させてるのは。

より多くの人がコンテンツを楽しめるものが増えるのは

とても良いことだと思うけど、

結局、それを使う側のユーザーに馬鹿が多いばっかりに

昨今、色んな問題が起きているように思う。

・ネタをネタとして楽しめない
・嘘を嘘として見抜けない
・フィクションとノンフィクションの混同


などなど、ネット上の阿呆を語る代名詞は色々ありますが

でも、そういうのってネットする上では重要というか

身に付けるべき素養というか、スタンスというかね。

そういうのがないから、現代では

クソつまんねぇことで炎上したり、

正義マンやツイ○ェミなんかが暴れたりしてるんじゃないの?

なんて思ってしまいます。

再びインタビューから言葉を抜粋しますが

ぺぺを使う多くのネットユーザーたちはペペの出どころを知らない。

こういうのもね…

出自や起源を知らず、今みたものだけで

脊髄反射で判断する連中の多さよ…

そういった問題を

本作では『ペペ』というキャラクターに焦点を当て

ドキュメンタリー映画として描かれた作品です。


メタルギア、デスストでお馴染み

小島監督も、作中で『ミーム』の存在に対し

幾度となく触れています。



こういった『ミーム』という存在、こと、ものを

小島作品で知った、学んだゲーム好きは意外といるのでは?



こういうことを探していたワケではなく、

最近、たまたま見てたまとめサイトで



↑そーいやこんなのもあったな

なんて思いましたが、

これもペペと似たようなもんじゃないだろうか。

ネタがネタなだけにあんまり大声で言えないけどw


まぁ、そうでなくても、SNSなんて

パクりパクられが横行してんじゃん。

おもしろ系、かわいい(動物)系、何だってそうだと思うけど

そういうのをbot化してる連中のツイートの大半は

元ネタは海外のものってのばっかりじゃん。

立派にパクツイじゃね?

なんて思いながらいつも見てるけど。

それで大元のツイート主よりも

いいねやRT数が出てると

何だかなぁ…と思うところまでが1セット。



何なら最初に貼った予告編だって

自分は公式サイトに載せられていた

TOFOO』アカウントからのリンクを貼りましたが

YouTubeで検索すると、単なる予告編垂れ流しチャンネル

シネマトゥデイ』でも配信されてたり

エンタメサイト『moviecollectionjp』からも配信されてたりする。

幸い、TOFOOからの動画がいちばん再生数は多いけど

シネマトゥデイやmoviecollectionjpの再生数も統合すれば

10,000回にも届くのにね。



ゲームの実況、配信してるYouTuberもそう。

中には『案件』もあるのかもしれないけど、

基本は好きなゲームを配信してるハズ(と思いたい)

しかし、視聴者の大半の連中は

配信者が好きなだけで、作品(ゲーム)が好きなワケじゃない。

そんな連中の何割が実際にそのゲームを買うのか?

なんてのは、たかが知れてると思いますしね。

しかし、その動画で再生回数を稼いだYouTuberは

YouTubeからお金(収入)を受け取れる。

ゲームの製作者には一銭も入らないのにね。





こういうのって

あくまでメディアとかなら、

そっちも"公式"として取り扱ってもいいかもだけど

それが"個人"になった場合、

もちろん自分の利益の為、承認欲求を満たす為、

悪いことだと把握しつつやってるヤツもいるだろうけど

大半はそういう意識なく、罪悪感など抱かずに

フツーにしてるってところがまたヤバいというか…

最悪、正しく認知して、正しく使って、

正しく拡散されるんだったらまだしも、

そうじゃないから色んな意味で恐ぇっすよね

現代のネットユーザーとか、SNS狂いの連中って。

影響力の強さから、インフルエンサーなんて言葉で

不必要に持ち上げられてさ。

劇中で、若い女子たちが

ペペをインスタで続々と投稿していくシーンも

見ててクソ気持ち悪かったもんな…


テレビだってそうじゃん。

今やネットに比べて情報遅いし、後発ですよね。

そういうネット上で視聴者が撮影した

写真や動画を使って報道したりもするじゃないですか。

その動画や写真が間違ったものだとしても

正否の確認をせず使ったりして、

あとあとネットユーザーに間違いを指摘され

番組内で謝罪するとかさ。

馬鹿すぎねぇ?



と、日本であるようなことを挙げてみましたが

これって日本だからこの程度で済んでるだけで

本作で語られているアメリカでは

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大統領選挙に影響を及ぼしたり、

仮想通貨の中で取り扱われたり、

右翼のシンボルにされたり、

これらによりニュース番組で取り上げられたりと

大いに世の中を巻き込んで拡大していった…

ってのが、日本との規模の違いを感じさせます。


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Feels Good Manも同様、

ぺぺを生み出したマット・フューリーとは知らないところで

ペペがネットの中で一人歩きを始め、

作者が意図しない形でどんどん広まっていく…

意図しないならまだしも、

望まないキャラ像になったりするのは、

作中に語られたように、心中穏やかじゃないでしょう。

基本は我関せずで、前向きで良い人なんだろうけど

それ故に対応が後手に回り、

結果、自らの手でペペを葬ることになったのは

もちろんネットユーザーにも責任はあるが、

作者自身にも責任の一端があるのは否めない。



でも、その『責任』の所在ってのが

現代はめちゃくちゃ曖昧になってるというか…

持たない(持ちたくない)連中が多すぎないか、と。

仕事上での責任なんて自分だって負いたくないし

責任なんて軽い方がいいに決まってるけど

そうした『仕事』に対する責任と、

自分自身の『言動』に対する責任って別物じゃん。

その"自分自身の言動による責任"すらも

持ちたくない、負いたくない、知ったこっちゃない

っていう連中が多すぎるんじゃねーの?って話。

今のネットを見てると尚のことね。



この作品を観るだけで

現代社会、現代の"ネット"社会に対して

色んな思い、考えがどんどん出てきてしまうけど

それを文字にしていったら

記事がまとまらなくなってしまうので。

既に挙げてしまっているけど、

最後に、パンフレットに載っていた

製作者のインタビューの言葉のひとつと、

ペペの生みの親、マットの言葉で締めたいと思います。


自分が上手く言葉にできないからこそ

製作側の言葉を借りるとはいえ、

こうして転載して記事を書いてる自分も

どうかとは思いつつもね…(。-∀-)笑


というか、マットの奥さんめっちゃ美人!

羨ましい!w

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願わくはこの映画が、誤った情報がどのようにオンライン上で増殖し、人々がデジタル的に摂取している、より破壊的なコンテンツの一部が、どのように文脈化されていくのかについての人々の認識を高められたらいいと思う。
─製作:キャリン・カポトースト

僕はこの一連の騒動の中でたくさんの誹謗中傷のメールをもらった。(略) メールのほとんどは世界に怒っている若者からで、僕の和解の申し出に反応してくれた。(略)
僕ら大人にできることは、よい手本を示すこと。難しいことだけど、いつでも自分らしく前向きにいればいいんだ。
今は、たくさんの人たちがフラストレーションを溜めて、負の心理的ループにはまってしまっている…。けど、本来は誰もが、スマートで、いい人になる可能性を秘めているはず。僕は、シンプルで素敵な言葉をいくつか使うだけで、人を変えることができると信じているし、ループから抜け出す手助けもできると思う。
これからもアート作品を生み出し、前向きに進んでいきたい。
─マット・フューリー