年始から新曲をUPし続けてきたHolding Absence
リリース前のMVはこれが最後かな?
今月の新譜の中ではいちばん楽しみな新譜で、
今年初のバンドルセットを発注しています。
新譜は明日リリース!
バンドルが届くのも楽しみだけど、まずは音源!
どうも、トトです。
それでは、新譜の前に
今年10枚目となる過去作レビューを書いていくとしましょう。
今回のバンドは、既に解散してしまっていて
復活の兆しもなさそうなのが残念なところ…
しかし、個人的にも好きな要素である
シアトリカルな要素を取り入れたバンドだし、
過去作を書くことも決めていたバンドです。
そんなバンドの作品はこちら!
Chiodos
『Bone Palace Ballet: Grand Coda』
01. Two Birds Stoned at Once
02. Is It Progression if a Cannibal Uses a Fork?
03. Lexington (Joey Pea-Pot with a Monkey Face)
04. Bulls Make Money, Bears Make Money, Pigs Get Slaughtered (Ft. Jasee Korman & Nick Martin)
05. A Letter from Janelle
06. I Didn't Say I Was Powerful, I Said I Was a Wizard
07. ...And Then the Liver Screamed "Help!"
08. We Swam from Albatross, the Day We Lost Kailey Cost
09. Life Is a Perception of Your Own Reality
10. If I Cut My Hair, Hawaii Will Sink
11. Smitten for the Mitten
12. Intensity In Ten Cities
13. The Undertaker's Thirst for Revenge Is Unquenchable (The Final Battle) (Ft. Nick Martin)
14. I Didn't Say I Was Powerful, I Said I Was a Wizard (Acoustic)
15. A Letter from Janelle (Acoustic)
ある有名メディアに『チャイオドス』なんて書かれた
日本特有のカタカナ文化による不名誉な表記をされた
US産ポスト・ハードコアバンドChiodos
2007年にリリースされた2ndアルバム『Bone Palace Ballet』に
追加曲を収録したリイシュー盤
『Bone Palace Ballet: Grand Coda』が
翌2008年にEqual Visionからリリースされました。
アートワークが(* ゚∀゚)イィネ!!
Chiodosの過去作も
書くならこれかなー、と漠然と思っていました。
1stはクリーンがへなちょこ過ぎるしw、
3rdはあんまり聴いてた印象なかったし、
結果的に最後のアルバムとなった4thは
ちょっと時代が進んで2014年リリースなので…
ってことで、順当にこの2ndを選出。
それでは、そのChiodos2枚目の作品
早速聴いていきましょう。
Two Birds Stoned at Once
開幕一発目は、冒頭からストリングスが響く
怪しくダークな世界観を形作るイントロから。
同時にvo/Craigのクリーンから入り、
激しいバンドサウンドと共にスクリームへ。
クリーンもスクリームも時代特有感がありますね。笑
現行バンドほど洗練されてはいないけど、
サウンド面は確かにポスコアだし、
このあとの世代に影響を与えているのも納得です。
イントロだけでなく、随所で響くストリングス
時にはピアノサウンドも交えて、
当時のシアトリカルコアな様相を露にします。
1曲目ってのもあって、個人的にも
割と印象の強い曲だったりします。
Is It Progression if a Cannibal Uses a Fork?
2曲目は少し荒い呼吸のあと、クリーンから始まるけど
バックのSE、鍵盤サウンドからもシアトリカル感を感じる。
冒頭はIce Nine Killsの"Bloodbath & Beyond"感があって
とても良いな!(* ゚∀゚)
さらにそこから荘厳なコーラスを加えることで
雰囲気を底上げします。
シンガロングできそうなコーラスもあり、
アップテンポな上がる展開なのも○
こうして改めてちゃんと聴いてみると、
1曲目よりこっちの方が好きだなぁ。笑
Lexington (Joey Pea-Pot with a Monkey Face)
3曲目はドラムとピアノサウンドがゆっくりフェードイン。
序盤はピアノと共に展開する弾き語り風に。
サビに入るとホーンセクションを取り入れ、
ダークかつ賑やかな喜劇的な雰囲気がとても良いです。
弾き語り風なパートはエモーショナル、
ホーン系が入るサビは賑やかにと、転調を楽しめる1曲。
何気に5分を超える一大ナンバーは
終盤にギターソロ、そのあとギター&ピアノを経て
最後に喜劇的なラストサビを迎えて終幕します。
Bulls Make Money, Bears Make Money, Pigs Get Slaughtered (Ft. Jasee Korman & Nick Martin)
どこかリズミカルな冒頭に体が揺れる4曲目。
こういうのもFOBやPATDが台頭していった
時代背景による部分もあるんだろうかね?
激しく掻き鳴らされるギターから
ブレイクダウンへ入る前の部分からゲストの登場。
The Number Twelve Looks Like YouのJasee Korman
Craigとはまた違うハードなシャウトをかまします。
Craigの別プロジェクトD.R.U.G.S.にて
共に歩むことになるNick Martinもゲストで参加。
ラストのノイズのようなSE、展開然り、
サウンド面に耳がいくトラックです。
A Letter from Janelle
5曲目はお馴染みのエモーショナルトラック。
割と定番感あると思うんだけど、意外にも
MVとかないトラックだったのね。
全体的にはエモーショナルな歌ものポスコア、
終盤、バンドサウンドが落ち着いて、
アンビエントっぽい雰囲気になるとこ好きです。
その雰囲気のままゆっくり幕を閉じていきます。
I Didn't Say I Was Powerful, I Said I Was a Wizard
6曲目は、スタートからアコギを鳴らしている為、
2曲続けて聴かせる系かと思いきや
その後、ドラムを皮切りにバンドサウンドへ突入する。
アップテンポでクールなサウンドで進んでいき、
楽しげなクラップパートから入るサビがまた良し。
半分を過ぎたころに来る、ピアノの共に展開する
宗教的なコーラスがまた不気味で良いね!d(゚∀゚ *)
ラストはどこか救いのある雰囲気なのがまた
途中の不気味さとのギャップで○
...And Then the Liver Screamed "Help!"
冒頭から勢いに乗る7曲目。
一瞬ストリングスが響いたと思ったら疾走パートに入り
スクリームをかますアグレッシブな展開が良し。
また後半では、フラグを立てていった先に
低めのスクリームから入るブレイクダウンも良いですね。
過去に一度だけChiodosのライブを見れましたが、
Craigのあの細身な体から、よくそんなスクリームが出るな
と、驚いたもんです。
We Swam from Albatross, the Day We Lost Kailey Cost
頭っからノイジーなギターが耳を突く8曲目。
ここではCraigのハイトーンが響く展開に。
クリーンでさえも辛そうなとこあるけどねw
その後はシンガロングと共に思っくそ叫ぶ!
Craigがめっちゃ頑張る1曲ですね。笑
長めのアウトロで響く淡々としたピアノサウンドが
また良い余韻を演出しています。
Life Is a Perception of Your Own Reality
1曲目のようにストリングスが先行する9曲目。
この頭のストリングスがまた良いんです。
そのあとからは一転、リズミカルに展開し
ノリノリなリズムがどこかPanic! At The Discoを感じさせる。
この時代のバンドがシアトリカル感を入れるのは
PATDの影響はかなり大きいと思うけど、
ポスコアバンドがPATD調になるのもまた面白いな。
跳ねるようなピアノサウンドも良い感じです。
Chiodosには新鮮なダンシングトラック。
If I Cut My Hair, Hawaii Will Sink
10曲目は物静かなボーカルから始まります。
低めのストリングスで不穏な雰囲気を煽り、
バンドサウンドと共にスクリームで幕開け。
この曲全体としても、こういった展開を繰り返し
静と動が交互に押し寄せる感じは
山あり谷ありな起伏に富んでいて良いですね。
Smitten for the Mitten
のっけから勢いあるサウンドと
ブチギレスクリームで始まる11曲目。
勢いに乗る序盤を超え、中盤はしっとりパートで
ピアノをバックにクリーンボーカルを展開。
ストリングスを加え、バンドサウンドと共に
エモーショナルかつ壮大な雰囲気を出したあと
再び勢いに乗るラストサビで締め。
現行バンドにも通じるようなアップテンポな
ポスコアトラックに仕上がっています。
Intensity In Ten Cities
ピアノによる本格弾き語りで幕を開ける12曲目。
さらにストリングスを加え、エモーショナルさを底上げ、
ピアノとストリングスによる弾き語りが良い。
後半にはドラムを皮切りにバンドサウンドも展開。
終わりに向かうにつれ、壮大なオケ感のある
エモーショナルトラックに仕上がります。
ピアノで静かに締めるアウトロも○
The Undertaker's Thirst for Revenge Is Unquenchable (The Final Battle) (Ft. Nick Martin)
13曲目は徐々にフェードインしてくる
ノイズのようなギターから幕を開けます。
そこから小気味良いドラミングが入り、
ブレイク&スクリームで本格的に開始。
サウンドはコア感があって良いですね。
後ろにはストリングスが控えてるのも○です。
ストリングス+ポスコアな様相が良し。
この曲では再びNick Martinがゲストを務め、
Craigとは違う咆哮を響かせます。
アウトロは再びピアノの弾き語り調で締める。
I Didn't Say I Was Powerful, I Said I Was a Wizard (Acoustic)
ここから2曲はボートラ的な扱いなのかな?
まず14曲目はM6のアコギver
ここでは正真正銘、全編アコギが響き渡りますが
アコギだけでなく、ここでもピアノとストリングスが入り
単なるアコギverになってないのが◎
ピアノは割と力強く鍵盤を叩いてるかのように
かなり主張が効いてる感じも良いです。
A Letter from Janelle (Acoustic)
ラストの15曲目も、M5のアコギverです。
そして、こちらも頭からピアノサウンドが響く。
ストリングスも漏れなく取り入れていて
むしろメインはアコギじゃなくて、ピアノの弾き語りですね。
別アレンジですが、どちらの曲も
本作を十分に彩ってきたピアノとストリングスを
存分に取り入れ、全15曲の作品を締めます。
以上、
Chiodos『Bone Palace Ballet: Grand Coda』
でした。
こうして後出ししておいてアレですが、
順番的にはThe Usedの次に出すべき作品でしたね。笑
それほどに、後発世代に影響を与えたであろう
ストリングスやピアノサウンドが響く、
シアトリカルなポスコアサウンドは
The Used共々、当時のシーンを形作る1つだったでしょう。
後発世代のバンドから入り、
逆にChiodosを聴いたのがあとになりはしましたが
こうして時代の変遷を知り、
Chiodosというバンド自身も好きになったのは収穫でした。
そのおかげで2015年の来日公演にも行けたワケですし。
それが最初で最後の1回になるとは思いませんでしたが(´;ω;`)
しかし、バンドはシーンから消えても
リリースされた音源はいつまでも残ります。
Chiodos『Bone Palace Ballet: Grand Coda』
ストリングスやピアノサウンドが響く、
シアトリカル感のあるポスコア好きは
是非ぜひ、チェック!
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