この新譜めっちゃいい!

と、新曲(シングル)が出たときに

こう言ってる人を最近よく見かけるようになって

モヤモヤが募っています…(。-ω-)

いや、間違ってはないんだけどさ…

単発の曲に『新譜』って、すげぇ違和感ない?

オレだけ?

ブログやってる手前、誤字脱字なんかよりも

言葉の意味や使い方をすごく気にして書いてるので

こういうのすごく気になっちゃうんだよネ…

少なくとも自分は、ウチのブログでは

単発シングルや曲単体(1曲だけ)を指すものを「新曲」、

アルバムやEPなど、まとまった曲収録されたものを「新譜」

という形で書いています。

どうも、トトです。



2月も半ばに差し掛かり、

ようやく今年3枚目の「新譜」をレビューします。

今回取り上げるのは新顔のバンドです。

そして3枚連続コア系バンド。

昨年はPOP PUNKが大変盛り上がってくれたので

今年はコア系が盛り上がる予感。

今のところ新譜リリースを控えているのも

チェックしてるのはコア系が多いですしね。

それではいきましょう。




20210123_095825
Patient Sixty-Seven
『Home Truths (Deluxe Edition)』
01. Help Inflicted
02. Where To From Here
03. Blackout
04. What’s Left Of Us
05. Retrograde
06. What’s Left Of Us (Reimagined)
07. Antithesis feat. Rory Rodriguez of Dayseeker
08. Stay Paranoid
09. Retrograde (Stripped)
10. Where To From Here (Reimagined) feat. Kellin Quinn of Sleeping With Sirens
11. Help Inflicted (Instrumental)
12. Where To From Here (Instrumental)
13. Blackout – (Instrumental)
14. What’s Left Of Us (Instrumental)
15. Retrograde (Instrumental)
16. Anti Social feat. Outline in Colour





メタルコアバンド、Patient Sixty-Seven

昨年リリースした2枚目かな?のEPHome Truths

インスト版と追加曲を収録したDeluxe Edition

2/12にThriller Recordsからリリースしました。


確かYouTubeかインスタから知ったバンドですが

Facebookでは、自身のジャンルを

Perth-Metalcore

としていて、"Perth"って何だよ…

と思って色々調べてみてもそれらしいのは出てこず、

Perth - パース(オーストラリアの都市)

結果、ただの都市の名前だったと(。-∀-)笑

デトロイト メタルコア、とか

ニューヨーク メタルコア、とか

よくある自分たちのホームタウンを付けた

ってだけのヤツね。

ってことで、オーストラリアのバンドだとわかりました。笑


さらに、Thriller Recordsも聞き慣れねーなと思ったら

どうやらInVogue Recordsが改名?したっぽい。

Facebookで「InVogue Records」で検索しても出るけど、

アクセスするとThriller Recordsのページに飛ぶので

そういうことなんでしょう。

YouTubeでも、今までInVogue Recordsの垢から

UPされていたMVも、軒並みThriller Recordsになってます。

artworks-000495855726-hh1re0-t500x500

InVogueのロゴ、何気に好きだったのにな(´・ω・`)ザンネン

何にせよ、ただの改名だけなら良いんだけどね…


まぁ、レーベルのことはさておき、

まず第一にバンドです。

オリジナル版のEPからは1年遅れてしまいましたが

今回のDeluxe Edition、早速聴いていきましょう。




Help Inflicted
イントロからキャッチーなヘヴィサウンド感。
と思ったら、クリーンボーカルから始まる1曲目。
そのあとはガッツリ!スクリームかましながら
打数の多いドラムが心地良い展開に。
そこからスクリーム+ブレイクダウンを入れ、
サビでは再びクリーンでメロディ重視に。
10年代以降のメタルコアのセオリー的なものを
崩さずやっている感じがしますね。
何気にストリングスが良い感じです。


Where To From Here
流れるようなリフとヘヴィサウンドで始まる2曲目。
ここでもストリングスを取り入れながら、
スクリームしながら突き進んでいきます。
サビでは安定のクリーンボーカルが映える。
1曲目と比べても叫んでる箇所が多く、
しっかりフラグを立てた上でブレイクダウンを
ぶち込んでくることもあって、攻め感としては
1曲目よりも上回っているように感じます。





Blackout
3曲目は遠くで鳴るようなイントロから
ガツっと重みのあるサウンドで幕開け。
そしてスクリーム、からの疾走!って感じなのに
走ってくれなかったのが個人的にはちと残念。笑
サビもミドルテンポにクリーンですしね。
しかし、ブレイクダウンは良い感じにcoolです。
ラストも攻めたサウンドと共に叫んで終わるのが○


What’s Left Of Us
4曲目はちょっと飛び道具感のあるシンセから。
で、イントロのドラムからー、走っ…てくれない。笑
そう来たら走ってよ!w と思うフレーズが
2曲続けて来てるので変なストレス溜まるw
疾走パートじゃなくてブレイクから幕を開け、
そこからはやや走り気味にアップテンポな展開なので
しょうがないから許してあげよう←
サビのクリーンもグッドメロディですしね。
しかし、これはインスト版を聴いても面白そうではある。
終盤のエコー感のあるコーラスパートも良い。
これはシンガロングしたくなりますね。
ラストはヘヴィなブレイクとスクリーム、
バックに鳴る壮大なコーラス的な雰囲気も相まって
個人的にも好きな終わり方で何より。
ここまででいちばん好きな曲です。


Retrograde
ってタイトル見ると、集客がクソだった年の
Crown The Empireのアルバムを思い出すなぁ(。-∀-)笑
DeluxeでないEPの方だと、オリジナル曲はラストになる5曲目。
どこか神聖なオーラを纏った雰囲気で始まり、
その雰囲気のままクリーンボーカルを展開。
鍵盤サウンドがそこに良い味付けをしてくれています。
クリーンだけで終わらせず、スクリームの方も
ガッツリ叫びまくるパートもあるのでひと安心。
しかし、やっぱり全体的には聴かせる曲だと思う。


What’s Left Of Us (Reimagined)
EP版ではラストになる"What’s Left Of Us"のReimagiend版。
色んなバンドがちょいちょい出してるこのReimagiend
イメージを変える?って意味合いからなのか、
アコギとは違った、テンポを落とした聴かせる曲に
アレンジしているっていう印象です。
これも、ボーカルはクリーンのみになり、
そのクリーンをいかすように、バックには
ピアノサウンドが響く癒し系って感じにアレンジされてます。


Antithesis feat. Rory Rodriguez of Dayseeker
自分がこのバンドを知ったキッカケの曲がここで。
Deluxe版での追加曲となる7曲目。
徐々にフェードインしてくる感じで始まり、
のっけからスクリームとアグレッシブなサウンドで攻めます。
ここでは自分が待望してた疾走パートもあり、
そこからサビでグッドメロディなクリーンが入るので
(* ゚∀゚)イイゾー コレ!! ってなります。
この曲から、Patient67に入って正解だと思った。
そこからさらにまた攻めパートに入ったあと、
一気に転調して、ゲストである
Dayseekervo/Roryの歌声が響くという。
やっぱRoryの歌声好きだわー(*´ω`*)
このDeluxe版で個人的No.1は間違いなくこの曲です。





Stay Paranoid
8曲目は、ど頭からブチギレスクリーム!
サウンド的にも攻め攻めで、追加曲の中では
最もアグレッシブさに長けた曲だと思います。
疾走パートもあるし、おーおーシンガロングパートもあるし
こうした上がるポイントがあるのも良い。
やっぱ攻めるサウンドとシンガロングという
わかりやすく上がる要素がある曲は良いですね。


Retrograde (Stripped)
9曲目は、再び別アレンジ版。
Stripped = 剥ぎ取られた という意味が示す通り
バンドサウンドではなく、アコギメインの弾き語りに
鍵盤サウンドとストリングスによって彩られる。
シンプルな感じになってるけど、
アレンジの仕方としてはこっちのが好きかな。
まぁ、そもそもピアノとかストリングス要素が
好きなだからって部分もあるけど。





Where To From Here (Reimagined) feat. Kellin Quinn of Sleeping With Sirens
10曲目はもReimagiend版になり、
しっとり系の聴かせるサウンドになっています。
ここではSWSKellinがゲストに選ばれ、
1コーラス目からKellinのパートがあるけど、
高音ゆえにマジで女みてーな声だな(。-∀-)笑
知ってる声だけど、Kellinパートの入りのとこで
どこの女ボーカルかと思いました。
知らない人が聴いたら冗談抜きで女だと思うんじゃね。
で、2年前の新譜は蔵出しにしたように
この声が今は何故かあまり受け付けられなくなり
(SWSを聴き始めた頃の曲、作品は大丈夫)
なので、ここではオリジナル版に軍配です。


11. Help Inflicted (Instrumental)
12. Where To From Here (Instrumental)
13. Blackout – (Instrumental)
14. What’s Left Of Us (Instrumental)
15. Retrograde (Instrumental)

ここから5曲は元々のEPに収録された曲の
インスト版が収録されています。
まぁ、ボーカルありのを聴いたあとに
インスト版なんて聴いてもレビューすることはないですが
この作品を聴いてて思ったのは、ストリングスの使い方、
雰囲気がIf I Were Youっぽいよねっていう。
だから自分も気に入ったのかもしれませんが。


Anti Social feat. Outline in Colour
本作ラストを務める15曲目には
Outline In Colorがゲストに選ばれています。
テンポ感、ノリがちょっとニューメタルっぽい?
ここまでの曲とはちょっと雰囲気が変わる曲ですね。
don't touch me don't touch me don't touch me
の連呼が耳に残りますね、これ。笑
どう言葉にしていいか、ちょっとわかりませんが
聴いてるとクセになってくるかもしれません。





以上、

Patient Sixty-Seven
Home Truths (Deluxe Edition)』


でした。

バンドを知ってから、本作のリリースも知り

こうしてリリースを待ち、レビューしてみましたが

アンテナに引っ掛かっただけあって、良いですね(・∀・)

しかし、何というか…

バンド自身が掲げるジャンルを尊重して

今回は『METALCORE』カテゴリで記事を書きましたが

音楽性的にも、クリーンボーカルあるとこも、

メタルコアってよりもポスコアに近いような…

Dayseeker
Sleeping With Sirens
Outline In Color


と、ゲストに選んでるのもポスコアばっかですしね。

カバーしてるSilversteinなんか

それこそスクリーモ、ポスコア代表みたいなバンドだし。



それこそIf I Were Youみたいに

10年代前後のメタルコア/ポスコアが入り乱れていた時代の

音楽性のようにも感じます。

"Where To From Here"のMVのコメントには

Yay 2009 metalcore is coming back!!
2009年のメタルコアが戻ってキタ――\(^o^)/――!!


ってのもあるくらいですしね。


って思ったけど、

そもそも昨今のオーストラリアのメタルコアって

そういうバンド多かったような気がする。

それこそそういった時代ならIn Hearts WakeNorthlaneとか

I Killed The Prom Queenは真っ当にメタルコアしてたけど

IHWやNorthlane同様、クリーンボーカルありでしたしね。

最近だとPolarisなんかもその流れかな?

Void Of Visionはクリーンあってもメタルコアっぽい…

てか、ニューメタル寄りな部分もあるが、

昨今のトレンドに乗っているとも言えます。

Alpha Wolfみたいなデスコア上がりで重低音が響くのは

むしろオージーメタルコアじゃ珍しいのかも。

Parkway Driveが屈強サウンドのメタルコアだったけど

それもオーストラリアじゃ少数派だったのでは…?

っていうのを考えてみると、Patient67

正当にオージーメタルコアしてるんじゃないか、と。



と、何やモヤモヤしてたことも答えが出たところで

Patient Sixty-Seven
Home Truths (Deluxe Edition)』


クリーンありきのオージー産メタルコア、

ゲストのバンドが好きな人はもちろん、

Polarisが好きな人にも大いにオススメです。

是非。





関連記事


(参加ゲストのバンド)