新作の情報としてもチェックはしてたけど、

映画館でも予告解禁となっていた

パラノーマル・アクティビティの監督が手掛ける

ZOOM / 見えない参加者

こんな時代だからこそシェア拡大したZOOMを使って

現代ならではホラー映画!

良いじゃないですか(*゚∀゚)

既に来年公開予定の映画も続々と楽しみなものが溜まってます。

どうも、トトです。



音楽がまとめに入ってきてますが、

そろそろ映画とゲームもまとめなきゃいけません。

映画はまだ新作を観る予定があるんですがw

今回もそんな新作映画。

今月最初の金曜日、4日から公開され、

翌日の5日に観てきました。

こちらも現代ならではの映画です。




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100日間のシンプルライフ

スマホ依存症のパウルとコンプレックスの塊のトニー。幼なじみでビジネスパートナーの二人は、アプリ開発事業も順調で、自身の欲望を満たすための多くのモノに囲まれた生活を送っている。ある日、開発したアプリのプレゼンに成功し、祝杯をあげる全社員の前で大げんかした二人は、酔った勢いで大金を賭けたある勝負をすることに。
それは、すべての家財道具を倉庫に預け、裸一貫で所持品ゼロの状態から1日1つずつ必要なモノを取り戻し100日間生活する、とんでもない勝負だった。勝負を通して、モノやデジタルに依存している生活に気づき始める二人。100日目を迎えた彼らが選んだ、本当に大切なモノとはー?



面白かったー(*゚∀゚)

ここ数年で観た英語圏外の映画の中でも

だいぶ良い作品でした。

そもそも観た数が少ないドイツ映画の中では

いちばん面白かった作品でしたね。


昨今、大いに話題の

異常な執着を見せる信者連中のようなのは別として

"収集癖"っていう点では、

割と男性の方がよく言われることではあるので

自分と同じく、男性が観た方が共感しやすいかもしれません。


そんな収集癖を感じさせる主役の1人、

本作の監督・脚本を務めるフロリアンが演じる

パウルは物欲に忠実。

自らが開発したAIアプリにオススメされるものは

早起きしたくなくても、起きて真っ先に買う。


対するもう一方の主役、

本作ではプロデューサーを務めたマティアスが演じる

トニーは外面重視。

筋トレ、プロテインで肉体を鍛え、

ダサくなるから眼鏡はかけずにコンタクト、

スーツをビシッと着こなし、

フェイスケア、口内ケアも怠らない、

少し気になる髪には育毛剤も欠かさない。


2人ともタイプは違えど、

自分の生活を、自分自身を満たす為に

"物"に囲まれた暮らしをしている現代らしい生活風景。

成金富豪なので、庶民とは生活のレベルが違うけど。



そして、AIアプリのプレゼンが成功し

スタッフと共に打ち上げをしているパーティで

所持品をすべて倉庫に預けての生活

100日間のシンプルライフ

が、スタートします。

初日は2人とも裸一貫でスタートw

裸ってだけでバカバカしくて笑えるなぁw

雪が積もる街中を裸で倉庫へ走る様は

本人たちは絶対寒いだろうけど笑ってしまうw

倉庫にたどり着き、トニーは寝袋を選び、

腕部分は破き、脚部分はファスナーを開け、

何とも情けない姿になってるのがまた笑うw

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映画の前半は、

そんなシンプルライフなシーンを中心に

コメディ要素多めで笑わせてくれます。

後半に進んでいくにつれて、

人間ドラマ重視に切り替わっていきます。


2人と同じく、

倉庫に物品を山ほど預けているルーシーとの出会い。

そんなルーシー登場から進む男女の関係と、

過去の色恋沙汰も絡み、

徐々に2人の関係にも軋轢が生まれてくる。

こんな"シンプルライフ"という

酔っ払ったとこから始まった下らない"賭け"のせいで

スマホが手元になかったことで

親からの連絡が取れなくなっていて、

祖母の死に際に立ち合えなかったパウル…など。


終盤は、ルーシーが去ってしまった原因が

パウルにあると勘違いし、袂を分かった

2人の関係も修復に向かいつつ、

物に囲まれていた時が本当に幸せだったのか

ということを突き付けられていきます。


2人が仲直りするシーンでの

ウサギとハリネズミの話

常に前を走ってるウサギ(トニー)

でもハリネズミ(パウル)はウサギにないものを持ってる

お互いがお互いには勝てないと思っていたのも

2人がそれぞれ持つコンプレックスゆえか。

そして、最後に勝つのはハリネズミ

これ、日本だと『ウサギとカメ』に似てますね。

まぁ、こういう話は世界中であるあるだと思うし

どっちかが元になってるのかもしれませんしね。



で、2人が仲直りしたところで

外見や物ではなく、

ルーシーが本当に大事な存在になっていたトニーに

救いの手を差し伸べる。


ルーシーの家の前に

トニーの家(倉庫)にあったものが置かれていて

それが道の方まで続いている。

それを辿っていった先には

眼鏡をかけ、裸で立つトニー。

今、自分に必要なのはこの5つのものだけだよ

靴下/パンツ/上着/下着

4つしかないじゃない…

というルーシーも、すぐにその"5つ"を理解し

2人はめでたくくっつきました。

これがパウルの案ってとこがまたニクいねー(*´ω`*)


AIアプリを無断で世界7億人リリースされ

2人の儲けがパァになってしまったけど、

ラストは、そのアプリに仕掛けを施したとパウル。

7億人すべてに、

物に囚われる今の世界を問いつつ、

パウルのところにアプリから1本の電話。

タダで転ぶつもりはないパウルの仕掛けが

3、2、1…

とカウントダウンして終幕。


そのアプリを高額買取するていで、

もちろん金など払わず、世界に配信したザッカーマン

名前からして明らかなんだけど、

Facebookの創始者であるザッカーバーグに

見た目も寄せてたように見えたのは笑ったわw




物があることが幸せか
物に囲まれることが幸せか

現代だからこそ投げ掛けられる疑問、

現代だからこそ問いかけられることだと思います。

本作冒頭にもミニマリストが出てきますが

ミニマリストっていう存在自体、

本作に対する回答の1つなのかもしれません。

もちろん、正解はそれのみではなく。


夏に観たJEXIもそうだけど、

現代だからこそ生まれたこういった風刺的な作品は

何でもないことを、ふと考えさせてくれる、

ふと気付かせてくれますね。

シンプルライフ生活2~3日目のパウルみたく

ある日、いきなりスマホを取り上げられたら

途方に暮れ、何をすればいいかわからず、

なーーーんもしない、できないような

スマホ依存症や、SNS狂いの承認欲求の塊、

みたいな人は少なからずいるような気がするなぁ。

でもそれってスマホが悪いんじゃなくて

使う人次第な問題ですからねぇ。

物が溢れて、本当に便利な時代になったけど

物に使われていないか
物に依存していないか

ってのは、現代社会に生きる人には

これから先もずっと続く問題だと思います。

そういった点をコメディタッチでわかりやすく

リアルな人間関係の大切さも教えてくれる

そんな作品でした。


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最後にパンフレットにあるインタビューから

パウルを演じた本作の監督・脚本を務めた

フロリアンの言葉を。


本作は、すべての国にとって、貴重な思考な糧になると考えています。私たちの世界は、過度に豊かであり、プラスチックの使用や肉の消費など減らすべきことが非常に多くあります。
それに、私たちは、資本主義の論理に大きく左右されます。資本主義は私たちに幸せを約束してくれる。だからこそうまく機能しているのです。私たちは色んなモノを買って幸せになる。けれど、もしそれが本当にうまくいっていたら、私たちは幸せになって、一方で、どんどんモノを買わなくなってしまうのではないでしょうか。この矛盾が興味深かったのです。

本作には、道徳的要素が含まれています。私は道徳的な人間でありたいと思っているから。けれど、「携帯電話を捨てて、あなたが幸せな人間になるために、この世のためになる良いことをしなさい!」などと言うつもりはありません。私たちは解決策を出すのではなく、自分自身に問いかけて、もう1度考え直して欲しいのです。