一時期これも話題になったなぁ。

しかし、↑こんなこと本当に言う阿呆なら

むしろ来なくていいわ。

でも、客が入らなきゃ映画館はなくなるし

洋画(特に字幕版)はガンガン縮小してんだよね…


人少ない方が映画館で観る側としてはありがたい
マナー悪いのとの遭遇率下がるし気が散らない

前後左右一席あける今のシネコンは最高に居心地いいわ


↑これもめっっっちゃわかるけどもね。

クソボケコロナの影響で前後左右ひと席あけるのは

何気に超快適なのはすげー同意する。


未だに映画館に足を運ぶ層は映画鑑賞というより映画館という空間が好きな人なんだと思ってる

映画館というでかいスクリーンで映画観るのが好きなのよ。

自宅じゃできない体験だからね。

どうも、トトです。




月曜日に2分の1の魔法を観て

公開日である28日(金)、まさかの週2で

また別の映画を観に行ってきました。笑

10月頭まで毎週、観たいのが公開されるからね!

観れるときに観に行かないと!

ってことで、ここ数年では

あり得ないペースで映画を観ています。笑

クソボケコロナで抑制された反動とも言える(。-ω-)w

そんな今回の作品はこちら。



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幸せへのまわり道
(原題:A Beautiful Day in the Neighborhood)

ロイド・ヴォ―ゲル(マシュー・リス)は、雑誌記者として華々しいキャリアを積んできた。今は愛する妻と生まれたばかりの子どもと暮らしている。

ある日、ロイドは姉の結婚式に招待され、式場で絶縁していた父・ジェリー(クリス・クーパー)と再会を果たす。ロイドは、家庭を顧みず自分たち姉弟を捨てた父を許せずにいた。些細なことがきっかけで手を上げてしまうなど、心の内にわだかまりを抱えていた。

それから数日後、ロイドは編集部の依頼で、子ども向け番組の司会者として人気者だったフレッド・ロジャース(トム・ハンクス)に関する記事を書くため、彼の仕事場を訪ねる。

フレッドは、ひと目見ただけなのに、ロイドが抱えている家族の問題や心の葛藤を感じとる。一方、ロイドもフレッドの不思議な人柄に惹かれていく。やがて2人は、取材の名目を越えて、公私共に交流を深めていくのだった……。




バカ映画が続いていた中でようやく!

自分が本来好きな雰囲気の作品を観れました。笑

個人的にも好きな俳優である

トム・ハンクスが出演する作品を観たのは……

たぶん『ハドソン川の奇跡』以来かな?

しかし、ハドソン川も今作も

実話を基にして作られた作品であり、

どちらもトム・ハンクスの実在した人物への

"なりきり"っぷりが非常に評価された作品です。

『幸せへのまわり道』

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アメリカの長寿子ども番組

A Beautiful Day in the Neighborhoodに出演する

フレッド・ロジャースをトム・ハンクスが演じる話題作。

それをもう1人の主人公、マシュー・リスが演じる

雑誌記者ロイドのことを、その番組に誂えて

語っていくというストーリーです。

前回観た『2分の1の魔法』とはまた別の

家族愛を描いた作品という部分も感じました。

子育て中の親御さんには、

色々と響くところもあるんじゃないかと思うし、

子どもがいなくても、夫婦間のことであったり、

もっと言えば"人と人"が接する上で大事なことだったり

そういったことまで考えさせられる作品でした。


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この『A Beautiful Day in the Neighborhood』という番組。

今現在子どもならもちろん

大人も子ども時代に見ていたような

アメリカなら誰しもが知ってる番組なんだろうね。

日本でいう『おかあさんといっしょ』みたいな。

地下鉄で、その車両に乗り合わせた乗客全員

老若男女問わず、番組のテーマ曲を歌うシーンは

アメリカならではの描写だと思いました。


どこぞのカフェ?でロイドと食事をしてるときも

周りの客、スタッフが気付き始め、

ロイドに感情(怒り)を抑制する方法の1つとして

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(これまで出会った愛してくれた人を浮かべ)
1分間喋らないこと

ってのを、その場でロイドに実践させたときも

徐々に客の話し声が止み、店内に流れていた

ラジオかテレビかの音声も止み、

1分間の沈黙

1分が過ぎると、また喧騒が戻る。

ロジャースの影響力たるや。

番組で言うと、おかあさんといっしょだけど

人物的には、わくわくさんとかのっぽさん、

体操のお兄さんお姉さんレベルの人か。

体操のお兄さんお姉さんじゃ、ちょっと弱いかw

世代によって変わるしね(。-∀-)

ガチャピン、ムックの方が近いかもしれない。

子ども番組とはいえ、

内容は日本のものより遥かに現実的だったけど。

子ども番組とは思えないような、死や戦争などの

重いテーマも扱ってたみたいだし。

でも、それを優しく、子どもがちゃんとわかるように

言葉を選んで伝えてくれるのがロジャースだったんだろうね。

こういう人がいるのに、

何故にその教訓が活かされない出来事ばかり

世の中には起きるんだ…( ノД`)

ロジャースも言ってたけど

大人になると子どもだった頃を忘れてしまう

それが顕著になってる証明なんでしょう。




物語冒頭、子ども番組とはいえ

こっちはアメリカ育ちじゃないのでね。笑

その番組と現実とを交互に描いていくようなところは

どういう作品なんだ…?と、最初は戸惑ったけど

理解してしまえば難しくなし。


記者として、ロジャースの特集記事を書くことになったロイド

ロジャースにインタビューを試みるも

ロジャースの変人、聖人っぷりが凄すぎて

なかなか理想の言葉がもらえないでいる。

no title

共演してるぬいぐるみの話をし出したり、

逆にロジャースがロイドのことを聞いたり。

ロジャースはロイドを気に入ったからこそ

彼の話も聞きたかったし、

彼のことを知りたかったんだろうけど

"仕事"で来てるロイドにはモヤモヤが募る。

ロイドは幼い頃に家庭内(主に父親)に問題があり

それを思い出したくなかったからってのもあったけど。


それが原因で

姉の結婚式で再開した父とは殴り合いの喧嘩。

父の方は既に過去を反省し、歩み寄ろうとしてるけど

やはり最初はロイドもそれに気付かず、邪険にしてしまう。

母の最期を看取ったのもロイドと姉のみで、

父は来なかったことにも怒りを抱いてる。

そのせいで病院が嫌いで、恐くて、

今度は父が倒れたのに、その感情が怒りに変換され

妻のアンドレアにもキツい言葉を浴びせ、病院を出てしまう。

"仕事"だと言って病院をあとにするけど、

その実、意識的にか無意識か

ロジャースに救いを求めにいったようにも見える。

いっぱいいっぱいになって、スタジオまで来て

ロイドはぶっ倒れてしまったようだけど、

その間、夢に見てた光景はちとホラーでしたけどね。笑

子どもの頃、母にもらった大事な友だち(おもちゃ)

"古うさぎ"になり、番組のセット内で

ロジャース、お姉さんに扮したアンドレア、

ロジャースが演じるぬいぐるみのトラと王様に囲まれ

リピートアフターミーさせられる状況は

ちょっと怖かったなw

これをキッカケにして、

ロイドにも心情の変化が表れるようになるんだけどね。



ロイドがロジャースの奥さんと初対面したときには

あの人は完ぺきな人、聖人ですよね

なんて奥さんに言うと、

その呼び方(聖人)はあまり好きじゃないわ。
彼は聖人でも何でもない。
短気だしね。笑
感情(怒り)を抑制する訓練と努力の賜物なのよ。
それを何年も続けてきたの。

その訓練が、さっき出した

1分間の沈黙であったり、

聖書を読む、プールで思いっきり泳ぐ、

ピアノの鍵盤(低音)をガーン!ってやる…etc

などなどの訓練、抑制法を教えてくれます。



今回の邦題

幸せへのまわり道ですが、

もちろん最初に見たときは

"幸せ"ってワードでオレみたいなヤツを釣ろうとしてるな!

なんて思ったんだけど。笑

原題のA Beautiful Day in the Neighborhood

ロジャースが出演する番組のタイトルままみたいですが

アメリカ人が見たら、これだけでわかるだろうけど

日本でこのままにしても伝わらんのは明らかですしね。

じゃあ、邦題として『幸せへのまわり道』は

果たして適切なのか否か?

観終わった今となっては"良い"と思います。

原題の方は当然、ロジャースに焦点が当てられてるタイトルだけど

邦題の方は、むしろロイド側に寄ったタイトルだと思う。

子どもの頃は父親によって家庭を壊され、

その影響によって父を良く思わなくても、

事実、自分が父になった時

家庭、妻や子どもよりも仕事を優先してきた。

形は違えど、自分の父と同様

家庭を第一に考えてこなかったところは同じ。

しかし、それもロジャースと出会うことにより、

父と向き合うことができ、感情(怒り)を抑制し、

妻や子どものことも考えるようになり、

本当の"幸せ"にたどり着いたようにも思える。

って考えると、随分と遠回りしてきたし、

『幸せへのまわり道』ってのも納得できます。

冒頭に出てきたパネルの中央、

それが明かされずにラストまで来ますが、

こうしてロイドの物語がひと段落したところで

最後にその中央のパネルが明かされます。

最後に父とみんなと

全員で撮った写真じゃないんかーい!w

と、ツッコミたくはなったけど、

ロイド夫妻と姉夫妻の楽しげな様子が写された1枚。

ロイドが得た"幸せ"がわかる1枚でした。




番組が終わって、スタッフが撤収し

スタジオの明かりも消えて、

1人、ピアノを弾くロジャーが映されたシーン。

ガーン!

と、鍵盤の低音を叩きつける様子に

やはりストレスを抱えながらも番組を続けている

決して聖人ではない、素の"人間"としての様を

作品の最後の最後に見せてくれました。

奥さんがいくら言っても、やはり人の目から見た

ロジャーの姿だし、劇中はやはり聖人に見える。

本ッッッ当に!些細なことにも

必ず『ありがとう』って言葉をかけるし、

ロイドの少し意地悪な質問に対しても

気遣ってくれてありがとう
正しい見方をしてくれてありがとう

って言ってくれます。

ロイドがちょっと拗れる原因ともなった

父親との対比かのようにも見える。

それでも、観てる人にも"聖人"のまま終わらせず

"人間"の部分を見せて終わってくれたのは良かったです。



エンディングでは

番組内で使用されていたミニチュア模型?の

配置や動き方の裏側や、

ロジャース本人が出てた番組の一部を出してくれました。


エンドロールを見ててわかったけど、

劇中に出てくる歌も、当番組で使われたものだと思いますが

ほとんどの曲の作詞もロジャースがやってました。

ロジャースすっげー(* ゚∀゚)



終わったあと、パンフレット買おうとしたけど

今回はパンフレットないみたいで(´・ω・`)ガッカリ

最近パンフレットない映画増えたよね。

最近だと公式サイトで色々と公開してるし、

動画でインタビュー公開してたりしてるしね。

今作もYouTubeでインタビュー公開されてるし。


それこそ前回観た『2分の1~』みたいに

キャストや製作陣のインタビューもなしに、

公式サイト見たら全部載ってるようなパンフなら

買ってホントに損したわ…

そんなパンフなら、むしろない方がいいけどさ。

パンフレットも、時代と共に失われていくものなのかな…

映画好きとしては寂しいな…(´・ω・`)




こうして、自分が本来観たかった作風、

観たあとに心が温かくなるような作品

幸せへのまわり道の感想でした。

やっぱトム・ハンクス好きだわー(*´ω`*)

と、思える作品でした。

ポスターに書かれている

今、わたしたちに必要なのはこの映画だ

という言葉も納得です。

ロジャースが実践する感情(怒り)抑制法、

ロジャースが関わる人にかける気遣いや

"ありがとう"という何気ない言葉や感謝の気持ち…

こういったものを多くの人が実践していれば

今まさに渦中である差別問題なんて起きないだろうし、

クソつまんないことで炎上するようなことも減り、

馬鹿な批判厨や正義マンなんていなくなるでしょう。

そういった連中は、こういう作品観ないでしょうけどね…

観ても理解できるかどうか…(。-ω-)-3

こういった映画を好きで観に行った人たちだけでも

ロジャースのような気持ちを持てればなと思います。

個人的にも、1人でも多くの人にオススメしたい作品です。

是非。