映画記事の方で最近よく話題にしてる後輩くんに

Ice Nine Killsを薦めることに成功しました\(^o^)/

彼はそもそもホラー映画好きなこともあり、

そういった映画のTシャツを探していた際、

偶然にもINKのマーチに辿り着いたそう。

そういう映画が好きならではですね。

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もちろん、自分が持ってるINKのTシャツを

自慢してやりましたがw(ドヤァ←

最初はお互いに好きなクロノクロスの話から始まり


ト:このバイオリンが良いよねぇ(´∀`)

後:そういうストリングス取り入れたJ-POPとかもあるけど微妙ですよね

ト:海外にもそういうのあるよー。ホラー映画をテーマにアルバム作ったバンドもいるし

後:へー、そうなんですね。なんていうバンドなんですか?

っていう会話をキッカケに、

確かリメイク版の最終作と公開日被ってたような…

と思って


"IT is the End"を聴かせ、

そもそもこの曲だけじゃなく
アルバムに入ってる曲全部、
ホラー映画をテーマにしてるんだよー

ってとこまでで、深入りはしませんでした。

…嘘です。笑

シャイニング→ブラッディメアリーから


"Enjoy Your Slay"まで聴かせ、そこまでで止めときました。

INKの音楽性自体、ハードなものですしね。

そうでなくても

善意の押しつけは悪意になりかねないので。

そっから先は、後輩くんが興味を持って

逆にこっちに聞いてきてくれればこっちのもん。

いくらでも似た音楽性のバンド紹介してやるぞ(* ゚∀゚)b

ゲーム、映画という共通した趣味から

音楽を薦めるまでに到った例の1つでした。

どうも、トトです。



ちょっと冒頭ネタが長くなってしまいましたが

今回は、ある種INKの音楽性とも

繋がりが見えるようなバンドを取り上げます。

というか、こういった要素を入れたバンドと言えば

パイオニアの1つにも数えられるバンドです。


過去作レビューも着々と数を重ね、

今回で11枚目。

まぁ、前回Fall Out Boyを書いたんだから

このバンドも書かなきゃいかんでしょう、と。

てか、個人的に推したいのはFOBより

今回のバンドだし(。-皿-)

だからこそ、どのアルバムにしようか迷ったけど

やっぱこっからでしょ!






PATD_AFYCSO
Panic! At The Disco
『A Fever You Can't Sweat Out』
01. Introduction
02. The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage
03. London Beckoned Songs About Money Written By Machines
04. Nails For Breakfast, Tacks For Snacks
05. Camisado
06. Time To Dance
08. Intermission
11. I Constantly Thank God For Esteban
12. There's A Good Reason These Tables Are Numbered Honey, You Just Haven't Thought Of It Yet
14. I Write Sins Not Tragedies (live in Denver)




Panic! At The Discoの1stアルバム

A Fever You Can't Sweat Out

Fueled by Ramenから2005年にリリースされました。

1枚目からラーメンだもんなぁ。大したもんだ。

それもそのハズ、バンド初のフルアルバムで

USのみで売上は220万枚超え

当然プラチナディスク認定されてます。

2005年なんて、海の向こうじゃ化物級のバンド以外

少しずつ売上が落ち始めてきた時期なんじゃないかな?

そこで220万超えでプラチナなんて、

この時代で言えば間違いなく"売れた"作品だと思います。


そんな時代を象徴したであろう

PATD初のアルバム、改めて聴いていきましょう。



Introduction
まずは僅か36秒の、タイトルそのまま"Introduction"
チューニングをしているようなノイズ音に、
今作収録曲のいくつかが断片的に顔を覗かせる。
Ladies and gentlemen, we proudly present a picturesque score of passing fantasy
と、アナウンスが流れた後、すぐさま次の曲へ。


The Only Difference Between Martyrdom and Suicide Is Press Coverage
心地良いリズム感のアコギとBrendonのボーカルが
同時に始まる2曲目。
こういったエモーショナルな要素を持った、
POP PUNK/POP ROCK的なサウンドは、
まさに時代を象徴したようなもののように思う。
元々リズミカルな曲だけど、1'50"からは
シンセを使っての、よりダンサブルなサウンドに。
ここだけホント別曲みたいな展開に驚きます。
そして、ちゃんとこれまでのサウンドに戻り、
3分未満の曲は、あっという間に終わります。


London Beckoned Songs About Money Written By Machines
ここでもシンセをバックに鳴らして始まる3曲目。
しかし、バンドサウンドの本質はエモーショナル且つ
リズミカルなPOP ROCKサウンドなのは変わらずです。
しかし、サビの歌詞の一部が
mixi, mixi, mixiィーィイーーー!!
って聴こえてしまうんだけどw
自分と同世代の人は絶対わかってくれると思うw
ホントの歌詞は
Make us it, make us hip, make a scene
でした。5月、6月くらいは空耳もいっぱいあったけど
新譜ではないにしろ、久々に空耳したw
半分くらいまで来ると、ほんのりシアトリカル感を出す
静かなパートを挟んで、元の展開に戻ります。
そしてここでも、合間に曲の雰囲気とは別の
打ち込みパートをぶっ込んできます。
この時点で、聴いてる分にはだいぶ面白いな。
そして先ほどのほんのりシアトリカルを出して
アウトロを締め括ります。


Nails For Breakfast, Tacks For Snacks
"朝食には釘を、おやつには鋲を"
何て恐ろしいタイトルw って感じの4曲目。
しかし、こういうタイトルからも
一種の"物語"的なものを感じさせるところがまた良し。
ここでは前2曲からまた雰囲気が変わり、
エモーショナルではありつつも、よりダンサブルに
踊れるサウンドを展開しています。特にドラムが○
一部ではボーカルもオートチューンよろしくな
加工をされてるところが、よりダンスミュージック感を増す。


Camisado
5曲目は温かみのあるオルガンとBrendonのボーカルから開始。
そのままお馴染みのエモーショナルさを発揮しつつ
持ち前のリズミカルさとキャッチーなメロを展開。
そして、またも合間に良い意味で曲の雰囲気を裏切る
スペーシーな打ち込みサウンドを展開。
ここまでの曲、こういった"ハズし"要素あるな。
それがまたアクセントになって面白いよ\(^o^)/
全体的にはFOBと似たものがありながらも、
こういった要素はFOBにはあまり見られない部分ですね。


Time To Dance
自分のPATDライブ初体験の日、サマソニ2016で
初めてちゃんと聴いたのが、この"Time To Dance"
"I Write~"なんかは、そのキラーチューンぶりに
ライブでなくてもよく聴いてた曲だったしね。
ここで聴くまでは、アップテンポな曲やるなら
"LA Devotee"をやってくれとすら思ってたけど、
今やすっかりお気に入りです。
アップテンポで勢いがあるだけでなく、
ここでも打ち込みが良い味出してくれます。
むしろアップテンポな曲展開からしてみれば、
またちょっと違う雰囲気の打ち込みなのがまたね。
終盤に向かうにつれて、Brendonのボーカルも
テンション上がっていくのが良いですね。
盛り上がりに拍車をかけるよ!\(^o^)/


Lying Is The Most Fun A Girl Can Have Without Taking Her Clothes Off
収録曲の半分、7曲目に来てようやくMV曲。
これまでのノリノリなサウンドからは一転、
サウンドもボーカルも、かなり抑えめです。
と、思いきやのサビの爆発っぷりよ。
エモメロにBrendonのファルセットがまた気持ち良い。
途中に入るピアノがまた良いんだな、これが( ´∀`)

MVは水槽をかぶって?つけて?いる人が溢れ、
逆に水槽がないと死ぬようなシュールで不思議な世界観。
実際にやったら首がもげること間違いなしっすねw
そんなMVの現在までの再生回数は、驚異の
5,500万回超え
1stからこれは破格の人気、注目度なのが伺えますね。




Intermission
前曲のアウトロ、ラジオチューニングのSEから
そのまま繋がる8曲目。
前曲で鳴りを潜めたダンスミュージックが、
ここでまた一気に花開きます。
と思ったらノイズ、ラジオ音声(喋り)のあとに、
モノラルラジオのような、決してくっきりした
サウンドではない、ゴシック調なピアノが鳴り響く。
そうした前半と後半を繋ぐ、まさに2分半の"Intermission"


But It's Better If You Do
後半開始の9曲目は、再びMV曲。
メロディはエモーショナルながらも、
頭から鳴り響く鍵盤サウンドは確実に耳を突いてくる。
ここではホーンサウンドも取り入れていて、
大々的に前に出てこないにしても、やっぱり
ホーンサウンドが入ると賑やかにはなる。
後半に入ると、前曲のピアノサウンドのように
ズンチャッチャー♪ ズンチャッチャー♪な中世の舞踏会的な雰囲気で
再びピアノサウンドを展開します。
しかし、すぐさま手数の多いドラミングと、
掻き鳴らすギターとが絡むテンションの高い展開は、
さながらフラメンコのよう。
そこから持ち前のバンドサウンドを挟み、
ラストのアウトロは再びズンチャッチャー♪な展開。
しかし、ここで次の曲への伏線が出てくると
(* ゚∀゚)おっ!と思うのは、次の曲を知ってる人なら
誰しもが反応するところだと思います。

MVはモノクロ映像から始まるところがまた
音楽との親和性がすごいですね。
Brendon若いなーw てか今と大して変わらんな!
映像はさながら仮面舞踏会だなぁ。
そんな音と画がマッチしたMVの再生回数は
4,300万超え
やっぱ再生回数の平均値でもFOBより上やろ。




I Write Sins Not Tragedies
そうして繋がる10曲目に控えるは、
バンドの持つ最大のキラーチューン!
シアトリカルな雰囲気を序盤で繰り出し、
サビではバンドサウンドでガツっと!
これをサマソニで生で見たときの圧巻さよ(; ゚д゚)
初体験のサマソニ、そして2度目の単独公演@新木場
ライブだとオーディエンスのシンガロングと、
ハッスルしまくるBrendonのボーカルが加わるからね。
原曲では出せない良さを、これでもかってほど味わい、
目の当たりする瞬間だもの、たまんねッスよ。

そんなPATDを代表するキラーチューンのMV
再生回数は3億を突破!
MVに関してはこの頃から既にバンド感皆無というか
単純に"映像"として、見てて面白いもんね。
これが現代の曲なら、自分もBEST MVにノミネートする。
曲はもちろん、映像を見たいからこそ再生してる
って人も、少なくない数いると思いますもん。




I Constantly Thank God For Esteban
続く11曲目は、イントロがなぁ…w
クロノトリガーの戦闘曲しか出てこねぇwww
冒頭のベースとドラムの感じはマジでソックリw
騙されたと思って聴き比べてみってw

冒頭のクロノトリガーはホントに冒頭だけで、
そこにすぐさま入るアコギでトリガー感は打ち消されますw
しかし、このベース&ドラム&アコギの入りが
なかなかに心地良いんです。
そしてBrendonの静かなボーカルが入り、
サビでは、このアコギベースドラムサウンドをバックに
テンション高めになるボーカルが良いです!
からのギターと共に雰囲気をぶち壊したあと、
シアトリカル感を挟み、雰囲気は戻ります。
ラストはバンド感が強まり、短いギターソロも入れ
序盤と終盤では全く別の展開を見せて終わります。


There's A Good Reason These Tables Are Numbered Honey, You Just Haven't Thought Of It Yet
12曲目は小気味良く跳ねるようなピアノからスタート。
そのままノリノリで進み、サビに入ると
ホーンサウンドが入って更に賑やかに。
スウィングジャズ的でもあり、現行のサウンドの
元となるような、キッカケとなるような曲ですね。
これがもっとダイナミックに、ビッグバンド感が出ると
現行PATDサウンドになる感じがひしひしと。
そう考えると、やはりこの頃から基盤、土台は
既に出来上がっていたんだとも思えますね。


Build God, Then We'll Talk
今作ラストを飾る13曲目もMV曲。
これまたMVと音楽の親和性がバッチリです。
シアトリカル感は言わずもがなだけど、
曲の展開は決して一定ではなく、
どんどん切り替わっていくのが聴き手を楽しませる。
それでも聴きにくいなんて微塵も思わないのは
それだけメロディの良さがあるからこそかな。
個人的には終盤の重厚なストリングスがツボ。

ピエロに扮したBrendon?で綴られる、
これまた音楽と映像があった面白いMVは再生回数
3,800万を超えています。
今作収録曲のMVが、最低でも3,800万超え、
1つとして100万単位のものがないのがスゴい。




I Write Sins Not Tragedies (live in Denver)
国内盤にはボーナストラックが1曲だけ収録。
キラーチューン"I Write~"のライブ版。
オーディエンスの歓声やシンガロングの大きさ、
音の反響具合からしても、このライブでは、
会場もけっこう大きいところだったんじゃないかな?
いつ頃のツアー(ライブ)なのかはわからないけど、
各MVの再生回数、このアルバムの売上を考えれば
それも納得できてしまうのがまたスゴいところ。
なーんで日本じゃFOBの方が人気なんだか…(。-д-)-3






以上、

Panic! At The Disco
A Fever You Can't Sweat Out

でした。

リアルタイムに聴き出したのは5枚目の

Death of A Bachelorからだけど、

やはり名盤1st、今聴いても全然楽しめるなぁ( ´∀`)

1曲1曲、何ならその1曲の中でも

様々な展開を見せてくれる色彩の豊かさよ。

こういうのがEDMみたいな同じフレーズを繰り返す

クソつまんない展開が好きになれない由縁です。笑

最新2作、そしてこの1stを聴いて思ったのは

やっぱりポストPATDであり、

目指すべきところがPATDなんじゃないか?

って思うのは、Set It Offだなぁ。





そして、散々言われてるFOBとの類似性。

多くのバンドが辿るデモテープの自主製作からライヴを行うという道を、結成当時メンバー全員高校生だった為に金銭的な面から辿らずに、インターネットを通じてFall Out BoyのBa/Pete Wentzに自作曲を送るという賭けに出る。これは長い曲名、風刺に富む字余り気味な歌詞など、RyanがFall Out Boyに少なからず影響を受けていた為である。 その後Pete本人がラスベガスまで赴き、彼が運営するレーベル「DCD2 Records」からの第一弾アーティストとして契約することになる。
(wiki参照)

そもそもデビューの経緯もこんな感じ。

だからこそ、確かに初期の時点では似てるとは思う。

何よりBrendonPatrickの声質は似てるしね。

でも、今さらながらこうしてちゃんと聴けば

違う部分もわかるってもんです。

展開の多さは明らかにPATDの上だし、

FOBにそこまでのシアトリカル要素はない。

現行サウンドまでいけば、もはや別物ですしね。

そこはお互い、キャリアによる変化や成長でしょう。

現行なら尚のこと、Brendonの高い歌唱力には驚愕するが

パトの歌に関しては下手とも思わないけど、今も昔も

上手いと思ったことは一度もねぇw


あー、早く日本でも海外と同キャパで

PATDのライブ見れるようになんねーかなー(。-д-)-3



こうして改めて聴いてみた不動の名作

Panic! At The Disco
A Fever You Can't Sweat Out

当時、多くのリスナーを虜にさせ、

売上も、人気も、大いに獲得した作品の叩き出した

色んな"数字"も、嘘偽りのないことがわかりました。

この『過去作レビュー』も

こんなバンドなら1枚目から最新作まで

どういう変遷をしていったのかってのを知る意味でも

各アルバム楽しんで聴くことが出来そうだし、

全アルバムのレビューもしたいと思わせてくれる。

まぁ、まだ取り上げてないバンドは山ほどいるので

PATD全作をレビューするのは何年先になるやら。笑

とにもかくにも、

多くの人から支持されたこのアルバム、改めて聴いてみると

当時とはまた違った楽しみ方が出来るかも?

知ってる人も知らなかった人も、是非チェック!





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