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来年のDownloadのラインナップが発表されましたね。

これがホントに開催されるのを祈るのみ。

しかし、ラインナップ的には

DLよりも遥かに惹かれるのがこっち!

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何コレ行きてぇぇぇぇえええ(* ゚∀゚)

ラインナップの半分以上好きなバンドだと

一気に魅力的に映りますよねぇ(*´ω`*)

これも来年の予定なので、無事に開催されるといいな…

どうも、トトです。




それでは、7/24のPOP PUNK盤2枚を終えて、

7月リリース作品の最終レビューといきましょう。

海外の新譜リリースである毎週金曜日

月の最終日が金曜だと困るんだよな(。-∀-)-3

だからこそ、月の最終日は木曜が良い。

そんな先月最終日にリリースされた、

Downloadにも出演が決まったバンドの新譜はこちら。



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Creeper『Sex, Death & The Infinite Void』
01. Hallelujah!
05. Celestial Violence
07. Paradise
09. Thorns Of Love
10. Four Years Ago
11. Holy War
12. Napalm Girls
13. The Crown Of Life
14. Black Moon
16. More Careful With Your Heart



UKのホラーパンクバンドCreeper

2枚目のアルバムSex, Death & The Infinite Void

7/31にRoadrunner Recordsからリリースされました。


一時休止?かなんかのお騒がせ事件がありつつ、

むしろ、それもプロモーションの一貫だったかのように

しれっと戻ってきて、こうして新譜をリリース。笑

先行楽曲を聴くに、

もはや(ホラー)パンクロックではないように思うけど

そもそも1枚目からRoadrunnerという

メジャーレーベルから出てる時点で、

パンクロックを続けるなんて思ってませんが。笑

まぁ、順当にロックバンドになるんだな、と。

でも、Roadrunnerなんてアメリカのレーベルだし、

所属バンドはラウド、メタル方面が多い中、

UKのCreeperが契約したのが異例でもある…

みたいなことは、前作のレビューでも書いたような…笑

ともあれ、Creeperの新譜

早速聴いていきましょう。




Hallelujah!Be My End
雨の中、雷鳴轟くSEから、ノイジーなサウンドをバックに
エコー増し増しな語りから始まる"Hallelujah!"
全ッ然!ハレルヤって感じしねーなw
1分にも満たない1st trackから明けて、
2曲目の"Be My End"から本格的にスタートします。
約ひと月前にアニメーションのMVが公開されました。
ノりやすい心地良いリズムで始まる、
アップテンポで聴きやすい陽性ロックナンバー。
バックのコーラスも素敵に雰囲気を底上げ。
これまでのようにPUNK ROCK的ではないけど、
これはこれで楽しく聴ける1曲で良い(*≧∀≦)b




Born Cold
3曲目は昨年11月末にMVが公開されている
今作最古参の曲です。
ほんのりシアトリカルさを感じるような
エモーショナルロックはマイケミのよう。
やんちゃなキッズ感とは程遠く、
大人のロックサウンドを響かせてくれます。




Cyanide
続いて、2月末にMVが公開された4曲目。
ゆったりミドルテンポで、今まで取り上げてきた
シアトリカルとはまたちょっと違うけど、
演劇的とも思える雰囲気に仕上がってます。
さながらPanic! At The Discoを彷彿とさせる。
1音1音下げていくようなサビのメロディが面白い。
vo/Willの声も、ここでは若干Boston Manor
vo/Henryっぽさある。高音のとこは特に似てる。




Celestial ViolenceAnnabelle
17秒の語り"Celestial Violence"から
6曲目の"Annabelle"へ。
カラオケのようなLyric Videoが面白いです。
演劇的な雰囲気はここでも存分に感じます。
特にサビのコーラスパートなんかは
演者の後ろにコーラス隊が見えるようです。
ラストサビ前のHallelujah!!
の一大コーラスから、再びコーラスが映える
ラストサビへとなだれ込んでく流れが良い。
こういうのも一種のシアトリカルロックかな?
今まで取り上げてきたのは壮大さも大いにあり、
それ故にデカイ会場での演劇が似合うサウンドだけど
Creeperの今作はもう少し規模の小さい劇場、
って雰囲気があるんスよね。




Paradise
一転、ダークな雰囲気で始まる7曲目。
しかしサビへ向かうに連れて段々上がっていき、
コーラスと共に盛り上がるサビへ。
こういう展開も演劇っぽいと言えば演劇っぽいか。
美しいコーラスから、ラストサビ前のインストパートは
サックスかな?が良い感じに鳴り響きます。
あー、SHREZZERSが恋しい( ノД`)笑


Poisoned Heart
前曲からのテンポはそのままに始まる8曲目。
頭のボーカルはこれ…Willなのかな?
北欧の良い声したダンディなおじさんみたいな声だなw
サビに入れば、いつものWillの歌声だけどもね。
これがどちらもWillなら、彼の歌い分けもすごいな
ってのが実感できます。





Thorns Of Love
続く9曲目はキレイなコーラスからスタート。
そして再びナイスミドルな声を響かせるWill。笑
サウンドの雰囲気や、テンポ感を見てると
現行のPATDのような賑やかなミュージカル感とは違い
コーラス隊も大いに活躍する歌劇的な雰囲気ある。
そうだ、歌劇だ!
今作のCreeperって、どこか歌劇的なんだな。

一旦の静寂が訪れ、"Hallelujah!"と同じように
雷鳴の中での語りのあと、ピアノ&コーラス、
そして一気にサウンドも壮大さを帯びていき、
ラストはひっそりしっとり歌って幕を閉じます。


Four Years Ago
10曲目はkey/Hannahが大いに活躍します。
イントロから鳴る鍵盤サウンドもそうだけど、
この曲ではメインボーカルも務めています。
Willはコーラス、バッキングボーカルとして
Hannahを支え、ハモり、裏で活躍します。
あくまでバンドのメインボーカルはWillだけど
せっかく女性ボーカルとしてHannahもいるんだし、
こうしてアルバムの中に1~2曲、
彼女がメインを務める曲があると良いですね( ´∀`)


Holy War Napalm Girls
僅か22秒の語り"Holy War"を挟み、
12曲目の"Napalm Girls"へ。
久しぶりなアップテンポな展開を見せ、
今度はHannahが後ろに回って支えます。
やっぱ勢いある曲だとバンド感強まって良いですね。
今作の中で無理やりPUNK ROCKに位置付けるなら
M2 "Be My End"と、この曲"Napalm Girls"かなって感じ。
聖なるコーラスを伴いつつ、徐々に上げていき
ラストサビへ突入していくのがとても良い。
今作の中では個人的にイチバンの曲かな。


The Crown Of LifeBlack Moon
お次は僅かすぎる6秒の語り"The Crown Of Life"から
14曲目の"Black Moon"へと繋がります。
ここでは再び美しいコーラスがイントロを務めます。
Willの伸びのあるボーカルが響くサビは、
是非とも一緒にシンガロングしたい衝動に駆られる。
終盤は、イントロで見せた美しいコーラス、
ギターソロを経て、ラストサビへと向かいます。


All My Friends
 → More Careful With Your Heart
切ないピアノとWillのボーカルから始まる15曲目。
タイトルを繰り返すところは聴いていたいし、
Willがフロアへマイクを向けるなら共に歌いたいね。
Hannahのバッキングも良い感じです。
ピアノの弾き語りのように展開していたけど、
ラストはストリングスも取り入れ、
至極のピアノエモナンバーが完成します。

MVは今作リリースから約2ヶ月前に公開。
サムネのWillが若干マンソンに見えるわ。笑


最後の最後、15曲目の、そして今作のアウトロ的に
1分弱の語りで締めるもののタイトルは
"More Careful With Your Heart"




以上、

Creeper『Sex, Death & The Infinite Void

でした。

予想通りにパンクロックからは離れましたね。

加えて、今作のアルバムタイトル的にもそうだし、

間に短い語りを入れてるのもそうだし、

そういったアルバム構成的には

30STMのLove, Lust, Faith and Dreamsみたいよね

ってのは、ずっと思ってました。

そのへんは意識、意図してたものなのかなぁ?

しかし、これはこれで良さ気ではあります。

それが蔵出しを避け、本記事に持ってこれた理由でもある。


曲調的にはエモーショナル寄りかもしれないけど

レビューでその言葉を使わせないくらいに

演劇的、歌劇的で

聴いてて面白いと思ったのも確かです。

これまでに自分が好きで、取り上げてきた

壮大で、おどろおどろしさのあるシアトリカルとは

また別のシアトリカルロックなんじゃないか、と。

海外では『現代のDavid Bowieって言ってるとこもあったし

個人的に思うとこがあったのはQueen…は言いすぎ?

とはいえ、

David BowieQueenも出身はイギリスなワケだし、

同じくイギリス出身のCreeper

やはりどこかで通じてる部分、

影響を受けている部分もあるかもしれませんね。



そんなバンドの最新作

Creeper『Sex, Death & The Infinite Void

是非ぜひ、チェックしてみてください。





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