自粛警察だの、マスク警察だの、

馬鹿げた連中じゃなくて

こういうことを言える、思える人が

もっと増えればいいのにな。

どうも、トトです。




先月末、記事更新のタイミングというか

間隔的に上手いこといかなくてですね、

こうして8月にUPすることになった今回の記事。

なので、まだまだ7月レビュー作品は続きます。

実際、下書き済むまでに

ちょっと時間がかかったってのもありますが。

今回のバンドは、ウチでレビューするのは2枚目かな。

しかし、ライブレポは漏れなく書いてるし、

そもそも自分が最も好きな

POP PUNK

シーンの中にいるバンドなのでね。

既に色んなところで名前も出してますけど。

今やすっかりUKのPOP PUNKシーンを

牽引する存在となったバンドの新譜です。





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Neck Deep
『All Distortions Are Intentional』
01. Sonderland
02. Fall
04. Telling Stories
06. Quarry
08. What Took You so Long
09. Empty House
10. Little Dove
12. Pushing Daisies




UK POP PUNKのNeck Deep

およそ3年ぶり4枚目のアルバムとなる

All Distortions Are Intentional

7/24にリリースされました。

レーベルはもちろんHopeless Records


この3年の間に、vo/Benの実兄

Seb Barlowがベーシストとして正式加入。


30STMとかEchosmith、最近の日本だとSable Hillsとか、

これでNDも兄弟バンドの仲間入りです。


そして今作『All Distortions Are Intentional』

あるレビューサイトからの言葉を

Google翻訳のまま転載しますが

バンドによると、「All Distortions Are Intentional」は、「Soder」という単語に触発された架空の世界であるゾンダーランドを舞台にしたコンセプトアルバムで、John KoenigのYouTubeチャンネルからの用語であり、Dictionary Of Obscure Sorrowsのウェブサイトです。 ケーニッヒによれば、「ゾンダー」は「ランダムな通行人がそれぞれ自分のように生き生きと複雑な生活を送っているという認識」と定義されています。 
(中略)
アルバムのストーリーは、急上昇する2人のキャラクター、JettとAliceのロマンスに従っていますが、Barlowが人間関係と喪失を強調して歌っているので、このコンセプトと特定のラブソングのコンセプトを区別することは困難です。

昔に比べると、

Google翻訳の精度もかなり上がりましたよね。

今作はこういったコンセプトアルバムとのこと。

それを知ってると知らないとでは

こちらの聴き方、感じ方も変わってくるのでね。

それを踏まえた上で、聴いていきましょう。




Sonderland
まずオープニングを飾る1曲目は、
始まりに相応しいアップテンポな陽性POP PUNK!
ライブの1曲目に来るのも容易に想像できる\(^o^)/
今作の先行曲の感じから察するに、
こういったストレートなPOP PUNK曲はないかも…
って思ってただけに、余計に良かったです。
架空の世界『ゾンダーランド』は、この曲を聴くだけなら
とても良いところだと思えてくるな。笑
しかし、歌詞を読んでるとそうでもなさそうなのが
ちょっと不安を煽るところでもある。笑


Fall
前曲から、かん発入れずに始まる2曲目。
エモーショナルな雰囲気を感じずにはいられないけど
サビは一緒にシンガロングしたいキャッチーなメロディに。
ラストサビ前のクラップ&合唱シンガロングパートは
リアルに起きたら大いに映えそうですね( ´∀`)

リリースから約ひと月前にはMVも公開。
クソコロナによりMVの撮影自体が困難であり、
バンドが大好きなツアーライフと
スケボーを描いた映像を作る事にしたとのこと。
POP PUNKとスケボーは切り離せないからね。
2カットくらいあったサッカー?フットサル?は
昨年だったかな?サッカーユニ風のTシャツ出しましたしね。
ライブ映像もね… 早くこういうライブが
再び見れるよう、行えるようになるのを願うばかり。




Lowlife
今年2月末、今作で最初にMVが公開された3曲目。
冒頭はタイトル通り、ちょっとチルい雰囲気で
MVの映像ともリンクするような展開です。
全体的には、ほんのりエモーショナルな
ポップロック寄りな印象も受けます。
サビはテンポアップしてPOP PUNKらしいサウンドに。
そして、ここでもラストは合唱シンガロングで
声量多めで賑やかに締めてくれます。

MVに出ている2人がJett(仮)Alice(仮)かな?
Alice(仮)は見た目がマンソンみたいだなw
そして名前の通り、本家『不思議の国のアリス』を
モチーフにしたようなお茶会&リアルキャラが
出てくるのも面白いですね。




Telling Stories
4曲目もタイトルからしてエモーショナルかと思いきや
のっけからアップテンポで良い感じのPOP PUNKを展開!
やっぱこの手の雰囲気明るいPOP PUNKは
聴いてて楽しいなぁ\(^o^)/
今作の中でも数少ない陽性な雰囲気を持つ曲で、
それ故に、個人的にも今作イチのお気に入りに。
深く語らずとも、問答無用で好きな1曲です。
サビ終盤、言葉を詰め込み、やや早口で歌うBen
こういうところ非常にNDっぽい。笑


When You Know
打って変わって、こっちはしっかり
エモーショナルPOP PUNKしてる5曲目。
雰囲気はエモーショナルに寄っていても
聴いてて心地良いテンポ感はPOP PUNKのそれです。
こういうのってホントに聴きやすいし、
こういう曲こそ多くの人が気に入りそうな雰囲気満点。

MVはリリースから約3ヶ月前、4/17に公開。
日本のバンドはまずやらない、見たことない、
ファンの映像を繋ぎ合わせたような温かビデオ。
変に偶像化させず、こうしてファンとの距離が
近いように見えるところも、海外バンドが好きっていう
理由の1つでもありますね。




Quarry
6曲目は、少しダークな雰囲気のショートトラック。
Benはバッキングな気がするけど、
じゃあラップ調のメインは誰なんだろ?
これもBenな気もするけど、そうじゃない気も。
まぁ、ボーカルを2通り収録して、Mixするなんて
そんなに難しいことじゃないでしょうしね。
アルバムの前半と後半を繋ぐ、インタールード的な曲。


Sick Joke
思わずクラップしたくなるリズムで始まる7曲目。
聴けば聴くほどNDっぽいメロディの曲だなぁ、と。
先ほど同様、雰囲気はエモーショナル寄りだけど
テンポ感やリズム感はしっかりPOP PUNKしてて
それ故のキャッチーで耳触りの良いメロディが○
MVにしたのも納得の1曲。

MVはリリース直前、7/21に公開。
何か似たような分割画面のをWe Were Sharks
"Hotel Beds"のMVで見たような気がするなぁ。笑
ま、こっちはCG盛り盛りでDIY感はゼロ!
お金のかかり具合がダンチですけどねw




What Took You so Long
頭っからタイトルのワードを歌詞に起用した8曲目。
こちらも耳馴染みの良いメロディを奏でる
エモメロ系POP PUNKを展開。
エモーショナルな雰囲気ではあっても、
サウンドはエモ方面に振り切らないのが良いところ。
だからこそ聴きやすさが残り、耳馴染みの良い
キャッチーなメロディに仕上がるんだと思います。


Empty House
イントロのサウンドがどこか
過去曲"December"的な雰囲気を漂わせる9曲目。
しかし、サビにはシンセも起用していて、
エモメロPOP PUNK的ではありつつも、
シンセポップ的な空気感も感じさせます。


Little Dove
アコギ…のハズなんだけど、音色か空気感か
ウクレレ的にも聴こえてしまったイントロな10曲目。
いつぞやのレビューでも言いましたが、
アコギ弦をなぞる"キュッ"て音も頻発していて、
そーゆーの好きなんだよねぇ( ´∀`)
ところどころでバックに女性ボーカルも出てきますが
名前の記載がないので誰かはわからないけど、
コンセプト作であるがゆえのAliceにも思えて、
そういった雰囲気も含めてのエモーショナルさが良い。
美しさのあるコーラスも必聴。


I Revolve (Around You)
変わって、しっかりバンドサウンドに戻った11曲目。
ここでは再び、バンドサウンドで送る
エモーショナルPOP PUNKを展開しています。
終盤にちょこっと流れるシンセサウンドは
良い意味で陳腐で、Eleventysevenみたい。

MVはリリースの1週間前に公開。
最近はホント、色んなアニメーションMVが増えましたね。



Pushing Daisies
バンドサウンドであっても、ミドルテンポで
がっつり歌もの的な雰囲気はラストに相応しい12曲目。
コンセプトアルバムで、JettAliceの(恋)物語の
ラストを飾るにはもってこいの雰囲気です。
可視的には『終わりの始まり』的な感じですが。
終盤はシンセサウンドも加えて壮大さを増し、
今作イチのエモーショナルナンバーに。





以上、

Neck DeepAll Distortions Are Intentional

でした。

正直、1~2周目くらいまではあまり好印象ではなく。

それと言うのも、今年出たATLの新譜のように、

後半はエモーショナルナンバー固めじゃないですか。

レビュー中にも書きましたが、

MVも軒並みエモーショナルナンバーが占めてて

後々出てくるかもしれないけど、

上げ曲のMVが現段階ではないってのもね。

そういうのが個人的にも悪い方向に働いたんですが、

海外メディアやネット上では軒並み反応上々。

で、冒頭に挙げたようにコンセプト作だと知り、

そういうものだと知ったあとは、

こうして印象も変わってレビューも書けたワケです。


でも、やっぱ前作には劣るかなーって感じ。

というか、前作が良すぎたってのは大いにあります。

収録された曲のバランスも良かったですしね。

それに、"When You Know" or "Sick Joke"あたりが、


"In Bloom"には、なり得ない気がするんですよね。

現時点での再生回数でも、伸び率が劣ってますし。

良い作品ではあったけど、個人的には前作

The Peace And The Panicの方に軍配だなぁ

って感じです。

今作は良くも悪くも"落ち着いた"って印象。



それでも、現在UK POP PUNKシーンのトップを走り

牽引する存在は間違いなくこのバンドです。

Neck DeepAll Distortions Are Intentional

ちょっとエモーショナル寄りなPOP PUNKが好きな人には

是非ともオススメ。





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