先日公開されたサマソニアーカイブから

2013のLinkin Parkを見ました。

歴代イチとも言われる酷暑だったこの年、

Lブロックの方でこのライブ見てたなぁ。

冒頭で清水さんが言ってましたが、

Chester在籍時に、日本のオーディエンスの前で

Linkin Parkとしてライブするのは、

これが最後になってしまったんですよねぇ(。´Д⊂)

自分が行ったLPライブ、たった2回の内の1回が

他でもないこのライブだったので思い入れもひとしお。

動画の尺は決して長くはないけど、

たった20分でも見れて良かったです。

どうも、トトです。



では、前回のStereo Ageに続いて、

今月リリース作品の新譜といきましょう。

今回のバンドも、例によって

メインで取り上げるのは初となるバンドです。

と、いうのも

長らく活動"できない"出来事があったからですね。

メンバーの誰かが死んでもおかしくない出来事…

それを乗り越え、シーンに戻ってきました。

そんな6年ぶりとなるバンドの作品はこちら!



20200613_134631
The Ghost Inside『The Ghost Inside』
01. 1333
02. Still Alive
03. The Outcast
05. Overexposure
06. Make or Break
07. Unseen
10. Begin Again






vo/Jonathan
は負傷し、ボルトを埋めた足首が骨感染症に。

gt/Zachは左足の指複数本を失い十回以上もの手術を受け、

そしてds/Andrewは右足を失いました。

そんな、バンドを襲った凄惨な事故から約4年半…

US産メタルコアのThe Ghost Inside

5枚目となるアルバムであり、セルフタイトル作

The Ghost Insideを6/5にリリースしました。

レーベルも変わらず、Epitaph Recordsから。


世界がこんな状況になる前、

昨年7月には一夜限りの復活ライヴを行いましたが

スタジオアルバムは事故後初です。

The Ghost Insideが還ってきた\(^o^)/


多くの人が待っていた新譜でしょう。

今年のメタルコアアルバムを

代表する1枚になる可能性を存分に秘めていると思います。

そんな待望の新譜、早速聴いていきましょう!




1333
オープニングは約1分のショートトラック。
事故から復帰したAndrewのドラミングからスタート。
SNSで彼の経過、義足を付けてドラムを叩く様、
そういうのもずっと見てきたのでとても感慨深いです(。´Д⊂)
アルバムのイントロ的ショートトラックですが、
厳ついブレイクとスクリーム入りで、
しっかりひとつの楽曲としてなりたっています。


Still Alive
短い曲を経ての本格スタートとなる2曲目。
ここからはサウンドも一気に重厚に
重いイントロのあと、疾走パートから幕を開け、
声量多めな激アツシンガロングパートを擁する
血沸き肉躍るメタルコアが展開されます。
2コーラス目、ギター→ドラムと
交互に展開されていくようなところもクールで、
そこからブレイクダウンへと叩き落とし、
もはや全く事故の影響は感じさせませんね。
再び疾走パートとシンガロングで盛り上げます。
Still Alive!! Still Alive!!
と、タイトルの他にもシンガロングパート多数、
疾走感とズドンと落とすブレイクダウン、
TGI完全復活を実感できる1曲です。


The Outcast
ヘヴィに掻き鳴らすギターから
GO!!の咆哮とブレイクと共に幕を開ける3曲目。
そして再びのっけから疾走パートで駆け出します。
サビではエモーショナルな叙情性をあらわに。
バッキングのコーラスも良い感じです。
もちろんブレイクダウンもバッチリ搭載。
サウンドの重さも十分な、アルバム序盤の勢いに乗る曲。


Pressure Point
リリースから約3週間前にLyric Video公開の4曲目。
ここでも頭っから耳を付くヘヴィなリフ。
そのままAndrewのドラムと共にヘヴィに展開。
サビ前のfxxk this!!から、サビへ入ったところの
disappear!!
の、立て続けに入るシンガロングがアツい!
曲全体的にも、メタルコアというよりかは
ハードコア色の濃いメタルコアって感じがします。
そういったハードコア的なエッセンスを
多大に感じるのもまた、TGIたる所以ですね。
ラストのブレイクダウンも極悪で非常に良い。




Overexposure
5曲目も勢い有り余る1曲。
耳を突くイントロ、疾走から幕開け
エッジの利いたリフに、サビではバックコーラスも交え、
壮大な雰囲気で送る叙情メタルコア。
こういうの聴いてると、Crystal Lakeが浮かぶし
CLがTGIからの影響を大いに受けていて、
リスペクトしてるってのも存分に感じますね。
そういったCL好きには大いに受けそうな曲。


Make or Break
タイトル通り重厚感のあるブレイクから始まる6曲目。
イントロのブレイクパートを抜けると
get up!! get up!!
と、初っぱなから大シンガロングをかまします。
そしてサビでも、シンガロング必須でもある
コーラスと共に疾走サウンドで駆け抜ける。
ラストはブレイクダウン叩き落として締めます。
ブレイクダウンに始まり、ブレイクダウンで終わる
コアサウンド的な『礼』の心か。笑


Unseen
叙情的なリフが長めなイントロ、その後
バンドサウンドになるも、やはりインスト長めな7曲目。
この部分だけのインタールード的な曲かと思った。
最近のバンドはよくやりがちですしね。
しかし、きっちり"1曲"としてまとめていて、
1'57"からJonathanの咆哮と共に幕開け。
ミドルテンポでエモーショナルさに秀でる叙情メタルコア。
でも、ブレイクダウンで締めるとこは締める。
エモーショナルなだけでは終わらないですね。


One Choice
続いて刻むリフから幕を開ける8曲目。
ここではサビもクリーンボーカルに。
バックにはシンガロング必須なコーラスもあり
男臭さもしっかりあり、緩さは感じません。
そもそもハードコアシーンにも精通バンドに
緩さなんて┐( ´_ゝ` )┌
しかし、クリーンになったことによる
歌もののエモーショナルさはひとしおです。
と思いきや、
2'24"からの転調展開が激アツ!
リズミカルでシンガロング要素多め!
こういう変化、転調おもしれー!\(^o^)/





Phoenix Rise
エモーショナル寄りな曲が続いたけど、9曲目は
ど頭から勢いに乗り、ブレイクに落とし込む。
TGIらしさのある叙情性は残しつつも、
勢いが戻ってきたと大いに感じることのできる1曲。
タイトル、そして詞の内容からしても、
苦境から不死鳥のように蘇ったバンドそのものを
表しているような内容なのがまたアツい。





Begin Again
そして10曲目、ここへ来て今作最速の疾走感で幕開け!
この疾走感は、もはやメロディックハードコアよ。
Crystal LakeよりもSHADOWS的なね。
そうしてアップテンポで展開しつつ、
destroyer!!
のシンガロングからブレイクダウンに入る展開が
めっちゃカッコ良いッスね!\(^o^)/
ラストはコーラスをバックに壮大な雰囲気で締め。
ラストにも相応しいけど、今作はもう1曲!


Aftermath
ラスト11曲目を飾るのは、
今作で最初に公開されたTGI復活、復帰のMV曲。
アップテンポで勢いあるメタルコアなのに
サビではエモーショナルさが前に出る。
ところがどっこい、厳ついブレイクダウンもあるよ!
叙情性の高いメタルコアのお手本のような楽曲。
これを聴いた時に、ファンも安心したことでしょう。
世の情勢的には微妙な立ち位置の音楽シーンですが、
The Ghost Inside、晴れてシーンへ復帰ですね。
めでたい!\(^o^)/






以上、

The Ghost InsideThe Ghost Inside

シンガロング盛り盛り!

硬派サウンドで走りまくり!

それでいて叙情性もバッチリ!

おかえりThe Ghost Inside

ってのが、まず第一声ですよね。

もうね、復活の1枚が

セルフタイトルってとこが既に良いじゃない。

そしてフタを開けてみたら、

その期待を裏切ることもなくてさ。

あれだけの事故があって、

体の一部を失ったメンバーもいる中で

これだけの作品を作ってシーンに復帰とか

もはや映画に出来そうなストーリーだな。

これで世界にコロナが蔓延してなくて、

完全復活ライブでもやってりゃ完璧だったでしょう。

fxxk COVID-19(# -皿-)凸



しかし、やはりCrystal Lakeとは

ボーカルの声質、スクリーム、バンドサウンド、

どれを取っても親和性を感じる。

ハードコアシーンに通じるところもね。

だからこそ、バンドが事故に遭ったときも


日本から唯一、カバー曲をリリースし

その売上をすべてTGIに捧げるということもした。

本当の意味でのリスペクトとはこういうことでしょう。

しかし、これが未だに再生回数が

10万回にも満たないのが不思議でならない…( ノД`)



こういったこともあったのに、残念なのはコレかな。

images (1)


コレ関連の寄付にもバンドとして声明出してたし

にも関わらず、こういったことをしてたJimも残念だけど

何年も前のことをわざわざ掘り起こしてくるヤツも

それはそれでって話よ。

タイミングが悪かった部分も多分にあるけども。

差別なんてホントにくだらねぇ。

何百年、同じことで言い争ってんだよ成長しねぇな。

あんまり言うと変なの湧きそうだし、間違っても、

ここはそういうのを扱うようなブログじゃないので

そんなコメントが仮に来てもシカトするけど。

決して簡単ではなく、複雑な問題なのはわかるけど

性別、人種、肌の色… 同じ人間なのに

なんで『人それぞれ』だと割りきれねんだか。

虹色団体、コンプラ、ポリコレ、ステレオタイプ…

全部面倒臭ぇよ。

IMG_20200617_115544

このツイートのあとに、ブラジルとのハーフである

彼自身が受けた差別についても言及していました。

ことあるごとにGBTFのvo/Willさんの言葉には共感し、

その都度ブログでも使わせてもらってますが、この言葉もそうです。





ま、そんな面倒臭ぇことは置いといて。

こうして良き新譜と共にシーンに復帰した

The Ghost Insideのセルフタイトル作

多くのメタルコアリスナーも待ち望んだ作品でしょう。

是非ぜひ、チェック!





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