本来なら先月末の新譜レビューを書いてるハズが

いちばん聴きたかったNFGの新譜も

リリースが延期されてしまったので…orz

そして気付けば35回目の誕生日。

誕生日にNFGの新譜レビューしたかったなぁ。

そんな中、親からの大量の食料が届き、

同じく誕プレとして名産品を送ってくれた友達、

おかげで冷蔵庫の中は

ゼリー&ゼリー飲料で埋めつくされましたw

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ありがたいことです。

これで食費が浮く!

どうも、ゼリーまみれでアラフォー突入したトトです。



まぁ、誕生日に

自分に影響を与えた作品をレビューするのも

またよろしかろう、ということで

新譜がない、でもストックは十分にある

という期間に慢心することなく!

その隙に過去作を聴いて

4回目となる過去作レビューの時間。

この企画を始めたことで、

Spotifyを使い出した昨年よりも遥かに

iPodの使用率が上がっています。笑

既に全盛期ほどのバッテリーはないものの、

それでもやっぱり使いやすい!

Spotify(スマホ)とiPodの使用感の違い

ってネタで、ひと記事書いてやろうか…


それはさておき




前回のDeaf Havanaの2ndは2011年リリース作。

今回は1年遡って、2010年の作品を取り上げます。




LP_4th_A Thousand Suns
Linkin Park『A Thousand Suns』
01. The Requiem
02. The Radiance
04. Empty Spaces
05. When They Come For Me
06. Robot Boy
07. Jornada Del Muerto
09. Blackout
10. Wretches And Kings
11. Wisdom, Justice, And Love
13. Fallout
15. The Messenger







世界が誇るモンスターバンド

Linkin Parkの4枚目のアルバム

A Thousand Sunsが2010年にリリース。


当時、洋楽を聴くことに乗り出し始めた25歳のワタクシ。

今回のアルバムって、リリース形態が多くて

輸入盤(通常版)
国内盤(通常版+ボートラ)
特別版(通常版+DVD付)
特別版(通常版+ライブDVD付)

とか、店頭で見るだけでもこれだけあったハズ…

当時は輸入盤と国内盤の違いすら

大して理解していない時期だったので

"値段"のみに注目し、最安値の輸入盤(通常版)を買うという

愚行を冒してしまったこのワタクシ…orz

種類がありすぎるのも考えものだよネ(。-∀-)-3


ちなみに、国内盤のボートラは

ライブDVD化されたLive in Madridでの

"New Divide"のライブ音源だとか。




デジタル盤でも

iTunes Deluxe Edition(通常版+ボートラ×3)

とかあったし、リリースから2ヶ月後には

機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』(PS3)

とのタイアップに合わせ、

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ガンプラ30周年エディション

なんてのもリリースされるというw

初回版にはガンプラ付きw

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パッケージの連邦軍の軍服着たメンバーも良いし、

何よりガンプラ自体がちょっとカッコイイw

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LPロゴ付いてるの激アツじゃん!w

これを当時から知ってたら間違いなく買ってそうw


そんな日本ですらも

豪華プロモーションが敷かれた今作は

今作は核戦争をテーマとしたコンセプト・アルバムであり、アルバムのタイトルは、原爆の父、ロバート・オッペンハイマーが後年のインタビューで引用したヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』の一節から取られたものである。歌詞は政治的メッセージがより強くなっている。
(wikipedia参照)

というコンセプト作だったワケですね。

1stから徐々に下降線を辿っていった末の4枚目ですが

ビルボードチャート、全英チャートでも1位

日本ですらもオリコンで2位を記録し、

その他、世界25ヶ国でTOP10入りを果たしています。

世間の評価とは裏腹に、チャート順位は良好。

そればかりか、さっきも言ったように

ゲームとのタイアップもあったり

この頃は"まだ"日本でも洋楽が存在感ありましたね。

むしろこの2010年代前半が、

日本の洋楽シーン最後の灯火だった気もします。


そんな色んな意味でも話題となった

LPの4作目、聴いていくとしましょう。




The Requiem
これの曲を登場SEにしてた国内バンドいたなぁ。
誰だっけな?Another Storyだっけな?
ゆっくりフェードインしてくるオープニングトラック。
そこにコーラス、そして幼さすら感じる
女性の加工された歌声が響いてきます。
バックのサウンドも徐々に大きくなっていき、
そのまま次の曲へと繋がります。


The Radiance
前曲からのサウンドをそのまま響かせ、
その中で、古ぼけた音声の声が聴こえます。
この音声、冒頭に挙げたJ. Robert Oppenheimer
インタビュー音源のサンプリングらしいですね。
わずか57秒のインタビュー音声を経て、
ようやく本編開始となる最初の楽曲へ。


Burning In The Skies 
そんな3曲目は、今作3枚目のシングルです。
鍵盤サウンドが響く、静の雰囲気を持った曲。
Mikeはラップなし、Chesterもクリーンのみで展開。
だからこそ、サビでのChesterの素敵な歌声が、
ダイレクトに伝わってきます。

音の高低差も少なく、曲調もあまり抑揚がない為、
この曲、カラオケでめっちゃ歌いやすいんだよねぇ。
DAMの精密採点で90点超え出来たの、
この曲くらいじゃなかったかな…(。-∀-)
むしろ、そうしてカラオケで高得点を出せたからこそ
好きになった曲と言っても過言ではない。

ドラマ仕立てで制作されたMVは
もうじき5,000万再生にたどり着きます。




Empty Spaces
音はそのまま更に続いていき、核戦争がテーマ故か
夜の野営地のような雰囲気の音声が流れます。
遠くに聞こえる爆発音?は一体。
わずか18秒の最後、花火のような爆発音のあと


When They Come For Me
この5曲目が再生されます。
なんかこの曲、当時から思ってたけど
古代民族的ズンドコ感
が、すんげー強いんですよね(。-∀-)笑
FF6の獣ヶ原とか、クロノトリガーの古代を思い出すw
曲中通して聞こえるあーあーコーラスや
アウトロのコーラスもそれを印象付ける。
そんなサウンドをバックにMikeのラップを展開。
Try to catch up motherfxxker!
の部分が、めっちゃ耳に残る。
ラストサビ前にはChesterもチラッと顔見せ。


Robot Boy
続いて再び鍵盤サウンドが響く6曲目。
ミドルテンポで打ち込みを中心に展開され、
そこにボーカル2人の歌声がこだまする。
Joe Hahnことハーン先生が活躍する曲ですね。
雰囲気的にはインスト曲っぽいけど、
しっかり4分半ほどある楽曲です。
そしてアウトロからそのまま次の曲へ


Jornada Del Muerto
とは言っても、1'34"と短尺のインタールード的7曲目。
タイトルもスペイン語っぽいなー、と思って
google翻訳にかけてみたら、やっぱりスペイン語でした。
で、日本語訳は『死者の日
同じフレーズを繰り返し歌ってるけど……
当時から思ってたけど、日本語よな?これ。
オシアーゲテ…トキハナーシテ…
…ハァ?(; -д-) 押し上げて?解き放して?
お馴染みのリリックサイトGenius先生に頼ったところ

Mochiagete, tokihanashite

"持ち上げて"か!w
いや、だとしても意味わかんねーわw
『解き放して』は"解き放って"にすれば何となく理解できるけど
『持ち上げて』なんて全然わからんw
死者にヨイショするとかでもないだろうしw
真面目にレビューすることになって初めて
意味のわからなさに笑ってしまったw
この曲の意味、この曲にこの日本語を当てた
意味を知りたいなぁ。


Waiting For The End
ここでも前曲のアウトロから繋がって始まる8曲目。
今作2枚目のシングルである、もはやお馴染み
"Waiting For The End"
テンポ感が心地良く聴こえるのは、
Mikeのラップパートのおかげかな?
そのあとに来るChesterパートはやっぱ聴き惚れるなぁ。
この曲での伸びのあるボーカルは気持ち良い。
これ、こっちが歌っても気持ち良いからすごい。笑
ラップパートは歌えませんけどねw

MVはLPらしい超デジタル感満載です。
再生回数も現在までに1億8,000万回を突破!




Blackout
続く9曲目では、この作品の楽曲で唯一
Chesterのシャウトが聴けます。
それどころか、頭はChesterのラップ調な早口パートも。
そこからそのままシャウトに繋げるところとか
イヤン(*´ω`*)カッコイィ
そういった意味では今作でいちばんハードな曲かも。
あくまで『A Thousand Suns』内でのハードさであり
他作、過去作と比べるとそうでもないのは当然です。
しかし、ハードスタイルのエレクトロナンバーのような展開もあり、
ボーカルにエフェクトかけて刻んでいるとことか面白い。
ラストはMikeとのツインボーカルも光る。


Wretches And Kings
ここでは再び古ぼけた音声から始まりますが、
アメリカの政治活動家Mario Savioによる1964年の
スピーチの音源がサンプリングされているのだとか。
Chesterが主役を飾ったあとはMikeが!とばかりに
ラップパートの多いトラックなのがこの10曲目。
スピーチのあとには早速Mikeのラップを展開。
切れ味の鋭いサウンドも伴って、とてもカッコイイ。
Chesterもサビに近いボーカルで応戦。
ラストは、再びスピーチを挟み、
ハーン先生がDJとしての真価を発揮し
ちゅくちゅくターンテーブルよろしくします。


Wisdom, Justice, And Love
続けて11曲目も、儚げなけん盤サウンドをバックに
わずか1'38"のスピーチが流れます。
ここではアフリカ系アメリカ人公民権運動の
指導者として活動していた、一般的には
キング牧師』の方がわかりやすいかな?
キング牧師こと、Martin Luther King, Jr.による
スピーチの音源がサンプリングされています。
終盤に近づくにつれ、スピーチはノイズ混じりに、
最終的にはマシンボイスとなります。


Iridescent
12曲目は4枚目のシングルでもあり、
映画Transformers: Dark of the Moon
エンディング曲にも抜擢された"Iridescent"
シングルカット、MV化されてるだけあって、
今作の中でも、とても良い曲に仕上がっています。
ここでもChesterの伸びのあるクリーンボーカルが響く。
やっぱ悪魔のシャウト、天使のクリーンと言われた
Chesterの歌声は伊達じゃないってのを思う存分味わえる。
もちろん、Mikeのパートも良いです。
2コーラス終わると、コーラスも展開し、
曲の更なる壮大さを露にしていきます。
そして、コーラスをバックにバンドサウンドも勢い付き
今作最大のアンセムが完成します。
これもカラオケで歌うと気持ち良いんだ(*´ω`*)
あんま良い点数は取れませんけどねw
でも歌うだけで満足できる。
近年でも最強最悪の酷暑だったサマソニ2013
しかし当日、メドレー的なプレイだったけど
夕暮れのスタジアムに響くこの曲は
最高以外の何ものでもありませんでしたね。

MVは、ほぼ全編モノクロで綴られる
トランスフォーマーとのコラボビデオ。
ってのもあって、今作のMV曲の中では
映像面のクオリティは群を抜いてますね。


5月にLP曲トーナメントをMikeが自身でやっていましたが
バンドのキラーチューン"Numb"
2回戦で対峙した"Iridescent"、結果Mikeの中では
"Iridescent"が勝つということもありました。
というか、今作の曲はあんまり1回戦負けしてないんですよね。
それどころか、今作の"Waiting For The End"が1位になってる。
ファン(主に初期厨)からの評判は良くなかったんだろうが
少なくともMikeの中では、なかなかに意欲作だったのかなと。

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Fallout 
わずか1'23"の13曲目は、今作3曲目
"Burning In The Skies"のフレーズを
加工され、マシンボイスと化した声で歌います。
そしてもちろん、アウトロからそのまま


The Catalyst
こちらの14曲目へと繋がります。
今作で最初のシングルとなった"The Catalyst"
日本では、PS3用ゲーム
『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス』の
テーマ曲としてタイアップされています。


オマケにガンプラエディションだもんなぁw
メンバーイチのオタク、ハーン先生は嬉しかろうw

軽快なテンポ、そしてハーン先生の
ターンテーブルから幕を開ける展開に。
MVではChesterが水に浸かりながら歌ってますが
若干、水中で歌ってるようなエフェクトが
かかってるように聴こえる故の演出かな?
歌詞はほぼ同じことを繰り返すので覚えやすく、
シンガロングパートは間違いなく盛り上がるし、
Iridescentとは違う、アップテンポなアンセムになり得る。
テンポが落ちる最後の展開も同様に、
Lift me up, let me go
と、会場中で大合唱が起こる展開は素晴らしか。

そういったところがファンにも人気なのか、
"Waiting For The End"同様、現在までの再生回数は
1億8,000回を突破しています。




The Messenger
全15曲もの作品の最後を締めるのは、
Chesterのアコギでの弾き語り。
ここまで音的には騒がしい感じでしたが、
最後の最後にシンプルな曲を持ってきました。
って曲に、シャウト気味に力入れて歌うChester
Mikeが弾いてると思われるけん盤サウンドも良い。
シンプルながら、エモーショナルさ増し増しな
ラストトラックに相応しい曲で今作を締めます。





以上、

Linkin Park『A Thousand Suns

でした。

確かにバンド感は薄い作品ではあるものの、

今後のキラーチューンになり得た曲もあるし、

Chesterのシャウトが減ったからこそ、

彼の類稀な歌声を改めて実感したのはもちろん、

リスナーも歌いやすい曲も増えたのも確か。

だからこそ1stを崇拝するような初期厨からは

あまり好意的ではない作品かもしれませんが、


プラチナ
アメリカ / カナダ / オーストラリア / ポーランド

ゴールド
イギリス / 日本 / スイス / ドイツ(x3) / フランス / イタリア / フィンランド / デンマーク / オーストリア / アイルランド / ニュージーランド / ブラジル / ロシア


これだけの結果が出てるのはさすがですね。

ドイツはトリプルゴールドみたいですし。

日本ですらもゴールドディスクが獲れてるという。


個人的には、むしろ

ここから本格的に入れて良かったのでは?とすら思う。

後追いで聴いた、多くの人が絶賛した1stなんて、

同じ曲調ばっかでつまらんくね?

なんて思った時期もありましたしw

もちろん、今はそんなこと思ってませんが。

ただOne More Lightは、好きな曲もあるけど

未だにうーん…ですが。

Chesterの遺作になったからって、

手のひら返して絶賛するような阿呆ではないので

そこに対する評価は変わりません。


LP曲トーナメントでMike"Iridescent"に対して

その後の方向性を決定させた曲

と語るように、今作は

初期と後期を繋ぐ作品なんじゃないかと思います。

だからこそ、自分もここから入れて良かったと思います。

自分も1stからリアルタイムに追えていたら、

1st厨みたいになっていたかもしれない。

たらればを言っても無意味ですが、

こういう部分は、遅咲きでも数少ない良かった点です。

この作品からLinkin Parkを本格的に聴き出したことで

初期も、中期も、後期も、

どれも等しく楽しめたのは確かです。

音楽の好き嫌いは人それぞれだとは言え、

好きなバンドの曲、作品を、

1つでも多く、1枚でも多く

楽しめるに越したことはないですしね。



そんな、遅咲きの自分が

リアルタイムに聴いた初のLP作品

Linkin Park『A Thousand Suns

今、改めて聴いてみると

ちょっと違った印象で聴けるかもしれません。

世間の声に踊らされることなかれ。

是非ぜひ、自らの耳で聴いて確かめてみてください。





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