今年は今のところ、
あんまり観たい映画ないなぁ…
と思って、上映スケジュールを調べてみると
観たい映画がみるみる出てきましたw
どうも、トトです。
前回の映画の記事は昨年公開作だったけど、
今年の公開作はここから開始!
音源レビュー、ライブレポ共々、
映画も2020年、スタートしました。
そんな今年最初に観た作品はこちら。

RICHARD JWELL
1996年、警備員のリチャード・ジュエルは米アトランタのセンテニアル公園で不審なリュックを発見。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。
事件を未然に防ぎ一時は英雄視された彼だが、現地の新聞社とテレビ局がリチャードを容疑者であるかのように書き立て、実名報道したことで状況は一変。さらに、FBIの徹底的な捜査、メディアによる連日の過熱報道により、リチャードの人格は全国民の目前でおとしめられていった。 そこへ異を唱えるため弁護士のワトソンが立ち上がる。無実を信じ続けるワトソンだが、そこへ立ちはだかるのは、FBIとマスコミ、そしておよそ3億人の人口をかかえるアメリカ全国民だった──。
監督は、2020年で90歳を迎える巨匠クリント・イーストウッド。『アメリカン・スナイパー』を超える緊迫感と共に、”知られざる真相“への興味と感心を絶えず刺激し続けながら、心優しい男が、なぜ全国民の敵となってしまったのか?を追うサスペンスフルドラマとして描き出す。
SNSが人々の生活に根付き、姿なき誹謗中傷が蔓延する現代社会。誰もが「被害者」や「加害者」になりえる今の世の中へ、クリント・イーストウッドが警鐘を鳴らす。
昨年は『運び屋』を見させてもらいましたが、
さすがは早撮り監督クリント・イーストウッドの作品
今年も早くもイーストウッド作品が観れて何より。
今作にイーストウッドは出演してませんが
やはり昨今のイーストウッド作品同様、
実話ベースの作品です。
観終わった後の率直な感想としては
ポリス(FBI)もクソだけど、やっぱメディアの方が
超絶クソ!
ホンットに観てて胸糞だったわー(#`皿´)イライラ
捜査も、報道も、そりゃ自由にやればいいけど
こういう無実の容疑者に対して
プライバシーをぶち壊し、精神的に追い込みまくって
ポリスなんかは誘導尋問まで仕掛けてるし、
そうして憔悴させるだけさせておいて
本当に容疑者が無罪放免だった時に
ポリスやメディアは、容疑者に対して
何かしてくれるんだろうかね?
もしかして謝罪するだけで終わり?
それこそ胸糞だよなぁ。
ポリスに関してはまぁ、それも"仕事"だと考えれば
万歩譲って仕方ないにしても、
やっぱマスゴミメディアは許されんよな。
SNSが発達した昨今、
著名人や企業を社会的に○すのは一般人
っていう"ネット私刑(死刑)"が増えてきましたが、
逆に一般人を社会的に○すのは
メディアやポリスって事案もあるよなぁ。
ポリスはまだしもさぁ、偏向報道を止めない
クソメディアって今の時代に必要なのかね?
滅びればいいのにね。
なんて、思うことも増えては来ましたが。
劇中で最も不快だったアバズレ糞女記者も同様。
オリンピックの現場で、
自社の記事が一面を飾るような"ハプニング"が起きろ
とか祈ってたり、その出版社の中ですら
自分(てめぇ)のことしか考えてない。
まだあくまで捜査段階のポリスに接触し、股開いて
"確定"ではない情報を引き出して、ポリスの許可なく
記事にして注目を浴びる。
社内では称賛されつつも
コイツの言動すべてが不快でしたね。
最終的に自分の足でリチャードの無実を実証するけど
終盤、リチャードの母親の会見の時に
報道陣の後ろにひっそり佇み、会見見て泣いてるとか
お前が泣いたところで(# -∀-)怒
と、糞女に擁護的な感情は一切浮かびませんでしたね。
諸悪の根元はお前なのに何泣いてんの?
的な。
情状酌量の余地なんてあり得ないな。
○んで侘びろ!
くらいのこと思ってました。笑
と、ここまで感情的になるほど
完全にイーストウッドの手のひらの上
だったってことですかね(。-∀-)笑
今作の主役はもちろんリチャードだけど、
前職場でリチャードのことを唯一まともに扱った人物で
その関係が功を奏した結果になるワケですが。
リチャードの詰めの甘さに何度も悩まされつつ
出版社に乗り込んで糞女に物申すところは
めちゃくちゃスカッとするし、
市民を守る警官という立場に未練を捨てきれず
FBI捜査官に対しても怒らない様を見せ続けるリチャードに
何故怒らない!もっと怒れよ!
とリチャードの気持ちを代弁するかのようなところも
リチャードの父のようでもあり、兄のようでもあり、
とリチャードの気持ちを代弁するかのようなところも
リチャードの父のようでもあり、兄のようでもあり、
観客の心を掴む演出だった気もします。
彼のおかげで、映画観終わったあとに
スニッカーズ食べたくなったわw
最後のシーンで、捜査官との質疑応答のシーンでは
最後の最後、リチャードがポリスに対し
言い返すところ
自分が犯人である確たる証拠があるのか?
って質問返しするところが
最大のスカッとポイントかもしれません。
ワトソンも、見事だったと言うのも納得で
よくぞ言った!
と、心の中でガッツポーズよね。笑
こうしてあらぬ疑いをかけられ、
世間に晒されつつも、
最後にスカッと勝つ!
みたいなところは、同じくイーストウッド作品の
『ハドソン川の奇跡』を観たときと
同じ感情が湧きましたね。
エンディングのスタッフロール前には
後日談、現在の状況を出すのも常ですが、
リチャードは2007年、心臓発作により44歳の若さで死去した
らしいです。
これって、多かれ少なかれ
この件が影響したんじゃないの…?
なんて思っちゃいますよね。
心臓の病はストレスにも起因する
なんてのもよく言われる話です。
このことがなかったら、
最初からまともに英雄としてのみ扱われていれば
リチャードはもっと長生きできたのでは?
ってことを思わずにはいられません。
そういったことも含め、今の世の中に対し、
本作でFBI捜査官のトム・ショウを演じた
ジョン・ハムのパンフレットにあった言葉が印象深い。
リチャード・ジュエルがヒーローから容疑者になり、数年後に本当の犯人エリック・ルドルフが逮捕された。その時、僕は「ジュエルは正式に謝罪してもらったのだろうか」と思っていたんです。最も恐ろしいのは、その間にルドルフは4回も爆弾を仕掛けていたという事実。ルドルフはモンスター。彼は社会も、政府も、人も嫌っていた。一方でジュエルは、誰かが悪いことをしないよう"見張っていただけ"の人。実際、彼は、あの夜、多くの人の命を救っている。この映画は、社会に警告を与えるものだと思う。同時に、みんなもう少しジュエルや、ワトソンや、ナディアのようであろうよ、とでも言うものでもある。そうなったら、この世の中はほんの少しだけでも住みやすくなるんじゃないかと思うんです。
世の中の大半の人、まして日本人の大半は
こんな映画はきっと観ないでしょう。
若い人なんて、イーストウッドって誰?
って人だって間違いなくいるでしょう。
若い人なんて、イーストウッドって誰?
って人だって間違いなくいるでしょう。
そんなこの作品が、メディアに取り上げられるほど
爆発的なヒットなんて起こるハズもない。
『JOKER』ヒットの足元にも及ばないでしょう。
『JOKER』ヒットの足元にも及ばないでしょう。
でも、ここに観た人がいるように
少なからず観る人は必ずいるワケです。
その人たちが少しでも、この映画の意図を汲み、
それをこの先の人生に生かすことができれば、
少しずつでも変わっていくかもしれない。
と、同時にそんなことを感じる作品でした。
そして、『運び屋』の感想を書いた時にも
イーストウッドの年齢にも触れましたが、
今年、2020年には彼も90歳になる。
自身のことを気遣いつつも、
やはりいつまでも現役でいて欲しい。
パンフレットのインタビューにも、
最後にこの質問が投げかけられている。
その回答がまた素敵だったので
最後にこの言葉を引用しておきます。
──2020年、あなたは90歳の誕生日を迎えられます。そのことについてどう感じていますか?
自分が与えられたことを楽しんでいるよ。いつまで生きられてもいいが、道を横切るときは両方を見るようにして、バスに轢かれて死ぬようなことはないように気をつけている(笑)。父も母も90代まで生きた。私は人生を楽しんでいるんだ。今から何か違うことをしたいとは思わない。ただ、今があることに感謝しているよ。
コメント
コメント一覧 (2)
トト (toto_not_ba
nd)
が
しました
意外。実話系のやつって苦手なんですか?
まぁ、もしこれが面白いと思えたら、記事にも書いた『ハドソン川の奇跡』も是非!
『リチャード・ジュエル』同様、最後のスカッと感は最高です!『リチャード・ジュエル』と違って、あからさまに嫌なヤツとかも出てきませんしねw
トト (toto_not_ba
nd)
が
しました