先週でしたかね?

頭の固いジジィ御用達の老舗音楽メディア(雑誌)が

EVPをディスったんだか、

EVPの呼ぶバンドをディスったんだか、

そんな話題が持ち上がりましたね。

どっちもちゃんと大元を読んでないんで

何が悪いかどうかはわからないし、明言しませんが

老舗メディアがあるのも、そこにディスられるのも

そういった招聘をする企業があるのも

そうして話題になる媒体があるってだけで

羨ましい限りですねこの野郎(´∀`#)

相変わらず贅沢で結構なことですな。

どうも、トトです。



本日はね、そんな大手メディアも無ければ

EVPほどの年間招聘数なければ、

そちらさんほどバンドも、フェスも多くなければ、

ガッツリ取り扱うブログすらもない

クソマイナージャンルの記事を書きますよっと。



NFG_why



一昨年、昨年、そして今年と

3年に渡り、3度目となるテーマになってしまいました。

POP PUNKが好きな故に

日本での現状が許せない、納得できなくて

書いてきたこの記事ですが

まさか3回目を書くことになるとは…

というのも、先日ある方たちとお話させていただいて

その時に感じたこと、確かに…って思ったことがあったので

こうしてよもやの3回目を書いている次第です。

とはいえ、内容的には初回の記事に

ちょっとだけ帰属したようなものになるかもしれませんが。


Green Day……は、厳密にはPOP PUNKではないかもですが

Blink-182に始まり、New Foud GlorySimple Plan等が出てきて

その頃は海外同様、日本でも盛り上がってたと思います。

ただ、その頃

日本の音楽シーンに「ポップパンクバンド」ってのは

いなかったようにも思います。いたのかもしれませんが、

認知されていなかった

というのが現状でしょう。

ただ、Hi-STANDARDを筆頭に"メロコア"が隆盛した時代なのかも。


時代は進んで00年代中期~10年代

先達に影響されたPOP PUNKバンドが出てき始めた世代

しかし、先達の時代ほどの盛り上がりはなく

一部のバンドを除き、休止や解散するバンドが増えました。

対して日本は、

ポップパンクなんて見る影もなかったのでは…

代わりに、ハイスタ世代の次の世代のメロコアが

音楽シーンに台頭してきた時代のように思います。

TOTALFATとか、Northern 19とか、このへんの世代。

自分と同年代の人は、このへんストライクなのかもですね。


そして10年代以降

陰りが差していたPOP PUNKシーンに再燃の流れ。

State ChampsNeck DeepThe Story So Far...etc

多くのバンドが躍進したことにより、

POP PUNKシーンが熱を取り戻した時代だと思います。

その頃の日本は

"ポップパンク"と自称、認知するバンドが出てきた時代。

CastawaySee You SmileGood GriefStay Home Alone...etc

10年代中期~後期は

メロコアではなく"ポップパンク"というジャンル、シーンが

ようやく認知され出した時代だと思います。



と、簡単に時代の流れを追ってみました。

もちろん10年代以前に結成、活動していた

ポップパンクバンドもいたことは確かです。

当時、FACTやwaterweedと同門だったPOP DISASTER


NFGライクのサウンドを展開していた彼らは

2003年結成ですからね。

既にあまり活動的ではなくなってしまいましたが、

このバンドが今、出てきたバンドだったとしたら…

なんてことを思わずにはいられない。


明確な結成時期は不明ですが、

2010年にデビューミニアルバムをリリースしている

ALTERNATIVE MEDICINE


それこそ、まだ若手POP PUNKの来日が賑わっていた

KICK ROCK主催のBEYOND[THE]BLUE TOUR

10年代になってから出てきたICE GRILL$系のライブに

行っていた人は、彼らを知ってる人も少なくないのでは?

とはいえ、そこまで活動的ではなかったですが

この記事書く為に久々に色々と調べたら

Twitterは残ってますが、公式HP、Facebookは消えてました…

オフィシャルなアナウンスはないけど、

事実上の無期限休止(or解散)なのかなぁ…


そういった、活動が終わってしまったバンドの中には




After TonightWE ARE THE CHAMPION$など

今の日本のポップパンクシーンの

礎を築いたようなバンドもいたんですよね。



そういった過程を経て、

今まさに日本に芽吹きつつあるポップパンクシーン。

果たしてこのシーンが大きくなっていくのか

停滞するのか、もしくは無くなるのか…

ってのは、色々と考えてしまいますよね。

まず、このポップパンクっていう音楽性。

人を選ばない、非常に聴きやすい音楽だし

拒否反応を示すような人も少ないジャンルだと思います。

国内外のPOP PUNK-ポップパンク問わず、ね。

しかし、国内バンドの場合

"ポップ"に寄れば途端にJ-POP化、邦口ック化するでしょう。

"パンク"に寄れば、メロコア化するでしょう。

海外で言うMelodic Hardcoreではなく、

所謂、日本のメロコア。

そういった可能性があると考えると

非常に危ういジャンルでもあると思うワケです。

"ポップパンク"という体裁を保ったまま、

シーンに定着、成長、発展していくのは

なかなか難しい気もします。



続いて、初回の時にも言いましたが

リスナーの問題

海外POP PUNKの来日すら、今やあまり盛り上がらなくなった

原因のひとつとして、それこそブリンク、NFG、SPあたりで

盛り上がってたリアルタイム世代の人って

今、30代半ば~40代くらいの人たちでしょう。

日本は、独自のサブカルチャーをcool japanとして

海外に向けて売りにしているにも関わらず、

ゲーム、マンガ、アニメなど

"いい大人"になってもそれらを楽しむ人を貶す傾向にあります。

時代の変化によって、現代ではそれも緩和されつつありますが

まだまだ根強い思想なんじゃないですかね。

それは"音楽"も同様なんじゃないかと思います。

一部の高尚な()音楽は別としても

"いい大人"が"ポップパンク"なんて嘲笑もんですよ。

Green Day聴いてる、好きってだけで、マウント取り出す

老害や、洋楽ちょいかじりの阿呆もいるのに。

Green Dayなんてガキ(初心者)の聴くもんじゃん(○゚ε゚○)プププーw

GDしか知らんような阿呆が何を抜かす。

とね、サブカル全般的に"若年層"がハマるもの

っていうイメージが根強いクソみたいな国(国民性)だと思います。

脳が昭和、平成初期から更新できないような連中こそ

そんなこと言い出す典型のような気もします。


加えて30代半ば~なんてのは

社会的にも"いい大人"に見られる年代だし、

まともな社会人ならある程度の地位や役職に就いたり、

責任のある仕事を任されるようになったり、

プライベートでは結婚や子育てに追われ始める人もいるでしょう。

下手したら、人生で最も忙しい年代だと思うし

同時に、音楽の現場から離れていく年代だとも思います。

仕事することに美徳を見出すクソ国家らしいです。

先ほど挙げた00年代のPOP PUNK全盛の世代

落ち込んだ00年代中期~10年代にシーンから離れ、

現代はもはや知らず、バンドも知らずの浦島太郎状態。

初回の記事で挙げた

リスナー(客層)の入れ替えが出来てない

ってところに繋がるのではないか、と。

だから世界で数千規模のキャパを埋められる

新しい世代のPOP PUNKバンドが来日しても

日本だと精々200~300規模、大きくても500~600キャパ

それでもsoldしない現状が今なお続いている

というか、これはPOP PUNKに限ったことでもないですが。

子どもが成長し、生活的にも落ち着いてくる可能性のある

40後半~50代の人が、再びライブハウスに戻ってくる…

ってのに期待するしか…




で、最後にバンドの問題

今の日本のポップパンクシーンを盛り上げている

若手バンドが、売れる売れないは抜きにして

10年後もポップパンクをやっているのか

っていうのも、大きな問題(課題)な気がしますよね。

このへんが日本でも長く続くメタルシーンとの

大きな違いになってくるんじゃないかって思います。

メタルシーンなんてバンドもオッサンなら、客もオッサンですよ。

そこに次ぐ高齢化ジャンルだと思うのがパンクシーン。

でも、どちらのジャンルにしても

バンド、リスナー共に長く続けた結果だと思うんです。

同じ音楽性を続けているから、新規だって取り込める。

新規を迎える側の古参の態度如何にも因るし、

入り込む新規側の態度如何にも因りますけどね。

しかし、ファン層が拡大することによって起こる弊害

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少なくとも、バンド側に

言わなくてもいいことを言わせるような機会が増えるのは

どちらの身であっても勘弁して欲しいことですよね。

でも↑の中に、Castawayのメンバーがいるというね…



10年なんてまだまだ、20年、30年やってるバンドもいるかもしれない。

そんな中で、今まさに新たなシーンを築き上げようとしている

日本のポップパンクバンドは、10年先、20年先も

"ポップパンク"をしているだろうか?

Castawayの10年後こそ、ポップパンクシーンにはいない気がします。

「いない」は語弊があるかもしれないけど、

"ポップパンク"をやってるかどうかは微妙ですよね。



Basementを理想に掲げるのはかなりアツイけど、

そうなったら、それこそもうポップパンクである必要はないしね。

盛り上がるならポップパンクである必要は無い

言いたいことはこれなのかもしれないけど、

"ポップパンクしてるCastaway"が好きっていう人からは

どういう印象を持たれるのか。





初期にこんなに楽しく、笑えるMVを作ってる

ベテランPOP PUNKバンドが、

自身の音楽性を20年以上貫いてなお


バカさ加減では初期を上回るMVを出してくるとかw

同じことを日本のポップパンクバンドが出来るのか?

って考えたら、難しい気もします。

そもそも海外POP PUNKバンドは笑かしにくるMV多いけど

日本では、そういう笑かし映像出すのは

むしろ邦口ック系とか、ドーパみたいなキ○ガイバンド(失礼)ですしね。

真面目かて、日本のポップパンク。

しかし、音楽性についてもやはりどこか

"日本っぽさ"が感じられる日本のポップパンクシーンですが

海外POP PUNKライクなサウンドなバンドもいます。

POP PUNKというか、派生のEASYCOREになりますが



"日本っぽさ"があまりない感じでいうと

Kings and Queensは個人的にもだいぶ推したい。


MVの例えにNFGを出しましたが、

音楽性を変え、大きくなっていくバンド

ってのは、海外にもいますが

音楽性を貫き通してるバンド

っていうのも多いじゃないですか。

ことPOP PUNKに関しての日本と海外の違いは

そこが明確な差だとも思うんですよね。

変わらないことが保守的だとか、怠慢だとか、逃げだとか、

自分はそんなこと思わない。

そういうバンドがいるから、そういう音楽性が確立され、

そういう音楽が好きなリスナーが楽しむことが出来て、

音楽シーンに確かなポジションを築けるんでしょ。



coldrainがバンドを10年続けて武道館に立てた、とか



Crystal Lake15年以上のキャリアで

今まさに海外に引っ張りだこになってる、とか

彼らはどちらも定期的にしっかりフルアルバムも出すし、

それに伴う活動も絶えず非常に活発。

ラウドシーンの彼らが結果を残してる背景には

変わらず続けてるものがある

っていう、

何よりの証明があるからこそなんじゃないでしょうか。

そこにもはや音楽性のジャンルなんて無関係だと思います。

変わることもすごいと思うけど、

変わらないことだって十分すごいと思いますよ

少なくとも自分は。


だからこそ、そういう意識本気度みたいな違いも

あるんじゃないの?ってことも、

第1回、第2回でも似たようなことを書いたんです。

そして第3回となる今回も。



と、まぁ最終的にポップパンクだけでなく

日本の音楽シーン全体に言えることだと思いますが

メタルシーンみたいに定着させる為には

継続必須なんですよね。

それが出来るか否か

あと、ハードコアとかもそうかな。パンクもか。

日本はポップパンクにしろ何にしろ

一過性

のものって、ものすごく多いように思います。

リスナーなんてさっき言ったみたいに

好みや年代によっては去るし、下手すりゃ帰ってこない。

バンドですら、メジャーに行きゃ

音楽性も変わるし、英語詞だったのが日本語詞になるし、

逆を考えれば、日本のメジャーでやっていく為には

そうするしかないってことでもあります。

J-POPやK-POPな曲を聴いて

似たような曲ばっかでつまらん

そう思ったバンドミュージック好きな人は多いでしょう。

得てして音楽なんざ興味がなければ

何でも似たような感じに聴こえるって傾向・前提がありつつ、

時代時代で変わってるのかもしれないけど、

そういう音楽はそれで事実、成功してるし

それを"継続"しているからこそなんじゃないでしょうか。

路線が何度も変わり、新規にファンが入ってきた時に

どのアルバムから聴けばいいの?

ってのが極端に少なくなるんじゃないのかな。

音楽性が変わってりゃ、その時その時で好きだった人からすれば

オススメする曲、作品なんて変わりますしね。

変化することが駄目だって言ってるんじゃなくて。

変化することによって、

大きくなるバンドやシーンがあることは百も承知です。

でも、好きなシーンや音楽性を定着させるには

"継続"させる方が良いんじゃないの?って話です。

音楽性はもちろん、活動も"継続"させること。

愚直にやっていくのがいちばんの近道な気もします。

POP PUNK全盛の時代に比べ、

今の落ちぶれっぷりは、POP PUNKにしろ、洋楽全体にしろ

隆盛してた頃のこと、ものを"継続"させてこなかった

メディア、リスナー、音楽シーン全体に原因があるとしても

新たなものを根付かせる、定着させるなら

まだ可能性はあるんじゃないの?
本当に日本のポップパンクシーンを盛り上げたいなら。

バンドは活動も音楽性も継続するべきだし、

脳死メディアにそれを取り上げさせるべきだし、

リスナーは好きなことを叫ぶべきだし、

好きなら聴き続けること、ライブに足を運び続けること、

それ以上でも以下でもないと思いますね。



ハイ、これで

ひとつ前の記事に、何でいきなりあんな記事を書いたのか

読んでくれていた人は繋がったと思います。笑

続けること

っていう部分でね。

もちろん、今回の記事を書くに至ったキッカケは

冒頭に挙げた、ある方たちとの話の中で

今のポップパンクバンドが
10年後もポップパンクをやっているのか


っていう言葉ですが、

続けることが大事っていう結論に至ったのは

前回の記事で書いたことがキッカケだったりします。

ちゃっかり2部構成みたいな感じになってます。笑

というか、なってしまいましたw



ま、でも個人的には

日本のポップパンクシーンがどうこうってよりか

海外のPOP PUNKが来日した時の盛り上がり

ってのを、再燃させたい気持ちの方が大きいですけどね。笑

でも、それをするには

日本のポップパンクシーンが盛り上がることにマイナスはないと思うし

海外POP PUNKが再び日本でも盛り上がる為には

じゃあ、まずは日本国内での

POP PUNK-ポップパンクの立ち居地を確保しないといけない

っていうところに帰結するので。

POP PUNK-ポップパンクに限らず

それぞれのバンドによって色んな事情はあるだろうし

バンドを続けること自体が大変だとも思う。

それでも、やっぱりイチ音楽リスナーとして思うことも

色々とあるのも確かなワケで。

こうして2年前から続く、

3度目のPOP PUNK-ポップパンクの記事を書いた次第であります。



って、こんな記事をいくら書いても

シーン的にもPOP PUNKより大きく、バンドも多く、

これに関しちゃ日本のバンドも負けていない

メタルコア系の記事が増えると

メタルコア(得意)の人

って思われちゃうんだろうな(。-∀-)ハハ…


そうならない為にも!

POP PUNK-ポップパンクバンドもっと増えろ!

EPとかシングルばっか出してねーで

フルアルバムもっと出せ!

そしたら自然とこのブログにもPOP PUNK記事増えるわw



ま、何にせよ

継続は力なり

という、先人の言葉はとても大切であり、

その身をもって実感する言葉なのでした。

それでは、今日はこのへんで。





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