基本、予告編や公式サイトをチェックした上で

観に行くもん決めてるからなぁ。

そうした日本のプロモーションに騙されたことはあっても

金返せ!とは思ったことない…かな?

どうも、トトです。



前回の『フライト・リスク』を観てから4日

今年5本目の新作映画にして、

今年2本目のアニメーション作品を観に映画館へ。

先月観た『野生の島のロズ』も初期から注目していて

その期待を裏切らない作品でした。

本作も公開前から楽しみにしていて、

公開初日の本日、朝イチの回で観てきました。



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Flow

世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし、彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事が出来るのか?そして、この冒険の果てにあるものとは―?




先のアカデミー賞では

インサイド・ヘッド2
野生の島のロズ
モアナと伝説の海2

など、並みいる作品を抑え、

見事!アニメーション映画賞を勝ち取った

ラトビア出身のクリエイター

ギンツ・ジルバロディス監督の長編映画2作目

Flow

を、観てきました。

やっぱ驚きだったのはアカデミー賞ですよねΣ(°ω°ノ)ノ

自分が観た作品であり、実際にとても良かった

ロズを個人的には推してたし、

下馬評でも割とロズいくのでは?みたいなとこもあったけど

Flowが掻っ攫っていった、と。

この方のファンアートも素敵だーヾ(* ≧∀≦)ノ



てか、ロズとFlowは

どれもファンアートが秀逸で見てて楽しいわ。


そして、本作も色々とポスターがありますが

やっぱ中国のポスターデザインが秀逸だなぁ。

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大規模なスタジオ作品では数百人が携わり、予算が数百億円とも言われるアニメーション制作において、全編がオープンソースソフトウェアBlenderで制作され、スタッフは50人以下、制作費は350万ユーロ(約5.5億円)という、アニメーション制作の常識を覆す極めてインディペンデントな体制と革新性も、驚きと賞賛を以て受け止められている。そして2025年アカデミー賞®では、ハリウッドメジャー大作を抑え、長編アニメーション賞受賞の快挙を果たし、アニメーション映画の歴史を変えた作品となった。

と、公式サイトにも載っている通り、

制作の規模が他作とは比べ物にならないほど小規模。

しかもBlenderなんてフリーソフトを使ってるのも

めちゃくちゃ夢ある受賞だったのでは?(* ゚∀゚)


にも関わらず、

日本の公開規模のショボさにまた驚いたわ…

そうしたアカデミー賞効果もあり、

もう席なんてほとんど埋まってるかも…

なんて思った公開日から2日前に予約状況見ると

けっこうなガラガラっぷり…

平日朝イチってのも影響してるかもしれないけど

にしても少し残念…(´・ω・`)

アプグレ上映すらもないのは、さすが日本…

ってことなんでしょうかね(。-ω-)-3


とか何とか思いつつも観たFlow

面白かった!ヾ(* ゚∀゚)ノ

人間は一切出てこず、動物を主役にして

言語なく誰でも楽しめるってのは(* ゚∀゚)イィヨネ!

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また、そうして喋らなくても

動物の一挙手一投足で

その感情が何となく伝わってくるのも良い。

ロズもそうだったけど、

目は口ほどに物を言う

ってのが実感できる部分でもあり、

主役のネコを見てるだけでも

その時その時によって

瞳が大きくなったり小さくなったり、目を細めたり

その感情を大いに読み取れる表現力がgood(゚∀゚ *)

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高所から落下した際も、何とか無事に着地できた際

胸のあたりが浮き沈みしてたのも

命からがら心臓バックバク((((;゚Д゚))))

ってのが伝わってきました。


そして目を見張る景観の数々。

冒頭から水に反射させるのも良かったし

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水没していく経過や、水中の無数の魚、

水没都市、水平線に見える夕日、水没都市…etc

これがゲームだったら、

思わずフォトモード起動させたくなるくらい

(* ゚Д゚)うおぉ…

と、思わせる景観が素晴らしかったヾ(* ゚∀゚)ノ

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動物をメインキャストにしてるだけあって

それぞれの動物ならではの特性というか

そういうのを事細かに入れていたのも楽しかったですね。

ネコの場合、先述した目もそうだけど

リラックスしてる時のゴロゴロはもちろん

自身の宝物を整理してるサルの貝を落としたり

ビビッてるときに耳が後ろに寝たり

そもそもネコ自身が割かしビビりなせいか

シャー!って威嚇はしても

やんのか体制があまり見れなかったのは残念w

キツネザルの尻尾にじゃれてみたり、

鏡に反射する光に釣られてみたりw

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そうした"あるある"も満載で見てて楽しかった。

何だかんだでネコの成長物語のようにも見える部分かあり

冒頭の洪水シーンの時点では

水をとても恐がっているように見えたけど

中盤くらいには自ら飛び込み、魚を捕ってくるとか。

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それこそ最初はネコらしく

一人でいることを好んでいる感じだけど

↑でとってきた魚をみんなにあげたりとか、

ワシが消えてしまった際、

みんなのところに戻ろうとしていたり、

落ちそうなボートからイヌとカピバラを助けようとしたり

最初に比べると終盤はだいぶたくましくなってましたね。


でも、やっぱ個人的には犬なんだよなぁ(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

ネコと行動を共にするラブラドールがね

懐っこすぎるかわいい(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

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やっぱイヌが良いですわー(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

初対面から興味津々で、仲間とはぐれたのもあるけど

ずっとつきまとってくる懐っこさよ(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

悪気なんてものは全くなく

ネコが水辺の魚を狙ってる時に、その水辺に走り込んで

ネコに睨まれたりとかw

寝息(イビキ?w)がうるさすぎて、ネコに耳ふさがれたりw

あそぼあそぼ!みたいに

ネコに何度もアプローチかけてるのに

フられて(´・ω・`)ショボーンするとか

かわいいなぁおいー(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)


あのボートの乗組員の中では、

完全に船長だったカピバラ

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口数が少なく、動きはゆったり、ふてぶてしく寝るw

風格たっぷりなのがまた面白いw

キツネザルのいたところがまさに水没しようとした際、

自分の集めたものを入れたカゴを引っ張ってボートに乗せ

キツネザルにも「…乗れ」と言っているように

ひと声鳴いて促す感じだったのも良かった。笑


そのキツネザルは、やっぱ"サル"だからか

この中でもいちばん人間的だったようにも見えます。

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収集癖があるのもそうだし、

自分が集めたものをとても大事にしていて、

それをぞんざいに扱われるとキレ出すとかねw

最初は群れの中にいたし、はぐれたあとも

道中で出くわしたキツネザルたちも

何かしらのお気に入りを身に纏ったりしていて

群れで同じ行動をする

ってのも、人間的で風刺にも見えました。

太陽に向かって瞑想するようにしてるのは

キツネザルのあるあるな生態でしたもんね。

その隙にシッポにじゃれつかれるワケですがw


最後に加わったヘビクイワシ

序盤から溺れかけたネコを助けたり、

魚をあげようとしたり、

仲間に追い回されるネコを守ろうとしたり、

何かとネコにご執心

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ネコを守ろうとした際、仲間の長みたいのと戦い、敗れ、

片方の翼を折られてしまい、まともに飛べなく…(´・ω・`)

それをキッカケにカピバラ船の乗組員になり

細長くも力強い脚を使った、素晴らしい操舵手に。

でも、ネコには甘いけど

他のヤツには割と厳しく当たり強めなのもまたw

キツネザルが取ってきた球体を差し出して

遊んで遊んで!してくるイヌに、1回は構ってあげるも、

2回目は船外に蹴り出すとか超イジワルw

それでキツネザルも怒るし、もうめちゃくちゃよw

しかし、ワシは

ネコがずっと気にしていた石塔のてっぺんで

ネコに見守られつつ召されてしまいました(⁠´⁠;⁠ω⁠;⁠`⁠)

このトリがいちばん激動だったというか

ドラマチックではありましたね。


カピバラボートの乗組員ではないものの

序盤からとてもつもない存在感を誇っていた

クジラ!(のようなもの)

あーいった世界観で、進化したクジラみたいな。

溺れて水底に沈むネコを(偶然?)助けたり、

クジラジャンプを見せてくれたり(* ゚∀゚)

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出てくるたびに鳥肌ゾックゾクでした((((* ゚∀゚))))

エンディングでは、洪水で水没化していたのが

一気に水が引き、また地表があらわになったけど、

めちゃくちゃ規模のデカい潮の満ち引きみたいなもん

ってこと?なのかね。

そのおかげで、みんなは助かったけど

クジラが打ち上げられて瀕死に(´・ω・`)

さすがにどうにもできないよね…

って空気の中、

再び鹿の大群が走り去っていくので何かを察するネコ

エンドロールのあとには、再び水で溢れた水平線に

クジラの尻尾が水面に上がるところで

良き締めとなりました。



って感じで、

大いに楽しめました\(^o^)/

心が動かされた度合いで見ると

ロズには及びませんでしたが、

アカデミー賞でアニメーション映画賞を獲ったのも

何ら疑問も、不思議もありません。


日本のFlow公式からは、こうした投稿があり




自分も前日に見ましたが、

これ自体が本作のプレムービーというか

原型になっているような部分を大いに実感。


もちろんパンフレットも買ってきました。

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監督のインタビューがけっこう文字数多くて読み応えあり、

本作の補完としてもバッチリの内容で満足。

前作『Away』のことにも少し触れていて、

自分もチェックはしつつ結局観ずじまいだったので

機を見て見てみようかと思います。


セリフがないことで万国共通に楽しむことができるし

世代を問わず楽しめる作品だと思います。

Flowの感想でした。





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