今回の記事をもって

海外作品のレビュー記事

祝☆500記事達成\(^o^)/

前ブログからしたら信じられないペースw

とはいえ、その前ブログの頃よりも

レビュー記事は数書いてるし、

何なら前ブログの頃よりも

聴いてる音楽の数自体が増えてますしねぇ。

加齢により新しい音楽を聴かなくなるなんて

誰が言ってんの?←

まぁ、それもサブスク様々ではあるんですが。

livedoorでいつまで続けるかは全くわかりませんが

ここまで来たら、とりあえず次に目指すべきは

1,000記事!って感じ?

ウチはレビューブログのつもりはないんだがなぁ(。-∀-)笑

どうも、トトです。



ってことで、記念すべき500記事目であり、

今年15枚目となる新譜レビュー

前作から少し期間は空きましたが、

何だかんだでこのバンドのレビュー書くのも

今回で3枚目になりますね。

そんなちょっと久しぶりなバンドの最新作




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Spiritbox『Tsunami Sea』
01. Fata Morgana
02. Black Rainbow
03. Perfect Soul
04. Keep Sweet
05. Soft Spine
06. Tsunami Sea
07. A Haven With Two Faces
08. No Loss, No Love
09. Crystal Roses
10. Ride The Wave
11. Deep End





グラミー賞でPoppyと間違われたCourtney率いる

カナダのプログレッシブメタルバンド

新譜としては2年ぶり、

アルバムとしては4年ぶり2枚目となるTsunami Sea

Rise Recordsから3/7にリリースされました。

前作アルバムの時はちゃんと「カナダ」って書いたのに

前作EPの時は「US」と書いてしまっていた…orz

英語圏で北米ってなると

たまにわかんなくなるんだよな(。-ω-)-3


昨年1月の時点で

SpiritboxJordan Fishがスタジオでー



みたいなこともあったし、

今回の新譜にガッツリ絡んでるかと思ったら

そうでもなかったのはちと残念(´・ω・`)

wiki見ても、プロデューサーにJordanの名前ないしね。

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まぁ、それならそれで

これまで通りにSpiritbox色濃く仕上げてくれるのでは?

という思いを抱きつつ、

早速、聴いていこうと思います。





Fata Morgana
イントロからプログレらしい重さと
Djentらしいリフで幕を開ける1曲目。
イントロから頭振りたくなるッスねぇヾ(* ゚∀゚)ノ
そこからvo/Courtneyもガッツリ咆哮を上げ、
ゴリゴリ感もひとしおな展開がgood(゚∀゚ *)
反面、そこからクリーンボーカルになるサビで
ガラッと転調してギャップを生む展開に。
そしてやはりDjentリフは否が応にも耳を突いてきますね。
ラストは、どんどんテンポを落としていくことで
より一層、重みが増すようなブレイクダウンで締めます。


Black Rainbow
イントロのギターから惹き込まれる2曲目(* ゚∀゚)
冒頭からマシンボイスへ加工されたボーカルも
インダストリアルメタル的なサウンドと親和性バッチリ!
アップテンポな曲調になったことにより勢いも増し、
ライブでプレイされれば
フロアのカオスっぷりも想像に難しくないですね。
後半、だんだん上げていくところからのブレイクダウンは
完全にWALL OF DEATH案件じゃないですかーヾ(* ゚∀゚)ノ


Perfect Soul
イントロのヘヴィサウンドはそのままに
そこから文字通りクリーンなコーラスが入る3曲目。
攻め感のあった前曲から変わって
クリーンが映える歌ものに切り替わっています。
サビでももちろんクリーンは継続していて、
そこにバッキングボーカル入れてるのも良いですね。
サウンドだけ聞いてれば叫んでいても違和感ないくらい
ヘヴィではあるし、ブレイクダウンはコア感増し増しだけど
こうした曲でほぼクリーンで歌いきるギャップが(* ゚∀゚)イィネ
ラストは力強いクリーンボーカルを披露し、
アウトロではしっとり歌うCourtneyのボーカルワークも◎

公開から約3ヶ月のMVは再生回数250万を突破!
Spiritboxと同等のキャリアで、公開から3ヶ月で
同等数の再生回数を出せるバンドって
どれくらいいるんでしょうね(。-ω-)ウーン…





Keep Sweet
4曲目はJordanは関わってないにせよ、
BMTHの『Sempiternal』あたりの雰囲気を感じさせ、
そのアップテンポな始まりから(* ゚∀゚)イィネ!と思わせる。
その冒頭はクリーン始まり、そのあとアップテンポに叫び
サビでは再びクリーンへと切り替わります。
コア感あり、メロディアスでありと、
クリーンパートとアグレッシブパートのバランスも良く、
テンポ感もアッパーなのも耳馴染みが良い。
そうしたバランス感はポスコアっぽくもあるよね。
ブレイクダウンのドラミングが個人的に(* ゚∀゚)スキー


Soft Spine
5曲目は再びイントロからDjentリフが飛び出します。
タイトルに反して、ここまでで最もハードな曲であり
クリーンを封印し、全編に渡り叫び倒しますヾ(* ゚∀゚)ノ
Soft!! spine!!
と、わかりやすくタイトルを叫ぶサビは
シンガロングパートにもなり得ますね。
そこまでハイテンポではないものの、
十分すぎるほど重いサウンドと、ボーカルの攻め感◎
ブレイクダウンからのピロピロギターソロも
フツーのピロピロに収まらず、聴き応えあり。
MVとは別に、Poppyと共に披露してるLIVE版も必見!






Tsunami Sea
続く6曲目のタイトルトラックは
攻め感あるイントロとは裏腹に
ボーカルはクリーンパートから幕を開けます。
というか、スクリームオンリーな前曲から変わって
こちらはオールクリーンボーカルで送る真逆の形に。
それに合わせた落ち着いた雰囲気がありつつも、
サビはバンドサウンドの重さはそのままなのはgood( ´∀` )
タイトルさながら、静寂を取り戻した海の
波打ち際のようなアウトロがまた印象的です。


A Haven With Two Faces
そんなさざ波サウンドからそのまま繋がる7曲目。
こちらもヘヴィサウンドとはギャップがある
クリーンボーカルから始まります。
打って変わって叫び倒すシーンに切り替わると
マジで別人のような印象を受けるなぁCourtneyは。笑
この差は女性ボーカルならではな部分もあるだろうし
Courtneyのクリーンの雰囲気もあるからって気もしますね。
後半、フェードアウトしていくサウンドとは逆に
クリーンボーカルがクロスフェードして入ってくるとこも◯
そこから落としにくるブレイクダウンでは、
ヘヴィサウンドと共に再び叫びまくる。
ラストのギターがゆっくりフェードアウトしていく
余韻のあるアウトロは少し長めに
再びさざ波サウンドで締める形となる、
5分を超える今作最長トラックに。


No Loss, No Love
8曲目は再び頭からアグレッシブに攻めます。
そうしたアグレッシブなサウンドに応じて
ここでも時折、Djentなリフが耳を突いてくる(* ゚∀゚)b
ベースのグルーヴ感も(* ゚∀゚)イィゾー
Courtneyも叫ぶヘヴィな攻めパートの中に
アップビートなクリーンパートがあるのは良いですね。
収録曲順としても、その曲単体の曲調としても
山あり谷ありでギャップを生む、転調が大正義は
まさにプログレらしいところはgood(゚∀゚ *)ですね。
ラストのブレイクダウンも破壊力抜群!

公開から約1ヶ月経ったMVの再生回数が
サクッと100万超えしてるのも、注目度ゆえか。
今作のMVはモノクロで統一してるのもgood(゚∀゚ *)





Crystal Roses
9曲目では再び転調をし、これまでと全く違う雰囲気に。
前曲のアップビート部分が
よりEDM寄りの展開へと変化しています。
シンセを含めたサウンドはもちろんだけど、
ボーカルのエフェクトのかけ方なんかも
近年のBMTHを彷彿とさせる。
Jordanが関わっていようがいまいが、
SpiritboxがBMTHの影響を受けていることが
大いに感じられる1曲だと思います。
今作の中では間違いなく異色枠に当たるものの
これはこれでなかなか良さげです(* ゚∀゚)b


Ride The Wave
そんな前曲に比べたらかなりスローに感じる10曲目。
始まりは落ち着いた雰囲気で始まりますが、
サビに入ると、大きな会場でこそ映えそうな
壮大サウンドでの歌ものトラックとなります。
後半のブレイクダウンは、ラストサビに向かいつつ
どんどんテンポを落としていく展開で
溜まってたものを吐き出すかのように叫ぶCourtneyもgood(゚∀゚ *)
曲順的にも、曲の雰囲気的にも、
これがラストを務めても違和感のない仕上がりに。


Deep End
正真正銘ラストとなる11曲目は、イントロからして
ある種、POP ROCK的なキャッチーさを感じます。
女性ボーカルによるクリーンで綴られていくのも
そういった雰囲気を後押ししてるように思います。
POP ROCK的でありつつも、サビのエコー感あるボーカルや
そんなCourtneyを支えるバッキングボーカル、
サウンド的にはアリーナ向けの雰囲気もあり、
これはこれでラストに相応しい感じも(* ゚∀゚)b
ヘヴィなギターがアウトロではアコギに変わり、
再び波の音を使用した終わり方がまた
このアルバムの締めとして相応しい雰囲気でgood(゚∀゚ *)





以上、

Spiritbox『Tsunami Sea

でした。

良いじゃないですかー(* ゚∀゚)

前作EPの時点では歌もの曲が増え、

それに比例してかDjent/プログレ感も減ったことで

少し物足りなさも感じましたが、

今作でそれは払拭できましたね。

今作にも歌ものはあるし、

特徴的なギターが鳴りを潜めてる曲もある。

けど、全11曲の中で"そういう曲がある"ってだけで

ゴリッゴリに攻めてる曲はあるし、

惜しげもなく耳を突いてくるDjentリフだったり、

M5. Soft Spineのように全編叫んでる曲だってある。

これこそ「アルバム」ゆえに出せる幅の広さであり

色んな要素があっても、それぞれで補い合うことができ

1つの作品として良くできてる

ってことに繋がっているんだと思います。

自分が「アルバム」を求めているのも

こういうところが理由の1つとしてありますしね。


それに、レビューにも書きましたが

ギターのDjent/プログレ感が戻ってきただけでなく

そのプログレたるギャップを生む転調も

聴いてて楽しいところの1つです。

それはこのシーンのバンドだからこその楽しみだし

曲単位での転調はもちろんのこと、

今作は作品1枚の中で、曲順的な転調もあったのが

より楽しめた要因であったのも確かです。


今やフツーにグラミーにノミネートされるバンドとなり

それでも従来のプログレ感や攻め感も忘れず

良き1枚となりました。

Spiritbox『Tsunami Sea

そうしたシーンに馴染みがない人にも

意外と薦められる作品なのでは?

是非ぜひ、チェックしてみてください。





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