なんだろ…

作品によって"怖さ"って違うもんなぁ。

少なくともスラッシャー系、クリーチャー系が

いちばん怖いってのは100%ないな。

どうも、トトです。



前回は大いに泣いた『野生の島のロズ』から2週間

今年3本目の新作映画を観に

公開日の昨日、仕事終わりで映画館へ。

昨年公開された初報トレーラーから興味を持ち

今年最初に観るホラーになると期待していました。

そんな今回、観に行ったのはこちらの作品。




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スキナマリンク

真夜中に目が覚めた二人の子供、ケヴィンとケイリーは、家族の姿と家の窓やドアがすべて消えていることに気づく。取り残された二人は、歪んだ時間と空間に混乱しながら、暗闇に潜む蠢く影と悪夢のような恐ろしい光景に飲み込まれていく―。




本国カナダでは2022年に公開され、

制作費はわずか15,000ドルで

最終興収は約200万ドルを叩き出したホラー映画

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を観てきました。

なんか…今までに見たどのホラー映画とも違う恐怖感

っていう意味では新鮮ではあるんだけど

"新鮮"なんて言葉とは程遠い不気味さというか、

脳に、心に、こびりついて離れない不穏さというか、

何とも形容し難い感覚に陥りました。

そのへんの下手なホラー映画よりもよっぽど

夜、眠れなくなるヤツ

ってのが、なんかいちばんしっくりくるかもしれない。

でも、間違いなく人を選ぶ作品なのはそう。

ジャンプスケアもあるけど、

そっちのがまだ安心する怖さというかね…

トイ・ストーリーにも出てた電話のおもちゃが

あぁも怖く見えるとは…

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舞台設定は90年代ってことで、

当時のフィルムとかVHSで見るような

画にノイズが走る画質の悪い映像で綴られています。

ケヴィンとケイリー

2人の小さな子どもの視点のようでもあり

隠しカメラのような視点でもあります。

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家の中の壁や、その壁の端、おもちゃが散らばる床…etc

イマイチ視点の定まらない感じが妙にリアル。

ハッキリ全体を映すのは、

終始カートゥーンアニメが流れるテレビくらい?

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このテレビもマジでずっとカートゥーン流してるから

そこがまた変に恐いんだよな。

垂れ流しにしてるからこそ、

"何か"が現れた時に起こる異常がわかりやすくもなるし。

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しかし、そうした

どこを焦点に見てるのかわからないながらも

照明や懐中電灯、テレビからの光に照らされない

"暗がり"が気になってしまう人…

そういう人にはぶっ刺さる作品だと思います。

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そういうのが気になってしまう人は

家に帰ってシャワーを浴びてるとき、

明かりを消して寝ようとするときに

思い出しちゃうんだよね…

また、画質の悪さがそれを上手く助長していて

何ならフツーのHD映像ですら

"暗がり"をホントに真っ黒にするって意外とできてなくて

映画にしろ、ゲームにしろ、

軽くモヤみたいになってるとか、

模様みたいのが見える気がするとか、

けっこう誰しもが体験したことはあると思います。

それがSDで尚且つ、フィルムやVHS画質なんていったら

何かいるようにしか見えない

と、気になってしまう人もいるんじゃないでしょうか。

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そういう人こそ、

ラストシーンは鳥肌待ったなし、

全身総毛立つ感覚を味わえると思います。

そういった映像が100分間ずっと続きます。

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それが"映画"として成り立っているのか

そこは正直微妙だとは思うけど

映像作品としてなら立派に成立してると思います。

だからこそ

クソつまんねぇ金返せ

って言う人がいても不思議じゃないし

そういう人の気持ちもわかる。

でも、刺さる人にはぶっ刺さるだろうし、

どのホラー映画よりも恐怖を感じる人もいると思う。

だからこそ人を選ぶ作品なのも間違いないかと。

万人受けなんて絶対にしないでしょうしね。



自分もガッツリではないけど、

怖さは十分に感じたので…

何なら割と睡魔との格闘であったにも関わらず

変な怖さが纏わりついていて、

帰宅時、いつもは玄関の明かりなんて点けずに

そのままリビングに行って初めて電気を点けますが

玄関の時点で電気点けちゃいましたしねw

そんな人の根源的恐怖を刺激するホラー映画

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スキナマリンク

公開規模はそこまで大きくありません。

お近くで上演中のところがあるなら

是非ぜひ、映画館で体験してみてください。





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