昨年の日本映画ランキングも発表されましたが

もちろん全てがそうと言うわけじゃないけど

このへんを観に行ってる人の大半は

映画好きではなく、アニメ好きなのでは?

って思いますしね。

昨今、アニメ映画は人気ですが

特典ブーストなんてのは当たり前、

それを何週も連続で、なんてのも

大作、有名作であれば珍しくもなくなりました。

そりゃ集客、興収だって伸びるでしょうよ(。-ω-)-3

自分もアニメは好きだけど、

前回の映画感想記事の冒頭にも取り上げた通り

洋画が上位にこない寂しさのが圧倒的に強いです(´・ω・`)

どうも、トトです。



前回は『セブン』を観に行きましたが

新作映画としてはようやく今年2本目

1本目に観た『ビーキーパー』から

ひと月も空いてしまいましたΣ(°ω°ノ)ノ

実際、先月はそんなにチェックしてた作品も多くなく

と思いきや、『セブン』と同日

31日からの公開作で一気に4本ほど…

その中の一本を観てきました。




20250206_002159
ドリーミン・ワイルド
名もなき家族のうた
(原題:Dreamin' Wild)

あの頃、音楽は人生のすべてだった――
約30年の時を経て脚光を浴びた"埋もれた傑作"

1979年、ワシントン州の田舎町でレコーディングされた1枚のアルバム「Dreamin’ Wild」。10代だったドニーは兄とデュオを結成し、父が息子たちのために自作したスタジオで数々の楽曲を生み出した。家族に支えられ情熱を注ぎ込んで作ったアルバムだったが、世間からは見向きもされず、夢に手が届くことはなかった。それから約30年後――。思い描いていた夢とは程遠い人生を送っていたドニーは、コレクターにより発見されたアルバムが再評価され、“埋もれた傑作”として人気を博していることを知る。思いもよらない成功に家族は喜ぶが、ドニーは目を背けてきた過去や感情と向き合うことになり…。





そこそこに評判の良さを見聞きしたのと

実話ベースの作品だということを知り、

いつぞやの仕事終わりに観てきました。

Dreamin' Wild
名もなき家族のうた


えぇ話(。´Д⊂)

涙こそ流れなかったものの

えぇ話!(。´Д⊂)

まぁそうだろうなと思ったから観に行ったワケだけど

( ;∀;)イイハナシダナー

Dreamin' Wild_3

埋もれた傑作を発掘するのはコレクターや音楽好き

さらにその傑作を再び世に広める

そんなレコード会社があるとはなぁ。

流行りもんしか聞かないリスナー、

流行りもんしか取り扱わないレーベル、レコード会社、

同じ音楽シーンでの話なのに

全く縁がなさそうなのは不思議な話ね(。-∀-)ノシ

最初はこのレコード会社のマットが怪しすぎてなw

こういう作品じゃなかったら絶対悪者やんねw


実際、それで30年越しに脚光を浴びて話題になる。

そりゃリリースした10代当初に売れりゃ万々歳だけど

30年経って冴えない中年になった時に注目されても

そりゃ戸惑うよね…

家族愛は素晴らしいし、心も動かされるけど、

音楽に人生を捧げてきたドニーだからこその葛藤や戸惑い

そうして音楽に人生を捧げてきたのを知っているからこそ

今、まさに脚光を浴びてることを喜ぶ家族

その温度差が上手いこと描かれてるなぁと思って観てました。

Dreamin' Wild_7

ドニーを演じていたケイシー・アフレックの表情がね、

マジで複雑な心境を表していたのがとても良かった。

ショーに向けての練習の際も、

元からそんなに上手くはなかった兄ジョーのプレイに、

素人でもわかるテンポのズレに苛立つ姿、

音楽に捧げてきたからこそ許せない部分がある。

Dreamin' Wild_6

端から見てりゃ拗らせた面倒臭いヤツにしか見えないけど

作中では30年前と現在とで場面を切り替えていて、

輝かしい10代の頃のシーンもしっかり描写され

家族の期待と信頼を一身に背負い、

直向きに音楽に向かうドニーの姿は見てるからね…

現在のドニーの戸惑いや苛立ちも納得する(´・ω・`)


そんな現在のドニーを支える奥さん

ナンシー役で出演していた

ズーイー・デシャネルを久々に見ました。

Dreamin' Wild_1

やっぱキレイな人やわ(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

最初に見たのは『イエスマン』だったかな。

あれが2008年の作品とかだし、

その時から15年以上経ってるので

さすがに年相応には見えたけど

それでもやっぱキレイな人やわ(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)

でもって、えぇ嫁(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)←


Dreamin' Wild_4

基本はドニーを中心として物語が動いていく中で、

やっぱ終盤は良かったですね。

10代のドニーと、40代のドニーが

当時と同じように外で音楽を聴くシーンとか

そこに現れるお父さんとの会話とかもね。

泣くんだったら絶対ここだろ!と思いきや、

残念ながら涙は出ませんでしたが。笑


1700坪?ha?(単位は忘れた)の広さのあった農場も

60台になるまで売り払って支援をするほど

息子のことを信頼してた

でも、息子にとってはそれが重荷になり、

上手く結果が出せないことも重なってより一層…

それでも最後まで信じてくれてた家族…

っていう、ここの親子の会話は本作のハイライトだと思う。

ちゃんとドニーが内心を打ち明けたシーンでもあるしね。

Dreamin' Wild_2

そのあとのジョーとの仲直りシーンも良かったけど

やっぱお父さんのが良かったなぁ。

というか、このお父さんが素敵パパすぎるんだよな( ;∀;)

Dreamin' Wild_5

いくら息子のためとはいえ、

農場の9割以上を売り払い、

自分の身体に不調を来すまで働いて…

そりゃドニーだってプレッシャーと罪悪感で

押しつぶされそうにもなる(´・ω・`)

家族を含め、周りは良い人ばっかだけど

自分がこの渦中にいるドニーだったら…

ってのはあんまり考えたくないかな((((´・ω・`;))))

好きにさせてくれるのはありがたいけど、

期待されるのってツラいし、ちょっとね。


そういえば、10代のダニーを演じてた子…

どっかで見覚えが…と思って調べてみると

『ワンダー 君は太陽』『クワイエット・プレイス』に出てた

ノア・ジュープくん!

大っきくなったなぁ(* ゚∀゚)

Dreamin' Wild_8


ラストシーンは、曲を作った小屋でのライブに。

からの本人出演キタ━━(゚∀゚)━━!!

本物の歌声はさすがだな鳥肌立った((((* ゚∀゚))))

両親も本人でエマーソン一家勢揃いでした。

で、この映画で再び注目されるであろう

本物のDonnie and Joe Emersonはというと?

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wiki見たら昨年も新曲出してるやんけΣ(°ω°ノ)ノ

活動ペースは緩いながらも、

2人で気ままに音楽活動してるってことかな( ´∀` )


実話ベースでありつつ、音楽映画でもあるので

劇中歌、劇中音楽はやっぱ良かったですね。



サントラはもちろんのこと、

『Dreamin' Wild』自体もサクッと聴けるのは

ホント、良い時代になりましたよね( ´∀` )





って感じで

泣くつもりで観に行きつつも泣けなかったけど、笑

音楽映画、家族映画としてフツーに良作でした。

Dreamin' Wild
名もなき家族のうた


の感想でした。





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