新作をロクに観ずに過去作に持ち上げるのは

客もメディアも一定数いそうな気もするけど

事実として、大してプロモーションしてなかったり

公開規模が小さかったり、1日の上映数が少なかったり、

そういう部分もあるからなぁ。

そこに金かけても回収できるほど客が入らない

ってのもあるとは思うんだけど。

金をかければ客が入るか?ってもんでもないしねぇ。

面白そうな作品でも、そもそも日本公開ないとか。

なかなか難しいよね(。-ω-)-3

どうも、トトです。



それでは今年2本目の旧作映画

昨今、過去の作品のリマスター上映も増えてきましたが

今回はそんなリマスター作品を。

存在は知っていてもまだ観たことはなかったので

コレを機に!と思って

同日公開の新作を差し置いて

公開日翌日に観に行ってきました。



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SE7EN

舞台は雨が降りしきる大都会。刑事を続けることに疲れ果てた退職間際のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)は、赴任したての血気盛んな新人刑事ミルズ(ブラッド・ピット)と共に、犯罪史上類を見ない"連続猟奇殺人事件"を担当することになった。はじまりは月曜日。極度の肥満の男が、絶命するまで無理矢理食べさせられ続け殺されたという事件現場には、「GLUTTONY=大食」と書かれたメモが残されていた。翌火曜日には、大物弁護士の死体が血で書かれた「GREED=強欲」という文字と一緒に発見される。正体不明の犯人は、キリスト教の「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」のいずれかに該当する者に狙いを定めて刑を執行していることをサマセットは確信。ミルズにあと五人殺される事を告げる。次の犯行を阻むため捜査を続ける二人だったが、次第に絶望へと追い詰められていく...。犯人は一体誰なのか?その真の目的とは?




その名の通り「七つの大罪」をモチーフにした

クライムサスペンス

SE7EN

初公開から30年、4Kリマスター化され

IMAXで上映という現代に自分もようやくの初鑑賞。

公開規模もかなり限定的であり、

ファーストディ割も後押ししたこともあってか

自分の観た映画館、上映回でも

2日前にはほぼ、席が埋まっていたほどΣ(°ω°ノ)ノ

それならそれで初鑑賞にも期待がもてるってもんです。


が、

そこまで持て囃されるほどのものは感じなかったかも…

好みじゃないワケではないんだけど、

惜しくも4.0には届かなかったって感じ?(。-ω-)ンー

4Kリマスターはキレイだな(* ゚∀゚)と思えたけど

IMAXである必要はあったか…?ってのもあるしね。

現行の作品ですらそういうの少なくないのに

90年代の作品をIMAX仕様にしたとこでね…

ノーランみたいにIMAX前提で作ってるものならまだしも。

IMAXしか選択肢がないから観たけど、

フツーに通常上映で良かった気がするのもな(´・ω・`)


しかし、ブラピ若っけー(* ゚∀゚)

ってのはやっぱ思いましたね。

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モーガン・フリーマンは既に初老だったので

確かに今よりはシワやシミは少ないなと思ったけど。笑

ブラピくらいの年代の人だと

今作の役柄も相まって、如実に若さを実感しますね。

犯人とのチェイスシーンも見応えたっぷり。

実際に走るブラピをカメラマンも走って追ってるのか

カメラの揺れっぷりがスゴいカットもありましたがw

ああいうのダメな人はマジで酔いそうなくらいw


モーガン・フリーマンが演じたサマセットは

この街に長く済み、刑事としても30年以上のキャリアで

知識と経験が豊富なベテラン感がとても良かった。

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ミルズみたいな感情で動く猪突猛進系をパートナーに

最初は手を焼きながらも

徐々に信頼関係ができていく流れも

あるあるながらも、そういうの良いよね(* ゚∀゚)

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犯人役は誰だろう?と思って観てましたが

顔が明らかになった瞬間、

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ケヴィン・スペイシーかぁ!(* ゚∀゚)

良い感じにサイコなシリアルキラーでしたね。

彼の殺り方も容赦なくて素晴らしい(* ゚∀゚)b

もっと凄惨でもえぇぞ!←


そんなケヴィン・スペイシーが演じるジョン・ドゥ

広くは"名無し"を意味するジョン・ドゥってのも良さげで

彼が「七つの大罪」に肖って殺人をしてた理由も

終盤の車中の中で明かしますが

どこか納得してしまうのもね。

本当にあいつら(殺された被害者)は罪なき人間か?些細な事だと赦され続けている。だけどもう赦されない。

中にはそれはちょっと…ってのもあったけど、

現代にも当てはめられそうでもあります。

少なくともネット私刑してるような連中は

確実にジョンの標的になりそ。


そしてそこからの終盤はやはり大詰め。

でも、展開が予想通りだったのはなぁ…

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衝撃の劇薬!
トラウマ級の結末!


みたいな感じでメディアは見出しにしてるけど

本作よりも胸糞で(良い意味で)酷い結末の作品なんて

今や他にいくらでもあるしなぁ…って思ってしまう。

・ジョンは自分の根城を突き止めたサマセットとミルズを評価してる
・残り2つで大罪達成なら、2人で護送する時点で確実にどちらか or 2人に何か仕掛けて達成させるのでは?
・どちらかだった場合、守るものが何もないサマセットよりも、身重の妻を持つミルズの可能性大

トレーシーが妊娠してることをミルズに明かさず、

サマセットに打ち明けた時点でフラグは立ってたよね。

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運ばれてきたトレーシーの生首と思しき荷物の中身が

サマセットしか目にしてないのは演出としてgoodだけど

こっちにも見せろよぉ!ヾ(* ゚Д゚)ノ←

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点が線になっていくのが

サスペンスの面白いところではあるけど

予想ができてしまうと…ね。

予想を裏切りつつも、納得の結末であれば

観終わったあとの満足感はかなりのものになるんだけど…

バッドエンドは歓迎だけど

ラストシーンの続き…というか

あのラストシーンのあとを描かず終わるのは

そういうのも時代ですかね。

昨今の映画は"そのあと"まで描いていたり、

何ならポストクレジットでさらなる続編へのフラグを…

なんてことも珍しくなくなりましたからね。


本作を手掛けたデヴィッド・フィンチャー作品では

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
『ソーシャル・ネットワーク』

あたりは好きだったんだけど

今作は個人的な好みでは"そこそこ"に収まりました。

SE7ENの感想でした。





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