先月末のBreakdown of Sanityにて

今年のツアーを終了したT.M.Music

来年のツアーもいくつか既に発表されているし

完全な個人営業の運営

当ブログで取り上げるようなポスコア、メタルコアが好きなら

サポートして損はないんじゃないでしょうか。

どうも、トトです。



それでは今年103枚目の新譜レビュー

これは聴かねばならんよね

という思いを持って聴いた作品です。

過去作のアニバーサリーがあったりはしたけど、

実質6〜7年?止まってたワケですしね。

そんなラウドシーン好きな人は必見必聴の1枚。

今年最後にして最大の注目作だと思います。




20241115_134504
Linkin Park『From Zero』
01. From Zero (Intro)
02. The Emptiness Machine
03. Cut The Bridge
04. Heavy Is The Crown
05. Over Each Other
06. Casualty
07. Overflow
08. Two Faced
09. Stained
10. IGYEIH
11. Good Things Go





Chesterの突然死から7年、

長い間、沈黙していたLinkin Parkが新体制で再始動!

通算8枚目のアルバムとなるFrom Zero

11/15にリリースされました。


シーンに復帰したのは喜ばしいけど、

Chester以外にもds/Robが脱退、

gt/Bradはツアー不参加を表明しています。

RobChesterの追悼ライブではドラムを叩いてたけど

その後はバンドから離れ、脱退に到ったよう。

Chesterのいないバンドでプレイなんて…

と、いちばん思っていたのはRobなのかもしれない

なんてことも想像してしまいます。

Rob脱退の経緯については

シノダさんが語ってくれてるけど

やっぱこういうのも本人の口から聞きたいよね。


Bradは脱退こそしなかったものの裏方業に専念すると。

ツアーには出ないことを表明しています。

精神の病も抱えているともあるので、

上手いこと心と体のバランスを取って

どうかChesterのあとを追うようなことにだけは…


あの頃のLinkin Parkから3人もいなくなってるってのは

それはもはや別ものなのでは?という思いも確かにある。

というか、そう思わないと

正直、フラットな気持ちでは聴けないな…

とはいえ、現体制がLinkin Parkであるのも間違いなし。

グダグダと考えてても始まらん!

聴かなきゃわからんのは当然なのだし、

つべこべ言わず、考えずに試聴試聴ヾ(* `Д´)ノ




From Zero (Intro)
Mikeが今作のタイトルのことを話し合ってるような
超短い会話によるオープニングのタイトルトラック。
会話がブツッと遮られたところで次の曲から本格スタート。

The Emptiness Machine
先行曲であり、リードトラック的だと思える2曲目。
Mikeのボーカルと共に、静かに、テンポ良く始まります。
タイトルを歌ったところでバンドサウンドが本格化。
慣れ親しんだLinkin Parkサウンドがお目見えします。
Bメロからは新たなボーカルEmilyが歌い出します。
サビはシャウト気味に歌う姿を見せてくれます。
序盤にはもってこいのテンポ感の上げ曲であり、
最後はMikeをバックコーラス的に起用し、
Emilyがタイトルを繰り返し歌いながら終幕へ。

復帰ライブと時を同じくしてUPされたMVは
もうじき公開から約3ヶ月、再生回数は
7,000万に到達しそうな勢い。
復帰というのも相まっての勢いなのを実感しますね。
この記事が上がる頃には7,000万超えるかな?
そしてMVにはちゃんとBradがいて安心する。





Cut The Bridge
前曲からシームレスに繋がる3曲目は
こちらもイントロからアップテンポにドラムが展開し
Mikeのラップ調のボーカルから幕を開けます。
サビ前からEmilyへと切り替わり、2人でサビへ。
ヾ(* ≧□≦)ノ Cut it down!
ヾ(* ≧□≦)ノ cut it down!! down!!
ヾ(* ≧□≦)ノ cut it, cut it down!!
のコーラスはシンガロング必須すぎますね(* ゚∀゚)b
後半、クラップと共にMikeパートで落ち着かせ
ラストサビで再びシンガロングよろしくで盛り上げで締め。


Heavy Is The Crown
4曲目は、少し荒さのあるシンセから始まり、
続けてアップテンポなリズムを刻むドラムから幕開け。
まずはMikeの軽快なラップからスタートし、
そのままEmilyが歌うサビに流れていく。
後半、一旦クールダウンさせてからの
Emilyのロングシャウトと共にブレイクへ(* ゚∀゚)b
そしてタイトルを繰り返し歌って締める。

ゲームLeague of Legends 2024のテーマソングでもある
この曲はLoL公式からMVがUPされていて、
およそ2ヶ月で"The Emptiness Machine"
同等数の再生回数を叩き出してるのが驚き。
世界で人気なバンドの復活劇と、
世界大会も行われるゲームとの相乗効果ハンパなし。
LoLグラで描かれるメンバーも(* ゚∀゚)イィネ





Over Each Other
Emilyのクリーンと少しダークな雰囲気で
静かにスタートする5曲目。
サビでドラムが力強くなり、
Bメロからは少し軽快さも出てきます。
やはりタイトルを繰り返すキャッチーさはここでも。
しかしこの曲は、頭からケツまで、Emilyをメインに据えた
新ボーカル初となるソロボーカルで歌いきる曲でしたね。





Casualty
Rec時の雰囲気のようなまま始まる6曲目は
その雰囲気のままEmilyが叫ぶとこから始まり
ヘヴィなバンドサウンドで幕を開けます。
Phoenixのベースと共にMikeパートがまず先に、
そしてEmilyとの掛け合いのようなボーカルワークから
シャウトと共に疾走パートへヾ(* ゚∀゚)ノ
ここまで走るのはLP曲として新鮮ですね。
シャウトきっかけでのブレイクダウンでは、
Emilyが叫び、Mikeがラップでのツインボーカルに。
ラストに叫びまくりの疾走パートで締めます。


Overflow
前曲からシームレスに始まる7曲目は、
ゆっくり時間をかけてフェードインしてきます。
まずはMikeからエコー増し増しのボーカルでスタート。
そしてバッキングコーラスのような形から
文字通りクリーンなボーカルで歌うEmilyパートに。
クリーンでも少しシャウト気味なハスキーボイスだったし
ここへきてこのクリーンは新発見。
やっぱり最後はタイトルを繰り返すのね。笑
カセットを入れ替えるようなSEで締めたあと


Two Faced
シンセから幕を開ける8曲目は
小さくギターが鳴るとこから(* ゚∀゚)おっ!と思え、
シャウトと共にヘヴィサウンドを展開し、
Mikeのラップへと繋がるミドルテンポな曲調は
ストレートなニューメタル感あってgood(゚∀゚ *)
ヾ(* ≧□≦)ノ Two Faced!!
サビのラストはタイトルをシンガロングするのも(* ゚∀゚)イィネ
Emilyの囁きボーカルから、ターンテーブルよろしくな
ブレイクダウンと、その上にシャウトを乗せる感じも
ニューメタルひとしおで(* ゚∀゚)イィゾー

みんなスーツでビシッと決めたMVも良いですね。
"Over Each Other"よりも後出しだったにも関わらず
再生回数はOEOを超えてるのも(* ゚Д゚)スゲー





Stained
淡々と同じリズムで打ち付けるシンセ
それに合わせた力強いドラムと共に幕を開ける9曲目。
それと共にまずはMikeが前に、Emilyは後ろで歌う。
サビはEmilyメインにチェンジします。
Bメロはコール&レスポンスするように
Mikeのあとを追うEmilyという構図のボーカルスタイルに。
そしてこの曲でもやはりタイトルを繰り返し歌う
わかりやすいキャッチーさは健在です。


IGYEIH
タイトルが何の略であるかは
I give you everything I have
と、すぐに判明する10曲目。
ボリューム小さめとはいえ、それに続くYeah×4
ライブではシンガロングできそうやね(* ゚∀゚)
その冒頭を抜けてのイントロからのAメロの展開は
再びニューメタル感があって良いですね。
サビの雰囲気もLinkin Parkって感じひとしお。
冒頭にあったシンガロング必須の
ヾ(* ≧□≦)ノ Yeah Yeah Yeah Yeah!!
は後半に本格的に取り入れられています。
ラストからアウトロまでは
From now on, I don't need ya
のフレーズを、Emilyが何度も繰り返し叫ぶ締めに。


Good Things Go
ゆったりしたリズムでラスト11曲目。
Emilyをバッキングに、まずはMikeが歌うスタート。
そして、やはりサビはEmilyがメインで歌い、
徐々にハイに上げていく様はgood(゚∀゚ *)
Bメロサビ後は、ストリングスと共に
壮大さのあるサウンドをバックにMikeのラップが光る。
ストリングスはそのままにエモーショナルかつ
壮大なサウンドのラストサビへ。
アウトロは聖歌隊のような荘厳なコーラスで締める。





以上、

Linkin Park『From Zero

でした。

思いのほか聴けた…

というか、意外と良かったのでは?

なんて思えました。

キャッチーで聴きやすいメロディメイカーなのは相変わらず

待望でもあったニューメタル回帰的な曲もあったし

バンドの新たな顔として抜擢されたEmily

言うほど悪くないんでは?と素直に思います。

オリジナリティがあるかって言ったらそこまで…だけど。

まぁ、それも今や女性ボーカルが叫ぶこと自体、

珍しくも何ともない時代ですからね。

ラウドシーン、ポスコア・メタルコアシーンを追ってれば

シャウトの雰囲気、似た声質の女性ボーカルがいるってのも

わかる人、思い浮かぶ人も少なくないと思います。


タイトルをしっかり歌詞に盛り込み、

それを歌うことでわかりやすいキャッチーさを生むのは

LP曲の特徴の1つでもあったとは思うけど、

こんなに繰り返してたっけ?

って思うくらいにはタイトルを繰り返し歌うとこ多い。笑

そこはさすがにちょっと気になったけど(。-∀-)

しかし約32分で1枚聴ききれるコンパクトさは

まさに現代っぽい作りではありますね。


そんな今作を聴いてて思ったのは、

今作収録曲の中で、過去曲が浮かんでくるものもある。

それは今作のタイトルからしても

狙った作りなのかなーと思いました。

ニューメタル色が濃い曲があるのもその裏付けの意味もあるかも

そうして過去曲が浮かんできつつも、"新曲"として仕上げ

文字通り"ゼロから"始まる新生Linkin Parkのお披露目と

そうした意味も考えれば

尚のこと、なかなか良作になっていると思います。

金と時間に余裕されあれば

ライブのチケットも取りにいったかもなぁ…

と、思うくらいには。


ってのはあっても

過去曲が浮かんでくるからこそ

これをChesterが歌っていたら…

ってのも嫌でも思ってしまう。

まぁ、でもアルバムごとに作風を変えてきたバンドだし

仮にもしChesterが生きてたとしたら

今作みたいのは作らなかったとは思うけど。

ただ、やっぱりこういう曲、こういう作風での

Chesterが叫び、歌うことを聴きたい…

というのは、どうしても思っちゃうよね(´・ω・`)

試聴時はそれをなるべく意識しないようにしたので

なかなか良いと思えたのも事実だと思うけど…

聴いたあとだからこそやっぱり、ね…


同じように思う人も少なからずいるだろうし、

そもそもがファンの母数がデカすぎるバンド

受け入れられる人が多いのも確かでしょう。

だからこその大規模ワールドツアー

日本ですらもスーパーアリーナ2daysで来日する。

もはや2月はバカみたいに中小、大規模問わず

来日が多すぎる中、最あと出しみたいな形で発表されたので

自分のスケジュール的、金銭的にも行けないけどさ。

現体制が日本でどれだけ受け入れられ、

受け入れられずとも、それを確かめに行くとか、

理由は様々で、さいたまに行く人もいると思います。

行くなら尚のこと、今作の予習は必須ですが、

そうでない人にオススメすることはしません。

ただ、バンドの下した決断を

どう受け止めるかはリスナー次第だと思います。

Linkin Park『From Zero

是非ぜひ、自分の耳で確認を。





関連記事