これにより割と見かけた意見が

ソニー系しかZepp使えなくなるのか…?

いやいや、そんな独占的なことある?

金払えばフツーに使えるんじゃね。

そこは前だってそうだっただろうし、

金の払い先がソニーに変わっただけなのでは?

なんて思ってしまうんだが。

てか、wikiにだって

1997年6月、ソニー・ミュージックエンタテインメントとエイベックス・ディー・ディー(現:エイベックス)の2社が合弁で株式会社ホールネットワークを設立し、1998年4月には札幌市に初のライブハウス「Zepp Sapporo」を開業。これを皮切りに各地で展開しており、2023年4月時点で国内では札幌・東京(3か所)・横浜・名古屋・大阪(2か所)・福岡の6都市・9会場、また国外では台湾・シンガポール・マレーシアの3会場を運営(後節参照)、主に音楽ライブ・イベントを開催している。

って書いてあんのに、今さらじゃね?

ソニーとエイベックスでしか使えなかったワケじゃないじゃん。

それより何より、これによって

柵問題をどうにかしてくれること

自分としてはこっちに注力してほしいんだけどな。

もちろん、そういうのが邪魔なバンドのライブでは

全撤廃の方向で。

どうも、トトです。



ライブを挟んだことも相まって

レビューの方が遅れてきていますが

今回から10月分の新譜レビューに入ります。

今回のバンドは1stから取り上げてきていて

リリースと共に重ねるキャリアを追ってきました。

今年73枚目の新譜レビューは

そんなドイツ産バンドの最新作です。




20240906_131908
Future Palace『Distortion』
01. Uncontrolled
02. Malphas
03. Panic Paralysis
04. The Echoes of Disparity ft. Charlie Rolfe
05. Dreamstate
06. Decarabia
07. In Too Deep
08. Rays of Light
09. A Fool on a Devil's Reins
10. They Take What They Want
11. Amethyst





ドイツの女性ボーカルポスコアバンドFuture Palace

1stから安定したペースでリリースを続け、

最新作となる3枚目のアルバムDistortion

Arising Empireから9/6にリリースされました。


早いもので3枚目

こうして毎回取り上げてきているのも

1stからしっかり良さを実感できているからこそ。



SUMMER BREEZEに行くいさみさんに

Future Palace見てきてください!

と、リプを送ったところ

いさみさんもチェックリストには入れてくれてたようですが

そのあとのレポを見る限り、

なかなかそうはいかない状況だったのはお察しします…




そんなFuture Palace

今作も先行曲からいくつか聴いていましたが

なかなかに期待できるのでは?(* ゚∀゚)wktk

と、リリースを楽しみにしてました。

それでは早速、聴いていこうと思います。




Uncontrolled
耳障りなギターとドラムが先行してスタートする1曲目。
そこから重さが際立つサウンドでのイントロを経て
vo/Mariaのクリーンボーカルが響く。
しかし、すぐにシャウトする様を見せ、
テンポアップしてサビへと向かいます。
サビでは再びクリーンで、ファルセットな歌声も。
Bメロは初っ端から攻めまくりな展開に。
シャウトしながらテンションを高めていき
I'm breaking down
と、わかりやすすぎるフレーズで落とすブレイクダウン。
ブレイクダウン中にもMariaの全力シャウトが響き、
そのままアグレッシブなパートが続きます。
ラストサビで再びクリーンで歌い、
アウトロで再び叫び倒して幕を下ろします。
銀粉塗れのデビルMariaが見れるMVも必見。





Malphas
イントロからヘヴィなギターが刻まれる2曲目。
そのまま頭を振りたくなるヘヴィなイントロへ。
イントロを抜けると静音パートでのクリーン、
からのヘヴィサウンド+シャウトに切り替わり、
サビに入るとやはりクリーンで展開。
ミドルテンポなのも相まってニューメタル感あり
女性ボーカルってのもあってEvanescenceっぽさも。
しかしEvanescenceにあまりイメージのない
コア感抜群のブレイクダウンはこのバンドならでは。
Mariaの咆哮とブレイクダウンでの締めのgood(゚∀゚ *)





Panic Paralysis
ボーカルがゆっくりフェードインしてきたあと
ヘヴィサウンドで始まる3曲目。
冒頭は落ち着いた雰囲気でのクリーンパートから。
サビではそこにファルセットを交えた、
良質な女性ボーカルポスコアなサウンドに。
同時に、この手のドイツポスコアらしさも。
ボーカルは全体的にクリーン多めですが、
ブレイクダウンに入るとガッツリ叫ぶのも◯


The Echoes of Disparity ft. Charlie Rolfe
一定のテンポで鳴るシンセから始まり、
ラップ調のボーカルからシャウトへ繋がる4曲目。
サビに入ると、バックで歌う女性ボーカルに耳がいきます。
そんなこの曲で参加してるのがAs Everything Unfolds
Charlie Rolfeってのもアツいね(* ゚∀゚)
このシーンで活躍する女性ボーカルのポスコア同士
なるべくしてなったコラボでとても良いです。
CharlieはBメロから本格的に参加していて、
彼女もクリーンにスクリームにと大活躍ヾ(* ゚∀゚)ノ
ダークで荘厳なストリングスが鳴るブレイクダウンも
最高じゃないか\(^o^)/
この曲は間違いなく今作のハイライトになりますね。





Dreamstate
ここまでとは打って変わって
シンセの音色が際立つ始まりを見せる5曲目。
Mariaも叫ぶよりクリーンパートのが多くて、
全体的なサウンド、曲調に関しても
ちょっとAnnisokayが頭を過る感じもgood(゚∀゚ *)
ブレイクダウンではMariaも叫び、
ドラムが激烈な感じも素敵なコア感を見せます。
アウトロは再びイントロと同様のシンセで締めます。

このMVでは、Mariaに羽根が生えます←
銀粉悪魔になったり、羽根はえた天使みたくなったり、
なんならここでは蝶のような羽も。
フツーにキレイな人なので似合うは似合うんだけど…w





Decarabia
こちらもシンセが耳を突く6曲目。
むしろこの曲のがシンセ要素は強く、
アップテンポな曲調も相まって
ダンスビートなポスコアって感じがします。
そんな中でブレイクダウンはシンセを封印し
しっかりコア感を出すブレイクダウンで◯
タイトルを何度も歌うキャッチーさもgood( ´∀` )

MVでは悪魔がターンテーブルを回し、
メンバーがキラッキラなスパンコールを着る
仮装クラブのような内容も曲調と合っていて◯





In Too Deep
こんなタイトルじゃSUM 41しか出てこないじゃねーかw
という、タイトルまんまな7曲目。
しかし、もちろん曲調は全くの別物。
前曲と同じくダンスビートで来るか?と思わせつつ
ヘヴィサウンドを叩きつけてくる幕開けに。
そうしたシンセパートも残っている部分はあるけど
こちらの方がよりポスコア感を実感できる。
ちょいちょいアップテンポに勢いづくサウンドも◎


Rays of Light
冒頭のサウンドから、Linkin Parkじみた
ニューメタルを感じさせる8曲目。
冒頭はインダストリアルメタルな様相を見せ、
Mariaのラップ調のボーカルも良い感じ(* ゚∀゚)b
サビはこれまで通りにクリーンなボスコアに。
Bメロでは早々にシャウト+ブレイクダウンも。
さらにヘヴィに叩き落とす後半のブレイクダウンは
野太いゴリゴリのスクリームもあり
よりコア感あるブレイクダウンでgood(゚∀゚ *)
Mariaさん、基本は地声ベースのシャウトだけど
たまにこうしてスクリームするから驚くよな。


A Fool on a Devil's Reins
悪魔がタイトルにあるだけに、
ダークな雰囲気がまた良い感じの9曲目。
ベースのグルーヴ感が最高なラップパートもあり
再びニューメタル感のある曲調に。
ダークな雰囲気とミドルテンポなグルーヴ感は
ニューメタルの鉄板なとこもありますしね。
Future Palace版ニューメタルって感じで良いですね(* ゚∀゚)


They Take What They Want
静かで落ち着いた雰囲気から、
重厚感のあるギターが混ざり始まる10曲目。
ブレイクダウンと共に豹変する際には、
Mariaも全力シャウトで一気に攻勢に。
中盤、ガイガーカウンターのような音混じりで
浮遊感のあるアンビエントは雰囲気に切り替わります。
そこからまた徐々にヘヴィなバンドサウンドが加わる。
ラストサビには荘厳なコーラスにストリングス、
その中でシャウトするアグレッシブサウンドに。
静と動のギャップが素晴らしい1曲(* ゚∀゚)b


Amethyst
ラスト11曲目は頭から重厚なギターが響く始まりに。
ここまでにあったシンセ要素も取り入れ、
まずはクリーンボーカルで進んていきます。
サビも漏れなくクリーンなのはこれまで通りですが、
歌詞の最後がall time lowなのは、
やっぱどうしてもバンドの方が浮かんできちゃうなw
BメロはAメロよりもテンポアップする展開に。
そして、フラグをしっかり立てたあとは
Mariaが叫ぶ激烈なブレイクダウンへ突入ヾ(* ゚∀゚)ノ
結果、これまで通りのFuture Palaceらしさが見える
ポスコア感あるサウンドの曲での締めとなりました。





以上、

Future Palace『Distortion

でした。

良いじゃないか良いじゃないか(* ゚∀゚)

前作は印象が好転するのに少し時間を要しましたが

今作は試聴1周目から(* ゚∀゚)イィネ!と思えました。

従来らしさのあるポスコアサウンドを軸に、

全体的に、よりヘヴィになった印象を受けるし

それこそ1stから少し感じていたニューメタル要素も

今作で良い感じに花開いた感じもします。

ダンスビートな曲もありましたが、

その中でもそっちに振り切ることなく、

自分たちらしいサウンドを軸に置いてたのも良かった。

何色も混ざるアートワークが示すように

色んな要素が垣間見える作風でgood(゚∀゚ *)でした。


自分の耳的にも慣れた部分もあると思いますが、

1枚の印象としては、今作がいちばん良い。

Future Palace『Distortion

キャリアを重ねると共に、

しっかりとバンドの成長が感じられるアルバムです。

是非ぜひ、ご一聴。





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