改めて、今回の新譜への深掘り、

Oliの思い等を見れる、知れる

良きインタビュー記事でした。

Oliはもちろんだけど、今作が好きな人は

…というか、近年のBMTHが好きな人は

たぶん色んな音楽が好きな人なんじゃないか

なんてことも思える部分もありましたね。

その中でもやはり注目したいのは

ーサマーソニックにはAuroraオーロラもPaleduskも出演しますね。
Oli:「liMOusIne (feat. AURORA)」を一緒にやらないとね。

ってとこよね!

こちとら見たいのを被せられすぎて、

Auroraも諦めようとしてるんだ!(`;ω;´)

feat. Auroraだけは実現させろよなサマソニ!

どうも、トトです。



年始のSpotify Wrapped、

絵音の年またぎ音楽シーン記事と

今回取り上げるネタが

いつの間にか定番化してますね。

定番化するくらいには

元ネタも継続して出してくれて何よりです。

ってことで、今年もきました。

この企画も4度目にして

遂に代表が出てきた大手招聘企業の対談!




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本誌の人気企画、フジロック/サマーソニック両運営による対談インタビュー。4回目となる今年は、ついにトップ対談が実現。招聘プロモーターとして切磋琢磨し合う両社の関係性、円安などシビアな問題への取り組み、洋楽フェスの矜持と変化を恐れない姿勢、ブッキングの裏話から今年の見どころまで。スマッシュ社長・佐潟敏博さん、クリエイティブマンプロダクション代表・清水直樹さんに包み隠さず語ってもらった。



日本の夏を彩る夏フェス

その中でも海外アクトをメインに

"唯二"のフェスを開催する

フジロックのSmash

サマソニのCreativeman

両主催の対談企画

今年はとうとうトップ同士による対談が実現!

例年通り、非常に身になる対談でした。

そしてこちらも例年通り

気になるところを抜粋して

個人的な意見も綴っていこうと思います。

長文ブログの真価発揮な感じで

文字数多めになるとは思いますが、お付き合いください。




佐潟小川の頃から、フジロックとサマソニを含めて情報交換はここずっとですよね。

清水これだけ円安になっているので、マネーゲームみたいにギャラを釣り上げられるのが双方にとって一番良くない。例えばSZAについては絶対フジもやる気だし、金額を上げるためにこっちに来てると思ったから、「オファーしてるよね?」って佐潟くんに電話したら「してます」って言うので、ウチはもうこれ以上のフィーは出さないと伝えて。お互いそれに乗らないようにってことを話したのが最後かな。

佐潟そうですね。違うフェスとも交渉していると言われたので「清水さん頼みます、次はもう(金額を)上げないでください」って。

そのあとのやり取りにも続く話ですが、
お互いフェスの「色」ってのはありつつも
ヘッドライナー級だとやっぱこういうこともあるのね、と。

―それでも、いざ争奪戦となったら紳士的なやり取りがあったりするのでしょうか。
佐潟お金の張り合いです(笑)

それはさすがに笑うけど、笑ってられない額なんだろうな…(。-∀-)
大型フェスでもこうなんだから、
主催が中小になったとしてもあり得る話な気もしますね。
SmashとCreativemanのように、
ちゃんと連絡取りあって上手くやってるなら良いですが…
色々見てると、あんまりそうも思えないけど。
あとバンドの規模によっては、
中小と大手との壁というか、取り合いというか。
取り合いっていうと言葉悪いけど。
反目し合ってたってしょうがないし、
何よりそのバンドが見たいファンの為にはならんワケだし。
仲良くしてくれと言うつもりもないけど、
そこはバンドの出してくる条件諸々を考慮して
何よりもまず『来日』できるようにしてほしいもんです(。-人-)タノムヨマジデ



―フジロックが1997年に初開催され、その後サマソニが2000年に始まったわけですが、お互いのフェスをどのように意識してきましたか。
(中略)
清水フジロックに関しては、すごいフェスが始まったなっていう。もちろん僕もプロモーターだから、いつかはフェスをやりたいと思ってた。でも、フジとは全然違うものをやっていこうと考えていましたね。どうにかしてコンセプトがぶつからないようにしないといけなかったし、自分はキャンプも億劫だったから、フジのスタイルに向いていないとわかっていたんです。日高(正博)さんとの違いは最初から明確にあった。

佐潟
最初の年の2日目に台風が来て大変なことになったときは、もう会社が潰れるんじゃないかと思いました(苦笑)。お台場に移した2年目はある意味成功したので、もう東京でいいじゃないかと内心思ったんですけど、日高の意向で「これはフジロックじゃない」ということで苗場に移ったんです。それからサマソニが始まったときは「やっぱり東京でやるよね」と思いました。今でも都市型で(この規模の)洋楽フェスがないことを考えると、先に成功させたサマソニはすごいと思います。しかも、東京と大阪っていうレディング・スタイルで。2箇所でやるって大変なことですよ。

清水さん、よくぞその決断をしてくれた!w
おかげでサマソニには行きやすくて助かるよw
メッセとスタジアム、オマケにビーチまで使って
東京と大阪の2ヶ所開催って考えると
やっぱ規模的にはサマソニのがデカいんだろうかね。
その分、フジは毎年3日間開催だったりするんだろうけど。



―それこそコロナ禍の2021年、プロモーター10社による協力組織「インターナショナル・プロモーターズ・アライアンス・ジャパン」(代表は清水氏)が設立された前後で、海外アーティスト招聘のあり方やプロモーター間の関係も変化したのかなと。
清水10社で集まって会議をするなんて、それまでなかったんですよ。まずそういうことが起こったのは、厳しい今の状況があったからだろうなと。先代はバチバチだったんだよね。有働(誠次郎:ウドー音楽事務所)さんとか林(博通:H.I.P)さんとか、日高さんもそうだけど「一緒にいたらどうなっちゃうんだろう」みたいな人たちだったから(笑)。

佐潟その中に清水さんもいたわけですもんね。

清水僕は上の世代と次の世代との繋ぎ役だったので、そういう役割で考えることができた。その後も課題があるごとに集まっているので、前より横の繋がりはできたと思います。

佐潟今は世代も変わって、社長以外でも(社外のスタッフ同士で)繋がってたりするので、それを形にして全体でマーケットを広げていく取り組みはすごくいい。コロナがきっかけですけど、いい意味で繋がってきたなと思います。

IPAJのことはいつぞやに記事で書いた気がするなぁ。
確かそのときも、バチバチなんてやってないで
もっと最初から協力してやっとけ!
なんて自分で書いた覚えがありますがw
主催がバチバチやり合ってるなんて
それこそ時代錯誤甚だしいし、
バンドの為にも、オーディエンスの為にもならんくね?
大手はこうして繋がってきているので、
今度は中小がこういうことちゃんとやってもらう番ですよねぇ(。-∀-)



―コロナ期間中は大変だったと思いますが、現在の来日公演の状況はどう見ていますか?
佐潟今はいいですよね。去年は結構ピークで、特に年齢層が高めのアーティストは動員もすごくて。コロナ禍で来日公演がしばらく途絶えていたのもあってか、「こんなに入るの!?」っていうコンサートもありました。

清水自分たちが想定していたよりも1.2倍くらい入ってる感覚だよね。50〜60代くらいに人気のあるアーティストの動員が意外とあったり。色々リサーチしたところ、その世代で音楽が好きな人たちって、仕事が忙しかったからずっと時間がなかったんだよね。それで当時は行けなかったけど、今は余裕も生まれて戻ってきてる現象がある。洋楽はシュリンクしたと言われるけど、動員的にはそこまで落ちていないことがここ数年で証明されてるかな。

来日公演自体が多すぎるけど、
マジで売行き好調なのは実感するな。
一部を除いて、けっこうsoldしてますもんね。
コロナ禍を経たことで、
これを逃したら次にいつ日本で見れるか…
っていう危機感を改めて認識した人もいたんじゃないかな。
毎度毎度遅咲きな自分は、コロナ前からそんな意識なので
全く金が貯まらないんですがw



―その一方で、若いアーティストの来日公演では若いお客さんがしっかり増えている印象もありますし、インバウンドの影響も大きそうな気がします。

清水そうだね。「こんなにみんな歌うの?」とびっくりするし、英語が喋れるアジアの人たちが多く来ているのは現場で強く感じる。特に円安の今は、日本にわざわざ洋楽アーティストを観に来る現象もかなりあるんじゃないかな。日本行きのチケットを安く入手して、観光しながらライブを楽しむみたいな。


確かにMCに対する理解度は今のが遥かに上な気がします。
いつぞやのマンソンやNoFXの話から察すると歴然でしょうw
ただ、バカみたいにイエー!イエー!言ってる人は
遥かに減っている気はしますね。
ちゃんと内容を理解してレスポンスしてる感じする。

ただ、そうした若い世代の客は増えてるかと言ったら…
ってのが正直なところ。
YUNGBLUD@豊洲が、かなりキャパ制限してたにも関わらず
soldしなかったのを目の当たりにしてるからね…



前のとこで触れているように、
結局はオッサンオバハンに向けた方が売上も良く、
そっち頼みになっちゃうと、来日するバンドだって
そういう方が多くなり、若手中堅が来なくなる…
なんていう悪循環になる気もするし。

日本と海外の知名度や人気差は昔からある問題だけど、
サブスクとか配信で無料、安価で当たり前に聴ける、見れる世代って
大金払って現地で見るって感覚が薄れてる人も少なからずいそうだし
単純に少子高齢化による世代の絶対数が少ないってのもありそうだし。



―そういった形で興行面での恩恵もありつつ、招聘にあたって円安は本当に厳しい状況だと思います。
佐潟:ヤバイっすよ。昔は1ドル=80円とかありましたもんね。ウチがレディオヘッドとか呼んだ頃だったと思うんですけど(2012年)。10年前の出演料の最高値って、もう今は支払えないですもんね。

清水:結局払える限界は決まってるので、そこから逆算してオファーすると必然的に海外のアーティスト数を減らさざるを得ない。MARINE、MOUNTAIN 、SONICという3つのメインステージは、洋楽比率が50%以下にならないようにしています。そこが今はギリギリのラインかなと。お客さんは昔のラインナップを見て「あの頃はよかった」とか言うじゃない。俺だってよかったよ!(苦笑)。でも、色んな理由からそこにはもう戻れない。それでも割合とかはお互いこだわってるポイントじゃないかな。

佐潟:フジも特に、コロナ禍以降は国内勢の比率が大きくなってきて、今はメインステージで大体半々ぐらい。これ以上円安になるとさらに削る判断も必要になるかもしれないけど、現状50%は最低限確保するように心がけています。

>> お客さんは昔のラインナップを見て「あの頃はよかった」とか言うじゃない。
>> 俺だってよかったよ!(苦笑)

清水さん、心の声が漏れてるなw
まぁ、そのあとには
色んな理由からそこにはもう戻れない
ってのは言ってるし、近年のラインナップを見れば納得もする。

未だにロックフェスガーとか、あの頃はーとか言ってるのは
それこそ老害 or イキりキッズの両極2択だと思うし、
そんなこと言うヤツはラインナップに理解も納得もしないし
どうせ来ないんだから無視でいいんだよな無視で。

大体そういうこと言うヤツに聞きたいんだけど
ラインナップの8割9割が自分好みのバンドが来日したとして
まず間違いなく全部見れるワケじゃないじゃん。
時間は有限、体だってひとつしかないのに。
現状で言えば、海外勢8~9割なんて赤字まっしぐらでしょう。
チケット代をさらに跳ね上げた上で、且つそれでsoldしないと
フェスの継続・存続自体が危うくなると思うんだけど、
それでもロックフェスガーとか、あの頃はーとか言えるのかね?
っていう。

¥15,000~20,000くらいで、
自分の見たいのが4~5個あったら十分じゃない?
それでタイムテーブルの被りも一切なくて
4~5バンドすべて見れるんなら十分でしょう。
自分が見ない、見れない、知らないバンドが
ラインナップに入ってることで、
そこを気にしてヤジ飛ばしてもしょうがないじゃん。
そこは休憩タイムにするなり、フェス継続の為に
自分以外の人がチケット代を買う理由だと考えれば
文句なんて出ないと思うけどな。

と、過去に文句言ってた自分が辿り着いた答えです。笑



―ビジネスとしては邦楽勢や、もしくはサマソニのようにK-POPなどの割合を増やした方がいいのかもしれないけど、洋楽フェスの伝統を守るためにも50%は死守しようと。
清水:そうだね。ただ、K-POPは必然的に増えてる。一番最初にBIGBANGとか少女時代が出たのはもう10年以上前だから。アジアのアーティストのステージを作ったり、いろんなことにチャレンジしてきたんですよ。例えばその頃、ビヨンセやリアーナをヘッドライナーにしたのもそうだけど、先の時代を見据えながら(ラインナップを)組んで、その動きが大きくなってきたらブッキングも含めて広げていく。それをサマソニは自然にやってきたし、できるようにしてきた。そこがフジロックは難しいから大変だと思う。

佐潟:そうですね。サマソニは昔からK-POPを地道に積み上げているけど、ウチがいきなりK-POPの大物をブッキングするのはフジロックのお客さんの求めているものを裏切ることになりかねない。それこそ「日和ったな」ってすぐ言われそう。

ただ、洋楽50%の中にK-POPを含まれるのは…
ってのは思っちゃうな。
それもチケット捌くための手段のひとつだとは思うので
なくせなんて言うつもりはサラサラないけど、
「あの頃」で賑わっていたバンドやジャンルの
若手や中堅を引っ張ってきて欲しいよね。

今年のパンスプではNeck Deepめっちゃ盛り上がったじゃん。
あれくらいの世代のバンドはキャリアも10年前後あるし、
向こうの大型フェスに出てるバンドも少なくないしで、
日本での知名度や人気次第なところもあるのは確かだけど
Neck Deep並に盛り上がるバンドは少なくないと思うんだけどなぁ…


当ブログでは、
そういうバンドばっっっかり取り上げているので
ブッキング担当の人、参考にして連れてきてー!w



―清水代表は他のインタビューで、実はビリー・アイリッシュにも声をかけていたという話もされてましたし、ブッキングの裏話をいろんなところで語ってますよね。

佐潟こんなに話すんだって驚きましたよ。

清水俺は話すよ(笑)。正直に話した方がいいと思うよ。

このインタビュー企画が始まった頃か、
それよりもう少し前からだと思うんだけど、
清水さんは確かにこうして話すことは増えたと思う。
自分もその都度、記事にしてましたもん。


今は中小規模の招聘チームも、
SNS等で内情を話す人も増えてきています。
運営側の話なんか聞きたくねーわ
なんて言う人もいるだろうし、その気持ちもわかるけど
円安で来日公演のチケ代が爆上がりしてる状況で
どうすれば自分の好きなバンドが来日してくれるのか
ってのを考えたときに、ただの客が悩むよりも
そうした招聘活動をしてる人の話が聞けるって
かなり有力な情報源だと思うけどなぁ。
だから自分もT.M.Musicのいさみさんに
インタビューを敢行したワケで。
もちろん、そういったことより
自分の趣味や関心、好奇心優先でしたが。


そういうのがわかれば、知っていれば
無茶無謀な思いは抱かないだろうし、理解もすると思います。

こういう情報を得る得ないもその人次第だし
まして、こんな小粒なブロガーが強制するもんでもなし。
ただ、内情を少しでも知り、理解・納得もすれば
ロックフェスがー、あの頃はー、なんてことを
わざわざ主催に対して言わなくなるだろうし
自分の好きな1バンドが来日した時の貴重さ、
レア感、その1日の大切さなんかも実感できるだろうし、
その1回の来日に対する意識も変わってくるような気もします。
規模の大小は関係なく、ね。



―マネスキンとBMTHは日本と相思相愛の関係にありますよね。弊誌でもたびたび取り上げてきましたが、そういう2組がヘッドライナーというのは素敵だと思います。
清水そうだよね。The 1975もそんな感じで、サマソニで何度も積み上げてあそこまで行った。ポップアーティストは一気に大きくなってフェスではなかなか呼べなくなるんだけど、ロックは徐々に上がっていくことが多いし、何度も来日させることで信頼関係もできる。フェスがロックアーティストを基本としてるのはそういうことなんだよね。

佐潟
海外のマーケットに左右されず、日本独自で登り詰めたバンドを堂々とヘッドライナーにする。ゆくゆくはターンスタイルがそうなればいいなと思います。

THE 1975って今後も来日あるんかな…?
クソ面倒なバンドって世界に知れ渡った気がするんだが…

てか、Turnstileすげーなー!
ハードコア畑の現行バンドが
日本の大型フェス出演ってw
Turnstileって世界的にもデカくなってるし
ホント、何がどうなって誰が人気出るってわかりませんね。

MÅNESKINっていきなり出てきていきなり売れたけど
あんまり他の国のフェスに出てない気がするのは自分だけ?
自分の興味あるフェスに名前を見ないだけなのかもだけど
海外フェスに出た場合、どこらへんに位置付けられるのか
イマイチわかってないんだよね。

BMTHに関してはずっと追ってるので
海外のフェスでもヘッドライナーやトリ前に
名前があるのはよく見てる。
そして満を持してのサマソニのヘッドライナー
…ってのは喜ばしいけど、正直なところ不安もあるよね。
昨年NEX_FESTやったけど、BMTHのみで
半分以上の集客ができていたとは思えないし
確かに世代交代的にはBMTH以外になさそうではあるんだけど…
っていう。
まぁ、そんなBMTHをスタジアムで見れるなんて
この先もあるかどうかわからない機会だからこそ
自分は早期にチケットを取ったんですけどね。

おかげでステージ割でクソほど被害を被りましたが。
見たいのが各ステージのトリとかね…
そこだけは今年のサマソニで恨みたいところ。



―昨年にNewJeansがサマソニ出演した際、熱中症が相次ぐトラブルも発生しました。

清水去年問題だったのが、マリンスタジアム入場時にスポーツドリンクが取り上げられてしまったこと。それは事前に告知もしていたけど、水分補給を取り上げたことになるので大きな問題になった。ただ、それも(人工芝の品質維持のためとはいえ)かなり古いレギュレーションで、球場側とも話をして今年からは持ち込みOKにしました。給水場の設置についても話し合っているところです。


ポカリ取り上げは話題になってましたねぇ。
SNSに流した人は、サマソニ初心者だったのか
参戦経験はあるけど、スタジアムは初だったのか。
少なくとも2~3回以上行ってる人なら
あんな被害者面しないと思うんですよね。
少なくとも公式に注意喚起は出してるし、
それで何年もずーーーっとやってるワケだし。

これまではそれがルールではあったけど
それもこれまでの古い考えだったとして
これをキッカケにOKになったのは良かったですね。



―日本と海外の現場でギャップがあるとすれば、ライブ中のスマホ撮影かなと。来日公演では撮るのが日常的な光景になりつつありますが、フジもサマソニも「出演アーティストの撮影及び録音は禁止」とルール上では明文化されている。でも、それを知らずに撮っている方もいれば、アーティスト側もその映像をSNSで共有していたりして、ここ数年はなんとも言えない状況が続いているように思います。
清水海外から来る人は撮るのを当たり前だと思ってるけど、日本だと禁止されている。そのギャップは見てて心地よくない。僕らが言えることは、アーティストがOKな場合はOKなんですよ。ある意味そこに委ねるしかない。海外のアーティストがこれだけ参加しているフェスなので、ある程度はモラルに任せるしかなくて。日本のロックフェスは「撮るな」の一点張りだし、ガチガチにそのルールを運用するしかないけど、果たしてそれが自由なフェスと言えるのか。疑問をずっと持っているのが正直なところです。

佐潟海外の公演だとスマホ撮影は当たり前なので、規制すらしないんです。例えばビョークみたいに「絶対ダメ」っていう人もいるけど、基本は撮っていいのが普通。日本は厳しいけど、最近はスマホに関してそこまで言わなくなってきたかなと思います。

清水でも、ルールは出さなきゃいけないんだよね。

佐潟個人的にはいいんじゃない?と思います。

清水だそうです(笑)。要は「わかってほしい」ってところだよね。

佐潟単独公演ならともかく、規制しようがないですからね。フェスで急に捕まえても楽しくないですよ

清水上海でフェスをやったとき、みんな撮影し始めたら日本のスタッフだけがバーって注意しに行ったんだよね。お客さんからすると「え、なんで?」みたいな感じで。それがすごく滑稽に思えてしまって。何でも規制する日本の方針はどんどん世界とズレてきている。僕らサマソニやフジは、世界と日本の中間なんだよね。どっちが正しいとかではなく、世界がどうなっているのか見せていくべきだと思っているので、そこは理解してもらいたいです。

撮影に関しても言及来ましたね。

>> 日本のロックフェスは「撮るな」の一点張りだし、ガチガチにそのルールを運用するしかないけど、果たしてそれが自由なフェスと言えるのか

今やうるせぇの日本くらいなのはそうでしょうね。
ライブの現場、スタッフにしろ、オーディエンスにしろ。
自分も以前経験したことがありますが、
ライブを撮るんじゃなくて、開演前に箱の内装を撮ろうとしただけで
スタッフにガチ止めされたことがあり、その時はさすがに
えぇ…って思いましたもん。

>> 何でも規制する日本の方針はどんどん世界とズレてきている

ガラパゴスここに極まれり、ですかね。
ダイブしたら放り出される"ロック"の名が付くフェスがあったり
同じく、ダイブしたら叩き出されるような会場、公演があるってマジ?
って思いますもんね。

ただ、撮影OKで暗黙の了解になるにしたって
色々と問題は尽きないと思います。
ライブ中にずっとスマホ掲げてる馬鹿だっているし、
ライブ中ずっとではなくても、
1曲1曲絶対にスマホを掲げる馬鹿だっている。
それをSNS等に上げて、いいねをもらいたいような
承認欲求の塊になってる馬鹿の温床にもなり得る。
撮影することが主目的になるんだったら
それこそ「ライブ」に来る意味なんてないワケで。
だからこそオーディエンスのモラルが問われるのも事実。
音楽シーンとしては撮影は暗黙の了解になりつつあるし、
ライブをする演者次第なところだってある。
ここまできたなら、モッシュやダイブと同じく
あとはオーディエンス側の問題だと思います。






って感じで、今年もお送りした

Smash × Creativemanの対談記事でした。

両企業ともトップが出てきたことで

例年よりも深いとこの話が聞けた気がします。


撮影のこともそうだけど

あとはこういう記事を読んだあとに

読んだ人がどういう言動をし、

どういう意識を持つかだと思います。

もちろんこのクラスの大型フェスの話だけじゃない。

小箱でのライブだって同じです。

バンドだけじゃライブは成り立たない。

もちろん主催だけでも成り立ちません。

そこにオーディエンスが入ることで

初めてライブという形を成すんだと思います。

どれが欠けてもダメだし、

どれも必要不可欠な要素でしょう。


そんなこんなで今回は締めようと思います。

今年は6月から既にクソ暑かったですが

夏フェスが本格的にスタートする

7月からが夏本番になるでしょう。

フジロックに行く人、サマソニに行く人、

どちらも水分補給と体調管理だけは入念に。

楽しい夏をお過ごしください。





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