T.M.Musicのいさみさんのnoteで

Infected Rainのインタビューが公開されました。

2~3曲聴いてみたところ、

個人的にはそこまでハマる兆しは見せませんでしたが

やはり昨今、女性ボーカルでも叫べる人は増えてきたし

こういうシーンに限らずとも

良いバンドは増えてきましたよね。

だから自分も昨年、一昨年と、年末アルバムランキングで

「女性ボーカル」部門をなくしたワケで。

どうも、トトです。



そんな今回は

こちらも女性ボーカルのバンドを取り上げます。

自分は初めましてですが

バンドのキャリア自体はそこそこ長く、

Spotifyのオススメから発見しました。

前回のCapstan、前々回のBMTHと

ちょうど新譜のリリースが同日なのもあって

その流れでチェックをし、こうして記事に。

そんな今年39枚目の新譜レビューはこちら。




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Red Handed Denial
『A Journey Through Virtual Dystopia』
01. Parasite
02. My Demise
03. One More Night
04. Falling Back To You
05. Driving Towards A Neon Sunset…
06. Smokescreen
07. …and Then I Found Myself In A Virtual Dystopia
08. Eat Glass
09. I Hope You're Happy
10. Home





カナダのプログレッシブポスコアバンド

Red Handed Denialの4枚目のアルバム

A Journey Through Virtual Dystopia

5/24にリリースされました。


ありがたいことにwikiも作られていて

結成は2008年、本格的にツアーを開始したのは

2016年からみたい。

アルバムは2013年に1st、2019年に2nd、2022年に3rd

ってのを見るに、1stから2ndが6年空いてますが

その期間にツアーを始めたと思えばしっくりくる。

wikiに載っていたジャンル的には

Progressive metal
metalcore
djent
post-hardcore


と、これだけ見れば聴くのも楽しみになる(* ゚∀゚)


そうして、相変わらずオススメの精度が高い

Spotifyから知ったバンドの最新作

早速、聴いていこうと思います。




Parasite
冒頭からvo/Laurenのシャウトがこだまし、
そこからブレイクダウンへ入って始まる1曲目。
バスドラを高速で叩き込むドラムと共に
オープニングらしい勢いある攻め感が(* ゚∀゚)イィネ
そこそこ低音域のスクリームもありますが、
これもLaurenが出してんのかな?(* ゚д゚)
サビはLaurenがクリーンによる歌メロ展開。
それでも最後は叫び、ブレイクダウンに落とす。
Bメロは最初からクリーンボーカルですが、
シャウト混じりなのと、ギターをはじめとした
サウンドの重さが際立ちます。
ラストサビはストリングスも大きく壮大さを帯びる。
最後にLaurenの咆哮からブレイクダウンへ落として締め。





My Demise
スクラッチのSEからもニューメタル的な雰囲気で
オープニングを展開し、幕を開ける2曲目は
イントロを抜けた先は、まずはクリーンパート。
しかし、wikiにあるProgressive metalもわかるような
ヘヴィでプログレ的なギターが耳を突く。
Bメロ冒頭、少しテンポアップするのが上がる(* ゚∀゚)
このテンポ感継続してくれんか。笑
後半、Laurenシャウトからのブレイクダウンの流れは
やはり定番とはいえ良いもんですね。
そして、ここまでのサビ同様に
クリーンボーカルによるラストサビへ。

このニューメタル調のサウンドの中、
adidasのジャージでキメてるメンバーを見ると
Kornを意識してる、影響を受けてるって感じ?
ってのが見て取れるのは面白い。





One More Night
最初から歌もの全開のような
Laurenのクリーンから始まる3曲目。
サビに入るとしっかりバンドサウンドを展開し、
エモーショナルさもあるミドルバラードに。
と思いきや、Djentのようなリフを加えた
ブレイクダウンで一気にコア感が増します。
これもwikiに載っていたProgressive metalや
djentなとこで、その記載があったのも納得です。
後半、浮遊感あるシンセとクリーンと共に
EDMのように徐々に上げていく展開から
エモーショナルな咆哮を上げる。
最後までそのエモーショナルな雰囲気は保ったまま、
アルバム序盤のエモーショナルナンバーの幕を閉じます。





Falling Back To You
ヘヴィサウンドと反する上向くギターで始まる4曲目。
この曲、初聴の時から思いましたが、
重さはさすがにこちらが勝るものの、
シンセを含めた全体的な雰囲気は
どこかCasketsっぽさを彷彿とさせます。
Bメロ冒頭はベースが良いなぁ(* ゚∀゚)
そしてシャウトとクリーンを織り交ぜながらサビへ。
クリーンがメインとなるサビ後は再び激しく叫びながら
そのままブレイクダウンへと突入する。
ブレイクダウン中もシャウトは止まず攻め感がgood(゚∀゚ *)
ラストサビで再びクリーンで歌い上げたあとに
ギターソロ、そのギターに乗せてシャウトし、
ブレイクダウンで締めます。

左上と右下は固定でメンバーを切り替えつつ、
右上から左下へ流れているMVはなんか面白いな。笑
割と他に見ないこの感じは、見てて新鮮。





Driving Towards A Neon Sunset…
5曲目は2'42"のインストナンバー
ネオンの夕日に向かってドライブ…
というタイトルも相まって、
サイバーパンクなサウンドが耳を引きます。
てか、そもそも「Cyberpunk 2077」のオープニングに
けっこう似てる曲調な気がするんだけどな。笑
そこから着想を得たと言われても納得するくらい。笑
でも、だからこそ気に入りましたヾ(* ゚∀゚)ノ


Smokescreen
頭のギターから良い感じに
メタルコアじみてる6曲目(* ゚∀゚)
そのサウンドに応じて、冒頭はLaurenも叫ぶ。
やっぱこういうサウンドは上がるなぁ!
こういう曲調であればこそ、
サビでテンポ落として欲しくないなー(。>д<)
と、思ってしまうのも性分ですね(。-∀-)笑
しかし、サビの入りである
ヾ(* ≧□≦)ノ Day after daaay!!
は、やっぱシンガロングしたくなるので±0にしてあげよう←
BメロはM1以来の他メンバー?の低音スクリームに
Djentなリフが混じり、Laurenも負けじと叫ぶ。
ラストのダウンテンポなブレイクダウンは破壊力抜群!
Laurenのハイピッチなシャウトも良いけど、
やっぱここで聴きたいのは野太いスクリームなのよ
って思ったら、そうしたスクリームも展開していて
大変満足(* ゚∀゚)


…and Then I Found Myself In A Virtual Dystopia
激しい曲を挟んで、再びインストナンバーの7曲目。
M5よりも短い72秒のショートトラックですが、
曲調的にはM5から継続してるようにも思います。
ただ正直、10曲しかないアルバムなのに
M5は3分くらいあるからまだしも、それも含めて
その内の2曲をインストにするのは…とも思うけど
そういうのすら入れずに10曲以下でアルバムを名乗るより
遥かに好感が持てますけどね。


Eat Glass
イントロから走る気満々のメタルリフから始まる8曲目。
そのフラグ通りに、のっけからサークルが捗る
激走サウンドで上がる!ヾ(* ゚∀゚)ノ
速度を緩め、Laurenが叫ぶ裏でギターが耳を突く。
やはりDjent/プログレ的なリフは嫌でも耳に入る。
ブレイクダウンを挟んで、再び走るヾ(* ゚∀゚)ノ
速度を落とすシーンはあっても、
三度、走るので今作イチの疾走感を感じるし、
クリーンパートの一切を排除し、叫びのみに特化した
アグレッシブさは間違いなく今作No.1です。


I Hope You're Happy
打って変わって、ギターを掻き鳴らし
静かにLaurenがクリーンで歌い出す歌ものな9曲目。
基本はギターと共に進行する弾き語り的な展開で、
そこまでスローでなく、
むしろややアップテンポなリズムが聴き心地良し。
ラストサビはバンドサウンド全開に切り替わり、
ストリングスを加え、壮大バラードな様相に。
このラストの雰囲気は良いなぁ…(* ゚∀゚)


Home
ラスト10曲目も、続けて歌ものになります。
浮遊感のあるシンセが冒頭から鳴り響き、
ここも最初は音数少なめの雰囲気ですが、
Aメロはギター、Bメロからはドラムも入り、
バンドサウンドもしっかり展開しています。
こちらもラストサビは雰囲気にもより大きくなり、
その壮大さを示すストリングスがバックに鳴る中
Laurenが何度も叫ぶシャウトもエモーショナル。
そしてアウトロはピアノの旋律がフェードアウトし
幕を下ろしていきます。





以上、

Red Handed Denial
A Journey Through Virtual Dystopia


でした。

さすがSpotifyだな!(* ゚∀゚)

アプデする度に使いづらくなるのはクソだけど、

オススメの精度は相変わらず秀逸です。

冒頭で触れたInfected Rain同様、

バッチリ叫べるタイプの女性ボーカルで

女性ならではのハイピッチなシャウトはgood(゚∀゚ *)

クリーンは言わずもがな。

そして、wikiに書かれたdjentやProgressive metal

この要素は、今作の至るところで感じられます。

そこかしこで耳を突いてくるそのギターは

Djent/プログレなのも間違いなし。


ウチで取り上げているバンドの中では

ドイツのVENUESあたりが近いかなとも思います。

しかし、VENUESLelaはクリーン担当なので

激しさ、アグレッシブさの面ではこちらが上ですね。

曲によってはメタルコア然とした

M8. Eat Glassのようなクリーンなしの曲もありましたしね。


って感じで、

Spotifyからまた良いバンドを教えてもらいました。

Red Handed Denial
A Journey Through Virtual Dystopia


叫べるタイプの女性ボーカルバンドで

またひとつ、良質なバンドを見つけました。

VENUESSpiritboxあたりが好きな人には

是非ぜひ、オススメです。





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