Tilian…(´・ω・`)
自分がDGDを聴き出したときのボーカルは
他でもないTilianだったから脱退は残念だし
後任が誰であろうと(´・ω・`)ウーン…と思うだろうし
やっぱり残念は残念だなぁ。
救いは、Tilian体制でのライブを見てないこと。
そこは音源だけな分、
ダメージはまだ少ないだろうしね。
どうも、トトです。
それでは今年30枚目の新譜レビュー
今年に入ってから先行曲をリリースし、
4月には新譜としてリリースという
先行曲から本体リリースまでの間隔も○
全バンド、こういうリリース体系にならんかな←
なんて思ってしまうバンドの最新作です。

Eidola『Eviscerate』
01. Atman: An Introduction to Suffering
02. A Bridge of Iron and Blood
03. No Weapon Formed Shall Prosper
04. Who of You Will Persevere?
05. The Weight of Sin
06. He Who Pulls The Strings Ties a Knot
07. Fistful of Hornets
08. God Takes Away Everything
09. Ziggurat
10. Ashes in Gehinnom
11. Kali Yuga
12. Golgotha Compendium: Fifth Temple
13. Ecclesiastes: The Burden of Wisdom
USのスワンコア系ポスコアバンドEidola
3年ぶり5枚目となるアルバム『Eviscerate』が
Blue Swan Records/Rise Recordsから
4/12にリリースされました。
ERRA、Belmont、そしてEidolaと
ジャンルは違えど、ギターによるテクニカル系として
偶然にもリリースが続きましたね。
そのEidola、個人的には前作から聴き始め、
その前作の印象がかなり良く、
今やすっかりスワンコア系の中でも上位に好きです。
そんな彼らの最新作
早速、聴いていこうと思います。
Atman: An Introduction to Suffering
コーラス…というよりかは、宗教的とも思える
低音域の声の群衆のようなものから幕を開ける今作。
その後のサンプリングスピーチは、調べたところ
歴代大統領のケネディとルーズベルトの言葉だそう。
John F. Kennedy:戦争は避けられない、人類は運命づけられているという結論に至る。私たちはどうすることもできない力に支配されているのだ。そのような見方を受け入れる必要はない。私たちの問題は人間が作り出したものである。そして、人間は望むだけ大きくなれる。人間の運命に関わる問題で、人間を超えるものはない。人間の理性と精神は、解決不可能と思われる問題をしばしば解決してきた。
Franklin D Roosevelt:われわれの軍隊において、われわれの国民の限りない決意とともに。 我々は必然的な勝利を得るだろう。 神よ、我らを助けたまえ
そして最後に、Eidolaのvo/Andrewが
静かに囁くように以下の言葉を紡いでいきます。
私はすべてであり、苦しむために作られた。
愛するものすべてが死んでいくのを
私はひとつなのに、無にされた
A Bridge of Iron and Blood
そのまま繋がる2曲目からが本格的なスタートに。
クールなベースイントロと共に、Andrewに代わり
gt/Matthewが、前曲ラストのフレーズを叫んで始まります。
冒頭から彼のスクリームメインで攻めるサウンドは
ポスコアってよりも、むしろメタルコアじみてる。
サビからBメロにかけてはAndrewのクリーン主体になり
そうそうこの感じ(* ゚∀゚)
っていうEidolaらしいサウンドを展開します。
後半、Matthewのスクリームと共に落としたあと
再び宗教的なコーラスが響きます。
代わり、Andrewが静かに歌うパートを挟み
両ボーカルと共にギターが前に出る展開に。
そうして高鳴るギターと共にMatthewが激しく叫び
このオープニングトラックを終わらせます。
No Weapon Formed Shall Prosper
間髪入れずに始まる感じの3曲目も
耳を引くギターとMatthewと共に
アップテンポに攻めるサウンドから幕を開けます。
ドラムの疾走感がとにかく気持ち良いな(* ゚∀゚)
サビはAndrewのクリーンパートに切り替わり、
Do you feel it, feel it?
のフレーズが、聴いてて気持ち良いな。
サウンド面のテンポはそこそこながら、
スローで怪しいコーラスがまた耳を引きます。
終盤はMatthewも叫びますが、それよりも
ラストに叫ぶように歌うAndrewのボーカルが
こういう感じにハイトーンに声張ったところは
CasketsのMattのボーカルと似た感じあってgood(゚∀゚ *)
Who of You Will Persevere?
ここでも走るドラムとAndrewのクリーンから始まる4曲目。
そこから冒頭の何とも言えないリズミカルな感じや
静止を織り混ぜながらBメロに入るところとか
また良いんだよな(* ゚∀゚)
その中でもやはり耳がいくギターがスワンコアって感じ。
後半のベースが静かに刻まれるあとに
Matthewのスクリーム、からのブレイクダウン
っていう流れになると思いきや、
そうならない展開がEidolaっぽくて良いですね。
スパイアクションっぽいMVではあるんだけど、
どこかコメディっぽさも感じるのは自分だけだろうか?笑
そしてWill Swanの組織のボス感よねw
実際、Blue Swanのボスなんだろうけどもさw
The Weight of Sin
ツインギターを右に左にと短く鳴らしながら
幕を開ける5曲目。
冒頭を抜けると疾走感あるサウンドに切り替わり、
スクリームと共にブレイクダウンで落とします。
そこから入るサビは疾走感のあるアッパーサウンドにヾ(* ゚∀゚)ノ
そして再びブレイクダウン+スクリームで落とす。
そのあとのベースを絡めたクリーンパートが
サウンド、雰囲気共に個人的にも好みな展開でgood(゚∀゚ *)
そして終盤、コーラス込みで
シンガロングを煽るようなスクリームからブレイクダウン。
そこからさらにダウンテンポに落としてくる
重ねがけブレイクダウンで終わります。
He Who Pulls The Strings Ties a Knot
勢いのある曲が続いたあとの6曲目の始まりは
静かで落ち着いたスタートを切ります。
が、そのあとはすぐにスクリームから攻めに。笑
しかし、この曲では冒頭の落ち着いた雰囲気が
ちょいちょい差し込まれる展開が良いなぁ。
BメロもMatthewが叫び出す前のパートとか
少しエスニックな香りもするギターがまたgood(゚∀゚ *)
何気にここまでで上位に好きな曲かも。
アウトロがまた良い感じ。
Fistful of Hornets
雰囲気も変わって、初っぱなから疾走するサウンドに
Matthewのスクリームが乗る形で始まる7曲目。
サビに入っても心地良いテンポ感でクリーンを展開。
サビの後半は叫んで攻めに転じます。
Bメロではブラストからのブレイクダウンあり、
そしてアッパーなサビへと流れていきます。
モノローグを経て、その雰囲気通りに
低くブレイクダウンで落としてくる終盤。
そのままブレイクダウンで終幕します。
2'34"という駆け抜け感のある短さも驚くけど、
こうしたアップテンポな攻めのトラックでも、
やっぱ他のバンドと違うのが、
要所で耳を突いてくるギターが健在なのがgood(゚∀゚ *)
アートワークから来るダークな雰囲気から考えると
何でそんな蜂の巣的なMVなの?と思ってしまうw
でも、他のMVに比べて、再生回数の伸び率が
ダントツで高いんだよな。
やっぱリリース日と同日にUPされたのが大きいか?
God Takes Away Everything
再び雰囲気がガラリと変わり、
浮遊感あるバックサウンドにピアノの旋律の中、
そこにAndrewのクリーンが乗って始まる8曲目。
と思いきや、次の瞬間にはMatthewが叫ぶ。
もうちょう冒頭の雰囲気に浸らせてくれ。笑
そうしてクリーンとスクリーム交互に展開します。
雰囲気良好のAndrewパートは歌もの感あるけど、
Matthewが叫べばしっかりコア感が出る。
自分はクリーンパートの方が好みではありましたが、
締めはスクリーム+ブレイクダウンでのコア締め。
Ziggurat
重いギターながらも、
リズミカルに、軽快に、リフを奏でる9曲目。
そうしてギターが先行し、まずはクリーンパートから。
どちらかというとクリーンがメインであり、
Matthewのスクリームはバッキング寄りな雰囲気。
でも、やっぱサウンド面は軒並み良いな。
終盤のギターなんかも曲調共々かなり上がるヾ(* ゚∀゚)ノ
イントロの雰囲気も良かったし、
その時点で既に存在感を匂わせていたけど、
Bメロ冒頭とかのベースもかなり良い感じです。
Ashes in Gehinnom
フェードインしてくる段階で既に、メタルコア的に
走ってきている10曲目ヾ(* ゚∀゚)ノ
Bメロ冒頭も走るドラムが気持ち良いぞ!
走ってるのはやはり冒頭くらい
それでもEidolaにしてはアッパーな部類だと思います。
M2に続き、意外にもメタルコア寄りな展開は○
フラグバッチリに落としてくるブレイクダウンで締め、
ラスト1分ほどはガラッと転調し、
アウトロは次の曲に繋がるような
落ち着いた雰囲気で長めに余韻ある感じで終わります。
Kali Yuga
やはり前曲のアウトロから繋がるように
落ち着いた雰囲気で始まる11曲目。
これまでのような攻めへの転調はなく
ここへきて本格的な歌ものとなります。
しかし、やはり要所ではEidolaらしい、
スワンコアらしいギターが響くのは○です。
そして、サビ前から女性ボーカルが登場します。
ツインボーカルのように、Andrewと同時に歌うシーンも。
Spotifyには何の表記もないけど、Genius先生によると
この女性ボーカルはChantelle Wellsと出ています。
Wellsって…Andrewと夫婦なん?って思っちゃったけど。笑
しかし、Chantelleの出番はかなり多く、
ホントに男女ツインボー感があって良いですね。
鳴りを潜めていたMatthewは、最後の最後に登場し
しっかりスクリームを決めて曲を締めます。
Golgotha Compendium: Fifth Temple
ヘヴィなギターをかき鳴らしつつ
Matthew復活で全開スクリーム決めて始まる12曲目。
スクリームパートのあとのモノローグは
GeniusによるとSergio Medinaと出てるけど、
Royal Codaの?
そこを超えると静かな雰囲気でAndrewのクリーン。
そこから耳を突くギターパートを経て、
ドラムが走る中で歌うAndrew、
からのMatthewへバトンタッチ。
再びAndrewを前に、Matthewを後ろで叫ばせ
サウンドの疾走感はそのまま、からのブレイクダウンと
序盤からかなりの転調を見せます。
その後も、Andrewの静かな語り調のボーカルが入り、
スクリーム、走る、クリーン、サウンドも落とし、
宗教的なコーラスが静かに響く様が不気味。
そこから力強く旋律を奏でるピアノにクリーンパート。
徐々に声質にも力がこもってくるのと共に、
サウンド面も上がってきて、スクリームと共に攻める。
そしてブレイクダウンで落とすにかかりますが、
このブレイクダウンパートも長めに展開します。
この手のバンドの曲は、長ければ長いほど
展開も多岐に渡り、聴いてて面白いんだよね
って改めて思う、6分を超える今作最長曲。
Ecclesiastes: The Burden of Wisdom
ラスト13曲目は、前曲のピアノだけが残り
誰もいない広いホールで弾いているような
ピアノの旋律がこだまする様子が窺えます。
広い空間に響き渡るようなエコー感が良いですね(*´ω`*)
エンディングとしてもピッタリの雰囲気で送る、
今作のアウトロとなる99秒の締めの1曲。
以上、
Eidola『Eviscerate』
でした。
前作に続いて、とても(* ゚∀゚)イィネ!
スワンコアならではのギターフレーズはそのままに
やはり多彩で聴いてて楽しい1枚でした。
個人的には前作がEidolaとの出会いだったので、
やはり前作のイメージが強いですが、
そんな前作よりも、かなりイメージが変わったのは
ドラムの疾走感
今回、けっこうアッパーな曲が多く、
それを印象付けるのがやはりドラムだと思うんです。
となると、今作ではけっこう走ってたなぁと。
それに加え、
1曲目の冒頭から怪しい雰囲気満点でしたが
タイトルにも諸々思うところがあって。
サクッと翻訳ツールにかけてみると
01. アートマン:苦悩への序論
02. 鉄と血の橋
03. いかなる武器も栄えない
04. 誰が生き残るか
05. 罪の重み
06. 弦を引く者は結び目を結ぶ
07. 拳一杯の角笛
08. 神はすべてを取り去る
09. ジッグラト
10. ゲヒノムの灰
11. カリ・ユガ
12. ゴルゴダ大全 第五神殿
13. 伝道者の書:知恵の重荷
という感じで、これを見ても統一性があるというか
やっぱりコンセプト作なのかな?って気はします。
アートワークの仮面なんかも、
前作から継続してる感じするし、
その仮面がまた宗教的な雰囲気もありますしね。
と、バンドを知ること自体は遅かったですが
前作同様、今作もかなり好印象!
Eidola『Eviscerate』
スワンコア勢の中でもキャリア長めで、
それゆえの実力も折り紙つきだと思います。
是非ぜひ、チェックしてみてください。
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