お、少し戻ってきたか?(* ゚∀゚)
と、思わせるVoid of Visionの新曲。
Northlaneみたいなデジタルコアにいったかと思いきや
そうしたシンセ要素は消えていないながらも
メタルコア寄りに回帰してきたか?(* ゚∀゚)
そのままこっちに戻ってこい!w
どうも、トトです。
それでは、今年27枚目の新譜レビュー
EPに走ったり、ちょっと違う雰囲気にしてみたり、
そんなVoVに比べ、
自分たちの強みをしっかり活かし、
着実にキャリアを重ねてきているバンドの最新作。
昨年のバンド2度目の来日公演も盛況でした。
そういやVoVもそうだけど、
Between You & Me、Patient Sixty-Seven、
そして今回取り上げるバンドと
偶然にもすべてオーストラリアのバンドだと。
そんなバンドの最新アルバム
Alpha Wolf『Half Living Things』
01. Bring Back The Noise
02. Double-Edge Demise
03. Haunter
04. Sucks 2 Suck (feat. ICE T)
05. Whenever You're Ready
06. Pretty Boy
07. Mangekyō
08. A Terrible Day For Rain
09. Feign
10. Garden Of Eyes
11. Half Living Things
12. Ambivalence
オーストラリア産メタルコアのAlpha Wolf
3枚目のアルバム『Half Living Things』が
Greyscale Records / SharpTone Recordsから
4/5にリリースされました。
VoVのようにEPを出すことなく、
自分たちのサウンドもしっかり貫きつつ、
少しずつ新しい要素も取り入れながら
順調にキャリアを重ね、気付けばアルバムも3枚目。
音楽性が変化する、なんて良くも悪くも言われがちな
ターニングポイントになりかねない「3枚目」
果たしてAlpha Wolfはどうなのか?
早速、聴いていこうと思います。
Bring Back The Noise
Bring back the
nooooooise!!
とタイトルを叫んで始まる先行公開された1曲目。
スクラッチ要素によるニューメタル感もありつつ
リズミカルなヘヴィサウンドはキャッチーさもある。
間違いなく今作の中でもキラーチューンよねヾ(* ゚∀゚)ノ
たったの130秒という尺も、今作のオープニングにも
ライブのオープニングにも、どちらにも適応でき、
サクッとぶち上げるのにも役立つのもgood(゚∀゚ *)
昨年、来日した時に撮影したであろう渋谷の街中と
カタカナのオノマトペに、アニメ調やドット絵になる画
いやー、ホント見てるだけで面白いMVだわ。笑
Double-Edge Demise
イントロから縦ノリ感のあるヘヴィサウンドで
幕を開ける2曲目。
掻き鳴らすギターからは、そのフラグ通りに
サークルが捗る疾走パートへ突入ヾ(* ゚∀゚)ノ
Lochieのあとに続く厳ついコーラスも、
シンガロング欲が掻き立てられる感じでとても良い。
しかし、こういう曲の"チクタク"コーラスは
時限爆弾的な破壊力ある要素に聞こえちゃうな。笑
歌詞的にも爆弾要素ではあるんだけどもね。
同時に、そのわかりやすいワードは
シンガロング要素にもなり得るのは○です。
Haunter
不気味なシンセから始まる3曲目は
冒頭からヘヴィなブレイクダウンを展開し、
テンポアップしてモッシュやサークルが捗る
アグレッシブパートにヾ(* ゚∀゚)ノ
そこから落とすブレイクダウンでは
さらにモッシュが捗るだろうな!
この冒頭3曲がアッパートラックであり、
この順番通りにライブでプレイされても
確実にフロアの熱も爆上がりになるのが想像できて◎
マネキンが不気味なモノクロのMVもgood(゚∀゚ *)
Sucks 2 Suck (feat. ICE T)
冒頭の静かに始まる部分からは
ニューメタル感のある4曲目。
Lochieのスクリームと共にヘヴィサウンドも入り
ラップ調のボーカルがまたニューメタル感を引き立てる。
加えて、縦ノリから横ノリに切り替わるサビでは
チアのようなコーラスが響きます。
それはMVを見るとまさにな感じだとわかります。
ラップ要素に関しては、ゲストのICE Tの参加でより強く。
ヘヴィサウンドによるグルーヴ感に、ラップボーカルもあり、
ニューメタル要素増し増しなのも良いですね(* ゚∀゚)
チアやモンスターが踊る面白いMVだけど、
そのモンスター撃退法がちょっとな…
黒板消しによる目眩ましはいくらなんでも…w
と、笑えるとこがまた良いところかもしれません。笑
Whenever You're Ready
騒がしい曲から切り替わり、
浮遊感のある静かな始まりを見せる5曲目。
イントロで従来のバンドサウンド、
少し遠めに聞こえるところから前に出るLochieのスクリーム
サビではLochieが加入前にメインボーカルを務めていた
ba/Johnによるハスキーなクリーンが響く。
メロディアスなトラックってのも新しい要素だけど、
このJohnのクリーンが何よりも大きいな(* ゚∀゚)
これからJohnのクリーンが入る曲が増えるかもだけど
この感じなら全然アリだなぁ( ´∀` )b
Pretty Boy
耳休め曲を挟んでの折り返し地点となる6曲目は
音に叫びに、冒頭から低めに攻めてくる。
そして、ここでも
Stupefied, ensnared or enchanted
ヾ(* ≧□≦)ノ What's the name?!!!
Is it mistress or master?
ヾ(* ≧□≦)ノ What's the name?!!!
と、Lochieのスクリームに続いて
コール&レスポンス的なシンガロングがアツい。
この曲にもJohnのクリーン要素があるけど、
こちらの曲の方が、よりコーラス的。
しかし、Alpha Wolfの曲にブレイクダウンがない?!
ってことが何よりいちばんの驚きΣ(°ω°ノ)ノ
Mangekyō
"悪玉"の次は"万華鏡"ときたよ!
そんな日本語タイトルの7曲目。
こちらがまたド低音なサウンドから始まり、
疾走感を伴いつつもやはり重いサウンドでテンポアップ。
そしてこちらにはしっかりあります
ヘヴィに叩き落とすブレイクダウンがヾ(* ゚∀゚)ノ
ブレイクダウンにブレイクダウンを重ねるような
終盤のブレイクダウンはズーンと重く、
少し初期を思わせる感じもあるように思います。
A Terrible Day For Rain
続く8曲目も、イントロからは重っ苦しいサウンドから
アグレッシブに幕を開けます。
冒頭の流れの中で、ヘヴィサウンドの中から
隙間を縫って顔を出すギターが耳を突き、
テンポアップし、リズミカルな今の"らしさ"を見せ、
低く叫ぶシンガロングパートもまた厳つい。
なんかPALEDUSKをもっっっと重くさせ、
よりメタルコアに特化させたような感じもある。
まぁ、近年のAlpha Wolfを見るに、曲やMVなど
少なからずPALEDUSKからの影響はあるだろうしね。
そして海外のレビューサイトを見て判明しましたが、
この曲のタイトルは、なんとあのアニメ
「鋼の錬金術師 フルメタル・アルケミスト」から
来ているらしく、驚きと同時に
日本のアニメ好きなとこが垣間見えて面白い。笑
ハガレンから来てる、且つ「雨の日」に関連付けるなら
破壊力ありすぎな曲調だと思うけどなw
ってくらい、Alpha Wolfらしい曲ではあるけども。
Feign
Reveeeeenge!!
と、Lochieが初っぱなから咆哮を上げる9曲目。
そのまま頭振りたくなるヘヴィサウンドを展開し、
少しテンポを上げたかと思ったら、
ブレイクダウンで落としにかかります。
ヾ(* ゚Д゚)ノ Whhhhyyy
という、狂信的な不気味なコーラスも良い。
中盤、狭い空間に閉じ込められているような
Lochieのボーカルから、再びヘヴィサウンドによる
ブレイクダウンへ突入する。
そのままスクリームも低音で、
地獄の底にでも引きずり込むような雰囲気。
Garden Of Eyes
もはや重いサウンドはバンドの代名詞
って、感じにヘヴィサウンドでの幕開けとなる10曲目。
その中に差し込まれる、プログレのようなとは違う
ノイジーなギターが耳を突いてきます。
中盤からはギアを入れ替え、少しアップテンポに
アグレッシブに攻め立てるシーンに切り替わります。
終盤は再び序盤と同様のテンポ感に戻り、
ラストは安定の破壊力抜群なブレイクダウンで
Lochieもより一層、低いスクリームで幕を閉じます。
Half Living Things
怪しげなシンセを鳴らしたあと、軽快なドラミングに
ヘヴィサウンドによるイントロで幕を開ける
今作タイトルトラックの11曲目。
まずは重く太いベースのグルーヴ感と共に、
叫びながらも軽快なLochieのラップシャウトを展開。
ヾ(* ≧□≦)ノ Follow!! Follow the rabbit hole
ヾ(* ≧□≦)ノ Leave your!! Skin at the door
ヾ(* ≧□≦)ノ Enter!! Pick your poison
と、コール&レスポンス的なコーラスによる
シンガロング感が素晴らしく良いなヾ(* ゚∀゚)ノ
そこからテンポアップしてさらにテンションも上がる!
同じ流れでのラストサビは、さらにテンポアップし
フロアのカオス化待ったなしになるような
ライブ映えするのも間違いなく、
タイトルトラックたる牽引力の高さがまたgood(゚∀゚ *)
Ambivalence
ほぼ無音にも思える45秒を経て、
ヘヴィサウンドにLochieのシャウトで始まるラスト12曲目。
そうしたAlpha Wolfらしい部分もありつつ、
これまでのAlpha Wolfにない静かな雰囲気で
サウンド同様の浮遊感とエコー感のあるJohnのクリーンが
今作で最も映えるメロディアストラック。
後半には、そうした雰囲気を後押しするような
アンセミックなコーラスによるシンガロング感も。
Johnのボーカルで締める形になったこの曲は
アウトロもほぼ無音にも思える約30秒で
曲の始まりと終わりの展開を合わせてるのはgoodです。
以上、
Alpha Wolf『Half Living Things』
でした。
(* ゚∀゚)イィゾー
Alpha Wolfは順調に良作を重ねてくるなぁ。
バンドが変わるタイミングでありそうな3枚目のアルバム
確かにこれまでなかった要素もある。
それがJohnによるクリーンパートの導入だけど
これがまた個人的にはマイナス要素にはならなかった。
このヘヴィサウンドにして、
Johnのハスキーなクリーンは非常に良い。
変にクリーンすぎる声質じゃないのが
バンドのコア感を損なわせることなく、
10年代以降のポスコア、メタルコアとは違い
歌メロ重視になりすぎない感じが良かった。
Johnは元々フロントマンだったこともあってか、
前に出て歌っても全然アリですね(* ゚∀゚)b
そうした要素はあっても
これまでらしい弩級のヘヴィサウンドは健在だし
PALEDUSKの影響が感じられるような
昨今の雰囲気もしっかり踏襲しています。
こうやって今までの良さを残しつつ、
新たな要素がマイナスにならないバンド
ってのは、なかなかいないからこそ難しい。
しかし、Alpha Wolfにその心配はなかったようです。
やはりこの手のニューメタル要素のある
メタルコアの中では一抜けできるほどの存在に
なりつつあるのかも?
Alpha Wolf『Half Living Things』
順調に大きくなる可能性を秘めた最新アルバム
是非ぜひ、チェックしてみてください。
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