今年に入ってから知ったBoundaries

Peripheryの自主レーベル3DOT Recordingsから

今月末にアルバムリリースらしいですが

Alpha WolfLochieが参加した新曲も(* ゚∀゚)イィゾー

どうも、トトです。



それでは今年11枚目の新譜レビュー

何だかんだでキャリアを重ね、

新譜のリリースもコンスタントにしてきた

親日バンドを取り上げます。

1stリリース時はまだ知らなかったけど、

その後リリースされた1stの再録盤はレビューしたし

国内盤がリリースされた2nd以降は

絶えず取り上げてきたので

結果的には全アルバム、記事にしています。

そんなバンドの最新作です。





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A Scent Like Wolves『Distant Dystopia』
01. Traveler
02. Sunscape
03. Force Field
04. Familiar Beings
05. Starship
06. Interstellar (ft. Marcus Vik of Invent Animate)
07. Distant Dystopia
08. Reach Into Hell (ft. ZOMBIESHARK!)
09. Artificial Love
10. Halcyon
11. Spell Caster
12. Escape Hatch (ft. Sailing Before The Wind)





USのメタルコアバンドA Scent Like Wolves

前作から3年ぶり4枚目となるアルバム

Distant Dystopiaが、ds/Codyのレーベル

Theoria Recordsから2/23にリリースされました。


2010年に結成したバンドも今年で早14年目

キャリア的には立派に中堅レベルですね。

キャリアを考えたら、アルバム枚数としては

決して多くはないけど、

全く出してないバンドよりは遥かに良い。

そうしてリリースされた彼らの4枚目のアルバム

早速、聴いていこうと思います。





Traveler
のっけから高らかに鳴るギターから始まる1曲目。
ボーカルはAlexの方から入り、バッキング的にNickも。
序盤の雰囲気自体はこれまでのASLWにない感じ。
中盤からヘヴィサウンドを展開し始め、Nickのシャウトも。
後半にはバッキングのおーおーコーラスが映える。
アウトロは電子音っぽいサウンドでフェードアウト。
3分未満ですが、オープニングには良い雰囲気。


Sunscape
2曲目は、幕開けはゆったりとした感じで
Nickのシャウトをキッカケにヘヴィサウンドが響く。
続き、Alexのハイトーンなクリーンも顔を見せる。
Bolts兄弟によるツインボーカルが映える曲で、
NickシャウトとAlexの低音スクリームが掛け合い、
または2人でクリーンを歌うシーンや、
Nickクリーンの裏でAlexが低音スクリームかましたり。
ボーカルワークが○な展開です。
ヘヴィでプログレ的なブレイクダウンもgood(゚∀゚ *)
静穏パートでの雰囲気たっぷりのギター、
そこにNickシャウトでブレイクダウンへ。
さらにAlexのスクリームで追い討ちをかけ、
ダウンテンポに落としていくのも良い。
アウトロはAlexのクリーンで締めます。

アートワークのような廃墟を舞台に
アニメーションで描かれるMVも良いですね。
AKIRAバイクのシーンで笑うけどw
海外の人ってAKIRA好きだよなぁ。





Force Field
ヘヴィなギターから始まる3曲目。
ここでも最初に姿を見せるのはNickシャウト。
サビはAlexクリーンでメロディアスに。
Bメロも同様の展開をしつつ、
シンガロング感あるバッキングコーラスが良い。
途中、兄弟じゃないっぽいボーカルが聞こえるけど
あれは他のメンバーなのかな?
ミドルテンポに展開してきた中、後半には
Nickシャウトと共に軽く疾走するとこで上がるヾ(* ゚∀゚)ノ
そこからブレイクダウンで落とすのもセオリー通りで○


Familiar Beings
スペーシーなシンセがフェードインしてくる4曲目。
Codyの勢いあるドラムと共にNickクリーンからスタート。
全体を通してアップテンポとはならないものの、
ここまでの中ではいちばんアップテンポな曲かも。
それもあってか、程々に耳馴染みもよろしい。
声量多めのブレイクダウンも良いですね。
後半のギターソロっぽいとこは、
主張が激しいタイプじゃないのが個人的に○
近年、マスロック方面も聴きかじってきたからか
こういう静穏タイプのソロも好きなのよね。
ラストも声量多めのブレイクダウンを展開しつつ、
そのまま徐々にフェードアウトしていきます。
その中でオルゴール的なサウンドで締めます。


Starship
ここで一気に攻勢に出る5曲目。
初っぱなから激走しますヾ(* ゚∀゚)ノ
Nickのハイピッチなシャウトと共にブレイクダウンへ。
さらにAlexの低音スクリーム+ブレイクダウンで落とし
わずか95秒の今作イチのショートアグレッシブナンバーに。


Interstellar (ft. Marcus Vik of Invent Animate)
前曲の雰囲気を引き継いでか、
ブレイクダウンから幕を開ける6曲目。
そうして攻め感ある始まりで
そこからアップテンポに勢いに乗りつつ
サビはAlexクリーンと共にメロパートへ。
Bメロ開始からゲストのMarcusが叫びます。
そのままクリーンパートまで担当し、
兄弟とはまた違うスクリームとクリーンを使い分けます。
そしてMarcusの咆哮と共に落とすブレイクダウンも○
ラストは兄弟ボーカルに戻り、
掻き鳴らされるギターが耳を引いてる間に、
再び兄弟ボーカルが叫んで幕を下ろします。

引き続き、同じテイストのアニメーションMV
ここではメンバーの演奏パートも追加され、
Marcusの歌唱シーンもバッチリ入っています。





Distant Dystopia
7曲目は、今作のタイトルトラック。
落ち着いたサウンドと小さなノイジーなサウンド、
打ち込みによるスペーシーな雰囲気がgood(゚∀゚ *)
この雰囲気好きだけど、そろそろ…ってところで
ヘヴィサウンドとシャウトをぶちこんできます。
終盤もガッツリ攻めるところも。
2分ちょいのインタールード的ショートトラックなので
どうせなら冒頭の雰囲気のままが良かったなー(。-∀-)


Reach Into Hell (ft. ZOMBIESHARK!)
ほんのり前曲の雰囲気を醸し出す冒頭から一転、
こちらも激しくスタートを切る8曲目。
叫ぶ2人を追うようにバッキングで歌うのがゲストかな?
なんだこのサメ映画のタイトルみたいなゲストはw
Bメロの激しいシャウトもかな?
ゾンビシャーク色々できて(* ゚∀゚)イィネ!
その中でも、どちらかというとNickメインのような曲は
前作にもありそうな感じですね。
プログレ系なリフにNickのシャウトが乗るのも○
終始攻め立ててたけど、アウトロは静かに。


Artificial Love
2nd『Frigid Future』の時のような
冬感ある始まりを見せる9曲目。
幕開けこそ叫び、ヘヴィサウンドで始まりますが
そのあと、まずは静穏パートでのクリーンから。
そこからテンポを上げつつ、叫びつつ、
テンションを上げていく展開は良いですね。
しかし、サビはやはりクリーンによる歌メロに。
でもNickのクリーンはハスキーな声質なので
他のバンドと差別化できる感じはgood( ´∀` )です。
後半に差し掛かると低音スクリームと共にアグレッシブに。
終わりかたがM4. Familiar Beingsと同じように、
先にサウンドをフェードアウトさせて落としきり、
ラストはアカペラ的なボーカルになって締め。


Halcyon
これまた新鮮な雰囲気の始まりの10曲目。
ここまでにもあったスペーシーでSFな雰囲気が
よりグッと強まったような曲調に。
こういう雰囲気だからこそAlexのクリーンが合う。
テンポが速まり、オルタナポップやPOP ROCK感。
そうなるとNickクリーンも(* ゚∀゚)イィゾー
てか、こんな曲も作れるんだな!
こっち路線も良い感じじゃん!ヾ(* ゚∀゚)ノ
しかし、これも2分ちょいの
インタールード的な曲ってのがちと惜しい。


Spell Caster
バッキングと共にアカペラ的に
静かなスタートを切る11曲目。
その後のイントロはバンドサウンドでヘヴィギター。
一拍置いての、アグレッシブに切り替わります。
しかし、サビ前の雰囲気がまた(* ゚∀゚)イィゾー
ってなったところで、サビはそのままAlexクリーン。
さらにそのまま流れるようにBメロへ。
かと思ったらNickのシャウトと共にコア感へと
転調してくるのが良いですね。
さらにバッキングと共に声量多めのブレイクダウン。
そのあとも静と動を切り替えながら、
終盤にはエコー感あるコーラスも。
アウトロは始まりと同様の静かなアカペラ感で締め。

MVも他2つと同じような雰囲気のアニメ―ションMV
だけど「魂 TAMASHI NETWORK」は笑うなぁw





Escape Hatch (ft. Sailing Before The Wind)
ラスト12曲目は、イントロから走るーヾ(* ゚∀゚)ノ
ひとしきり叫んだあとの
静穏パート、ここのギターがまた良い。
ゲストはもはやお馴染みとなったSBTW
今やもうすっかり仲良しバンドだな。笑
Bメロの静穏パートで響いてくるベースは
ビトクさんだったりするのかな?
そのあとからRyoichi出てくるしね。
さらに、ここまでにもあったプログレ系な刻むリフと
シャウト&スクリームでも攻め感もgood
アウトロはそのままギターがフェードアウトしていく
余韻を感じさせるような長めのアウトロで締めます。





以上、

A Scent Like Wolves『Distant Dystopia

でした。

アートワークに一貫性があるのは◎だし、

前作はNickのボーカルがかなり前面に出てましたが

ボーカル面に関して、そこは今作も継続。

が、前作ほどNickメインってワケでもなく、

今作ではAlexのボーカルも要所で入っており、

良いバランス感になったように思います。

それでもNick 6:4 Alexくらいなイメージですが。

ただ、兄弟ツインボーカルの強みもあります。

兄弟といえども、その声質が違うことにより

ハスキークリーンとハイピッチシャウトのNick

ハイトーンクリーンと低音スクリームのAlex

これだけでも4パターンあることになるし、

他にはない多彩なボーカルワークはASLWの武器です。


そしてサウンド面に関しては

これまでにもあったけど、今作でより顕著にもなった

プログレ系のサウンドもgood(゚∀゚ *)

さらに今作ではまた新たな一面も。

サウンド的には、コンセプト作なのかな?

と感じられるようなまとまりがあったように思います。

MVの雰囲気も合わせてるし。

それを担うスペーシーな部分は新鮮でした。

そうしたスペーシーな部分もMVを見て納得する。

『Frigid Future』もそうであったように

ASLWって、そういったコンセプト作とか

テーマが明確にあるような作品のが好きだな。


ただ、親日家であるゆえに来日も期待したいけど

過去2回の来日を手掛けてきたRNR TOURS

コロナ明けの招聘の感じを見てると

ASLWの来日はなさそうな気もする…(´・ω・`)

ここが呼ばなきゃ他にどこが呼ぶよ?

って感じのバンドなので、

今作を引っさげての来日は望み薄かなぁ(。´Д⊂)

ワンチャンSBTWが呼んでくれるとかしない限りは…


とはいえ、着実にキャリアを重ねてきてるだけあって

しっかり新しいことにも挑戦し、

それがまた良さ見出だすことに役立っています。

A Scent Like Wolves『Distant Dystopia

これまでのサウンドをしっかり踏襲しつつ

新たな要素も取り入れた作品です。

是非ぜひ、チェックしてみてください。





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