年が明けて新曲も続々と出てきた中で
FFAKの新曲が……あれ?っていう。
前作の作風を考えればこうなるのも納得はするが
それにしても何か…何か……
彼らのリリースペース的にも、
こんな新年早々、新曲を聴かせてくれるなら
年内に新譜きそうだけど…ちょっと不安だな。
どうも、トトです。
それでは今年最初の新譜レビュー
遅咲きは自分の中ではとても貴重な
前ブログから数えて、
リリースされている音源は
全て取り上げてきているバンドです。
そうして取り上げるのも今作で6枚目
いつぞやはその年最後のレビューもしましたが
今回は年が明けて最初の1枚を飾ります。
最初に出た国内盤に書かれたGO WITH MEからの言葉
ポスト・ハードコアの真打ち
この言葉を再び実感することになるか

If I Were You『Wither//Without』
1. Downfall
2. Wither
3. Ghost
4. Fallen
5. Misery
6. Coward
7. Cursed
8. Drift
USはNY出身のポスコア/メタルコアバンド
If I Were You 4年ぶりの最新作『Wither//Without』が
1/12にリリースされました。
このバンドを今年最初の新譜レビューで取り上げるのは
とても喜ばしい\(^o^)/
反面、とうとう曲数が10曲切ってしまったのと
前作から今作の間にリリースされたシングルが
網羅してあることで新鮮味が薄いこと。
IIWYもこういうバンドになっちゃったか…
という寂しさ、悲しさもひとしお(´・ω・`)
IIWYに限らずですが、こういうことするバンドがいるから
シングルなんてマメにチェックしたくなくなるんだよな…
と、好きなバンドを貶していてもしょうがないので。
シングルをチェックしていたからこそわかる
今なお10年代のポスコア/メタルコアサウンドを
貫き通しているのが明らかで
安心安定だったことも確かです。
そんな4年ぶりの最新作、
早速、聴いていこうと思います。
Downfall
1曲目は、警報音のようなサウンドから
Brace for the downfall!!
と、スクリーム一閃、ヘヴィなブレイクダウンに乗せる
"らしい"ストリングスパートを経て
vo/Kyleのスクリームと共に
疾走感あるアグレッシブなサウンドで攻める。
バンドの特色でもあるds/Randyのクリーンは
ここではバッキングコーラス程度に収まっており、
サビではそのコーラスを含めメロディアスに。
しかし全体的にメインを占めるのはKyleであり、
彼の高低スクリームを使い分けるボーカルが光る
ガッツリ!メタルコアに寄った曲調に。
そして雰囲気、テンポがどんどん落ちていく展開から
Brace for the down...faaaaall!!
と、最初の同じフレーズを低く唸り、
そのスクリームと共に地の底へ叩き落とすような
ヘヴィなブレイクダウンで締めるのがとっても(* ゚∀゚)イィネ!
Wither
鍵盤サウンドから幕を開けるも、
どこかホラーな雰囲気で始まる2曲目。
一応はコレが今作のタイトルトラックになるのかな?
こちらも最初はKyleと共に攻めるパートから。
サビに入ると、お待ちかねのRandyクリーン!
1曲目はRandyもほぼバッキングだったけど、
ここまでしっかり歌メロ担ってくれるとやっぱ(* ゚∀゚)イィネ
コレだよ、コレ!(* ゚∀゚) 感ハンパないです。
そこからブレイクダウンで落としてKyleが叫ぶ。
そして再びRandyクリーンパートに戻る。
この攻めと歌メロとの絶妙なバランスの良さこそ
If I Were Youの強みであり、真骨頂よね。
加工されたマシンボイスのようなモノローグのあと
ラストは冒頭と同様のホラー的な雰囲気の中
ブレイクダウンで落として終わります。
Ghost
3曲目は少しメロディアスなイントロから入り
すぐさまKyleのスクリームで攻めに。
そして早々に入るサビではRandyの出番。
Randyのボーカルは文字通りクリーンな声質ではあるけど
この曲のサビで見せるような、声張って叫ぶような
シャウト寄りのクリーンも良いんだよな(* ゚∀゚)
そこから流れるようにKyleの攻めパートへ移行する。
Randyに反して、ギャーギャー叫ぶ高音シャウトと、
ヴォーヴォー唸る低音スクリームを使い分ける
Kyleもいてこそのボーカルワークが光る。
2曲目よりもこっちの3曲目の方が
従来のIf I Were Youっぽさが出てる気がします。
Fallen
4曲目は初っぱなKyleが叫んで始まり、
イントロは少しメロディアスな感じを出しつつも
疾走サウンドでスタートダッシュを切りますヾ(* ゚∀゚)ノ
そのあとのブレイクダウン中にも継続してKyleが叫ぶ。
サビでは安定のRandyクリーンだけど、サビ終わりで
高速ブラストをぶっ込んでくるのも(* ゚∀゚)アツイ
やっぱブラストたるものこれくらい速くねーとな!
そこから再びのブレイクダウンも
しっかり落としてくるのも起伏を持たせる形で◎
そして終盤には3度目のブレイクダウンを入れ
同時にKyleが叫んで締めとします。
Misery
サイバーちっくなサウンドで幕を開ける5曲目は、
ここでもKyleのスクリームから幕を開けます。
サビ前に鍵盤サウンドと同時に静穏に落とし込み、
そこで静かにRandyクリーンを披露。
サビはもちろん、ガッツリ!歌メロが映える。
他の曲よりもテンポも緩めなので、
それゆえにメロディアスな歌メロがgood(゚∀゚ *)
後半、ロシアのIliidianceを彷彿とさせるような
冒頭のサイバーなデジタルサウンド再び、
そこからブレイクダウンで落として締めます。
Coward
ギターから始まり、Kyleのスクリームと共に
ヘヴィサウンドを展開して始まる6曲目。
その裏には、うっすらホラー感のあるような
不穏なシンフォニックサウンドが(* ゚∀゚)イィ…!
テンポよりも重さが秀でる展開から、
中盤にきて転調してテンポアップします。
そこからブレイクダウンをぶち込み、
さらにそのあと、ダークとも、神聖ともとれる
コーラスのような打ち込みがバックに響き、
さらにダウンテンポなブレイクダウンを叩き込みます。
同時にKyleが叫びまくって締めるという、
本作2つめのKyleメインの攻め曲でした。
てか、こっちはRandyの影すら見えないので
今作イチの攻め曲はこれかも。
Cursed
続く7曲目は、前曲からの雰囲気とは打って変わって
オルゴールのような打ち込みと、
Randyのクリーンから幕を開けます。
曲の進行と共にストリングスも存在感を強め、
サビではその壮大さを存分に発揮。
BメロではKyleが主役になる場面もあり、
そこからブレイクダウンへ落とす攻めパートも。
Bメロサビ終わりでは鍵盤サウンドの旋律が奏でられ
そこにストリングスも入るオーケストラ感。
テンポを落としてRandyがメインで歌う終盤。
ラストはKyle+ブレイクダウンで攻めて締める、
エンディングの1曲としても相応しい雰囲気。
Drift
なんて思ってたら、ラストに1曲あった!Σ(゚∀゚ノ)ノ
と、試聴1周目に思ったラスト8曲目。
フェードインしてきてからのRandyクリーンは
もはやバンド鉄板の流れで安心する。
さらにそこから疾走感のあるサウンドと共に
Kyleが叫ぶというアグレッシブさも安定。
そこに差し込まれる打ち込みも
非常に"らしい"サウンドを形作ることに役立っています。
Bメロではプログレバンドみたいなギターと共に落とす
ブレイクダウンがまた良いです(* ゚∀゚)b
Randyのクリーンを抜けたあと、この曲の最後も
ヘヴィに落とすブレイクダウンで有終の美を飾ります。
以上、
If I Were You『Wither//Without』
でした。
やはり新鮮味に欠けるなぁ…(。-ω-)-3
既存曲の寄せ集め感と"フル"アルバムと呼べない曲数
どんなに良くても、こういった作品を
年間ランキングの1位にすることはしません。
他が軒並みクソ盤にでもならない限りは。
だが、しかし…
良いんだよなぁ…(*´ω`*)
悔しいかな、やっぱりこのバンド好きなんだよなぁ。
初っぱな"Downfall"から聴いた時に
うぉ!これはもう「METALCORE」に入れるべきか…
なんて思ったけど、"Wither"を聴いたときには
あ、やっぱ「POST-HARDCORE」でいいや(*´ω`*)
ってことで、今作もレビューカテゴリは
POST-HARDCOREで安定となりました。
そうして安心させてくれたのが、Randyのクリーン。
このバンドに関しては、やはり彼の存在が大きい。
彼がいるおかげで"ポスコア"たり得てると思いますしね。
ただ、彼のクリーンが強みだからとは言っても
ガッツリ歌もの曲を作らないのも非常に好感。
後ろには常にヘヴィでコアなサウンドが鳴ってるし
もちろん、Kyleのスクリームだって控えてます。
そして、壮大な打ち込み要素もね。
これらのことが1stからずっっっと一貫しているところも
このバンドが好きな理由の1つであり、
好きでい続けられる理由にもなっています。
今作の収録内容に思うところはありますが
やっぱり安心安定のクオリティでした。
If I Were You『Wither//Without』
10年代ポスコア/メタルコアは未だ健在!
これまでのIIWYが好きなら
今作もきっと好きになると思います。
是非ぜひ、ご一聴。
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