米批評サイトRotten Tomatoesが設立25周年を記念して、過去25年のベスト映画25本を選出。公認批評家がそれぞれ選出した5本を集計してランキングしたもの。
— 映画情報 オスカーノユクエ (@oscarnoyukue) September 1, 2023
1位 マッドマックス 怒りのデス・ロード
2位 パラサイト 半地下の家族
3位 マルホランド・ドライブ
4位 ダークナイト
5位 燃ゆる女の肖像… pic.twitter.com/lTfL0wVNjv
毎度こういうのを見て思うのは
ここに挙がったの全然観てないのに
映画好きと言ってもいいのか…
と、
自分とは全く趣味嗜好が合わんな
どっちなのか、と。
まぁ、心情的には後者のが気が楽ですけどね。
どうも、トトです。
前回観た『ホーンテッドマンション』と
同日公開だった作品を観に行ってきました。
この同日公開の内、
今回観る作品の方が期待度は上だったし、
だからこそファーストデイはホーンテッドにした
ってのもあります。
こっちは割引でなくても損はしないと思ったので。笑
そんな期待に応えてくれる出来であってほしい
と思いを込めた、今年30本目の新作映画はこちら。
アステロイド・シティ
(原題:Asteroid City)
時は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。
子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー──それぞれが複雑な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来!?この予想もしなかった大事件により人々は大混乱!街は封鎖され、軍は宇宙人出現の事実を隠蔽しようとし、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たしてアステロイド・シティと、閉じ込められた人々の運命の行方は──!?
唯一無二な独自な世界観と
豪華キャストを揃えることでお馴染み
ウェス・アンダーソン監督最新作
アステロイド・シティ
を観てきました。
しかし、こんなに撮るの早い人だっけ?
と思うくらい、前作『フレンチ・ディスパッチ~』から
1年で新作公開とは。
その前作も含め、今作で
個人的にはウェス作品も3つめの鑑賞となります。
そんな今作を観終わった率直な感想としては
相変わらず"映画"的に面白いもん作るなぁ
って感じ。
今作もこれまでの作品同様に分割し
3部構成で展開されていきます。
しかし、これまでと違っていたのは
まずテレビ番組であり、「演劇」という設定で
番組側でその演劇の舞台裏も少し描く感じ。
で、あればこそ
番組、舞台裏のパートはモノクロ、
演者のいる舞台上ではカラーと
色みを分けている部分はわかりやすかった。
裏側にしか出ないキャストもいたりして
著名役者の贅沢使いがさすがウェス・アンダーソン。
彼の作品ではお馴染み感のある
エイドリアン・ブロディ
ウィレム・デフォー
トニー・レヴォロリ
他にも他にも、常連組が多い中
今作では新顔として
トム・ハンクス
スカーレット・ヨハンソン
マーゴット・ロビー
と、ハリウッドでも主演を務める役者が抜擢されています。
マーゴット・ロビーなんかは今回の舞台演劇に於いて
カットされた役者を演じるという何とも哀しい役どころ。
セリフはバッチリ覚えてるのもまた悲しいな( ノД`)
舞台上の方は、それはもう紛うことなき
ウェス・アンダーソンの世界
舞台上のセットの配置が良く、
カメラを横にパンしていくだけで場面転換できるほど
敷き詰められたセットが秀逸です。
冒頭の電話シーンでは、画面を2分割にして
話者同士を映すのも、ありがちだけど良いよねこういうの。
横顔カットを向き合わせることで
実際に目の前で会話してるように見せるのもgood(゚∀゚ *)
電話のシーンの他にも、
窓越しのシーンとかもけっこう好きです。
あと、面白かったのは
超秀才キッズたちの発明品と単語覚えゲーム。笑
単語覚えゲームの方なんかは
いつもは周りにできる(ついてこれる)人がいない
という、セリフがまさに天才集団って感じだし
そもそも世界の偉人名縛りであることに加え
自分の番に来たら追加の単語を言い、逆回りで覚えていく
というクソ難解なことをやり出したりして
キッズたちの将来が楽しみすぎるw
子どもたちで言うなら、オーギーの幼い3姉妹も。笑
アンドロメダ、パンドラ、カシオペアなんて名前も良い。
スタンリー(トム・ハンクス)もたじたじだったしねw
そして目を奪われる宇宙人登場シーン
まさにウェス・アンダーソン版『未知との遭遇』笑
明らかに作りもん臭さのある宇宙人は
1950年代の舞台演劇だからこそかw
ひっそりとしつつ、大衆に目を向けられたまま堂々と
隕石を盗んでいくシーンのインパクトすごいなーw
カメラ向けられると、ちゃんと目線とポーズくれるとか
映りたがりかこの宇宙人w
それでいて、ラストはちゃんと返しにくるのも面白い。
インパクトで言うなら、それこそラストの
目覚めたければ眠れ
の大合唱。
しかし、今作含めた3作の中で
ストーリー的にはいちばん難解だったかも…(。-ω-)
まぁ、そうであってもなくても
ウェス・アンダーソンの作品は
やっぱパンフ買って深掘りしないと…
って部分もあるので、今回も購入。
その中には、カンヌ国際映画祭での
キャストを交えたインタビューが載っていました。
今作で"裏側"の方、番組の司会者役をしていた
ブライアン・クランストンのインタビューには
劇中でオーギーが演出家に向かって「この芝居が理解できない」と言い、それに対する回答が「いや、別に理解できなくて良い。ただただストーリーを語り続けるのだ」というものだけど、この映画がまさにそうだと感じている。
と、言っていた部分がありました。
視界から得た情報で
あんなとこ良かったこんなとこ良かったは言えるけど
ストーリー的にはあんま理解できなかったしな。
ほんのりSFやりつつ、家族のこともやってるし、
とはいえ、やっぱウェス・アンダーソンだしっていう。笑
ストーリーの理解は2度、3度観ないと
十分に理解することはできんかもなぁ。
という作品ではありましたが
その視覚的な情報だけでも楽しめるのが
ウェス・アンダーソンの作品。
そうした意味では今作も楽しめた
アステロイド・シティ
の感想でした。
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