1週間前にリリースされた8枚の内、

今回でようやく2枚を記事にしたところで

9月最初の金曜日である今日は

新譜がまた3枚…

終わらんやんけ!(#゚Д゚)

どうも、トトです。



それでは今年74枚目の新譜レビュー

何気に8月はポスコアがアツい月でもあり

それは8月最後の金曜日までもつれ込みます。

そんなポスコアの中の一翼を担うバンドの最新作です。




20230825_010405
Holding Absence
『The Noble Art Of Self Destruction』
01. Head Prison Blues
02. A Crooked Melody
03. False Dawn
04. Scissors
05. Honey Moon
06. Death, Nonetheless
07. Her Wings
08. These New Dreams
09. Liminal
10. The Angel In The Marble





UKのポスコアバンドHolding Absence

気付けば今作で3枚目となるアルバム

The Noble Art Of Self Destruction

SharpTone Recordsから8/25にリリースされました。


8月はCasketsHolding Absence

音楽性的にも親和性のある

SharpToneの2大ポスコアバンドが新譜リリースという

何気にアツい月だったんですよね。

そんなHolding Absenceの作品も

きっちり1stから取り上げてきて、

アルバムのナンバリング同様、当ブログでも3枚目。

3枚目は転換期ともなるバンドも珍しくない中、

このバンドの3枚目はどうなのか

早速、聴いていこうと思います。





Head Prison Blues
少し離れたところから聴こえるような
Lucasの小さなボーカルから幕を開ける1曲目は
これまでのバンドの楽曲の中でもかなりのハイテンポに!
Holding Absenceがここまでアップテンポな曲って
試聴1周目からけっこうな驚きでしたが、
同時に、良い意味でらしさのなかった疾走感と
"突き進む"って感じで展開するのはとても新鮮。
しかし、これは曲調的にも聴いてて上がるヾ(* ゚∀゚)ノ
だからこそライブでも映えそうな雰囲気満点です。
それでいてしっかりHolding Absenceらしさもあるので
これまたバンドの新機軸になり得る曲なのでは?と。


A Crooked Melody
2曲目はこれまでのHolding Absenceらしさを
存分に発揮したようなお馴染み感のある曲です。
ミドルテンポにメロディの良さが光る展開は、
やっぱHAの大きな強みであると改めて実感します。
だからこそ、そうした自分たちらしさのあるこの曲を
今作の中でいちばん最初に公開したのかな?なんて。
先行の時点で聴いたときの安心感たるや( ´∀` )b

MVに出てくる女性はアジア系?な上、
日本の伝統技法「金継ぎ」のような様相を見せる。
こんな日本的要素を感じさせるMV作るなら
早く日本来て!(。>д<)
そんなMVに出てる女性の金継ぎがわかるような
今作のアートワークからも、この曲が
今作のリードトラックであることが予想できます。





False Dawn
そーそー、HAのアップテンポな曲って
これくらいのテンポ感よね
と、ドラムが心地良いリズムを刻む中、
バッキングと共にLucasが歌い始める3曲目。
そういった意味では、こちらもらしさある曲で
サビに入ったところの
ヾ(* ≧□≦)ノ I'll let you down now!!
ヾ(* ≧□≦)ノ I'll let you down now!!
この大きなコーラスはシンガロング衝動に駆られる。
これによる高揚感もひとしおです。
終盤、ピアノの弾き語りのような落ち着いた展開を挟み
再びシンガロング感あるコーラスが映えるラストサビへ。
このコーラスで締めるのもgood(゚∀゚ *)です。
Lyric Video風のMVも○





Scissors
前曲から間髪入れずに掻き鳴らすリフに繋がった4曲目は
マジで曲間1秒もなく、切り替わった感じすら皆無で
前曲含めて1つの曲のような雰囲気で始まります。
勢い良く始まったけど、サビはやはり落として
歌メロ際立つ展開に。
後半のブレイクパートは、ヘヴィなサウンドに合わせ
割と低音で歌っているボーカルが印象的です。
ラストは高らかに咆哮を上げて締めます。
Lucasのボーカルも、叫んだとしても
クリーンとシャウトの中間くらいのイメージなので
最後にここまでガッツリ叫んでるのも新鮮です。


Honey Moon
静かにアコギを鳴らしてスタートする5曲目は
そのアコギがしっかりフラグになった
歌もののミドルバラードな展開に。
Lucasの裏声による美メロ感もgood(゚∀゚ *)
コーラスを含めたボーカルワークも○です。
アウトロもイントロと同じようにアコギを使い
ゆっくりフェードアウトして締めるのも○


Death, Nonetheless
6曲目は再びアッパーな勢いある曲で驚く。
ノイジーな音から、一気に勢いづくバンドサウンドで
イントロをスタートさせると、その勢いのまま進みます。
Bメロは少し落ち着きを取り戻すも、サビで上がる(* ゚∀゚)
こういうの聴いてると、サビで落とすバンドも多いけど
サビなんて盛り上げ所なんだから、上げてほしいよな!
ってのを大いに実感できます。
Deaf to the beat of her drums, overarching
Death, nonetheless, is constantly marching

と、繰り返されるアンセミックなコーラスパートは
ここもガッツリ!シンガロングを煽る展開(* ゚∀゚)イィゾー
これを最後まで繰り返しつつ、ゆっくり徐々に上げていき
そのまま終幕に向かっていきます。


Her Wings
今作は攻めるなぁ!(* ゚∀゚)
と思ってしまうほど、前曲から続いて
7曲目も疾走感のあるアップテンポな展開に。
先行公開された中でアッパーなのはこの曲で
えー、HAがこんな曲やるんや!(* ゚∀゚)
と、驚きと共に期待したのも覚えてます。
それでいて、何気にサビ中心に歌メロも良いのは
それこそHAらしさの表れだと思います。
しっかりポスコア感を感じられるように
後半、再び疾走感のある展開を挟みつつ
Lucasが思いっきり叫ぶブレイクダウンもあり、
それで締めるのもgood(゚∀゚ *)

MVでLucasが持ってる球体のライト見てると
ついこの前みた『ブギーマン』が浮かんできちゃうなw





These New Dreams
8曲目で、流れるようなピアノの旋律から幕を開け、
再び"らしさ"ある曲を挟みます。
意外な新しさを見せる曲もいいけど、
こういうのならこういうので安心しますね。
こういう曲こそ真骨頂な気さえしますしね。
エモーショナルだけど、どこか前向きな雰囲気もある。
後半、静かにピアノを鳴らしながらしっとり歌い、
再び盛り上がるラストサビへと流れていきます。
裏にはストリングスも鳴り、
アウトロは再びピアノの旋律で静かにフェードアウト。


Liminal
アップテンポに勢いあるHA再び!な9曲目。
サビでは少しテンポを落とすものの、
そこに到るまでのアッパーな展開はやはり新鮮。
後半は同じ歌詞を繰り返すキャッチーさもあるけど
ここまで"Stuck in the middle"って歌詞が繰り返されると
Four Year Strongの同名曲が頭に浮かんできちゃうな。笑
一旦、落ち着いた静穏パートに落としつつ、
↑のワードを再び繰り返すラストサビも
アップテンポに勢いに乗った後、
ゆっくりフェードアウトして幕を下ろしていきます。


The Angel In The Marble
一音一音ハッキリ奏でる冒頭の鍵盤サウンドが
とても印象的なラスト10曲目は、
今作最長、およそ6分にも及ぶ大作に。
ここまで意外なほどアッパーなトラックがありましたが
やはり最後はミドルテンポでじっくり展開する曲に。
ガッツリした歌もので進んでいきますが
ラストを飾るは、曲中にも聴いたフレーズ
I am a puzzle, I am a painting
I am a work of art in the making

これをアウトロに持ってきて、再び繰り返し歌います。
こうした繰り返すフレーズも今作で印象的な部分ですね。





以上、

Holding Absence
The Noble Art Of Self Destruction


でした。

前作でいう"Afterlife"、1stでいう"Like A Shadow"

このへんの、作品の中で他の曲を牽引するような

圧倒的な存在感を示す曲に欠けていた印象ではありました。

それでも、やはりアルバム1枚のクオリティは高い

ってところで、何だかんだで今作も

えぇわぁ…( ´∀` )

ってなるんですよね。

アルバムの構成力というか、曲順や各曲の繋げ方とか

このへんの上手さ、気持ち良さは

1st、2ndから一貫している部分ですね。

こういう「アルバム」としての作り方が上手い

Holding Absenceみたいなバンドがいるからこそ

「アルバム」を聴きたくなるんだよなぁ( ´∀` )

これでまた2年前と同様、

曲単位で優れるCaskets

アルバムとして勝るHolding Absence

優劣を決めなきゃいかんのが悩ましい…笑(。-ω-)ウーン


と、存在感抜群の曲には欠けていたものの、

忘れちゃいけない今作のアッパーソングの数々!

これまでもミドルテンポでメロ重視な雰囲気があったし

実際、今作でもそうした部分はあるけど、

このバンドがここまでアップテンポに攻める曲があったのは

新鮮以外の何ものでもないですね。

こうした楽曲が生まれたことで、

バンドの持ち曲にも幅が出るし、

それ即ち、ライブでのセトリにも幅が出るということ。

ライブであればこそ、

わかりやすく上がる曲は鉄板だと思います。

そうした曲が増えたのは大きいですね(* ゚∀゚)b


そんな従来のらしさもありつつ、

新たな一面も覗かせた作品となりました。

Holding Absence
The Noble Art Of Self Destruction


1st、2ndが好きだった人はもちろん、

ここから入るのも割とアリだと思う1枚です。

是非ぜひ、チェックしてみてください。





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