今回取り上げるバンドのMVを見ていた時に
関連動画に出てきた中で
曲のタイトルとビジュアルに惹かれて聴いてみた初見バンドの曲。
やっぱこのタイトル、このVisualizerからして
このテリファーなんスかねぇw
どうも、トトです。
それでは今年68枚目の新譜レビュー
Sevendustに続き、今回のバンドも
かなりキャリア長めのベテランバンドながら、
ウチでガッツリ取り上げるのは初となります。
日本にもこのバンドに影響受けたバンドもいるし
来日経験もあり、コアシーンの中では
割と日本でも支持を得てるバンドだと思います。
そんなバンドの最新アルバムです。

Skindred『Smile』
01. Our Religion
02. GIMME THAT BOOM
03. Set Fazers
04. Life That's Free
05. If I Could
06. L.O.V.E. (Smile Please)
07. This Appointed Love
08. Black Stars
09. State Of The Union
10. Addicted
11. Mama
12. Unstoppable
今年で結成25周年を迎えるUKのラガメタルSkindred
実に5年ぶり8枚目となるアルバム『Smile』が
Earache Recordsから8/4にリリースされました。
Sevendustの30年に続き、Skindredも25年
ベテラン勢の躍進素晴らしいですね。
そんなSkindredの新譜、
ある海外メディアの中では
これはフロントマンのBenji Webb彼らのライヴについて語ったことに由来する
"小さな部屋であれ、フェスティバルの観客であれ、観客を見渡したとき、何よりも気になるのは笑顔だ"
そして、このアルバムのタイトルはまさにぴったりだ。
こういったことも書かれていました。
オーディエンスの笑顔はこちらとしても望むところで
それなら期待も高まるってもんです。
そんな笑顔にさせてくれるかどうか
Skindredの最新作
早速、聴いていこうと思います。
Our Religion
エコー増し増しなほんのりホラーなBenjiから
ベースの重さグルーヴ感際立つヘヴィなイントロで
ダークな雰囲気ひとしおに始まるオープニングトラック。
ダミ声、ハイトーン、ラップにクリーンを歌う姿もあり
やっぱBenjiのボーカルバリエーションすげぇなw と改めて。
そこにかかるバンドサウンドは重低音が際立ち、
そこも加味してのダークな雰囲気もとても良い。
どこぞの邪教みたいな不気味なコーラスも含めた
ボーカルが徐々にフェードアウトしていき、
突入するブレイクダウンで、そのまま終幕へ向かいます。
GIMME THAT BOOM
2曲目はヘヴィサウンドとレゲエスタイルを織り混ぜた
ニューメタル、ラガメタル的なサウンドが
まさにSkindredらしさを全開にしています。
そうした"らしさ"溢れる感じや、音の重さもさることながら
上げ調子な雰囲気は、こっちの方がオープニング向きというか
今作の本当の幕開けとなるような感じもひとしおです。
ヾ(* ≧□≦)ノ Just gimme that!!
ヾ(* ≧3≦)ノ boom!! boom!! boom!!
と、タイトルを含めたフレーズではシンガロング必須で
これが何度も繰り返されるキャッチーさもひとしお。
音源はもちろん、ライブでも間違いなく上がる曲なのは
想像に難しくなく、今作の中でも他を引っ張るような
キラーチューンになり得てると思います。
MVもゴキゲンだなw
後ろにネオンの看板がある雑貨屋?みたいなのも良い。
Bメロ入ったとこのメンバー全員で体揺らしてるとこも好きだわw
Set Fazers
小さく鳴るギターからヘヴィサウンドに切り替わり
Benjiのダミ声な雰囲気から始まる3曲目。
タイトルを歌って入るサビも縦ノリ感があり、
サウンド自体は重めではあるけど
そういったところのキャッチーさもgood( ´∀` )
終盤はおーおーコーラスを展開することで、
またさらにキャッチーな雰囲気を後押しします。
サウンドの雰囲気もだし、こうしたコーラスも含め、
日本のラウドロック的な感じがある気も。
ターミネーターオマージュみたいに登場した小っさいオッサンが
光線銃でメンバーを消していくのがコミカルなMV
最終的に仲良くなってんのも笑うw
演奏パートではBenjiグラサンをかけたダンサーも良いな。笑
Life That's Free
レゲエ感のある歌ものかと思いきや
軽快なドラムからスタートする4曲目。
むしろ軽快さはここまででいちばんであり、
なんならPOP PUNK/POP ROCKテイストにすら感じる
リズム感、テンポ感の軽快さが○
その軽快さに反するヘヴィなギターがまた良いですね。
唸るような低音ボーカル+ブレイクの展開も○です。
If I Could
静かなピアノの弾き語り系の歌ものか?と思いきや
こちらはヘヴィサウンドに切り替わる5曲目。
そこからのイントロ以降がまた
ニューメタルじみててgood(゚∀゚ *)です。
一旦静穏パートに落としてから入るサビは、
他曲よりも歌もの感のある良質オルタナメタルに。
ブレイクダウンでの捲し立てるようなボーカルも○
L.O.V.E. (Smile Please)
カッコ付きだけど、タイトルから察するに
今作のタイトルトラック的なポジションに思える6曲目。
レゲエ色をがっつり…って思ったけど、スカ的でもあるか。
そうしたスカを感じさせるホーンサウンドと、
こどものような元気いいコーラスにクラップも良い。
ポジティブな雰囲気によるピースフルさも最高。
レゲエの神様、BOB MARLEYも愛と平和を歌ったし
そういうとこ踏まえても良い楽曲です。
今まさにカンカン照りの日の下で聴くのが最適なくらい
明るく楽しいポジティブな雰囲気は、
それこそ思わず笑顔がこぼれてしまいそうでgood(゚∀゚ *)
MVもサムネを見るだけでちょっと笑っちゃうなw
内容も死ぬほどポップな内容で笑うわw
どこのポップバンドかてw
愛にあふれる良い夢だったなBenji w
This Appointed Love
こっちはまさにレゲエな始まりを見せる7曲目。
サビに入るとガッツリ!ヘヴィサウンドを鳴らす反面
Benjiによるボーカルはクリーンで展開します。
正真正銘のレゲエサウンドと、そうした緩さと反対に
ヘヴィサウンドを鳴らす様は、バンドの特徴でもある
まさにラガメタルと呼ぶに相応しいですね。
Black Stars
ふたつ前にあったようなコーラスとフットスタンプ、
クラップと共にスタートする8曲目。
ヘヴィなバンドサウンドが入ってくると
グルーヴ感満点のラップメタル、ニューメタルに。
そして、サビは歌メロが映えるオルタナメタル。
サビ終わりに再びクラップ&コーラスを展開し、
ヘヴィな面とキャッチーな面が交互に見えるような感じ。
後半のブレイクダウンも重さ、グルーヴ感際立ち、
Benjiも獣じみた雄叫びのような咆哮上げますヾ(* ゚Д゚)ノ
ラストサビへ向かう中でもコーラスを展開し、
曲の最後にもコーラスありでアンセミックな雰囲気で締めます。
State Of The Union
レトロゲームのようなシンセと共に始まる9曲目。
そのまま軽快でアップテンポなドラムで進行していき、
掻き鳴らすギターにクラップを乗せ
一気にポップな雰囲気に転調します。
クラップのテンポも徐々に速くなり、サビへなだれ込みます。
ドラム刻むリズムもアップテンポであり
ポップかつ、ファンキーでもあるサウンドはノリも良い。
中でもやっぱりクラップパートが映える展開で、
これにはこちらも手を叩きたくなりますね。
Addicted
10曲目はホーンサウンドと共にスタートします。
ホーンサウンドをバックに従えたままラップへ入り
どこか賑やかなラップトラック的な雰囲気に。
サビはクリーンで歌メロ際立つ展開に。
何気に全体を通してベースが光るのがgood( ´∀` )
後半のおーおーコーラスに快活なホーンサウンドが鳴り
そのまま歌唱パートにもコーラスがある声量賑やかな様は
近年のPanic! At The Disco的でもあって良いな(* ゚∀゚)
Skindredの曲で、まさかPATDを彷彿させるとは。
Mama
11曲目は冒頭から緩く、それでいてリズム感に優れる
レゲエ感MAXで展開していきます。
ここまでにもあったヘヴィサウンドは鳴りを潜め
ガッツリ!レゲエトラックとなっています。
サビに入ると、ここでもホーンサウンドを鳴らしながら
ヾ(* ≧□≦)ノ mamaaaa!!
と、高らかに歌います。
レゲエ色を取り入れたSkindred式Bohemian Rhapsodyかw
とはいえ、やはりレゲエスタイルの中に響く
ホーンサウンドが非常に印象的な1曲です。
Unstoppable
12曲目はドラムの縁を叩くような軽快な音を皮切りに
Benjiのボーカルと共に重っ苦しいベースサウンドが鳴ります。
この曲での前に出るようなベース重低音(* ゚∀゚)イィネ!
雰囲気落としてクラップパートを経てサビへ入ると
ガッツリヘヴィサウンドが響きます。
そして再びリズミカルに軽快な縦ノリ展開に。
良い意味でなかなかに掴ませない曲調だけど、
アッパーな曲には変わりないので、
ライブでやっても盛り上がるのが想像できる上向きトラック。
メンバーが小っちゃくなっちゃった!なMVも面白い。
各メンバーのパートも面白いし、
おじさんが作ってた小さい人たちの模型は
オーディエンスの群衆になるってのは想像通りでしたが
実際にステージから見たああいう景色は最高でしょうね(´∀`)
以上、
Skindred『Smile』
でした。
近いところで書いたSevendust同様
キャリア故の安定感は言うことなしでしたね。
しかし、
カテゴライズされたジャンルに忠実なSevendustとは違い
ラガメタルとされるSkindredは
もちろん、その通りのサウンドの曲もあるけど
それ以上に色んな要素を見せてくれました。
これが長年
"ラガメタル"として認知されてきたバンドでなければ
そういうことを知らず、今作を初めて聴いていたら
レビューカテゴリを「GENRELESS」にしても良いくらい。
加えて、Benjiのボーカルバリエーションの豊富さ。
同じシーンの中では、Limp BizkitのFredなんかも
かなりバリエーション豊富なボーカリストですが
このシーンのベテランバンドは
ボーカルのクオリティがヤバイですね。
スゴいから長年続けていられるのか、
長く続けているからスゴくなったのか、
はたまたその両方なのか。
そして、冒頭に挙げた海外サイトでの言葉通り
聴いていて自然と笑顔になれる楽しい作品だったのも
非常に良かったです(* ゚∀゚)b
MVもどれもコミカルで笑ってしまう。笑
25周年を迎えるラガメタルの最新作
Skindred『Smile』
ニューメタル好きな人にも大いにオススメ。
是非ぜひ、チェックしてみてください。
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