今回の作品を取り上げることに際し、
ひと月前に出てたSpiritboxの新曲をようやくチェック。
Djent/プログレ感がかなり薄まり、
Courtneyもクリーンオンリーだし、
まだこの曲だけでは全体像はわからないにせよ、
次のアルバムはこういう路線になるんですかねー
って思うと、ちと残念なところではあるけど(´・ω・`)
ま、1曲だけで判断するなんて阿呆だと思うので
とりあえずはアルバムの情報待ちってことですかね。
どうも、トトです。
まだまだ続くぜ!
ヘヴィミュージック!ヾ(* `Д´)ノ ヤケクソ←
ってことで、今年38枚目の新譜レビューですが
だいぶ前から知ってるし、聴いてるバンドではあるものの
ひと記事使って取り上げるのは初めてですね。
なんだかんだ来日もあったけど、ライブ行ってないし。
加えて、このシーンの新譜レビューは
本格的に書き始めたの最近ですね。
そんな今回の作品はこちら。

Veil of Maya『[m]other』
01. Tokyo Chainsaw
02. Artificial Dose
03. Godhead
04. [re]connect
05. Red Fur
06. Disco Kill Party
07. Mother pt. 4
08. Synthwave Vegan
09. Lost Creator
10. Death Runner
今やすっかりSumerian Records内の
プログレ系バンドとして定着したVeil of Maya
ボーカルの交代劇があったものの止まらず活動を続け
6年ぶり7枚目となるアルバム『[m]other』を
お馴染みSumerian Recordsから5/12にリリースしました。
ネオン輝く街並みに降り立つインドの神…
みたいなよくわからんアートワーク、何気に好きですw
2004年に結成されたバンドも
気付けば来年で20周年ですよ∑(゚Д゚)
20年もやってればベテランの入り口でしょう。
にも関わらず、取り上げるの初っていう
ワタシの遅咲きっぷりも、もはや通常営業です(。-∀-)笑
しかし、今年は既に
Periphery、Currentsに続いて今作で3枚目と
プログレ盤も着々と枚数を重ねてきています。
そんな個人的にも初めて取り上げるVoMの新譜
早速、聴いていこうと思います。
Tokyo Chainsaw
これってやっぱ「チェーンソーマン」から来てるの?
なんて思ってしまうタイトルの1曲目。
イントロからクソほど頭振りづらい変拍子は健在で
同時に、淡々と何かを打ち付けているような
無機質なSEがわずかに聞こえてきます。
アッパーでスピード感があり、サウンドはプログレ全開!
Lukasによるボーカルもスクリームオンリーで、
アルバムの1曲目としても、ライブの1曲目でも
リスナー、オーディエンスを上げるには
十分すぎるほどアグレッシブな曲なのは(* ゚∀゚)イィネ!
Artificial Dose
イントロから変拍子を繰り出す2曲目。
攻めのサウンドとスクリームで突き進みますが、
前曲から変わってサビではクリーンボーカルになることで
かなり耳馴染み良い感じになっています。
シンセが鳴っているのもそれを後押ししてるようで
そんなサウンドの方もクリーンに合わせて聴きやすい感じに。
通して聴いてみるとクリーンと攻めのバランスが良い。
なんて思わせておいて、そんな雰囲気を出しつつも、
ラストのブレイクダウンでは変拍子回帰で本性を表しますw
Godhead
咆哮一発!始まる3曲目は
再び、スクリームのみで攻めに転じます。
高低スクリームの使い分けに、
重く、テクい、変拍子なバンドサウンド
これぞプログレッシブメタルな様を存分に発揮。
そして、最後の最後にもってきた
ダウンテンポに落とすブレイクダウンも最高ォウヾ(* ゚∀゚)ノ
そうしたサウンドよりも先に、叫んでるボーカルの方を
フェードアウトさせていくのも面白いな。
自分が今作の中で最初に聴いたのはこの曲、
このMVでしたが、これだけで安心と期待はしたよね。
ちょっとサイバーパンク感あるMVも良い感じ。
[re]connect
4曲目はイントロから流れるような
テクいリフから疾走パートへ突入ヾ(* ゚∀゚)ノ
その流れからブレイクダウンをぶっ込む展開も(* ゚∀゚)イィゾー
サビに入ると少しハイトーン気味なクリーンボーカル。
あれだけ低くも叫べて、このクリーンもイケる、と。
PeripheryのSpencer然り、VoMのLukas然り、
このシーンのバンドで、クリーン/スクリームを
1人でこなすタイプのピンボーカルってレベル高ぇよな。
そんな低音スクリームはBメロの方でも繰り出してますしね。
そこからサビのクリーンパートよ。
こんなの、パッと聴きは完全に分業ボーカルだわw
アウトロは少し長めにギターを主役にした感じがgood(゚∀゚ *)
Red Fur
デジタルかつ、幻想的にも思える
シンセのイントロとクリーンから始まる5曲目。
そんな雰囲気を打ち消すスクリームを早々に繰り出し
再びクリーンへと、山あり 谷ありな展開はここでも健在。
どちらかと言えばクリーンの比率が高いかな?
シンセもだし、打ち込みのようなコーラスもあるし。
ここまでにあったようなプログレ感や変拍子も少ないしね。
そう思わせてからの、来ると思ったブレイクダウンは◎
"Godhead"から続くような内容のMV
その続きってこともだし、今作のアートワーク的にもだし
やっぱ近未来的なサイバーパンク感あるの良いな。
Disco Kill Party
イントロから妙にキャッチーなのが耳に残る6曲目。
PALEDUSKがゲストになったSHREZZERSの新譜にある
"Tabidachi"のような雰囲気を感じさせます。
何なら今作のアートワークにいちばん合ってるのは
この曲のようにも思います。
クリーンがあることで、メロディもキャッチーだし
そうした曲調の面で言えば、
1曲目よりも遥かにアニソン向きな感じするな。笑
そうしてアニメから入ったヤツを、
この変拍子盛り盛りのブレイクダウンで
コ□しにかかってほしいw
という転調、ギャップは当然のように乗せてるのが○
Mother pt. 4
冒頭はシンセと共に静かにクリーンで始まり、
…と思わせつつ、 従来通りのヘヴィサウンドを叩きつける8曲目。
しかし、冒頭のような静穏クリーンパートと、
ヘヴィでアグレッシブに攻めるパートとを交互に展開。
変拍子の光るブレイクダウンのあとは、
透き通るようなクリーンボーカルと
アグレッシブサウンドを掛け合わせたような展開が印象的。
"Godhead"、"Red Fur"に続き、完結編となるMV
こういうストーリー形式のMVはやっぱ見てて面白いですね。
そして、サムネに出ている女性が
そのままアートワークに繋がるような描写で終わるのも◎
Synthwave Vegan
8曲目は開始から叩くようなギターと共に
アグレッシブに攻め立てる展開に。
この曲でも、前曲とは違うシンセ要素が耳を突く。
そして変拍子を刻むところも多く、
聴いてて脳がバグりそうになるなw
ボーカルもスクリームオンリーな為、
3分未満の短い曲ではあるけど攻め感MAXで、
ギターをこねくりまわしたあと、
仕上げにブレイクダウンをぶっ込んで締めます。
Lost Creator
9曲目は頭から高速ブラストキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
最近、他のバンドでは速いんだか遅いんだかよくわからん
中途半端なブラストが多いような気がしていたので
やっぱここまで速くしてくれると最高だな。
これぞブラスト!ヾ(* ゚∀゚)ノ って思える。
そこに疾走パートあり、もちろん落とすブレイクダウンあり
お馴染みの変拍子あり、高低スクリームありと、
ぐわんぐわん転調に転調を重ねていく
良い意味で全く安定しないカオスな曲調が変態的でgood(゚∀゚ *)
Death Runner
ラスト10曲目のイントロからアグレッシブ!
低音スクリームと重低音で攻めてきたと思ったら、
疾走パートへ切り替わり、高音シャウトに。
そうしたタイトルらしいスピード感があり、
そのスピードを殺す、プログレらしいリフが響くブレイクダウン。
静かにストリングスが鳴るパートで落としつつ…
そこからブレイクダウンにより、違う意味で落とす!
そのブレイクダウンをゆっくりフェードアウトさせ
今作の幕をゆっくり閉じていきます。
以上、
Veil of Maya『[m]other』
でした。
同じカテゴリ内でも、
メタルコアに寄っていたCurrentsに対して
プログレっぷりが際立ったVoM
やっぱこのテクニカルで、重くて、
良い意味で頭振りづらい変拍子の感じは
ホント変態的で良いなw
この系統の音楽性だと、転調は正義!
ってくらい、次々と切り替わっていく曲調も(* ゚∀゚)イィネ!
こういうのって聴いててホント飽きないわ。
最近の作品で聴いてて消化不良気味だったブラストも
大変満足のいく高速ブラストもやってくれてますしね。
バンドとしては3代目のボーカルとなるLukasも
今やフロントマンとしてバッチリ定着。
やはり高低スクリームに加え、クリーンも歌えるのは
ボーカリストとしては魅力だし、強みでもあると思います。
彼がボーカルとなってから初のアルバムに収録された
MVの再生回数が1,000万回を超えている
バンド史上最大のヒットとなった"Mikasa"は
Lukasの功績もあるんじゃないかと思います。
気付けば、歴代ボーカルの中でも
Lukasがいちばん長い在籍期間になってますもんね。
と、何気に今作は歴代の作品の中でも
良盤としても割と上位になるのでは?
Veil of Maya『[m]other』
キャリアに裏付けられる技術と安定感はバッチリ。
是非ぜひ、チェックしてみてください。
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