今回の作品を取り上げることに際し、

ひと月前に出てたSpiritboxの新曲をようやくチェック。

Djent/プログレ感がかなり薄まり、

Courtneyもクリーンオンリーだし、

まだこの曲だけでは全体像はわからないにせよ、

次のアルバムはこういう路線になるんですかねー

って思うと、ちと残念なところではあるけど(´・ω・`)

ま、1曲だけで判断するなんて阿呆だと思うので

とりあえずはアルバムの情報待ちってことですかね。

どうも、トトです。



まだまだ続くぜ!

ヘヴィミュージック!ヾ(* `Д´)ノ ヤケクソ←

ってことで、今年38枚目の新譜レビューですが

だいぶ前から知ってるし、聴いてるバンドではあるものの

ひと記事使って取り上げるのは初めてですね。

なんだかんだ来日もあったけど、ライブ行ってないし。

加えて、このシーンの新譜レビューは

本格的に書き始めたの最近ですね。

そんな今回の作品はこちら。





20230512_002308
Veil of Maya『[m]other』
01. Tokyo Chainsaw
02. Artificial Dose
03. Godhead
04. [re]connect
05. Red Fur
06. Disco Kill Party
07. Mother pt. 4
08. Synthwave Vegan
09. Lost Creator
10. Death Runner





今やすっかりSumerian Records内の

プログレ系バンドとして定着したVeil of Maya

ボーカルの交代劇があったものの止まらず活動を続け

6年ぶり7枚目となるアルバム[m]other

お馴染みSumerian Recordsから5/12にリリースしました。

ネオン輝く街並みに降り立つインドの神…

みたいなよくわからんアートワーク、何気に好きですw


2004年に結成されたバンドも

気付けば来年で20周年ですよ∑(゚Д゚)

20年もやってればベテランの入り口でしょう。

にも関わらず、取り上げるの初っていう

ワタシの遅咲きっぷりも、もはや通常営業です(。-∀-)笑


しかし、今年は既に

PeripheryCurrentsに続いて今作で3枚目と

プログレ盤も着々と枚数を重ねてきています。

そんな個人的にも初めて取り上げるVoMの新譜

早速、聴いていこうと思います。





Tokyo Chainsaw
これってやっぱ「チェーンソーマン」から来てるの?
なんて思ってしまうタイトルの1曲目。
イントロからクソほど頭振りづらい変拍子は健在で
同時に、淡々と何かを打ち付けているような
無機質なSEがわずかに聞こえてきます。
アッパーでスピード感があり、サウンドはプログレ全開!
Lukasによるボーカルもスクリームオンリーで、
アルバムの1曲目としても、ライブの1曲目でも
リスナー、オーディエンスを上げるには
十分すぎるほどアグレッシブな曲なのは(* ゚∀゚)イィネ!


Artificial Dose
イントロから変拍子を繰り出す2曲目。
攻めのサウンドとスクリームで突き進みますが、
前曲から変わってサビではクリーンボーカルになることで
かなり耳馴染み良い感じになっています。
シンセが鳴っているのもそれを後押ししてるようで
そんなサウンドの方もクリーンに合わせて聴きやすい感じに。
通して聴いてみるとクリーンと攻めのバランスが良い。
なんて思わせておいて、そんな雰囲気を出しつつも、
ラストのブレイクダウンでは変拍子回帰で本性を表しますw


Godhead
咆哮一発!始まる3曲目は
再び、スクリームのみで攻めに転じます。
高低スクリームの使い分けに、
重く、テクい、変拍子なバンドサウンド
これぞプログレッシブメタルな様を存分に発揮。
そして、最後の最後にもってきた
ダウンテンポに落とすブレイクダウンも最高ォウヾ(* ゚∀゚)ノ
そうしたサウンドよりも先に、叫んでるボーカルの方を
フェードアウトさせていくのも面白いな。

自分が今作の中で最初に聴いたのはこの曲、
このMVでしたが、これだけで安心と期待はしたよね。
ちょっとサイバーパンク感あるMVも良い感じ。





[re]connect
4曲目はイントロから流れるような
テクいリフから疾走パートへ突入ヾ(* ゚∀゚)ノ
その流れからブレイクダウンをぶっ込む展開も(* ゚∀゚)イィゾー
サビに入ると少しハイトーン気味なクリーンボーカル。
あれだけ低くも叫べて、このクリーンもイケる、と。
PeripherySpencer然り、VoMのLukas然り、
このシーンのバンドで、クリーン/スクリームを
1人でこなすタイプのピンボーカルってレベル高ぇよな。
そんな低音スクリームはBメロの方でも繰り出してますしね。
そこからサビのクリーンパートよ。
こんなの、パッと聴きは完全に分業ボーカルだわw
アウトロは少し長めにギターを主役にした感じがgood(゚∀゚ *)


Red Fur
デジタルかつ、幻想的にも思える
シンセのイントロとクリーンから始まる5曲目。
そんな雰囲気を打ち消すスクリームを早々に繰り出し
再びクリーンへと、山あり 谷ありな展開はここでも健在。
どちらかと言えばクリーンの比率が高いかな?
シンセもだし、打ち込みのようなコーラスもあるし。
ここまでにあったようなプログレ感や変拍子も少ないしね。
そう思わせてからの、来ると思ったブレイクダウンは◎

"Godhead"から続くような内容のMV
その続きってこともだし、今作のアートワーク的にもだし
やっぱ近未来的なサイバーパンク感あるの良いな。





Disco Kill Party
イントロから妙にキャッチーなのが耳に残る6曲目。
PALEDUSKがゲストになったSHREZZERSの新譜にある
"Tabidachi"のような雰囲気を感じさせます。
何なら今作のアートワークにいちばん合ってるのは
この曲のようにも思います。
クリーンがあることで、メロディもキャッチーだし
そうした曲調の面で言えば、
1曲目よりも遥かにアニソン向きな感じするな。笑
そうしてアニメから入ったヤツを、
この変拍子盛り盛りのブレイクダウンで
コ□しにかかってほしいw
という転調、ギャップは当然のように乗せてるのが○





Mother pt. 4
冒頭はシンセと共に静かにクリーンで始まり、
…と思わせつつ、 従来通りのヘヴィサウンドを叩きつける8曲目。
しかし、冒頭のような静穏クリーンパートと、
ヘヴィでアグレッシブに攻めるパートとを交互に展開。
変拍子の光るブレイクダウンのあとは、
透き通るようなクリーンボーカルと
アグレッシブサウンドを掛け合わせたような展開が印象的。

"Godhead""Red Fur"に続き、完結編となるMV
こういうストーリー形式のMVはやっぱ見てて面白いですね。
そして、サムネに出ている女性が
そのままアートワークに繋がるような描写で終わるのも◎





Synthwave Vegan
8曲目は開始から叩くようなギターと共に
アグレッシブに攻め立てる展開に。
この曲でも、前曲とは違うシンセ要素が耳を突く。
そして変拍子を刻むところも多く、
聴いてて脳がバグりそうになるなw
ボーカルもスクリームオンリーな為、
3分未満の短い曲ではあるけど攻め感MAXで、
ギターをこねくりまわしたあと、
仕上げにブレイクダウンをぶっ込んで締めます。





Lost Creator
9曲目は頭から高速ブラストキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
最近、他のバンドでは速いんだか遅いんだかよくわからん
中途半端なブラストが多いような気がしていたので
やっぱここまで速くしてくれると最高だな。
これぞブラスト!ヾ(* ゚∀゚)ノ って思える。
そこに疾走パートあり、もちろん落とすブレイクダウンあり
お馴染みの変拍子あり、高低スクリームありと、
ぐわんぐわん転調に転調を重ねていく
良い意味で全く安定しないカオスな曲調が変態的でgood(゚∀゚ *)


Death Runner
ラスト10曲目のイントロからアグレッシブ!
低音スクリームと重低音で攻めてきたと思ったら、
疾走パートへ切り替わり、高音シャウトに。
そうしたタイトルらしいスピード感があり、
そのスピードを殺す、プログレらしいリフが響くブレイクダウン。
静かにストリングスが鳴るパートで落としつつ…
そこからブレイクダウンにより、違う意味で落とす!
そのブレイクダウンをゆっくりフェードアウトさせ
今作の幕をゆっくり閉じていきます。





以上、

Veil of Maya『[m]other

でした。

同じカテゴリ内でも、

メタルコアに寄っていたCurrentsに対して

プログレっぷりが際立ったVoM

やっぱこのテクニカルで、重くて、

良い意味で頭振りづらい変拍子の感じは

ホント変態的で良いなw

この系統の音楽性だと、転調は正義!

ってくらい、次々と切り替わっていく曲調も(* ゚∀゚)イィネ!

こういうのって聴いててホント飽きないわ。

最近の作品で聴いてて消化不良気味だったブラストも

大変満足のいく高速ブラストもやってくれてますしね。


バンドとしては3代目のボーカルとなるLukas

今やフロントマンとしてバッチリ定着。

やはり高低スクリームに加え、クリーンも歌えるのは

ボーカリストとしては魅力だし、強みでもあると思います。

彼がボーカルとなってから初のアルバムに収録された

MVの再生回数が1,000万回を超えている

バンド史上最大のヒットとなった"Mikasa"

Lukasの功績もあるんじゃないかと思います。



気付けば、歴代ボーカルの中でも

Lukasがいちばん長い在籍期間になってますもんね。


と、何気に今作は歴代の作品の中でも

良盤としても割と上位になるのでは?

Veil of Maya『[m]other

キャリアに裏付けられる技術と安定感はバッチリ。

是非ぜひ、チェックしてみてください。





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