映画館で映画観れるなら行くし、

100円なら…って思いもするけど、

2,000円ってもう大台に乗った感はあるよね…

映画館はTOHOシネマズだけじゃないし、

観たい作品が他でやってるなら

ピカデリーでもバルト9でもイオンシネマでも

グランドシネマサンシャインでも行きゃいいけど

こういうデカいとこはあとを追うだろうしなぁ…(´・ω・`)

映画(館)離れ云々がけっこう話題になりましたが

ハズレ客を一掃できるなら願ってもないけどな。

でも、高級娯楽感が出てきたのはちょっとなぁ…

海外はけっこう安いって聞くけど、

日本は何でこんなに映画料金高いんでしょうね。

どうも、トトです。



GW中は引きこもろうかと思ってましたが

そーいや、観ようと思ってまだ観てない作品が

もうじき公開からひと月、

そろそろ公開も終わるかも、と思って5/6(土)に映画館へ。

既に終わってる映画館もあるし、

今回観に行ったところも、翌週には終わるところでした。

そんな上映期間ギリギリに観に行った

今年19本目の新作映画はこちらの作品です。




PARIS TAXI_poster
パリタクシー
(原題:(仏) Une belle course / (英) Driving Madeleine)

パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前、このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、「ねぇ、寄り道してくれない?」。人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!




冴えないタクシー運転手と

92歳のマダムによる

タクシーでの1日フランス旅を体感する

ロードムービー的要素もあるヒューマンドラマ作品

パリタクシー

を鑑賞。

序盤は少し睡魔に襲われましたが、

最終的には涙が零れるエンディングに( ;∀;)


タクシー運転手であるシャルルが

92歳のマダム、マドレーヌを乗せることで

物語がスタートしていきます。

自身の状況も相まってか、

最初は少し冷めた感じのシャルルも

マドレーヌの「寄り道」に応えていく内に

次第に打ち解けていきます。

PARIS TAXI_5

ひとつ怒れば、ひとつ老ける
ひとつ笑えば、ひとつ若返る


という、マドレーヌの言葉は良かったですね( ´∀` )



このマドレーヌおばあちゃん

言動がかわいかったり、まさに"知恵袋"的だったり、

ちょっとジブリ映画に出てくるようなおばあちゃんで

このへんも観てて面白かったですね。


そして、やっぱりパリの街並みって良いですねぇ。

それだけで画になるっていうかね。

PARIS TAXI_3

『ミッドナイト・イン・パリ』でも同じこと思ったけど

映画向きの街並みというか、

映画という読んで字の如く"画が映える"

ホント「芸術の都」とはよく言ったもんです。

PARIS TAXI_4
PARIS TAXI_1


そうした各所を巡るマドレーヌの「寄り道」は

マドレーヌの過去を語る場所の数々。

「パリタクシー」なんて軽いタイトルから想像できない

かなりハードな人生を歩んできたことを知ります。

虐待を訴えても、それによる報復(正当防衛?)が認められず

その報復のが有罪となり、禁固25年て…

1950年代のフランスやべー…

いや、チ●コを再起不能にしたのもやべーけどさ。

虐待がなければ、そんなことにもならなかったワケで。

PARIS TAXI_6

しかし、回想シーンのマドレーヌかわいいな(*´ω`*)

と思ったアリス・イザーズ

どっかで見た顔だなぁと思ったけど、

『PLAY 25年分のラストシーン』に出てましたね。



話を戻して


2人が打ち解けてからは

免停の危機にも関わらず

話に夢中で信号無視してしまったシャルルを救う

このシーンは良かったな。

マドレーヌは婦警を車に呼び、2人きりで話を…

PARIS TAXI_2

少しして、お咎めなく注意で済んだシャルル。

マドレーヌは何を話していたかと言うと?

重い心臓病で病院に急ぐ途中だった。
彼(シャルル)は私が育てた子で、もはや一心同体
彼も焦っていたんでしょう…
…私、女優になれるかしら?


おばあちゃーん!w

大女優っぷりに2人で笑い合うの最高でした。


マドレーヌは施設へ行くのを引き延ばしての

タクシー旅でしたが、終わりが近付くにつれ、

観てるこっちも寂しくなるなぁ…

警察に止められた時のお返しにと、

今度はシャルルが機転を利かせて

マドレーヌをディナーに誘い、支払いももちろんシャルルが。

PARIS TAXI_8

帰り道、夜景の素敵なパリの街を

腕を組んでもいいかしら?

と、シャルルと腕組んで歩くマドレーヌ

2人の姿も本当の親子みたいで微笑ましい(*´ω`*)

PARIS TAXI_7


そのあとのお別れシーンは切なかったなぁ。

まぁ、マドレーヌにはもはや親族もおらず、

息子も報道カメラマンとして、戦地で死んでしまったし。

また会いに来るから

と、シャルルも約束して施設をあとに。

赤の他人同士であるのに

なんでこんなに切ないんでしょうね(´・ω・`)


で、後日

マドレーヌにも話していた瞳の綺麗な奥さんと共に施設に。

しかし、

昨日の朝に亡くなって…
重い心臓病を患っていて…


心臓病って、咄嗟に出た嘘じゃないんか…(´;ω;`)

一気に哀しみの波が押し寄せてきました。


息子さんが眠る慰霊碑?にマドレーヌの名前も刻まれ

そこを訪れたあと、マドレーヌの公証人から

手紙と101万ユーロの小切手をシャルルに渡される。

手紙の内容も、わかっちゃいたけど

こんなん泣くやん…(´;ω;`)

壮絶な人生で、幸福な時間も多くなかったマドレーヌが

シャルルと過ごした1日が

人生最後の幸せな1日だって…

そんなん言われたら泣くやん…(´;д;`)


エンドロールでは、

1950年代のパリで流れていたって言ってた

ジャズな感じの音楽がまた良かった。

というか、本作では

街並みを映すのは良かったのはもちろんのこと、

その時に流れる音楽も良かったですね。




と、最後には心動かされた本作。

ここまで観てしまうと、やっぱどうしても

邦題は軽くしすぎじゃね?

ってのは思ってしまいますね。

それくらい、マダムの人生は壮絶だったよね…?

「パリタクシー」なんて、単なる結果論やん。

そして英題のDriving Madeleine

「マドレーヌドライブ」

これもフランクだなぁ…(。-∀-)w

この軽すぎる2つのタイトルに対し、

原題であるフランス語はというと

Une belle course
素晴らしき旅路 / 美しい道のり


こういった意味合いのタイトルでした。

さすが原題、しっかり本編の内容を表した

なんと素敵なタイトルなことか(*´ω`*)

こうなってくると、もはやポスターからして

原題版の方が良すぎるのがまたね。

20230506_192224

これに比べると、日本のポスターって

けっこうコメディ色強く見えるしな(。-ω-)

感動作って感じは、こっちのが遥かに上だわ。




と、久々に

日本のやり方に関して言いたくなる作品でしたが

その作品の内容自体はとても良かった。

パリタクシー

の感想でした。





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