今やけっこうキてるバンドだと思えるSpiritboxでも

現状はこんな状態だってんだから

ホント、バンドって夢ねぇよな…

このレベルのバンドでもホイホイ来日なんて出来ないな

ってのも思っちゃいますよね。

いや、もちろんSlipknot級に売れれば夢もあるし、

日本でだってチケットは捌けるんだろうけど、

そこに到達できるバンドがどれほどいるかってね。

音楽なんて、サブスクによって

より"消費"されやすくなってるのに。

それを日本なんかで考えてみりゃ

そりゃ若手は続けないし、すぐ辞めるし、

サラリーマン > バンドのが多くなって当たり前だよな、と。

どうも、トトです。



そんなサラリーマンも今年度最初の連休、

気付けば世間もGWに突入ですが

こちらはまだまだ4月の新譜レビュー

今回のバンドは来日自体は少ないものの

ウチで取り上げる新譜も今作で4回目になります。

蔵出しに1枚、過去作も1枚書いてるので

今回で計5枚目ですね。

3枚目リリース時には来日も切望したバンドですしね。

ま、その際の来日の客入りはクソ酷かったですが…(。-д-)-3

ともあれ、少なくともワタシは当時から

このバンドのことをしっかり取り上げてきています。

そんな今年31枚目の新譜レビューはこちらの作品。





20230428_015318
Crown The Empire『DOGMA』
01. DOGMA
02. Black Sheep
03. Modified
04. Paranoid
05. In Another Life (feat. Courtney LaPlante)
06. Superstar (feat. Remington Leith)
07. Dancing with the Dead
08. Immortalize
09. Someone Else
10. Labyrinth





気付けばキャリアも10年を超え、

今やUSポスコアシーン、ならびに

所属するRise Recordsの顔でもあるポスコアバンド

Crown The Empire

前作から4年を経てリリースされた5枚目のアルバム

DOGMAが4/28にリリースされました。


前作がちょうどコロナ前の2019年リリースだったので

まんま、コロナの影響を受けたような間隔ですね。

4年は、これまででいちばん長いスパンですし。

まぁ、コロナ禍中にアコギEP出してますけどね。

昨年はシングルも出て、昨年の内に出るかと思いきや

今年に持ち越し

ってことで、ようやくお目にかかれました。

そうした先行曲の出来映えから、

個人的にも待望であり、切望していた最新作

早速、聴いていくことにしましょう。




DOGMA
今作オープニングはタイトルトラックから。
ノイジーなサウンド、Andyのクリーンから幕を開けます。
しかし、雰囲気はダークで重苦しい感じで良い。
そして、リズミカルな縦ノリ感のあるサウンドからの
今やすっかりスクリーマーとして確立した存在となった
ba/Haydenのザラついたシャウトと共に
ヘヴィに叩き落とすブレイクダウンが最高ォウヾ(* ゚∀゚)ノ
そこからはAndyHaydenの両ボーカルを展開し、
サウンドは重さキープのまま、ラストはHaydenシャウトに
ブレイクダウンで締めるという、これまた最高の締め括りに。

カルト的なMVがまた良いですね。
後半のテンポアップするところで、
Andyを囲っていた女の子たちが
サークルピットよろしく走り出したところで笑ってしまったw





Black Sheep
このタイトルはPTPを思い出さずにはいられんね…( 。゚Д゚。)
と、PTP以外で初めてこのタイトルを見た2曲目。
やはりこのタイトルであればこそか、
前曲に続いてテンション高めのアグレッシブナンバーに。
ここ最近のアルバムを考えれば、かなり真っ当に
ストレートなポスコアしてる展開がめっちゃ(* ゚∀゚)イィ!
重厚なブレイクダウンも(* ゚∀゚)イィゾー
クリーンとシャウト、サウンド面もクリーンとヘヴィ、
とてもバランスの良いポスコア感good(゚∀゚ *)です。
アウトロは鍵盤要素でしっとり締めるのも○


Modified
3曲目もイントロからヘヴィサウンドで迎え撃つ。
Andyのクリーンから始まるも、
すぐさまHaydenのシャウトと共に攻勢に出ます。
サビはAndyクリーンによるメロディアスパートですが
これがまた初期CTEっぽい雰囲気で良いな(* ゚∀゚)
前2曲に比べればクリーンの比率が高いと思うけど、
これはこれでしっかりポスコア感あって○です。
アウトロもブレイクで締めてくれますしね。


Paranoid
4曲目はよりクリーンパートが増えたことで、
より歌メロ重視なように感じます。
曲調もミドルテンポで歌もの感あり。
しかし、BメロはバッキングでHaydenが叫び、
そのあとは単独で叫ぶコアパートを展開します。
こういった曲でも3分未満なのは、やはり今時か。
個人的にはテンション高い曲のが好きだし、
こういうのが短い分には全くもって無問題ですが。


In Another Life (feat. Courtney LaPlante)
今作の他の曲と比べ、だいぶ早い段階で
先行シングルとしてリリースされていた5曲目。
その段階で聴いた時から、今作への期待を煽ったよね。
イントロからギターがカッコいいんスよね(* ゚∀゚)
そこからHaydenのシャウトと共に疾走サウンドに、
Andyクリーンに入ってもサウンドはブレイクで落とし
同時にHaydenのシャウトも入っていて○
Bメロも同様に展開しつつ、サビではストリングスも。
そんなこの曲のゲストは、今ノリにノッている感のある
SpiritboxからCourtneyが参加しています。
BメロのサビからCoutneyがクリーンで参加し、
そして繋がるブレイクダウンで野性的なスクリームを披露。
Coutneyが参加してることも相乗効果ありか、
今作の中でもかなりのキラーチューンですよね。
ラストのブレイクダウンも最高じゃないかヾ(* ゚∀゚)ノ





Superstar (feat. Remington Leith)
2曲続けてゲスト参加曲となった6曲目。
攻め曲から一転、静かにつま弾くギターから始まります。
メロディアスでスローテンポながら、
これまでのCTEにはなかった新鮮さを感じる曲です。
この曲ではPalaye RoyaleからRemingtonが参加。
個人的にPalaye Royaleにはあまりハマらなかったので
これまでも全く取り上げてきませんでしたが、
この曲ではCTEの新たな一面を見せることに
Remingtonが大いに役立っているような気がします。
Bメロから響くRemingtonの歌声は、
少しYUNGBLUDを彷彿とさせるような雰囲気も。





Dancing with the Dead
下げたあとは上げましょうヾ(* ゚∀゚)ノ な鉄則通りの7曲目。
初っぱなからHaydenの全力シャウトが繰り出され、
サウンドもヘヴィでアグレッシブなメタルコア感。
元々叫べるとはいえ、Andyもガッツリ叫んでるし、
この攻め感は試聴1周目からグッと引き込まれましたね。
気付けばクリーンパートなど一切なく、
間違いなく今作イチのアグレッシブナンバー確定で、
今作後半のハイライトを担ってますね。

どこかダークファンタジーな雰囲気漂うMVも良い。
太っちょなおっさんに、食い物に蛆が湧くとか
キモさもあるのがまたそそられるな…(* ゚∀゚)





Immortalize
続く8曲目もヘヴィな攻め曲が続きます。
いつぞやのエレクトロコアのようなイントロから
Andyのクリーンが声高に響くスタートに。
そのままクリーンでアップテンポに展開するのも○
前曲は全編叫び倒すアグレッシブさでしたが、
こちらはクリーン主体のポスコアな展開を見せます。
クリーンがメインであるだけで、叫ぶパートもありますしね。
ラストはAndyのクリーンからシャウトへシフトし、
ブレイクダウンをぶち込み、最後にHaydenが叫んで締め。

今作はMVに関しても、
どれもダークであり、宗教的でもあり、ってのが良い。
このMVも、後半になってから姿を現す
サムネにもある異形な像な不気味な感じとかとても良い。





Someone Else
こちらもイントロからアップテンポに展開する9曲目。
イントロを抜けてもサウンド少なめおとなしめになっても
軽快なテンポ感は継続しています。
サビでもそのテンポ感まま、Andyのクリーンも
シャウト気味に声を張るところもあり、
こちらもクリーン主体のアッパーポスコア感がgood(゚∀゚ *)
クリーン主体でアップテンポなだけで、
抜群に耳触りが良くなるのは良いよね。


Labyrinth
今作は1曲1曲がかなり短めの為、
気付けば、あっという間にラストの10曲目を迎えます。
しかし、こちらもイントロからヘヴィサウンド全開で
Andyでも、Haydenでもないような、
コア感MAXすぎるスクリームで度肝を抜かれますΣ(゚Д゚;)
でも、ゲスト表記がない為、2人のどちらかか
第3のスクリーマー爆誕か?って感じるレベル。
バッキング込みで声量もかなりのものに聴こえます。
そこからAndyクリーンで一気に静穏に切り替わり、
サビではAndyのクリーンを前に、シャウトをバックに
こういうとこも、彼らが出てきた頃の
ポスコア、メタルコアが混在してたシーンのサウンドで
なんか良いっすね(* ゚∀゚)
今作でもこの曲だけが唯一の4分超えであり、
後半からラストにかけての壮大な雰囲気も後押しし、
今作のクローザーとしての役割はバッチリです。
ラストのおーおーコーラスはシンガロング必須です。





以上、

Crown The Empire『DOGMA

でした。

なんか…イィじゃん(* ゚∀゚)

3枚目、4枚目とポスコア感が薄れ、

作中、あっても2~3曲ポスコアあればいいかなー

なんて作風だったのに、

ここへきて原点回帰的な良作ヾ(* ゚∀゚)ノ

3枚目、4枚目も物足りなさがあったのは確かですが

良さを感じたからこそレビューもしましたが、

こういう作風になるんだったら、

こっちのが好きに決まってる!\(^o^)/

特にアルバム後半の流れは良いですね。

テンポ感、コア感増し増しで(* ゚∀゚)

これでガッツリ!シアトリカル要素を入れてもらえれば

自分がいっちばん好きだった頃のCTEなのになー

という、ないものねだりをするくらいには

ポスコア回帰盤的でとても良い!

おかげさまで、レビューもサクサク書けました。

どれもストレートでわかりやすかったですしね。

レビューという点で見てもgood(゚∀゚ *)でした。


まさかこうして再びポスコア感のある作品を

リリースしてくれるとは!

しっかり追ってて良かった!

Crown The Empire『DOGMA

Riseバンドがひしめき合っていた2010年代初期

その頃のCTEが好きな人には

是非ともオススメです。





関連記事




参加ゲストのバンド