パンスプやラウパで賑わった先週、3月最後の土日

「モッシュ」がトレンドに出るも

割とプラスの意見や感想が目についた印象。

むしろ、そういうのによるケガやアザを誇るような

激しいフロアの本来の姿を垣間見るようなのも見かけ

そーそー!(* ゚∀゚) と、こっちも思った反面、

その少し前にもモッシュだかダイブだか

トレンドになってた国内バンドのライブでは

マイナス意見が多く、むしろ軽く燃えてなかった?

暴れるにもモラルってのはあるし、

それは周りのオーディエンスの理解もあって初めて成立する。

そういうのを考えない馬鹿やヘタクソがいるのには同情するけど

こういうのがやっぱオーディエンスの差なんですかね。

だからクソ面倒臭ぇ方のライブには行く気が失せるのよ。

そんな本日は、出し入れ不可のクロークが¥2,000と

クソぼった価格で話題のKNOTFEST

果たしてどうなることやら…┐(。-ω-)┌ =3

どうも、トトです。



さてさて、今日から4月ですが

2本のライブがあった先月から変わって

今月は1本もなし!( ノД`)

まぁ、それならそれで新譜レビューをするまで。

今回取り上げるバンドは

何気に3枚目ですね、ウチで取り上げるのは。

何なら前作もAll Time Lowの新譜の次に出してました。笑

2バンドとも同時期に新譜出してたんだな。

しかし、今回のバンドは

冒頭に挙げたクソつまんない連中じゃなくて

走って叫んで暴れてシンガロングして

ってのが、ライブのデフォであるようなバンドです。

来日がない為、残念ながら

この目でライブを拝んだことはありませんが

新譜を取り上げるのは3枚目

そんな今年21枚目となる新譜レビューはこちらの作品。




20230326_232710
August Burns Red『Death Below』
01. Premonition
02. The Cleansing
03. Ancestry (feat. Jesse Leach)
04. Tightrope (feat. Jason Richardson)
05. Fool's Gold in the Bear Trap
06. Backfire
07. Revival
08. Sevink
09. Dark Divide
10. Deadbolt
11. The Abyss (feat. J.T. Cavey of Erra)
12. Reckoning (feat. Spencer Chamberlain)





USを代表するメタルコアと言っても過言ではない

August Burns Redの記念すべき10枚目のアルバム

Death Below

長年在籍していたFearless Recordsを離れ、

SharpTone Recordsから3/24にリリースされました。

レーベルは変わりましたが、

アートワークは相変わらずのABRで何より。

でもこういうのって何かこう… 今の時代だと

AIが描いたような感じにも見えるのはワタシだけでしょうか?笑


前回レビューしたのは

4枚目『Leveler』の10周年記念再録盤、

ナンバリング作としては前々回の『Guardians』以来

3年ぶりの作品となります。

とはいえ、このバンドも止まりませんからね。

着実にキャリアを重ね、気付けば10枚目です。

その内の3枚しか取り上げてない当ブログ…(。-∀-)笑

ってほど、長く安定したキャリアを積んでいます。

そんなバンドの最新作、

早速、聴いていくことにしましょう。





Premonition
ハープの音色のようにも聞こえるギターをメインに
ゆっくり幕を開けていくオープニングトラック。
モノローグのような語り出すJakeから
徐々にサウンド面も肉付けがされていきます。
Jakeもどんどん叫ぶように変化していき、
最終的には大いに叫んで次の曲へ繋がります。


The Cleansing
そしてブラストビートから始まる2曲目は、
こんなオープニングトラックからおよそ8分に迫る長尺!
ABRによく見たスピード感には欠ける感じもするけど、
サウンドの重さ、攻め感自体がないことはなく、
じっくりじわじわ熱を帯びていく感じは良いな…(* ゚∀゚)
8分という長さの序盤には早くもギターソロも。
そこからシンフォニックさのある壮大なコーラスと共に
Jakeの咆哮とブラストビートを叩きつけます。
そのあとはセオリー通りにブレイクダウンで落とす。
Together!! together!!! together!!!!
we!! will!! meeeeend!!!!

と、叫ぶボルテージを上げていく感じが良いですね。
後半、ベースが良い感じの長いインストパートは
メタルコアから、かなりかけ離れたサウンドを展開。
しかし、ベースによるグルーヴ感は増し増し。
からのJakeのスクリームと共にメタルコアを取り戻しつつ
曲調、雰囲気はどこか前向きなサウンドが面白い。
そんな雰囲気のまま、Jakeも叫び散らかして
終局へと向かっていきます。


Ancestry (feat. Jesse Leach)
そんな前曲の締めから一転、
めっちゃクールなリフから迎え撃つ3曲目は
前曲よりも遥かに速いブラストと共に
一気に疾走感のあるメタルコアサウンドにヾ(* ゚∀゚)ノ
このアグレッシブさ(* ゚∀゚)イィゾー
言わずもがな、ブレイクダウンも(* ゚∀゚)イィゾー
やっぱこれくらいのテンポ感と攻め感だと良いな。
一聴して気に入るからね。
Killswitch EngageJesseというゲスト選びも良い。
クリーンに、シャウトにと、活躍する場も多いです。
クリーンを歌うサビは一気にメロディアスになるしね。





Tightrope (feat. Jason Richardson)
高鳴るギターから始まる4曲目も、
ヘヴィサウンドが響くイントロを抜けると
まずは走るところが(* ゚∀゚)イィネ!
そこからヘドバンが捗るミドルテンポに落とし、
高鳴るギターはゲストのJason Richardsonか?
再び入る疾走パートからの流れのギターソロも
Born Of OsirisChelsea Grinに在籍した過去を持ち、
現在はAll That Remainsのリードギタリストとして活躍する
ゲストのJason Richardsonによるプレイなのかい?(* ゚∀゚)
ってくらい、従来の疾走感と重さのあるABRメタルコアに
かなり耳を引くギターが追加されてますね。


Fool's Gold in the Bear Trap
前曲からいつ切り替わったのかがわからないくらい
シームレスに始まった5曲目は、静かなギターから幕を開ける。
高く繊細な音を出すギターに反し、
重くリズムを刻むベースが耳を突いてきます。
インストパートがけっこう長く続く為、
そのままインストトラックとして終わるかと思いきや
中盤を過ぎたくらいで、Jakeが叫ぶと共に攻め感を全開に。
Jakeさん暴れまくり!ってほどに叫び散らし、
サウンド面も一気に攻勢に切り替わるのが○です。


Backfire
続けて、前曲のアウトロからそのまま繋がる6曲目。
むしろ前曲が長すぎるイントロにすら思えるほど
ど頭からヘヴィサウンドを叩きつけてきます。
そこから安定の疾走メタルコアで走り出すとまた上がる(* ゚∀゚)
ギターが前に出たと思ったら、ブレイクダウンで落とす。
Jakeも高音シャウトと低音スクリームを使い分け、
この曲でも何度も差し込まれるブラストと、
メタルコアってより少しデスコアじみてる感。
終盤は、こちらもシンガロング衝動に駆られる
声量多めのコーラスと共に終幕へ向かっていきます。





Revival
休みどころがない今作は、続けて7曲目に入る。
イントロのこういうギターも好きなんだよなぁ(* ゚∀゚)
Jakeの咆哮と共に早くもブレイクダウンで落とし、
さらにダウンテンポに落としにかかります。
今作イチのブレイクダウントラックかな。笑
そうかと思うと、前曲のようなコーラスパートを入れ
そのあとは疾走パートを入れてくる展開に。
モノローグのような静穏パートを挟み、
再びアグレッシブサウンドに切り替わる。
Cooooomebaaack!!!
とシンガロングを煽るような咆哮と共にブレイクダウン
そして、再びコーラスと共に終わりへと向かいます。


Sevink
今作最短83秒のショートトラックとなる8曲目は
今作で唯一の休憩スポットかもしれない。
そんなサウンドの中、60秒に差し掛かるくらいのとこから
ベースソロのような展開になり、やはりこの曲も
そのまま途切れず次の曲へと繋がります。


Dark Divide
そんな9曲目も、イントロのギターから耳を突く。
そんな冒頭から、プログレ感あるギターが
かなりアツイな!(* ゚∀゚)
さすがキャリア長いだけあってこういうことも
サラッとやってのけちゃうの素敵。
中盤にはギターソロ、静かにベースが鳴ったあとには
再びプログレなギターと共にアグレッシブな展開に。
曲調自体もそうした攻め感がちゃんとあって、
ABR式プログレッシブメタルコア(* ゚∀゚)イィゾー
アウトロをギターで締めるのも良いですね。


Deadbolt
イントロから重々しいギターが響く10曲目。
その重さ通りに、まずは頭を振りたくなるミドルテンポ
からのー、疾走パート突入ヾ(* ゚∀゚)ノ
サビはグッとテンポを落としつつも、
ここまでにも存在感を示すコーラスと共に。
Bメロは再びアップテンポに展開したと思ったら
ブレイクダウンでしっかり落としてきます。
しかし、サビのコーラスはAメロよりもさらに大きく。
そして最後はブレイクダウンで締める。
他の曲に比べたら、比較的ストレートにメタルコアしてて
やっぱこういうのやらせたらシンプルに強いなと改めて。
アウトロは完全に別の雰囲気になった20秒。


The Abyss (feat. J.T. Cavey)
そこから繋がる11曲目は
冒頭から咆哮一発!スタートを切ります。
冒頭を抜けると一気に走り出し、そうかと思ったら落とす。
この矢継ぎ早に転調していく感じ良いですね。
さらに、ここではErraJ.T.がゲストになっていて、
Jakeと共に叫びまくっているのはもちろんのこと、
ここでもプログレ感出してくるギターが(* ゚∀゚)イィゾー
Dark Divideもそうだけど、ここまでプログレメタルコアするなら
もっとABRのこういう曲聴きたくなるなぁ(* ゚∀゚)


Reckoning (feat. Spencer Chamberlain)
ラスト12曲目は、最初の曲と同様に
およそ8分にも及ぶ驚きの長尺ナンバー。
Who am Iァァアアアイ!!!
と叫んで始まり、走ってスピード感に乗り、
落として叫んで、攻撃の手を緩める感じはゼロで
そこがまた潔くてso good(゚∀゚ *)
中盤に差し掛かるところでは、壮大なコーラスに
ギターソロが映える展開、そこからフラグを立て、
セオリー通りにブレイクダウンで落としてきます。
半分を過ぎたあたりで転調、メタルでありつつ
ジャズっぽい雰囲気もある中、ゲストである
UnderoathSpencerによるクリーンボーカルが響く。
徐々に叫ぶ姿を見せていき、それにつれて
サウンドにも攻め感が出てくるのが良いね。
にしても、Spencerはここ数年
色んなとこでゲストしてるイメージあるな。
それほどにゲスト枠での名前をよく見る気がする。
そのままSpencerJakeの2人で叫びながら、
ラストはしっかりJakeが叫んで締める。
アウトロになる頃にはギターがフェードアウトしていきます。







以上、

August Burns Red『Death Below

でした。

やっぱ良いなーこういう硬派なメタルコア( ´∀` )

今作もこれまでと同様、メタルコアってのは

こーゆーのでいいんだよ盤です。

しかし、今作はそんな従来の型とは少し違う

新たな要素が垣間見れたような感じもします。

バンドの基盤、ベースは変えることなく

声量の多いコーラスが入っていたり、

8分にも迫る長尺曲が2つもあったり、

プログレッシブメタルコアしてみたり、

そのどれも絶妙にマッチしてる感もひとしお。

レビューにも書きましたが、

ABR式プログレッシブメタルコアはもっと聴きたくなる(* ゚∀゚)

そして曲間を明確な切れ目なく、

シームレスに繋いでいる部分が多かったことも。

通しで聴いてると

え、もう8曲目?!Σ(・ω・ノ)ノ

みたいな感じに陥った試聴1周目。笑

でも、こういう作りができるのも

やはり「アルバム」ならではだと思います。

アルバムも出さず、アルバムとしての工夫もせず

シングルやEPに逃げてるバンドには

ABRメンバーの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい(。-ω-)-3


そうしてバンドな新たな一面が見れたこと、

アルバムというフォーマットを上手く活用した工夫

そういったアルバムの構成としても良かった。

August Burns RedDeath Below

ベテランメタルコアバンドの

これまでの集大成+新たなスタートも切ったような

記念すべき10枚目のアルバムです。

是非ぜひ、チェックしてみてください。





関連記事



参加ゲストのバンド