今回の記事で、海外作品の新譜レビュー
300記事達成\(^o^)/
確か100くらいの時も言った気がするけど、
前ブログの時に対して、ハイペースすぎるw
300記事=300枚分ですからねぇ。
加えて蔵出しも含めれば+100以上あんじゃね。
我ながら、ホントようやっとる(。-ω-)-3
日々、こんな拙い記事を読んでくれている人たちも
ホントようやっとる←
ありがとうございます<(_ _)>
感謝以外の何ものでもありません。
今後も緩く見守ってもらえたら何よりです<(_ _)>
どうも、トトです。
それでは、パンスプを経ての新譜レビュー
先週出した3/10分がまだ終わってねーんよ(。-∀-)
しかもその3/10分、
SOTYとMM@tAが割とサクッと書けたから良かったものの
今回取り上げる作品は時間かかった…
難しいからってよりも、物理的な時間がね。
我ながらよく記事にできたと思います。
300枚記念ってのも相まって、達成感ひとしお。
そんな今年19枚目の新譜レビューはこちら!

Periphery
『Periphery V: Djent Is Not A Genre』
1. Wildfire
2. Atropos
3. Wax Wings
4. Everything Is Fine!
5. Silhouette
6. Dying Star
7. Zagreus
8. Dracul Gras
9. Thanks Nobuo
今やこのシーンを代表するバンドになり得ているのでは?
そんなUS産プログレッシブメタルバンドPeriphery
4年ぶり7枚目となるアルバム
『Periphery V: Djent Is Not A Genre』が
自主レーベルの3DOT Recordingsから
3/10にリリースされました。
Peripheryのアルバムって、
タイトルにナンバリング入れてるからわかりやすいよねー
なんて思いつつ、2枚目と3枚目の間に
『Juggernaut: Alpha』『Juggernaut: Omega』なんて
2部作を挟んだがゆえに、
ナンバリングとアルバム枚数が合わず、
逆にわかりづらいことになってますよねー(。-∀-)
とはいえ、お久しぶりのPeriphery
3枚目の時の来日公演は見に行ったなぁ。
その頃からだいぶ年月が経ったし
その間に、gt/Mishaもバンドの活動に対し
今は厳しいんだよ、ということも言っていました。
メンバーそれぞれの活動もあったろうけど、
久しぶりにPeripheryとして戻ってきた最新作
早速、聴いていこうと思います。
Wildfire
オープニングから、どヘヴィなブレイクと共に始まる
1曲目にして7分を超えるという、さすがのスタートw
激しいサウンドと共に、Spencerも冒頭から叫びまくる。
この重さと、時折挟まるテクニカルなリフ、
そこに加わるSpencerのボーカルあってこそ
しっかりPeripheryサウンドしてて、とても良い!
そんなSpencerはクリーンも申し分なしのボーカリスト。
フツーに歌メロも良いんだよなぁ( ´∀` )
低音コーラスはシンガロングパートになるな。
中盤を過ぎたあたりで、ズギューン!リフから落とす
ブレイクダウンがまた良いね!
そのあとが意外な展開!
ここまでの重く激しいサウンドから一転、
静かに、しかし流麗に鳴り響くピアノに
さらにサックスが加わるJazzyなパートがめっちゃ良い(* ゚∀゚)
今年はジャズYEARになりそうな自分にはたまらんな!
と、そんなJazzな時間も束の間、
再び従来の攻めた重低音へと回帰。
タイトルを歌うところは、再びこっちもシンガロングだな。
最後にドラムが荒ぶったあとは、
劇場的なストリングスを鳴らして締め。
公開から約2ヶ月経過したMVの現在の再生回数は
100万目前の92万回を突破しています。
このへんの伸びの良さはさすがですね。
Atropos
2曲目も低く刻むリフから幕を開けます。
ズンズン、リズムを刻む低音に反して、
Spencerのボーカルはクリーンからスタートします。
しかし、Spencerが叫び出すと、
淡々とリズムを刻むギターと、流れるようなギターに分かれる。
そこからまったりクリーンパートを挟み、
中盤に差し掛かるあたりでアグレッシブパートに転調。
テンポ感も上がり、刻むリフも細かくなる。
これまでのクリーンから一転、Spencerも咆哮を響かせる。
リズムを刻む中で、今度はリードのソロタイム的なパートも。
後半はコーラスによるシンガロングから一気に攻勢に、
と思ったら、再びコーラスが響く展開に。
前曲を凌ぐ8分超えのこちらの曲は、
残り2分が長めのアウトロとなっています。
その長いアウトロの中でさえも、残り1分で転調する。
ズーンと響くダークな低音から、
これまた小さくガーンと鳴らされる鍵盤に、
細かく鳴らされるストリングスが乗り、
ダークな雰囲気はそのままに、
荘厳なコーラスも加わったところで終わりを迎えます。
MVも面白いですよね。
アニメーションのようであり、ストップモーション的でもあり。
同じ景色、同じシーンなのに高速で入れ替わってるような。
視覚的に、見ててとても面白い。
Wax Wings
イントロの静穏パートのリフが
どことなくSHREZZERSを感じさせる3曲目。
サウンド面の攻め感はそこまででもないものの、
Spencerは序盤からクリーンとシャウトを織り混ぜる。
サビに入るとテンポアップするけど、その雰囲気が
なんか良い意味でPeripheryっぽくないとこが良い。
そして、この曲でも意外な転調を見せる部分が。
静かなピアノの弾き語り&コーラスが響くような差し込まれ
再びテンポアップするサビへと流れていきます。
Bメロサビ後のギターパートは、
少しだけFACTやStrung Outなんかを浮かべてしまった。
7分半の内、半分を過ぎたくらいのところで
静かに鍵盤とストリングスを響かせ、コーラスも加える。
そのままSpencerの至極のクリーンパートへ入る。
叫ぶようなクリーンから、さらなるハイトーンへの流れ
さらにコーラスが入って壮大な感じからギターソロ、
ストリングスがアウトロを引っ張り、
静かに鳴る鍵盤サウンドでもゆっくり終わりへ向かいます。
前後半の展開がまるで違う振り幅の大きさに脱帽。
Everything Is Fine!
そんな終わり方をした前曲からまた一転、
ド頭からギターがトチ狂った展開を見せる4曲目。
序盤からアグレッシブが過ぎるw
Guilty guilty guilty!!!
って連呼してるところでちょっと笑ってしまったw
ギターはズギュンズギュン、Djent全開だし、
Spencerも叫んでる部分が多く、曲のテンポ感も
割かしハイテンポな感じをキープしています。
ヾ(* ≧□≦)ノ Our body!!
ヾ(* ≧□≦)ノ is not a haven, it's a prison!!
と、後半差し掛かりのシンガロングパートも良い。
そのあとに一気にダウンテンポに落とす
急転直下のブレイクダウンは圧巻ですね(* ゚∀゚)
今作の中でもかなりカロリー高いのは明らかで、
それゆえか、他の曲より短めの約5分。
それでもこのテンションで5分やるのもスゲーけどなw
Silhouette
って曲のあとにくる曲がまた
こんなんもやんの?!Σ(゚∀゚ノ)ノ
という、驚きの始まりを見せる5曲目。
浮遊系のシンセを鳴らし、バックに鳴る鍵盤も
なんとも言えない良さを醸し出す。
この雰囲気通りのクリーンもバッチリのSpencerさん。
ここまでの4曲からの振り幅がデカ過ぎて、
マジで同じバンドだとは全然思えないな。
こんなアンビエントな雰囲気増し増しの
オルタナポップみたいな曲やるなんてねw
終盤はシンセが後押しする形でポップな面が強く出る。
そして、終幕に相応しいストリングスをアウトロに。
Dying Star
そんな前曲から一転、再びヘヴィサウンドから始まる6曲目。
最初からクリーンボーカルと共にメロディアスな展開に。
前曲のように、エコーがかった浮遊感のあるサウンドから
冒頭と同様の刻まれるリフとクリーン、
鍵盤サウンドをバックに壮大さのある展開を見せます。
そのあとはマスロック風のギターが響くところも良い。
きっちりバンドサウンドに回帰はしたものの、
Spencerのボーカルは一貫してクリーン、
サウンド面も攻め感はなく、バンドサウンドでもって
前曲の雰囲気を踏襲したような感じがします。
ラストは大きなコーラスと共に壮大な締めに。
アウトロのオルゴールみたいな締めも良いですね。
Zagreus
2曲、おとなしめの曲が続いたからな!
7曲目は初っぱなからドラムが荒ぶり、
重低音のリフが響き、ボーカルも全力シャウト、
コーラスによるシンガロング感もありと、
冒頭からアグレッシブな展開を見せます。
サビではクリーンを歌う場面もあるけど、
全体的には叫んでる率高め。
低音スクリーム+ブラストからのブレイクダウン
なんていう攻めた展開も激アツで良いっすねヾ(* ゚∀゚)ノ
あと、シンガロングパートが多いのも特長か。
8分ちょいの、ちょうど半分に差し掛かる中盤にはギターソロ
そのギターソロをキッカケに転調していきます。
テンポを落とし、Spencerもクリーンで歌う。
バックには壮大なおーおーコーラスが響きます。
歌メロパートのあとには、およそ3分の長いアウトロ。
まずはヘヴィでプログレなインストパートから攻める。
残り1分ほど、切ないピアノの旋律が奏でられ
映画のような壮大なストリングスで終幕します。
こちらはもうお馴染みのギターPlaythrough
しかも激しい方の曲だからね。
ギタープレイヤーでなくとも見応えあり。
Dracul Gras
冒頭からDjentらしい変拍子から幕を開ける8曲目。
この良い意味で頭振りづらい感じが良いよなぁ(* ゚∀゚)
Spencerもはじめっから全力シャウトをかましてくる。
同時にクリーンでも歌い、シャウトとの比率も半々。
コーラスによるシンガロング感を織り混ぜながら
冒頭の3分半を終え、そこからは転調。
ここでもアンビエントな浮遊感のあるサウンドに切り替わる。
その雰囲気に合うようなクリーンボーカルがまた映える。
そしてグッと前に出るギターソロが響きます。
6分ほど、ちょうど全体の中間くらいにきてから
ダークで怪しい雰囲気に切り替わっていきます。
そこから再び重低音で攻めるアグレッシブパートに。
そしてフラグ通りに、ブレイクダウンで落とす。
Spencerも叫び倒すブレイクダウン以降、
残りおよそ3分半は、やはり長めのインストパートに。
ここからは楽器隊の見せ場です。
まずは冒頭と同じように変拍子で刻むプログレ感。
重さも相まってAnimals As Leadersのよう。
残り2分、シンセによる浮遊感のサウンドに切り替わる。
テンポアップしていく部分がEDMのテンポ感のようにも感じ
しかし、静かな浮遊感はそのままなので全然聴ける。
ラストは次に繋がるような雰囲気になり、
12分21秒、今作最長の曲を終わらせます。
Thanks Nobuo
そうして前曲のアウトロからそのまま繋がった
ラスト9曲目にいきなり出てくる和名Σ(・ω・ノ)ノ
どこの"ノブオ"さんかと思ったけど、
どうやら「植松伸夫」さんのようです。
ゲーム好きな人ならお馴染み、
ゲーム音楽が好きな人なら尚のことお馴染みの人物、
FFシリーズの音楽を手掛けた人として有名ですね。
冒頭こそ前曲からの繋がりですが、本格的なスタートは
従来の重低音から攻めるところから。
コーラスと共に展開するところは
サウンド面もどこかメロディ重視にも聴こえる不思議。
もちろん叫んでるところはアグレッシブだけど、
クリーンで歌うところは、サウンド面も
重くも少しおとなしめというか、キャッチーというか。
複雑な展開ってより、割とストレートな感じがします。
4分くらいのとこからは、どこか植松イズムを感じるような
ゲームっぽい、FFっぽい雰囲気を感じられます。
ここからがまた転調していて、所々に機械音で
ピッという音が差し込まれるクリーンパートに。
壮大なコーラスとサウンドに包まれながら、
クリーンで高らかに叫ぶSpencerのボーカルを最後に
残り5分ほどは、こここでも長いインストパートの幕開け。
最初はボーカルパートの最後を受け継ぎ、
そのまま壮大な展開を見せつつ、一旦終わるか?
って雰囲気を感じる7分半あたりからは
アンビエントな雰囲気増し増しのファンタジー感。
音が徐々に大きくなっては消え、大きくなっては消え、
寄せては返す、波打ち際のようなサウンドに。
そして徐々に音数が減り、ゆっくりフェードアウトしていく。
11分16秒ものラスト10秒は、ほぼ無音になり
ラスト3曲だけで30分超え、
全9曲で70分を超える作品の幕を下ろします。
以上、
Periphery『Periphery V: Djent Is Not A Genre』
でした。
ライブの予習で忙しい時に
70分超えの作品なんか出してんじゃないよ全くw
しかし、その70分
やっぱPeripheryってスゲーな
と思える70分でありました。
よくもまぁ、自分もレビュー書けたもんですw
曲の長さに比例して、転調も多くなるので、
1曲1曲のレビューも文字数増えてしょうがないw
しかし、だからこそ
普段は、アルバムなら最低10曲!と言っている自分も
全9曲の作品でも大いに満足しているし、
転調の多さ、曲自体、作品自体の長さを考えたら
10曲未満でもアルバムとして出してるバンドの
何倍も長く、何倍も満足度はありますからね。
Djentはジャンルではない
というタイトルが示す通り、
バンド従来の多弦ギターによる
Djentたる重さやテクニカルさは健在ながらも
曲調自体は、そこに当てはまらない幅広さを見せる。
サウンド面の多様さで言えば、間違いなく過去イチでは?
なんて思える作品でした。
1曲目からジャズなパートを入れてきたと思えば
アンビエント感のある展開になったり、
何ならその雰囲気で1曲丸々作ってたりするし、
その曲がまた、これまでにないポップさがあったり。
振れ幅の大きさ、広さがここまである作品は
そうそうお目にかかれないものなのでは?
ってのも大いに感じました。
そうして、バンドらしい雰囲気は崩さずにいながら
それだけに留まらず、
色んな要素を取り入れた作品となりました。
Periphery『Periphery V: Djent Is Not A Genre』
70分を超える、聴き応え抜群の作品です。
是非ぜひ、ご一聴。
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確か100くらいの時も言った気がするけど、
前ブログの時に対して、ハイペースすぎるw
300記事=300枚分ですからねぇ。
加えて蔵出しも含めれば+100以上あんじゃね。
我ながら、ホントようやっとる(。-ω-)-3
日々、こんな拙い記事を読んでくれている人たちも
ホントようやっとる←
ありがとうございます<(_ _)>
感謝以外の何ものでもありません。
今後も緩く見守ってもらえたら何よりです<(_ _)>
どうも、トトです。
それでは、パンスプを経ての新譜レビュー
先週出した3/10分がまだ終わってねーんよ(。-∀-)
しかもその3/10分、
SOTYとMM@tAが割とサクッと書けたから良かったものの
今回取り上げる作品は時間かかった…
難しいからってよりも、物理的な時間がね。
我ながらよく記事にできたと思います。
300枚記念ってのも相まって、達成感ひとしお。
そんな今年19枚目の新譜レビューはこちら!

Periphery
『Periphery V: Djent Is Not A Genre』
1. Wildfire
2. Atropos
3. Wax Wings
4. Everything Is Fine!
5. Silhouette
6. Dying Star
7. Zagreus
8. Dracul Gras
9. Thanks Nobuo
今やこのシーンを代表するバンドになり得ているのでは?
そんなUS産プログレッシブメタルバンドPeriphery
4年ぶり7枚目となるアルバム
『Periphery V: Djent Is Not A Genre』が
自主レーベルの3DOT Recordingsから
3/10にリリースされました。
Peripheryのアルバムって、
タイトルにナンバリング入れてるからわかりやすいよねー
なんて思いつつ、2枚目と3枚目の間に
『Juggernaut: Alpha』『Juggernaut: Omega』なんて
2部作を挟んだがゆえに、
ナンバリングとアルバム枚数が合わず、
逆にわかりづらいことになってますよねー(。-∀-)
とはいえ、お久しぶりのPeriphery
3枚目の時の来日公演は見に行ったなぁ。
その頃からだいぶ年月が経ったし
その間に、gt/Mishaもバンドの活動に対し
今は厳しいんだよ、ということも言っていました。
メンバーそれぞれの活動もあったろうけど、
久しぶりにPeripheryとして戻ってきた最新作
早速、聴いていこうと思います。
Wildfire
オープニングから、どヘヴィなブレイクと共に始まる
1曲目にして7分を超えるという、さすがのスタートw
激しいサウンドと共に、Spencerも冒頭から叫びまくる。
この重さと、時折挟まるテクニカルなリフ、
そこに加わるSpencerのボーカルあってこそ
しっかりPeripheryサウンドしてて、とても良い!
そんなSpencerはクリーンも申し分なしのボーカリスト。
フツーに歌メロも良いんだよなぁ( ´∀` )
低音コーラスはシンガロングパートになるな。
中盤を過ぎたあたりで、ズギューン!リフから落とす
ブレイクダウンがまた良いね!
そのあとが意外な展開!
ここまでの重く激しいサウンドから一転、
静かに、しかし流麗に鳴り響くピアノに
さらにサックスが加わるJazzyなパートがめっちゃ良い(* ゚∀゚)
今年はジャズYEARになりそうな自分にはたまらんな!
と、そんなJazzな時間も束の間、
再び従来の攻めた重低音へと回帰。
タイトルを歌うところは、再びこっちもシンガロングだな。
最後にドラムが荒ぶったあとは、
劇場的なストリングスを鳴らして締め。
公開から約2ヶ月経過したMVの現在の再生回数は
100万目前の92万回を突破しています。
このへんの伸びの良さはさすがですね。
Atropos
2曲目も低く刻むリフから幕を開けます。
ズンズン、リズムを刻む低音に反して、
Spencerのボーカルはクリーンからスタートします。
しかし、Spencerが叫び出すと、
淡々とリズムを刻むギターと、流れるようなギターに分かれる。
そこからまったりクリーンパートを挟み、
中盤に差し掛かるあたりでアグレッシブパートに転調。
テンポ感も上がり、刻むリフも細かくなる。
これまでのクリーンから一転、Spencerも咆哮を響かせる。
リズムを刻む中で、今度はリードのソロタイム的なパートも。
後半はコーラスによるシンガロングから一気に攻勢に、
と思ったら、再びコーラスが響く展開に。
前曲を凌ぐ8分超えのこちらの曲は、
残り2分が長めのアウトロとなっています。
その長いアウトロの中でさえも、残り1分で転調する。
ズーンと響くダークな低音から、
これまた小さくガーンと鳴らされる鍵盤に、
細かく鳴らされるストリングスが乗り、
ダークな雰囲気はそのままに、
荘厳なコーラスも加わったところで終わりを迎えます。
MVも面白いですよね。
アニメーションのようであり、ストップモーション的でもあり。
同じ景色、同じシーンなのに高速で入れ替わってるような。
視覚的に、見ててとても面白い。
Wax Wings
イントロの静穏パートのリフが
どことなくSHREZZERSを感じさせる3曲目。
サウンド面の攻め感はそこまででもないものの、
Spencerは序盤からクリーンとシャウトを織り混ぜる。
サビに入るとテンポアップするけど、その雰囲気が
なんか良い意味でPeripheryっぽくないとこが良い。
そして、この曲でも意外な転調を見せる部分が。
静かなピアノの弾き語り&コーラスが響くような差し込まれ
再びテンポアップするサビへと流れていきます。
Bメロサビ後のギターパートは、
少しだけFACTやStrung Outなんかを浮かべてしまった。
7分半の内、半分を過ぎたくらいのところで
静かに鍵盤とストリングスを響かせ、コーラスも加える。
そのままSpencerの至極のクリーンパートへ入る。
叫ぶようなクリーンから、さらなるハイトーンへの流れ
さらにコーラスが入って壮大な感じからギターソロ、
ストリングスがアウトロを引っ張り、
静かに鳴る鍵盤サウンドでもゆっくり終わりへ向かいます。
前後半の展開がまるで違う振り幅の大きさに脱帽。
Everything Is Fine!
そんな終わり方をした前曲からまた一転、
ド頭からギターがトチ狂った展開を見せる4曲目。
序盤からアグレッシブが過ぎるw
Guilty guilty guilty!!!
って連呼してるところでちょっと笑ってしまったw
ギターはズギュンズギュン、Djent全開だし、
Spencerも叫んでる部分が多く、曲のテンポ感も
割かしハイテンポな感じをキープしています。
ヾ(* ≧□≦)ノ Our body!!
ヾ(* ≧□≦)ノ is not a haven, it's a prison!!
と、後半差し掛かりのシンガロングパートも良い。
そのあとに一気にダウンテンポに落とす
急転直下のブレイクダウンは圧巻ですね(* ゚∀゚)
今作の中でもかなりカロリー高いのは明らかで、
それゆえか、他の曲より短めの約5分。
それでもこのテンションで5分やるのもスゲーけどなw
Silhouette
って曲のあとにくる曲がまた
こんなんもやんの?!Σ(゚∀゚ノ)ノ
という、驚きの始まりを見せる5曲目。
浮遊系のシンセを鳴らし、バックに鳴る鍵盤も
なんとも言えない良さを醸し出す。
この雰囲気通りのクリーンもバッチリのSpencerさん。
ここまでの4曲からの振り幅がデカ過ぎて、
マジで同じバンドだとは全然思えないな。
こんなアンビエントな雰囲気増し増しの
オルタナポップみたいな曲やるなんてねw
終盤はシンセが後押しする形でポップな面が強く出る。
そして、終幕に相応しいストリングスをアウトロに。
Dying Star
そんな前曲から一転、再びヘヴィサウンドから始まる6曲目。
最初からクリーンボーカルと共にメロディアスな展開に。
前曲のように、エコーがかった浮遊感のあるサウンドから
冒頭と同様の刻まれるリフとクリーン、
鍵盤サウンドをバックに壮大さのある展開を見せます。
そのあとはマスロック風のギターが響くところも良い。
きっちりバンドサウンドに回帰はしたものの、
Spencerのボーカルは一貫してクリーン、
サウンド面も攻め感はなく、バンドサウンドでもって
前曲の雰囲気を踏襲したような感じがします。
ラストは大きなコーラスと共に壮大な締めに。
アウトロのオルゴールみたいな締めも良いですね。
Zagreus
2曲、おとなしめの曲が続いたからな!
7曲目は初っぱなからドラムが荒ぶり、
重低音のリフが響き、ボーカルも全力シャウト、
コーラスによるシンガロング感もありと、
冒頭からアグレッシブな展開を見せます。
サビではクリーンを歌う場面もあるけど、
全体的には叫んでる率高め。
低音スクリーム+ブラストからのブレイクダウン
なんていう攻めた展開も激アツで良いっすねヾ(* ゚∀゚)ノ
あと、シンガロングパートが多いのも特長か。
8分ちょいの、ちょうど半分に差し掛かる中盤にはギターソロ
そのギターソロをキッカケに転調していきます。
テンポを落とし、Spencerもクリーンで歌う。
バックには壮大なおーおーコーラスが響きます。
歌メロパートのあとには、およそ3分の長いアウトロ。
まずはヘヴィでプログレなインストパートから攻める。
残り1分ほど、切ないピアノの旋律が奏でられ
映画のような壮大なストリングスで終幕します。
こちらはもうお馴染みのギターPlaythrough
しかも激しい方の曲だからね。
ギタープレイヤーでなくとも見応えあり。
Dracul Gras
冒頭からDjentらしい変拍子から幕を開ける8曲目。
この良い意味で頭振りづらい感じが良いよなぁ(* ゚∀゚)
Spencerもはじめっから全力シャウトをかましてくる。
同時にクリーンでも歌い、シャウトとの比率も半々。
コーラスによるシンガロング感を織り混ぜながら
冒頭の3分半を終え、そこからは転調。
ここでもアンビエントな浮遊感のあるサウンドに切り替わる。
その雰囲気に合うようなクリーンボーカルがまた映える。
そしてグッと前に出るギターソロが響きます。
6分ほど、ちょうど全体の中間くらいにきてから
ダークで怪しい雰囲気に切り替わっていきます。
そこから再び重低音で攻めるアグレッシブパートに。
そしてフラグ通りに、ブレイクダウンで落とす。
Spencerも叫び倒すブレイクダウン以降、
残りおよそ3分半は、やはり長めのインストパートに。
ここからは楽器隊の見せ場です。
まずは冒頭と同じように変拍子で刻むプログレ感。
重さも相まってAnimals As Leadersのよう。
残り2分、シンセによる浮遊感のサウンドに切り替わる。
テンポアップしていく部分がEDMのテンポ感のようにも感じ
しかし、静かな浮遊感はそのままなので全然聴ける。
ラストは次に繋がるような雰囲気になり、
12分21秒、今作最長の曲を終わらせます。
Thanks Nobuo
そうして前曲のアウトロからそのまま繋がった
ラスト9曲目にいきなり出てくる和名Σ(・ω・ノ)ノ
どこの"ノブオ"さんかと思ったけど、
どうやら「植松伸夫」さんのようです。
ゲーム好きな人ならお馴染み、
ゲーム音楽が好きな人なら尚のことお馴染みの人物、
FFシリーズの音楽を手掛けた人として有名ですね。
冒頭こそ前曲からの繋がりですが、本格的なスタートは
従来の重低音から攻めるところから。
コーラスと共に展開するところは
サウンド面もどこかメロディ重視にも聴こえる不思議。
もちろん叫んでるところはアグレッシブだけど、
クリーンで歌うところは、サウンド面も
重くも少しおとなしめというか、キャッチーというか。
複雑な展開ってより、割とストレートな感じがします。
4分くらいのとこからは、どこか植松イズムを感じるような
ゲームっぽい、FFっぽい雰囲気を感じられます。
ここからがまた転調していて、所々に機械音で
ピッという音が差し込まれるクリーンパートに。
壮大なコーラスとサウンドに包まれながら、
クリーンで高らかに叫ぶSpencerのボーカルを最後に
残り5分ほどは、こここでも長いインストパートの幕開け。
最初はボーカルパートの最後を受け継ぎ、
そのまま壮大な展開を見せつつ、一旦終わるか?
って雰囲気を感じる7分半あたりからは
アンビエントな雰囲気増し増しのファンタジー感。
音が徐々に大きくなっては消え、大きくなっては消え、
寄せては返す、波打ち際のようなサウンドに。
そして徐々に音数が減り、ゆっくりフェードアウトしていく。
11分16秒ものラスト10秒は、ほぼ無音になり
ラスト3曲だけで30分超え、
全9曲で70分を超える作品の幕を下ろします。
以上、
Periphery『Periphery V: Djent Is Not A Genre』
でした。
ライブの予習で忙しい時に
70分超えの作品なんか出してんじゃないよ全くw
しかし、その70分
やっぱPeripheryってスゲーな
と思える70分でありました。
よくもまぁ、自分もレビュー書けたもんですw
曲の長さに比例して、転調も多くなるので、
1曲1曲のレビューも文字数増えてしょうがないw
しかし、だからこそ
普段は、アルバムなら最低10曲!と言っている自分も
全9曲の作品でも大いに満足しているし、
転調の多さ、曲自体、作品自体の長さを考えたら
10曲未満でもアルバムとして出してるバンドの
何倍も長く、何倍も満足度はありますからね。
Djentはジャンルではない
というタイトルが示す通り、
バンド従来の多弦ギターによる
Djentたる重さやテクニカルさは健在ながらも
曲調自体は、そこに当てはまらない幅広さを見せる。
サウンド面の多様さで言えば、間違いなく過去イチでは?
なんて思える作品でした。
1曲目からジャズなパートを入れてきたと思えば
アンビエント感のある展開になったり、
何ならその雰囲気で1曲丸々作ってたりするし、
その曲がまた、これまでにないポップさがあったり。
振れ幅の大きさ、広さがここまである作品は
そうそうお目にかかれないものなのでは?
ってのも大いに感じました。
そうして、バンドらしい雰囲気は崩さずにいながら
それだけに留まらず、
色んな要素を取り入れた作品となりました。
Periphery『Periphery V: Djent Is Not A Genre』
70分を超える、聴き応え抜群の作品です。
是非ぜひ、ご一聴。
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