今回の作品を観に行ったときに

遂に映画館でその予告編を見た「スパイダーバース」

日にちはまだ未定なものの、

こうして映画館で予告編が流れるとなると

そろそろ公開日も決まってくるか?(* ゚∀゚)

と、ワクワクしてきますね。

どうも、トトです。



前回『いつかの君にもわかること』を観て1週間経たず

金曜ではなく、前日の祝日公開の作品を観に。

昨年の同時期には『ドリーム・プラン』が公開されてましたね。

しかし、今回観に行った作品は

ドリーム・プランほどの感動作でもなければ

実話を基にした作品でもありませんが。

そんな今年9本目の新作映画はこちら。






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逆転のトライアングル
(原題:Triangle of Sadness)

モデル・人気インフルエンサーのヤヤと、男性モデルカールのカップルは、招待を受け豪華客船クルーズの旅に。リッチでクセモノだらけな乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界。しかしある夜、船が難破。そのまま海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態で、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、サバイバル能力抜群な船のトイレ清掃婦だった――。




いつぞやに予告編を見た段階で

これは面白いヤツなのでは?(* ゚∀゚)

と、思って公開を待っていました。

カンヌでパルムドールを獲得した

逆転のトライアングル

を、公開日当日に鑑賞。

最初に抱いていたイメージとはちと違いましたが

そこそこに楽しめました。



本作は約150分の内容を3部構成で分けていて

序章となる第1章が

「カールとヤヤ」

本作の主演の2人にまずは焦点を当てます。

売れっ子モデルでインフルエンサーのヤヤと

やはり女性モデルに比べ少数派の男性モデルのカール

立場や稼ぎの面でも格差があることは明白で

そこから起きる、食事を奢るか奢らないか問題

今まさに、日本ではめちゃくちゃタイムリーな話題で

クソ程くだらねー問題がこんなとこでもw

"当然"だと思ってる連中の思考、言動って

何であんなにクソに見えるんでしょうねw

まず、それこそ当たり前のように"感謝"の気持ちがなく

カールの言ってた「対等」っていう気持ちも

サラサラ持ち合わせていないからかな(。-∀-)

連中の言い分も、まず第一に"自分"のことだからな。

相手のことを考えられない自己厨なのは見るよりも明らか。

Triangle of Sadness_7

カールの話を、終始ニヤニヤしながら聞いてるヤヤも

その態度が不快感を煽りまくり(# °皿°)

でも、エレベーターで言い合うシーンは

閉まろうとするドアを、

何度も開けてキレ散らかすカールには

ちょっと申し訳ないけど笑ってしまったw

Triangle of Sadness_6

てか、こんなのが描かれてるくらい

海外でもあるあるなネタなのかね?



そして中盤、第2章は

ヨット

予告編でも大々的にプッシュされてる豪華客船が舞台。

にも関わらず、章タイトルがヨットだったのは

帆船じゃないんだから帆があるワケないのに

帆が汚れていたと言い張るマダムがいたからか?笑

客船クルーが軒並みパツパツ衣装で

良いですねぇ…(* ゚∀゚)と思いながら観てたけどw

客船の中で起きる最大イベントである

キャプテンズディナー

これが開かれる時から既に船が安定しなくて

立ち姿が斜めになってるとこに笑うw

Triangle of Sadness_2

そんな状態で行われるディナー

乗客は激しい船酔いによる次々とゲロ噴射w

Triangle of Sadness_3

そんな中でも、もらいゲロなんて素振りも一切なく

通常通りに作業、対応をこなす客船クルーは

さすがだなぁと思いつつ、

客船パートがこんなゲロまみれになるとはなぁw

『バビロン』といい、本作といい、

今年はゲロ映画によく当たるw

しかし、そんな客の中でも船酔いに負けなかった

ロシアの富豪が、ウディ・ハレルソン演じる船長と

カードの色当てゲームをしたり、偉人の名言遊びをしてたのは

何とも微笑ましかったな。

船にしろ酒にしろ、"酔い"に強かったのは

さすがウォッカ原産国ロシアと言ったところか?

てか、ウディは酔いどれクソ船長でしたねw

Triangle of Sadness_4

ずっと船長室から出てこなくて、

いざ出てきたと思ったら船はカオスにw

酔っ払ったロシアの富豪と館内放送で政治や主義主張を語り

挙げ句に海賊に襲われ船は大破w

良いことなしだったなw



そして最後、第3章の



けっこうな人数が生き残るんだと思ったけど

割と少数だったのが拍子抜け。

何なら金持ち全員 vs 乗組員の構図ができて

立場逆転の痛快劇!ってのを想像してたので

自分の中では少し肩透かしでした(。-ω-)-3

でも、1章のエレベーターに次いで笑ったのは

ここでの出来事の一幕でした。

カールはアビゲイルに身体を売って

食べ物を得てるワケですが、

それをイジる、他の野郎3人の振る舞いに笑うw

Triangle of Sadness_8

アビゲイルが吹いてたホイッスルをピーピー鳴らして

良い年した大人が、子どもみたいなイジり方しててw

ボートにLove Boatって書いたヤツも

絶対ぇこの3人の内の誰かだろw


ただ、でも

最終章であり、作品のオチにもなるこの3章が

いちばん弱かったなぁって気もします。

というか、2章が強すぎるせいもあるかもだけどw

なんだかんだいって、極限状態でものを言うのは

金がなければ生活力が何もないセレブよりも

雇われで働いている一般人

って構図は良いんだけども、最終的に"トライアングル"が

痴情のもつれ的な部分がどうもな…(。-ω-)-3

若くてかわいい彼女より、

初老に片足突っ込むおばはんを選ぶんかい!

Triangle of Sadness_5

っていうのは笑うし、それが食べ物の為とはいえ

常態化してるのも色んな意味ですげぇなとは思うけどw

結果、そのトライアングルがどうなったかまでは

作中では描ききっていないのも、ちょっとスッキリせん。

Triangle of Sadness_9

まぁ、そのトライアングルどうこうよりも

最後にヤヤが見つけたエレベーターの先には何があるのか

って方が気になって仕方ないけど。笑



と、面白い部分をメインに書き出しはしましたが

本作の内容自体は、現代社会の批判であり風刺であり

それをコメディ調に落とし込むブラックジョーク満載でした。

ロシアの富豪のマダムがクルーに

プールに入ることを強要するシーンがまた顕著ですが

Triangle of Sadness_1

そうしたセレブや特権階級の富裕層なんかは

当然、自分が差別してるなんか微塵も思ってなくて

むしろ、自分がいかに"平等"意識を説いているか

っていうアピールが臭ぇんだよな。

そういうのが、庶民との意識がかけ離れている

日本の政治なんかも同じ部類なのかもしれないけど。


他にも、最初の男女の奢る奢らない問題もだし、

3章は女性がトップに立つことも描いてたりもする。

それで身体を売るイケメン男子には報酬を

なんてことしてんのも、男女どっちがトップに立っても

やりそうなことやってるよな、っていう。


っていう、今の世の中の

面倒臭い連中が声高に叫んでる面倒臭いことに

焦点をあてて語ると、酒が不味くなるが如く

どんどんつまらなくなるのでこのへんで止めておきますが。

そうして、最初に思ってたのとは違ったけど、

風刺的にブラックジョークで仕立てた作品としては

楽しく、笑える部分もありました。

ただ、そうした風刺も出し

ゲロまみれになるシーンもあったりで

万人に薦めることはできない作品なのも確か。笑

とはいけ、自分はそこそこ楽しめた

逆転のトライアングル

の、感想でした。





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