日本での公開日マダァ?(・∀・)っ/凵⌒☆チンチン

前作同様、手描きとCGを組み合わせ

世界No.1のアニメーション作品となるか。

↑の作画を見るだけでも期待を煽るなぁ(*゚∀゚)

どうも、トトです。



今年は早くも2月からアニメ作品を観に。

前回観た『バビロン』で

熱狂的なジャズミュージックに触れ

今回はアニメでジャズに触れる。

そんな今年6本目であり、

今年最初のアニメ作品はこちら。




20230217_012319
BLUE GIANT

ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。

卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。

大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。

楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。

トリオの目標は、日本最高のジャズクラブ「So Blue」に出演し、日本のジャズシーンを変えること。 無謀と思われる目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。「So Blue」でのライブ出演にも可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続いていくかに思えたが、ある思いもよらない出来事が起こり……





原作は未読、でも予告編で惹かれて観に行くことを決意し

公開初日、近場の劇場での初回で観ました。

BLUE GIANT

前回の『バビロン』同様、

DOLBY ATMOSスクリーンにて鑑賞。

バビロンの時は何で?と思ったけど、

こっちはジャズ全振りでしたからね。

それなら音響特化スクリーンを選ばない理由がない。


そういえば、実写では

こうした音楽に焦点を当てた作品はいくつも観てるけど

アニメでの音楽映画って初かな?

というか、原作に触れずに観にきたアニメ作品自体

もしかしたら初なのかもしれない。

竜とそばかすの姫』も音楽に力入れてるけど

あれは音楽ってか、中心は"歌姫"だからな。

そんな音楽全振り、しかも作中で言われている通り

音楽の中でも今やかなりマイナージャンルとされる

ジャズを取り扱った作品。

しかし、これがまた面白かった!(* ゚∀゚)


サックスプレイヤーの大

BLUE GIANT_1

ピアノ奏者の雪祈

BLUE GIANT_2

ドラムの玉田

BLUE GIANT_3

この3人による青春物語…

いや、目指すところを考えれば

青春なんて言葉じゃ足りませんね。

世界一のジャズプレイヤーになるために突き進む大

ちょっとヒネてるけど確かな実力者の雪祈

初心者だけどアツイ玉田

この3人でJASSというバンド結成から

そのJASSによるラストステージまでを駆け抜けた120分

そもそもの題材であるジャズで彩られた

劇中音楽もとても良かったです。

作中の雪祈のピアノパートはもちろん、

音楽は上原ひろみが担当してたのも良かった。



日本の映画にも関わらず、

公開日にサントラが配信されてるのも

上原ひろみ名義だからこそか(* ゚∀゚)ウレシイ!!


曲の中では、予告編でも使われている"FIRST NOTE"

サックスから勢い良く始まる"N.E.W."の2曲が

やっぱりイメージ強い。





しかし、これ観てて思ったのは

けっこう玉田に肩入れしちゃうな。

大の個人練習中に、空き缶と木の枝で

リズムを任されるとこから

玉田のドラム人生が始まるワケですが

ジャズを知らない玉田にも届いたんだったら
きっと多くの人にも届く


っていう、大のセリフも良かったです。

劇中で、玉田ファンのおっちゃんも言ってたけど

作中では玉田のドラムの成長の経過を見るのも良かった。

大と雪祈は、一定以上のレベルに達してるからこそ

玉田の成長が1つの見どころでもあると思うし、

特別音楽やジャズに興味ない人でも

見てて感情移入しやすいのは玉田なのでは?

ってのも思いますしね。

まぁ、この作品を観に来ている時点で

音楽やジャズに興味ない人なんていないかもですが。笑

雪祈も自分のプレイをしながら

玉田のミスを数えてるのスゲーなって思うのと同時に

意地悪なヤツだなーって思うけどw

反面、悪いところをちゃんと指摘してくれるのは

これ以上なく、良いヤツとも思えます。

玉田も2人の足を引っ張らないように

ライブ終わるごとに雪祈にミスの回数を聞いてて

こういう愚直なところも好感です。

最初のライブでは、観てるこっちまで

あれ?なんかドラムずれてね?

と思えるレベルだったのに

作中で初のドラムソロをやりきった時は

玉田ァーーーヾ(* ゚∀゚)ノーーー!

と、こちらも心の中で拳を振り上げたよねw



ドラム、上手くなったな

と終盤、雪祈が玉田を褒めるのは、

もうフラグにしか思えないんだよな…

玉田が上手くなってるのは事実だし、

雪祈もそれを実感しての本音なんだろうけど

自身が覚醒した上で、さらに玉田を褒めるってもうね。

やっぱその言動はメタいのよ( ノД`)

そのフラグはへし折ってくれー(。>д<)

と、思いながらも

夜の交通整理のバイト中、これまでのことを振り返る雪祈

あ、もうダメだこれ

立てたフラグはそう簡単には折れないよね。

そうしたフラグ回避は難しくとも

起きてしまったことだからこそ、

そっから先はもう視界が霞んでしょうがねぇ(´;ω;`)


10代でSo Blueのステージに立つ

このSo Blueの元ネタは、やっぱBLUE NOTEかなー

なんて思いながらも観てましたが

そのJASSの目標であるSo Blueのステージ

JASSではなかったけど、

先にそれを達成した雪祈抜きで

大と玉田の2人で挑んだSo Blueステージでの

ラストシーンであり、ラストライブは

視界が霞んでしょうがねぇ(´;ω;`)

アキコさんの泣き顔とか映しちゃダメだってー(´;ω;`)

他にも、雪祈がピアノを始めたキッカケの女の子とか

玉田の成長を見守ってきたおっちゃんとか

大からのチラシを受け取ったリーマンの人とか

劇中に出てきた人たちが客として来ている中での

あのライブは、色々ダメだわ視界が霞んでry←


さらにアンコールでは雪祈復帰で片手で演奏

片手での演奏自体は、大と出会ったライブでもやってた

っていうフラグ回収はgood(゚∀゚ *)でした。

でも、JASSでのライブはこれが最後…

セリフなく大泣きする玉田のシーンが…(´;ω;`)

玉田は"この3人"だからってのが

ジャズをやる最大の理由だったからね(。´Д⊂)

雪祈は音楽(ピアノ)やめないだろうし、

大は世界一のプレイヤーになるまで止まらない

玉田は…って思うと、やっぱ込み上げてくるものはある。

本作のその後…みたいな証言記録的な映像が

雪祈と大はなくて、玉田はあったってのも

やっぱ玉田は音楽?ジャズ?ドラム?から

退いてるんだなってのも窺わせますしね。


エンドロールのあとにはポストクレジット

まだケガは治らずとも、作曲作業に勤しむ雪祈に

ドイツへ向かう前、空港にいる大から電話が

お前のピアノが好きだ
もしかしたら、オレが一番のファンだ


その言葉に涙する雪祈のシーンもまた良い。

最後に涙腺攻撃してくんなよ!ヾ(`;ω;´)ノ

そうして最後の最後まで、大いに楽しめました。



これだけ楽しめたのは事実ながら

唯一、ケチつけるとしたら

予告編を見た段階から怪しいとは思ってたけど

やっぱ演奏シーンのCG部分がなぁ…

演奏シーンで多少は手描きの部分があっただけに

ホント、そこだけが残念というか。

『スパイダーバース』レベルでCGと手描きの違和感なくせ

なんて、サラサラ言うつもりはないし、

そんなの今の日本のアニメに望んでもないし

そもそもあのレベルのことをやれる製作会社なんて

今の日本にあんの?ってくらい期待もしてないけど

全編フルCGならそれなりのもの作れるのに(作品による)

なんでこう今の日本のアニメって

手描き作画に違和感のあるCGを乗せたがるのか…

アニメ好きから不評が出るのは想像に難しくないし

アニメ好きでなくても違和感は感じるでしょう。

キャラものっぺりするし、動きぬるぬるで気持ち悪いんだよな…

『シンエヴァ』の初号機と13号機の残念戦闘シーン思い出したわ。

割とツンツンヘアーの大の髪型だって

カメラの角度によってはやべぇ見え方してたしさぁ。

雪祈の細やかな指の動き
玉田のドラミング
動きまくる大のプレイ

それを手描きで全てやるのは作画コスト死ぬだろうし

死ぬほど大変なのもわかるんだけど…

動き自体はモーションキャプチャーしてるのかもだけど

やっぱCG自体がちょっとね…

CGはせめて楽器だけにして欲しかったなぁ…

ってのは、やっぱどうしても思っちゃうな(´・ω・`)

演奏シーンなんてこの作品で最大のキモでもあるのに。

感動のライブシーンに変に水を差してくるのがいただけない。

もちろん体的には泣いてるんだけど、

気持ち的に泣ききれなかったのは、ここに原因がある気もする。

カメラワークや演出で上手いこと誤魔化し…きれてもないのが

やっぱ観てても違和感しかないというかね。

どうあっても擁護はできん(。-ω-)-3



と、そんな部分はあっても

大いに楽しめたのは事実でパンフレット購入。



それぞれのインタビューもたくさん載ってて

何より、このレコードみたいな感じがめっちゃ良い。

これは買って損をしないパンフレットだわ(* ゚∀゚)



何の因果か、奇しくも『バビロン』を観た次に

本作を観たってのも、どこか思うところもあります。

どちらも共通してたのは

ジャズってめっちゃアツイんだな!

ってこと。

バビロンは"熱狂的"、BLUE GIANTは"熱い"

ジャズは気持ちの音楽、と大も言ってた通りだな。

ジャズってもっとしっとりしてるイメージだったし

そういうジャズもあるんでしょう。

しかし、最近続けて観たこの2作は

しっとりというよりも、遥かに"熱量"がありました。


普段はこのブログも、メインコンテンツは音楽ですが

ジャズなんて、ほぼ扱ったことはありません。

いつぞやに、代々木公園でやってた

入場無料の東京JAZZフェスで2~3組見たくらい。

でも、そこからライブを見たバンドを少し追ったし

その中からCalmeraを何度か取り扱ったくらいで

ジャズを聴いた経験はゼロではない程度。

そのCalmeraもエンタメ系ジャズバンドなので

"楽しさ"はあっても、"熱さ"ってなると少し違う。

そうでなくても、自分が普段聴いてるような音楽でも

サックス要素を取り入れるバンドが増えてきたり

それこそピアノなんて要素は

前々から色んなバンドが取り入れている要素です。

それこそサックスも、ピアノも、

演奏法によってジャズにもなるし、

そうじゃない音楽になるのは明らかです。

それこそドラムなんてまさにですよね。

しかし、そうしたピアノやサックス要素は

自分も好きなことも確かです。

それがこうしてジャズ特化での音も立て続けに聴けたことは

自分の中でも、普段そこまで触れない音楽に触れられ

新鮮で、楽しく聴くことができたのは収穫でした。

今はまだ足を運ぶほど、時間も金も余裕はないけど

いつかはBLUE NOTEでのライブも行ってみたいですね。



バビロン共々、

音響特化のDOLBY鑑賞で大いに正解と思える

BLUE GIANT

の感想でした。

これを大画面&大音響での

映画館で観ないのはもったいない!

上映中に是非とも劇場へ。





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