既に先行も始まってますが

このラインナップだけ見ても

今年もチケットは早々にsoldしそうな感じしますね。

やっぱこの2年、3年の海外組の来日不足も相まって

いつぞやの記事で言った通り、

行く気がある人は早々に取りにいかないとダメそうってのも

大いに現実味を帯びてきている気がします。

こうした大手の来日だけじゃなく、中小もです。

マジで今年はどかどか来日が決まってきてる。

自分の好きなバンドの情報は見逃すことなかれ。

どうも、トトです。



それではライブを一本挟みつつ

1月の新譜レビューの続きをば。

とは言え、1月分は今回で最後になりますが。

そんな今回取り上げるバンドは

推薦記事等で名前を出したことはあっても

ひと記事使って取り上げるのは初です。

そんなバンドの最新作、

今年5本目となる新譜レビューはこちら。




20230127_013432
Emarosa『Sting』
01. Preach
02. Attention
03. Stay
04. Cinnamon
05. Forgiveness
06. Inla
07. Again
08. Woman
09. Rush
10. Danger





USのポスコアバンドEmarosa

これまでよりもガラッと音楽性が変わった前作から4年

6枚目となるアルバムSting

レーベルもHopelessからOut Of Line Musicに移り

1/27にリリースされました。


音楽性の変化もですが、もはやバンド体制でもなく

正式メンバーはvo/Bradleygt/ERによるデュオに。

今の音楽性を考えれば、バンドではなく

デュオでも全然問題なさそうですしね。

そんなEmarosaの最新作、聴いていこうと思います。





Preach
軽快なドラムから一転、Bradley
アウッ!
という、短いシャウトから幕を開けます。
こういうの聴くとMichael Jacksonが浮かんでくるな。笑
しかし、それはボーカルだけでなく、この曲自体にも
ある種のMJっぽさはあるように感じます。
どこか懐かしさのあるポップソングというかね。
最近、80s/90sリバイバルみたいな雰囲気も
音楽シーンの中には少しありますもんね。
それを実感するには十分な1曲だと思います。
目立ちはしないけど、ベースラインも(* ゚∀゚)イィゾー
タイトルを何度も繰り返し歌うサビもキャッチーで◎

モノクロで踊るMVもオサレ感あって良いですね。






Attention
前曲から変わってローテンションに始まる2曲目。
しかし、だからこそボーカルが際立つ。
裏声を含めたBradleyのボーカルワークが光ります。
序盤からフィンガースナップは取り入れられていましたが
Bメロのサビ後にはフットスタンプとクラップが。
そこに徐々に勢いを増すコーラスが加わり、
そのコーラスは終わりへ向かっていく中で
タイトルを大きく歌うようになります。
それこそ前曲のMVに出てたバックコーラス隊による
さながらゴスペルのような雰囲気を纏って終わるのが○
そうしたコーラスを含め、やっぱボーカルワークが良好な1曲。


Stay
3曲目も始まりは静かなものの、
リズム感、テンポ感が聴いてて心地良いですね。
薄暗く、ネオン輝く街並みの雰囲気に合いそうな感じ。
ってのがあったからこそ
『サイバーパンク』のプレイリストに入れたんですけどね。
サビはサウンド共々、ボーカルも力強くなります。
Bメロでは小さく掻き鳴らされるギターが良い。
そして、ラストではサックスが存在感を示します。
このサックスパート良いなぁ(*´ω`*)
良いんだけど、ちょっと短いのが残念。

獣じみた特殊メイクは何かと思うMVだけどw、
それこそ歌い出しの振りなんかもMJみたいですよね。





Cinnamon
2曲続けて少しローテンションな曲でしたが、
4曲目は曲調も少し上向きかな?
Bradleyのボーカルも比較的高音域で、
サビでは裏声を使う軽やかな雰囲気も良い。
チャラ臭いクラブには微塵も行きたくはないけど、
こういう曲が流れるクラブなら行ってみたくもある。
何にせよ夜に聴きたくなる曲よね。


Forgiveness
フィンガースナップとBradleyのボーカルから始まる5曲目。
これもサイバーパンクに合いそうなシンセの雰囲気で、
サイバーパンクってよりかは…夜のドライブかな。
コレをかけてCyberpunk 2077のナイトシティを走りたいぜ。
体も揺らしたくなる緩いダンスチューン的な感じも○


Inla
重く鍵盤サウンドを鳴らして始まる6曲目。
アンビエントで、幻想的なサウンドが響く中、
Bradleyのボーカルが優しくこだまします。
後半にはERによる泣きのギターソロも。
ラストサビでBradleyが声を張るところなんかは
MakariでのAndyを彷彿とさせるよう。


Again
変わって7曲目はスタートからテンポアップし、
一気に耳馴染みの良いキャッチーさを展開します。
上がる曲調に比例するように、ボーカルも上げ調子。
テンポ感、リズム感共に、聴いてて気持ち良い。
そこに乗るボーカルによる歌メロもgood(゚∀゚ *)です。


Woman
イントロから耳を引くシンセが特徴的な8曲目。
スローってほどでもないまったりミドルテンポが良い。
コーラスを伴うサビの雰囲気が良いなぁ( ´∀` )b
耳馴染みの良さはもはや言うことなしで、
シンセによるサウンド面、コーラスを含めたボーカル面、
どちらも良いメロディを展開しています。
ある種、POP ROCKとしてもけっこう良いかも。


Rush
シンセとBradleyのボーカルがほぼ同時に繰り出され
スタートする9曲目。
コーラス的に、バッキング的に、
I want to rush somebody♪
と、Bradleyに続く部分が良いですね。
フレーズというか、ノリというか、リズム感というか。
シンガロングとは違う意味で、こちらも口ずさみたくなる。
曲自体もそうしたリズム感が良く、体を揺らしたくなる。


Danger
ラスト10曲目は、作品のアウトロとしても合うような
静かに、落ち着いたチル感のある雰囲気に。
Bradleyの優しいボーカルも、その雰囲気を後押しします。
サビ前に入る、アニメで宇宙船が飛ぶようなSEってか、
ラムちゃんが飛んでる時みたいなSEが面白いな。笑
アウトロはコーラスに乗せて、再びサックス登場。
そのままゆっくりフェードアウトしていく
締め方もgood(゚∀゚ *)ですね。





以上、

Emarosa『Sting

でした。

きっちり前作から継続したような音楽性で

けっこう良いんじゃないですか(* ゚∀゚)

初期から追ってる人は

既に前作で脱落してそうな気もするし、

そんな前作からちゃんとEmarosaを聴いた自分としては

今作もかなり好きですね。

Dayseekerの新譜が好きな人や

それこそDayseekerのメンバーによるサイドプロジェクト

Hurtwaveが好きな人にもストライク取れそう。


そうした今作でも

かなり中心的要素のシンセを伴ったサウンドは

80s/90sリバイバル的でもありつつ、

現代らしいモダンな雰囲気も併せ持ってる気もします。

そこに乗るBradleyのボーカルも良い。

1曲目のアウッ!をはじめとして、

そこかしこに感じるMichael Jacksonイズム。

そこもまたレトロとモダンを感じるには

十分な要素であると思います。


作品自体は好きだし、良かったんだけど

またレビューのカテゴリ分けに悩む…

そもそものEmarosaの出自であるポスコアにしようか

でもPOP ROCKとしても良い気はするし、

Indie/Alt-Popでも良さそうだし…っていう。

と、悩んだ末に

原点である「POST-HARDCORE」にしたものの

年末ランキングでは別ジャンルで出すんだろうなw


と、音楽性変更前と比べると

ポップの極みみたいな音楽性になりましたが、

こっち路線の前作が好きな人、聴ける人、

受け入れられた人なら、今作も気に入るのでは?

Emarosa『Sting

シンセをいかした良質ポップミュージックです。

是非ぜひ、ご一聴。





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