とうとうPATDがシーンから去ってしまう…(´;ω;`)

声明を見る限り、最後に日本に来ることはないな…

実質、最後の来日となったのは



2018の単独公演になるっぽいですね。

遅咲きゆえに、たったの2回しかライブ見れなかったけど

初めてだったサマソニも、もちろん単独も

本当に良いライブだったし、見れずに終わるよりずっと良い。

シーンから去る理由も、全然マイナスな理由じゃないし

良い旦那さん、良いパパになってほしいですね( ´∀` )b

どうも、トトです。



それでは前回、2022年振り返り記事で出した通り

早くも今年2枚目の国内バンドの作品です。

このバンドのレビュー記事も

いつの間にやら、早いものでもう3枚目。

音源の前に、ライブを見てからハマッたのが先ですが

過去2作とは違う、

個人的にも待望の1枚が遂にリリース!

今年3枚目となる新譜レビューはこちらの作品。





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WHISPER OUT LOUD『CIRCLE OF LOVE』
01. Never Grow Up
02. Chase
03. Before I Die
04. 27club
05. Scent
06. The Last Day
07. CIRCLE OF LOVE
08. Memories
09. DAWN
10. STEP




国内オルタナR&BロックバンドのWHISPER OUT LOUD

待望の1stアルバム『CIRCLE OF LOVE』が

1月20日にリリースされました。


"アルバム"キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

と、思わずガッツポーズ٩(`・ω・´)و

メンバーが安定しないのはまだしも、

ボーカルが安定しないという致命的なことがありながら

新たにMotokichiというボーカリストを迎え、

バンド初のアルバムリリース\(^o^)/

しかも、日本準拠な水曜リリースではなく

海外準拠の金曜リリースってところも好感。

そうして、実際に試聴する前から

もりもり期待値を上げてきてくれましたが

早速、聴いていこうと思います。




Never Grow Up
アンビエント感のあるサウンドから始まる1曲目。
Motokichiのクリーンな歌声と、それに合わせるように
サウンド面も静かな展開を見せます。
それも徐々に音を加えていき、
サビに入ると、しっかりバンドサウンド全開に。
Bメロからはベースラインが気持ち良いなぁ。
サビ以外はバンド感は薄いけど、鍵盤サウンド然り、
バックに流れるシンセ、打ち込みサウンドも良い。
終盤、シンセと合わせたギターソロも○です。
静と動の展開で曲中にギャップを生み、
ラストは静かに落として締めていきます。





Chase
静穏サウンドに反して、高らかに歌うボーカルで始まる2曲目。
そのあとはリズム感に秀でるR&B的な展開で、
サビに入ればグッドメロディで且つ、キャッチーで
非常に耳馴染みが良く聴きやすい(* ゚ω゚)b
ちょっとNormandieあたりを彷彿とさせるような
現行のモダンロック系ポスコアみたいな雰囲気が◎
終盤のギターソロは、前曲よりもグッと前に出て
ギターソロと言うに相応しい存在感を示します。
良いね、この曲は今作最初のお気に入りヾ(* ゚∀゚)ノ





Before I Die
前曲終わりからすぐき切り替わって始まる3曲目は
こちらも冒頭はラップ調ボーカルでのR&Bサウンド。
サビに入ると、アンビエント感のある浮遊感あるサウンドに
そこに乗るファルセットボーカルがまた秀逸。
サウンドと相まって透明感ハンパない感じも◎
こういう曲調であるからこそ、余韻に浸るような
ゆっくりフェードアウトして終わるのもgood
攻めた曲ではないけど、何気にこの曲の雰囲気も好きです。


27club
変わって低音のギター際立つイントロから幕を開ける4曲目。
イントロを抜けるとラップボーカルを展開。
壮大なコーラス、剣を鞘から抜くような、
または刃を擦り合わせるようなSEのあとのサビは
ダーク且つ、どこかクリーンな雰囲気が漂います。
Bメロは途中からテンポアップするとこが良い!(* ゚∀゚)
サビ前は再び壮大なコーラスと上記同様のSE、
ちょっとした要素だけど、こういうのも好きなんですよね。





Scent
そうした壮大さからは打って変わって
アコギの弾き語り調で静かに幕を開ける5曲目。
冒頭、アコギでこういう日本語詞の歌い方を聴くと
久々にACIDMANの大木伸夫が浮かんできてしまった。笑
しかし、アコギの弾き語りもいけるMotokichiイィネ。
バンドサウンドと共に浮遊感のあるサウンドになり、
今作イチのクリーンなエモーショナルの雰囲気増し増し。


The Last Day
6曲目は、オルタナポップ的なイントロが(* ゚∀゚)イィネ!
そこからベースに裏付けられるリズム感の良さが映える
R&Bサウンドな展開がとても良いなぁ。
曲調ゆえに、ラップ調ボーカルも活きる。
リズミカルで身体を揺らしたくなるR&B感は○
適度に日本語詞を取り入れているところも、
日本人リスナーにも耳馴染み良さそうなのもgood( ´∀` )


CIRCLE OF LOVE
間髪入れずに、雷鳴轟き、雨が降りしきる音で始まる
7曲目は今作のタイトルトラックは、およそ2分の
インタールード的ショートトラック。
そこからピアノの旋律に合わせ、
晴れ間が見えてくるような展開を見せます。
後半、ピアノを主旋律とし、
寄せては返す、波のようなサウンドは
「聖剣伝説LoM」の"World of Mana"にしか聴こえんw


Memories
8曲目はMotokichi加入後、新体制初となる曲でした。
タイトルトラックからの流れってのを踏まえると
この曲が今作のリードトラック的ポジなんですかね。
その の声、歌い方、雰囲気に相まって
このサウンドなもんだから、やっぱ真っ先に浮かんだのは
CVLTE以外になかったよね。笑
終盤のラップ調のとことかまさに!って感じするしw
ただ、テンポアップするBメロ冒頭はPOP ROCKのようで
そういうところはCVLTEにないイメージというか、
頭からケツまでCVLTE調なワケではなかったのは○





DAWN
こういう感じのピアノ好きだなぁ(* ゚∀゚)
と思える、ピアノイントロから始まる9曲目。
日本語で弾き語り的に歌ったあとは、軽快なラップ。
そこから転調を挟んで、テンポアップするパートがまた○
後ろに鳴るストリングスっぽいサウンドも良いですね。
Bメロは再びラップボーカルから始まります。
裏声を交えたクリーンパートを挟み、
やはりサビはテンポアップしたサウンドに。
小気味良いドラムがなかなか良いんだよね(* ゚∀゚)
ラストはギターでしっとり静かに終わります。


STEP
ラスト10曲目は、始まりこそスローなシンセからだけど
ドラムと共に徐々にギアを上げていく雰囲気。
サビではアップテンポになり、心地良いリズム感に。
Bメロでもそのテンポ感、リズム感をキープしつつ
一旦落として、やはりサビでは上げる。
高音のギターが高鳴る後半の展開も○
そのあとはリズム感を崩さず、静かに鍵盤を慣らし、
そのまま静かに幕を閉じます。





以上、

WHISPER OUT LOUD『CIRCLE OF LOVE

でした。

良いデビューアルバムじゃないかヾ(* ゚∀゚)ノ

これまでの作品も良かったし、

だからこそレビューもしてきたワケだけど、

これまでの作風、音楽性って

今作に比べると少し難解というか、取っつきにくいというか、

聴く人を選ぶって感じはひとしおだったんですよね。

それが今作では一気に耳馴染み良くなったというか、

これまでも聴く人を選ばない感は、かなり緩和した気がします。


それはやはり、良くも悪くも

CVLTEフォロワーのような音楽性になったこと。



元々バンド同士の絡みはあったし、

音楽性の親和性だってあったのは確かだけど、

その距離がグッと近付いたのは間違いないと思います。

新ボーカリストのMotokichi加入の影響もありそう。

音楽性はもちろんのこと、声、歌い方、エフェクトのかけ方

CVLTEのAvielとだいぶ近いようにも思えます。

どちらも耳に馴染むくらい聴き込めば区別はつくだろうけど

聴き慣れない内は、CVLTE好きな人に

「CVLTEの新曲だよ」って言えば騙せるのでは?と思うくらい。

そうした音楽性とボーカルが似てるって関係性は

昔のBring Me The HorizonBad Omensみたいな。笑


しかし、それを活用しない手はない。

ここまでCVLTEとWOLが近付いたのなら

既にCVLTEに辿り着いている人、CVLTEを聴いてる人

好きな人には大いにオススメできる。

それでいて、昨今のCVLTEにはあまりイメージのない

ピアノ的な鍵盤サウンド要素や、アップテンポな展開は

それこそCVLTEと差別化できる点として推せる。

海外のモダンロック系ポスコア的なサウンドな部分も。



今作を聴くまでは

CVLTEがあそこまで支持を集められるのに

なんでこのバンドが全く注目されないんだ!ヽ(*`Д´)ノ

という思いが間違いなくありました。

しかし、それを挽回できるようなデビューアルバム!

WHISPER OUT LOUD『CIRCLE OF LOVE

上手いことやれば海外でも支持されそうな音楽性は

今作の前から変わっていません。

しかし、ここ2~3年でCVLTEの"音楽"が刺さった人には

全曲と言わずとも、絶対に刺さる曲はあると思います。

是非ぜひ!必ず!チェックして欲しいバンドの

記念すべきデビューアルバムです。

是非!

あと望むべくは、

ボーカルが安定しないバンドではあるので

現体制で腰を落ち着けて、この体制で長く続いて欲しい…





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