POP PUNKシーンの方で、

今年最初にスタートしたのはConcrete Castleかな?

相変わらずシングル続きなのは残念極まりないけど

やっぱり曲自体は良いんだよなぁ。

今年アルバム出さんかのー(´・ω・`)

どうも、トトです。



未だ今年の新譜レビューが出せない状況なので

今回も昨年の見逃し盤という名の

別に見逃してたワケではない新発見盤。笑

Spotifyからオススメされていた作品で

聴いてみたら、これまた良かった。

やっぱSpotifyのオススメは侮れんわ。

しかも、読者様に教えてもらった前回の作品と

奇しくも同日リリースだった今回の作品はこちら。




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Cherie Amour『Spiritual Ascension』
01. Welcome
02. On Deck
03. Sin City
04. Low n Lean
05. Letting Go
06. Mind's Eye
07. Love's Not Your Thing
08. God Be A Woman
09. Spiritual Ascension
10. Losing Control
11. In My Head






自身でNu-Punkを掲げるバンドCherie Amour

デビューアルバムとなるSpiritual Ascension

Equal Vision Recordsから11/4にリリースされました。


こちらもフォローしていたワケでもなく

SNSはもちろん、そこに出てくる広告ですら

一度も見たことはないバンドでした。

しかし、彼らが掲げるNu-Punkってのも気になるし

そうでなくても、Set It OffWaterparksを輩出した

Equal Visionからのデビュー盤ってのも

なかなかに期待できそうな要素を持っています。

そんな彼らの記念すべきデビューアルバム

遅ばせながら、聴いてみました。



Welcome
アンビエント感のあるサウンドに反して、
マシンボイスなモノローグで始まる
1曲目のオープニングトラック。
41秒の後、次から本格的なスタートを切ります。

On Deck
冒頭、ラップ調でタイトルを含めた歌詞を綴り、
その後、走り出す疾走感のある展開になる2曲目。
わずか55秒の疾走ナンバーであり、
一気に駆け抜ける疾走感、爽快感は
スタートダッシュって言葉がピッタリな幕開けですヾ(* ゚∀゚)ノ


Sin City
スーファミ時代のCAPCOMロゴが出てくるSEみたいので
幕を開ける3曲目。
しかし、バンドサウンドが入ってくると、
それはもうPOP PUNKなサウンドで上がる。
サビではさらにテンポアップし、シンセと共に
明るいサウンドでさらに上がりますヾ(* ゚∀゚)ノ
そのままBメロに入り、POP PUNK展開をキープ。
しかしサビ後にはヘヴィなブレイクダウンが待ち構える。
さらにダウンテンポになるところはもはや
POP PUNKの面影がこれっぽっちもなくなるという
ギャップのある展開に。
締めは始まりと同じく、CAPCOMロゴ的なSEをバックに。

MV見てわかったけど、ボーカルは黒人なんだな!
声だけ聴いてると、黒人だとは思わなかったわ。
Meet Me @ The AlterMagnolia Parkに続き、
POP PUNKに黒人ボーカル増えてきたのは嬉しいな。
しかもギターの片方はヘッドレスギターってのも熱い。
曲調に合わせたMVの展開も良いですね。





Low n Lean
4曲目でもエレクトロ系シンセを活用し、
今度はR&Bに寄せた曲調に早変わり。
コアに寄ってない頃のSiameseみたいて(* ゚∀゚)イィネ
ボーカルにエフェクトかけるとCVLTEのようでもある。
エフェクトってか、バッキングのコーラスかな?
蛍光灯がチカチカしてるときみたいなSEも面白く、
ブレイクパートでは重いメタル感あるギターをバックに
謎の女性ボーカルが顔を出します。
前曲もだけど、同じ曲の中で雰囲気をガラッと変えますね。


Letting Go
5曲目は軽快なテンポを刻むドラムと共に
テンポ早めなラップパートから幕を開けます。
ドレッドヘアーな黒人がラップをするという
これ以上ないくらい似合ってる様が良い。笑
ラップのあとはしっかり歌メロをいかしてるところは
それこそ昨今のエモラップ的でもあります。
Bメロに入ると、これまたボーカルの雰囲気が
今度はThe Home Teamっぽさあるように感じます。
ボーカルも何気に多才で(* ゚∀゚)良いな!
コーラスと共に裏声で歌うのも良いし、
ラストは壮大なおーおーコーラスに包まれる雰囲気も○





Mind's Eye
オルタナポップ感あるシンセから始まる6曲目。
しかし、コーラスはどこかPOP PUNK的であり、
耳馴染みの良いキャッチーなサウンドが○
サビの雰囲気はPOP ROCK/POP PUNKでなお良い。
Bメロサビ前の少し荒ぶるドラム良いな。
再びラップパートを経てのラストサビ。
終始、ポップでキャッチーなメロディがgood( ´∀` )


Love's Not Your Thing
冒頭から鳴るブラスセクションが印象的な7曲目。
この要素は冒頭のみだけでなく、全体的に散りばめられ
曲調自体のベースはPOP PUNKであり、
ほんのりR&B的でもある楽曲の中で
そのブラスセクションはかなりの存在感を発揮しています。
それ自体が曲の中でスパイスとなり、アクセントとなり
なかなか他で聴かない感じになってるのも面白い。





God Be A Woman
8曲目は個人的なツボを刺激する静かなギターに、
ラップ調なボーカルから幕を開けます。
サビ前からギターが重く掻き鳴らされ、
サビに入ると全体的にもサウンドがグッと前に出る。
基本はキャッチーなメロなのに、なかなかにギターは重め。
そんなギターをバックにラップを披露する後半、
ラストサビ前のパートもcoolで良か(* ゚∀゚)b

スケートパークで撮影してるMVも良いなぁ。
って、何気なく見てたらSIOのZachが映って驚いたw
まぁ、元レーベルメイトだからね。
SIOのツアーにゲストで呼ばれたりしてたんだったか?





Spiritual Ascension
9曲目のタイトルトラックはギターから始まり、
EMINEM的ラップトラックへと切り替わります。
しかし、速攻でシィニガミって聞こえてきて
…死神?と耳を疑いましたが、歌詞を調べてみると
don't feel no rain or cold shinigami and shetani they all coming for me
と、バッチリ入っていましたw
死神に気を取られがちだったけど、シェタニってなんだ?
歌詞的な意味を考慮すると…死体?の間違いか?w
そんなラップパートを抜けると歌メロ光る展開に。
バックで存在感を露わにするコーラスもgood(゚∀゚ *)


Losing Control
10曲目も、耳を引くギターからスタート。
重めな方と、高めに細かく鳴らすギターの対比が良い。
ツインギターならではの良さやね( ´∀` )b
Bサビ後はまた雰囲気が変わり、エフェクトボーカルと
ダンスチューンなエレクトロサウンド、
軽い竹筒を叩いてるようなパーカスに、
先ほど同様の高めの細かく鳴らすギター
短いながらもここがツボりました。
ここを聴いてると、どこかSet It Offっぽさもあるんだよな。
そしてヘヴィなギターが響くブレイクを経てラストサビへ。


In My Head
ラストの11曲目は、ボーカルにエフェクトをかけ、
ゆったりとした浮遊感のあるサウンドに。
こういう曲調で、ボーカルにエフェクトかけてると
ホント、CVLTEみたいね。 
こういうエモーショナルさある感じならなお、
初期のCVLTEの様相。
派手にガツンと終わるのではなく、静かに2分ちょい
上がったテンションをクールダウンさせるように
しっとり短めに締める感じも良さげです。





以上、

Cherie Amour『Spiritual Ascension

でした。

…(* ゚∀゚)イィ

まずバンドの基盤はPOP PUNKであることが窺えるのが

個人的にも嬉しいし、好ポイントでもあります。

それで黒人ボーカル、音楽性の幅広さ、

そうしたところはMagnolia Parkを彷彿とさせる。

しかし、Magnolia ParkほどPOP PUNK感が強くない分

Magnolia Parkよりも多岐に渡る音楽性は、

聴いてるこちらとしても、とても楽しい。

レビューしてるから身としてみれば、

レビュー中に他のバンドの名前が出れば出るほど

そのバンドのジャンルが違えば違うほど面白いんです。

Cherie Amour本体はPOP PUNKをベースにしつつも

Siamese
CVLTE
The Home Team
EMINEM
Set It Off


と、名前を出したのはPOP PUNKではないし、

それぞれが違うジャンル、違う畑にいるバンドです。

強いて言えばSiameseとCVLTEが少し近いくらい。

加えて、

エレクトロサウンド
ブラスセクション
POP PUNKとは思えないギター
スーファミ時代のCAPCOMのSE

なんて、聴こえてくる音も幅広い。

これだけの要素が1枚、全11曲に詰まっていて

聴いてて楽しくないワケがないんです。


これ、昨年の内にちゃんと聴けていれば

年末のアルバムランキング「OTHERs」部門

1位 or 2位は狙えたんじゃないの…?

と、思えるくらい個人的には良かったです。

Cherie Amour『Spiritual Ascension

色んな要素が詰まった、ジャンルに囚われない作品です。

是非ぜひ、チェックしてみてください。





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