バンド名にしろ、メンバーの名前にしろ、

作品名、曲名…etc

海外モノはカタカナ表記してきた

日本の音楽業界による

クソみたいなカタカナ文化のせいじゃね?

むしろそれ以外に原因ある?




以前、こんな記事も書いてますしね。

いつになったらこの問題は解決するんでしょうね(しない)

どうも、トトです。



まだまだ新譜の動きが少ない内に

年始の記事に書いた通り

過去作をつらつら上げていきましょう。

今年1本目となる過去作レビューは

奇をてらうこともなく、

この作品から取り上げることにしましょう。





Bring Me The Horizon_Sempiternal
Bring Me The Horizon『Sempiternal』
01. Can You Feel My Heart
02. The House of Wolves
03. Empire (Let Them Sing)
04. Sleepwalking
05. Go to Hell, for Heaven's Sake
06. Shadow Moses
07. And the Snakes Start to Sing
08. Seen It All Before
09. Antivist
10. Crooked Young
11. Hospital for Souls
12. Join The Club
13. Deathbeds
14. Sleepwalking (Instrumental)






今や立派に世界レベルのバンドとなった

Bring Me The Horizon

まだメタルコア期の面影が残る4枚目Sempiternal

Sony Music傘下のRCA Recordsから

2013年にリリースされました。

北米では前作から変わらずEpitaphからリリースされています。


今作以前から注目されていたことを考えると

なんだかんだで初期からずっと注目の的でしたよね。

そんなBMTHの過去作を選ぶときに色々と悩んだけど

何だかんだ出世作であるし、

メジャーデビューを飾った作品でもあるので

この1枚に決めました。

そういえば、ここからの快進撃の功労者とも言える

Jordan Fish加入は今作からでしたね。


通常盤は全11曲、

国内盤はボートラ3曲入りの全14曲入り。

iPodに入っているのは国内盤なので、

ボートラも含めてレビューしていこうと思います。




Can You Feel My Heart
イントロから、そのJordanによるキーボードが
大いに耳を突く展開を見せる1曲目。
その後のOliのボーカルもシャウト混じりなクリーンで
エモーショナル且つ、何度もタイトルを叫ぶ様は
こちらもシンガロング衝動に駆られます。
バンドサウンドは確かなヘヴィさはありつつも、
全体的なサウンドはどこかアンビエント感もある。
今で言えば高評価のイメージだけど、
当時はそこそこ賛否分かれましたよね。
ただ、この1曲目の時点で、賛否の「否」であった
メタラー共は振るいにかけられ、そして落としましたよね。

MVの再生回数も、現在までに
驚愕の1億4,000万超え!
今回のレビューで自分も久しぶりに見たけど
まさか1億超えしてるとは思わんかった…





The House of Wolves
そうかと思いきや、2曲目では
疾走感のあるメタルコアをぶっ込んでくるんだからたまらない。
今作でも有数の、確かなアグレッシブナンバーです。
イントロのギターからテンション上がるよな!(* ゚∀゚)
サークルで走り回り、モッシュにヘドバン、
そしてシンガロングと、ライブ映え間違いなしであり
中盤、そしてラストのブレイクダウンもまた最高!


Empire (Let Them Sing)
初っぱなからOliのボーカルで始まる3曲目。
ボーカルと共に徐々にフェードインするサウンドの中
We've been surrounded!!
by vicious cycles!!

と、最初からコーラスによるシンガロングパートが○
Let Them Sing!!
と繰り返し叫ぶOliのボーカルも良い。
そしてシンフォニックなコーラス的なものも取り入れ
こちらもサウンド面はメタルな部分を感じつつも
やはり圧倒的なコーラスの多さとデカさ映える。
こうして聴いてると、こうしたコーラス面が
次作にも活かされてんかなって思っちゃいますね。


Sleepwalking
4曲目には、今作を牽引する曲の1つである"Sleepwalking"
序盤は軽快なドラムと共にOliのボーカルで進み、
It's like I'm sleepwalking!!
は、この曲いちばんのシンガロングポイント。
そうしてメロディアスな展開を見せたと思いきや、
アグレッシブに攻めるブレイクダウンが入り、
これがまた同じ曲中でのギャップを生みます。
しかし、そこにもコーラスを取り入れていて
シンガロングを誘発させるような展開に。





Go to Hell, for Heaven's Sake
5曲目はイントロからアップテンポに始まります。
テンポ感はそこまで落とさず、Oliのボーカルと共に
ここでも早くもシンガロング感のあるコーラスが。
その流れのまま入るサビには、
タイトルを共に叫ぶシンガロングパートがお待ちかね。
ギターソロがあるところは、ちょっとcoldrainっぽい。
ってのも感じるくらい、ラウドなバンドサウンドながら
どこかキャッチーでメロディアスな展開がまさに。





Shadow Moses
6曲目は、イントロ兼歌い出しから
Can you tell from the look in our eyes?
ヾ(* ≧□≦)ノ We're going nowhere!!
We live our lives like we're ready to die
ヾ(* ≧□≦)ノ We're going nowhere!!
と、Oliを追ってのシンガロングが爆発した"Shadow Moses"
そこからブレイクダウンに入るのが良いんだよな。
さらにそこから疾走パートへ突入し、
再びブレイクダウンで叩き落とすメタルコア的な展開。
サビは冒頭でのシンガロングパート再び。
サビ終わりで、今作のタイトルを叫ぶ
This is sempiternal!!
Will we ever see the end?
This!! is!! sempiternal!!
Over and over, again and again
という、シンガロングパートがまたアツい。
曲のタイトルは違えど、歌詞で今作タイトルを叫ばせる
間違いなくリードトラックであり、
ある種のタイトルトラックでもあるこの曲は、
今なお、バンドの代表曲の地位を確かなものとしているでしょう。

そんなこの曲のタイトルは、メンバーも好きなゲーム
『メタルギアソリッド』から取ったとされるということは
ゲーム好きからしてみると明白なのが面白い。
残念ながらメタルギアでのコラボはならなかったものの
その後、『デススト』に
曲提供するまでのバンドになったんだもんなぁ。
再生回数7,200万回を超えるMVも、
ゲームのシャドーモセス島さながらの雪景色が映える。





And the Snakes Start to Sing
今作の中でも長い部類に入る5分にもなる7曲目。
鍵盤サウンドが響く中、Oliのボーカルに始まり
ミドルテンポな歌ものな様相を見せます。
ここまでの曲にもあったようなコーラスも取り入れ、
声量多めで壮大にすることで、曲自体も壮大に。
後半にはオケ感のあるストリングスも取り入れることで
さらに壮大な雰囲気を増し、そんな中でOliが叫ぶ。
そうした要素に耳を傾けていると
5分があっという間にも感じるロックバラードに。


Seen It All Before
アンビエントな浮遊感の中、Oliのボーカルで幕を開ける8曲目。
前曲と打って変わって、バンド感はこちらが上。
心地良いテンポ感、リズム感で展開していきます。
全体を通して浮遊感があることで叙情的でもあり、
こういうとこUKのバンドらしいなとも思います。
ラストのOliの叫びもエモーショナルです。


Antivist
そんな曲が続いたあとの9曲目がまた
イントロのギターから上がるアグレッシブナンバー!
Middle fingers up!!
if you don't give a fxxk!!
You think you're changing anything?
Question everything!!
と、ここでもド頭からシンガロングが飛び出す!
加えてサウンドはガッツリ!メタルコアしてて、
ライブではフロアがカオスになる光景も容易に浮かぶ。
ブレイクダウンパートはモッシュ必須でしょう。
しかし、やっぱこの曲も↑の部分でのシンガロングが
結局、全部持ってくような気もしますね。


Crooked Young
10曲目は軽快に叩きまくるドラムと共に
初っぱなからストリングスが鳴るイントロで始まります。
そのままOliの激しいシャウトと
それに呼応するようにサウンド面も激しく展開。
しかし、ブレイクダウン後のサビは
やはりコーラスによるシンガロング感を露わに。
そして、ここで再び劇場的なストリングスが耳を突き
そのままブレイクダウンへとなだれ込みます。
1分を超える少し長めのアウトロではストリングス、
そこに聖歌隊のようなコーラスを組み込み、終演に向かいます。
しかし、最後の最後には再びOliの激しいシャウトと
ヘヴィでアグレッシブなバンドサウンドで締めます。


Hospital for Souls
そしてそのまま繋がる今作ラストの11曲目。
7分弱にもなる今作最長トラックで、
冒頭はOliのモノローグ的なものが聞こえてくる。
そして徐々に強まるストリングス、
からのバンドサウンドでイントロを鳴らしたあと、
クリーンで歌うOliのボーカルから始まります。
中盤は激しくもエモーショナルなOliのシャウトに
バックのバンドサウンドも激しさを増します。
そこを過ぎると再び静けさを取り戻し、
7分弱という尺の中で、山あり谷ありで転調させ
その長さを存分にいかした終の1曲となっています。


Join The Club
ここからは国内盤ボーナストラック3曲。
且つ、ここからの2曲はExpanded Editionにも収録されました。
そんな12曲目は、収録前のオフレコのようなやり取りを冒頭に
バンドサウンドを引き連れてOliのボーカルが引っ張る。
早くもここでもコーラスが盛り上げる展開に。
そこから曲調も上げ調子になっていきます。
終盤、Oliがアカペラ的に歌っていると思ったら
わずかにストリングスが鳴り、コーラスが加わり、
大にぎわいでラストへ向かう展開が良いですね。


Deathbeds
続くボートラ2曲目であり、今作13曲目は
淡々とリズムに打ち付ける静かな始まりに。
タイトルからすると攻め曲だと思ったので肩透かし。笑
むしろ、どっちかって言うと歌もの寄りでしたね。
しかし壮大さもある部分は、しっかり今作にも合う。
冒頭から聴こえる女性の声は、名前は出てないけど
後にOliの最初の奥さんとなるHannah Pixie Snowdon
2人による男女デュエット曲のようにも思えます。
離婚した今となっては、黒歴史的な曲になってんのかな…?(。-∀-)笑


Sleepwalking (Instrumental)
ボートラ3曲目、国内盤ラストの14曲目は
"Sleepwalking"のインストver
ボーカルなしの為、サウンドの方に注視できるので
何気にボーカルありではわからなかった部分、
意識してなかった部分が聴けるのは良い。
でも、こういうのって純粋なリスナーよりも
バンドマン向けみたいにも思えますね。特に楽器隊。





以上、

Bring Me The Horizon『Sempiternal

でした。

年代を考えれば10年も前の作品にも関わらず、

古臭さみたいのは全く感じませんね。

まぁ、そもそも2013-2023のバンドシーンは

そこまで大きく変化してるとも思いませんが。

しかし、これまでのアグレッシブ路線から

次で爆発する『That's The Spirit』の間の作品の為

作風として攻め感とキャッチーさのバランスが良い。

『That's The Spirit』はもちろんだけど、

『Sempiternal』に於いても影響力はあったと思うし、

その影響力のデカさは、

各MVの再生回数にも表れてるでしょう。

なんだかんだこの2枚で、

BMTHライクなことするバンドが増えたってのも

わかる気がします。

それほどこのシーンは停滞してたんだろうしね。


今作を聴く前に、

ホントはSuicide Seasonにしようかとも思い

最初はそっちを聴いたものの、

確かに曲単位で聴くとカッコイィんだけど

アルバムとして聴くと単調というか…

『Sempiternal』ほど、1曲1曲が耳に残らんのですよね。

故にちょっとレビューし辛かったというか、

あまり筆が進まなかったというか。

その頃の攻め攻めな曲だと

Oliのへなちょこ感も耳に残るのもちょっとな。笑

今作でも攻勢な曲だと、まだ少し

Oliのクリーンのへなちょこ感も残ってはいるけど。笑

これより前の作品に比べれば、

サウンドとの親和性は合ってきてるようにも思います。

加えて、コーラスによるシンガロング感があるのは

聴くだけでももちろん、ライブによって真価が発揮されるし

これがフロアから巻き起こった時の盛り上がりたるや。


って考えると、

『That's The Spirit』への足掛かりとしては十分だし

『Sempiternal』『That's The Spirit』の流れも

十分に納得できる作風だったな、と。



しかし、昨今のBMTHと言えば

アルバム作んの大変だからEPにして
リリースペース上げるわー


的なことを言っていたのに、結局そんなことにはならず

アルバム出してた頃の方がリリースペース良好ってのは

どういうこっちゃとは思いますけどね(。-ω-)-3



と、活動ペースに関して思うことはあるけど

今作リリース当時は、勢いに乗り始めた時期で

それを大いに実感できる作品だったのも確か。

Bring Me The Horizon『Sempiternal

バンドの持つ作品の中でも

代表作と言っても過言ではないと思います。

リリースから10年が経つ今年、

改めてチェックしてみるのも良いのでは?





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