このアクションを見てると確かにそそられる!

『バッドガイズ』も面白かったし、

クソディ●ニーみたいに配信限定にならず

映画館で上映してくれるドリームワークスなら

是非とも観たい気にさせられるなぁ。

でも、長ぐつ~ってシリーズものじゃなかったっけ?

↑の最新作は、日本でも3月に公開が決まってるけど

シリーズ見てないから行くの迷うな…

アマプラに前作とかあるかしらね。

どうも、トトです。



年末年始のなにもない時期には

サブスクで面白そうな旧作を漁るに限る!

ってことで、アマプラで

無料期間切れ間近ってのも出てたので、

その時期を利用して見た今年最初の旧作映画

バンドの中でもドラム好きな自分としても楽しめたし

むしろ、そんなドラムがどうこうなんて関係なく

拍手を送りたい作品でした。

そんな今年1本目であり、

旧作映画記事としては30本目となる作品はコチラ。




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セッション
(原題: Whiplash)

【完璧】を求めるレッスンは常軌を逸し、加速していく―。
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。





アカデミー賞で5部門ノミネートの内

助演男優賞 (J・K・シモンズ)
編集賞
録音賞

と、3部門受賞に到った

セッション

を、アマプラにて鑑賞。

今年は新作も良いスタートを切れましたが

旧作の方も良いスタートを切れました。

めちゃくちゃ面白かった!

アカデミー賞の結果もだけど、

Rotten Tomatoesでは214件のレビューがあり

批評家支持率は95%、平均点は10点満点で8.6点

日本の方でも

映画.comで4/5

Filmarksも同じく4/5

2015年のキネマ旬報の外国映画ベストテンで7位

と、国内外の映画サイトでの評価も高く、

それを大いに納得する作品でした。




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あくまで主演はマイルズ・テラーとして

J・K・シモンズが準主役だからこその

助演男優賞だとは思うけど、

存在感、役どころとしては

ほぼ主演みたいなもんでしたけどね。笑

主役を食うとはまさにこのこと。

サミュエル・エル・ジャクソンや

ジョナ・ヒルレベルとは言わずとも

罵倒する言葉の数々は目を見張るものがありましたw

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しかし、それを言われた側としちゃあねぇ…

そりゃあ鬱って自殺してしまうのもわからんではない。

それでニーマンも折れてしまったワケだしね。

身の上話を親身に聞いたと思ったら、

それすら罵倒する為の材料にするんだからなぁ。

次代の名プレイヤーを育てる為

と、フレッチャーは言っているものの、

それもやり方として正解だったのか間違いだったのか。


失敗しても

大丈夫、上出来だ

と、フォローする今の世の中の"甘さ"を嘆き

good job (上出来)

英語で最も危険なワードとして挙げてるこの言葉。

ジャズが死んだことを悔いるフレッチャーの言い分もわかる。

カフェあたりで売ってるジャズのCDが証明してる

と、フレッチャーも言うけど

今や「ロックは死んだ」なんてのもずっと言われてるし

ロックだろうが、ジャズだろうが、メタルだろうが

バンドミュージックって何をやっても

ポップスとかと比べると、

いつの時代もマイノリティなんだよなぁ悲しいことに(´・ω・`)


やり過ぎて可能性のあるプレイヤーを潰したのでは?

という、ニーマンの言ってることもわかるから困りもの。

センスや才能がズバ抜けてれば別なのかもしれないけど

褒める、フォローするばかりだと

プレイヤーも壊れないし、精神衛生上は良いとしても

厳しく言える人、強く叱責するような人がいて、

名プレイヤーは何があろうと挫折しない

というフレッチャーの言葉通り、

それに負けずに立ち向かう強さがないと

トップにはなれないだろうしなぁ…

ってことを考えると、さじ加減って難しいよね。

ぬるま湯ではダメなのはもちろん、

熱湯すぎてもダメなんだもんね。

ロックフェス、メタルフェスの

NEXTヘッドライナーがなかなか出てこないのも

やっぱそういうとこもあるのかなって思うもんね。


と、劇中でのフレッチャーの厳しさを見ながら

色々と思うところもあったけども。

こういう音楽系の映画って

やっぱラストシーンの出来がめちゃくちゃ重要で

その重要さを改めて実感しました。

もちろん、本作は"良い"という意味で。



伝えてた曲とは違うものをやるという

フレッチャーのやり方は

コイツ汚ぇ!

と、思わずにはいられませんでした。

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復讐の為、再びニーマンを突き落とす為に

フェスの舞台上でまでこんなことやるのか!(*`ω´*)プンスカ

そこで再び折れてしまうのかニーマン…

と、思いきや

折れずに立ち向かったニーマン(* ゚Д゚)

単独プレイで"Caravan"を始める。

バンドメンバーを巻き込み、

学生時代、フレッチャーにボコボコにされたリベンジを

ここで晴らす痛快さが素晴らしいヾ(* ゚∀゚)ノ

曲が終わっても、

ニーマンのドラムソロは終わらない!

スティックを持つ手を血に染めながらも

懸命にハイテンポを練習したあの日々…

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ここで再び、手を血に染めつつも

そのハイテンポを現実のものとし、やりきり、

テンポを落としていく中でフレッチャーとのやりとりが…

ここに到るまでのカタルシスはヤバイですね。

お互いの復讐心はどこへやら

もはやこのラストシーンの2人の言葉のないやりとり

"指揮者"と"ドラマー"としての"セッション"は

それだけで見る人の心を揺さぶると思います。


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目元しか映らなくてもわかる

2人が目を合わせ、ニッとしたあとの締めで

最高ォウ!ヾ(* ゚∀゚)ノ

と、スタンディングオベーションで

エンドロールを迎えたい気持ちにさせられる。

このラスト10分は本当に圧巻でした。



これは映画館で観たかった!

という思いに駆られるのも、音楽映画だからであり、

やはり物語の良さがあってこそ。

ホント、こういった作品を見逃してて

映画館で観れなかったのは悔やまれるけど

今、こうして見れたことは何よりでした。

良いもん見ましたわー( ´∀` )

以上、

セッション

の感想でした。