3/17公開『長ぐつをはいたネコと9つの命』、公開中の米国で絶賛されてるがこのアクションシークエンスを見て納得!『バッドガイズ』に続きダイナミックで挑戦的な描写でドリームワークス・アニメーションの本気が見える。アクションだけでなく脚本も素晴らしいそう。期待!pic.twitter.com/NUt8sgi2AM
— ISO (@iso_zin_) January 8, 2023
このアクションを見てると確かにそそられる!
『バッドガイズ』も面白かったし、
クソディ●ニーみたいに配信限定にならず
映画館で上映してくれるドリームワークスなら
是非とも観たい気にさせられるなぁ。
でも、長ぐつ~ってシリーズものじゃなかったっけ?
↑の最新作は、日本でも3月に公開が決まってるけど
シリーズ見てないから行くの迷うな…
アマプラに前作とかあるかしらね。
どうも、トトです。
年末年始のなにもない時期には
サブスクで面白そうな旧作を漁るに限る!
ってことで、アマプラで
無料期間切れ間近ってのも出てたので、
その時期を利用して見た今年最初の旧作映画
バンドの中でもドラム好きな自分としても楽しめたし
むしろ、そんなドラムがどうこうなんて関係なく
拍手を送りたい作品でした。
そんな今年1本目であり、
旧作映画記事としては30本目となる作品はコチラ。

セッション
(原題: Whiplash)
【完璧】を求めるレッスンは常軌を逸し、加速していく―。
名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。
ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。
だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。
恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。
アカデミー賞で5部門ノミネートの内
助演男優賞 (J・K・シモンズ)
編集賞
録音賞
と、3部門受賞に到った
セッション
を、アマプラにて鑑賞。
今年は新作も良いスタートを切れましたが
旧作の方も良いスタートを切れました。
めちゃくちゃ面白かった!
アカデミー賞の結果もだけど、
Rotten Tomatoesでは214件のレビューがあり
批評家支持率は95%、平均点は10点満点で8.6点
日本の方でも
映画.comで4/5
Filmarksも同じく4/5
2015年のキネマ旬報の外国映画ベストテンで7位
と、国内外の映画サイトでの評価も高く、
それを大いに納得する作品でした。

あくまで主演はマイルズ・テラーとして
J・K・シモンズが準主役だからこその
助演男優賞だとは思うけど、
存在感、役どころとしては
ほぼ主演みたいなもんでしたけどね。笑
主役を食うとはまさにこのこと。
サミュエル・エル・ジャクソンや
ジョナ・ヒルレベルとは言わずとも
罵倒する言葉の数々は目を見張るものがありましたw

しかし、それを言われた側としちゃあねぇ…
そりゃあ鬱って自殺してしまうのもわからんではない。
それでニーマンも折れてしまったワケだしね。
身の上話を親身に聞いたと思ったら、
それすら罵倒する為の材料にするんだからなぁ。
次代の名プレイヤーを育てる為
と、フレッチャーは言っているものの、
それもやり方として正解だったのか間違いだったのか。
失敗しても
大丈夫、上出来だ
と、フォローする今の世の中の"甘さ"を嘆き
good job (上出来)
英語で最も危険なワードとして挙げてるこの言葉。
ジャズが死んだことを悔いるフレッチャーの言い分もわかる。
カフェあたりで売ってるジャズのCDが証明してる
と、フレッチャーも言うけど
今や「ロックは死んだ」なんてのもずっと言われてるし
ロックだろうが、ジャズだろうが、メタルだろうが
バンドミュージックって何をやっても
ポップスとかと比べると、
いつの時代もマイノリティなんだよなぁ悲しいことに(´・ω・`)
やり過ぎて可能性のあるプレイヤーを潰したのでは?
という、ニーマンの言ってることもわかるから困りもの。
センスや才能がズバ抜けてれば別なのかもしれないけど
褒める、フォローするばかりだと
プレイヤーも壊れないし、精神衛生上は良いとしても
厳しく言える人、強く叱責するような人がいて、
名プレイヤーは何があろうと挫折しない
というフレッチャーの言葉通り、
それに負けずに立ち向かう強さがないと
トップにはなれないだろうしなぁ…
ってことを考えると、さじ加減って難しいよね。
ぬるま湯ではダメなのはもちろん、
熱湯すぎてもダメなんだもんね。
ロックフェス、メタルフェスの
NEXTヘッドライナーがなかなか出てこないのも
やっぱそういうとこもあるのかなって思うもんね。
と、劇中でのフレッチャーの厳しさを見ながら
色々と思うところもあったけども。
こういう音楽系の映画って
やっぱラストシーンの出来がめちゃくちゃ重要で
その重要さを改めて実感しました。
もちろん、本作は"良い"という意味で。
伝えてた曲とは違うものをやるという
フレッチャーのやり方は
コイツ汚ぇ!
と、思わずにはいられませんでした。

復讐の為、再びニーマンを突き落とす為に
フェスの舞台上でまでこんなことやるのか!(*`ω´*)プンスカ
そこで再び折れてしまうのかニーマン…
と、思いきや
折れずに立ち向かったニーマン(* ゚Д゚)
単独プレイで"Caravan"を始める。
バンドメンバーを巻き込み、
学生時代、フレッチャーにボコボコにされたリベンジを
ここで晴らす痛快さが素晴らしいヾ(* ゚∀゚)ノ
曲が終わっても、
ニーマンのドラムソロは終わらない!
スティックを持つ手を血に染めながらも
懸命にハイテンポを練習したあの日々…


ここで再び、手を血に染めつつも
そのハイテンポを現実のものとし、やりきり、
テンポを落としていく中でフレッチャーとのやりとりが…
ここに到るまでのカタルシスはヤバイですね。
お互いの復讐心はどこへやら
もはやこのラストシーンの2人の言葉のないやりとり
"指揮者"と"ドラマー"としての"セッション"は
それだけで見る人の心を揺さぶると思います。


目元しか映らなくてもわかる
2人が目を合わせ、ニッとしたあとの締めで
最高ォウ!ヾ(* ゚∀゚)ノ
と、スタンディングオベーションで
エンドロールを迎えたい気持ちにさせられる。
このラスト10分は本当に圧巻でした。
これは映画館で観たかった!
という思いに駆られるのも、音楽映画だからであり、
やはり物語の良さがあってこそ。
ホント、こういった作品を見逃してて
映画館で観れなかったのは悔やまれるけど
今、こうして見れたことは何よりでした。
良いもん見ましたわー( ´∀` )
以上、
セッション
の感想でした。
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