そろそろまとめに入る年末ですが、

それと同時に

来年の作品も続々と情報が出てきています。

こういう時期が割と楽しいんですよね。

どうも、トトです。



今年もそこそこ映画に勤しんだ1年でしたが

そんな2022年、最後となる一作を観てきました。

ホント、昨今めちゃくちゃ増えてる

A24製作でもある作品で、

こちらも初報から興味を引かれた作品です。

そんな今年最後であり、35本目となる作品はこちら。




20221209_132727
MEN
同じ顔の男たち
(原題:MEN)

夫の死を目の前で目撃してしまったハーパー(ジェシー・バックリー)は、心の傷を癒すため、イギリスの田舎街を訪れる。
そこで待っていたのは豪華なカントリーハウスの管理人ジェフリー(ロリー・キニア)。ハーパーが街へ出かけると、少年、牧師、そして警察官など、出会う男たちが
管理人のジェフリーと全く同じ顔であることに気づく。
街に住む同じ顔の男たち、廃トンネルからついてくる謎の影、木から大量に落ちるりんご、そしてフラッシュバックする夫の死。
不穏な出来事が連鎖し、“得体の知れない恐怖”が徐々に正体を現し始めるー。





同じ顔のおっさんたちが迫りくるホラー

MEN
同じ顔の男たち


を、公開初日に映画館で鑑賞。

観終わったあとの率直な感想としては

うん、わからんw

でした。


MEN_1

前半は、ハーパーの心の傷を癒すが如く

キレイな風景と共に送るほのぼの感。

トレーラーから気になっていたトンネルのシーンも

ハーパーの1人輪唱みたくなってて

こういうのIMAXで観たら面白そうだと思いました。

MEN_2

そんなシーンに写り込む"謎の男"が

物語に良い違和感を与えてくれます。

カメラに近くなったらなったで

真っ裸のおっさんが映し出され

( ゚∀゚)・∵ブハッwwwww

と、噴きそうになってしまったw

家の周りを物色し、庭にある木からリンゴをパクる

振る舞いが自由すぎて面白いw

真っ裸ってことが、そこに拍車をかけてくるw


おかしいのは真っ裸のおっさんだけでなく

近辺に住む人たちがみんな同じ顔…って

言うほど同じ顔だったか?

MEN_3

言われてみると確かに

同じ…かも?

くらいには思って観てたけど。

そこはまぁ、髪型なりCGなりで

全く同じ顔に見えないようにしてるんだろうけどさ。


その同じ顔の男たちも

言うほど多くなくてこじんまりしてて。

トレーラーとか、ポスターで見るように

無数に落ちるリンゴの数ほど

何十人と同じ顔の男たちがいる

みたいな感じだと思ってましたが

A24がそんなわかりやすいもんを作るワケがなかった。


中盤以降は違和感が明らかになっていき、

終盤は畳み掛けてきましたね。

中でも変態度が高かったのは司祭

処女を失くしたのはいつだ?

…はぁ?w

司祭のラストシーンは変態が過ぎて

逆になんか笑えてしまったw


真っ裸のおっさんは、物語が進んでいくにつれ

顔のネイチャー装飾が増えてて

なんか森の精みたく見えてきたw

と、思ったらどんどん腹が膨れていき

産んだぁーーーーーw

そいつがまたさらに腹が膨れ

また産んだぁーーーーーwww

MEN_4

さらにさらにそいつがまた…

もうえぇてwwwww

なんかマトリョーシカみたいに、脱皮みたいに

産まれては死に、産まれては死に…w

それもハーパーどんな顔してんねん

なんて思わずにはいられませんでした。

最終的にジェームス出てきちゃったしw 

ジェームス…
あなたは私に何を求めているの?


愛だ

ダメだ、もうわからんw


と、思考放棄するのは良くないので

ちょっと考えてはみましたが

女性が男性に対して抱くような恐怖感や不安、

失望などを扱ってた…って感じでおk?

それがハーパーとジェームスのやりとりのシーンで

わかりやすく演出してたとは思うんだけど…

ただ、そのシーンにしたって

ジェームスが一方的に悪いんじゃなくて

ヒス起こしたハーパーにも原因はあるやん…

と、思って観てましたけどね。

心情的にしょうがないとは思うけど

ジェームスもハーパーも

キレたら全く聞く耳もたんやん。

そこに至るまでに

どちらもどれだけ鬱憤溜め込んでたかは知らんけども。

MEN_5

何なら最初に司祭が問いかけてたこと

夫に謝る機会を与えましたか?
そうすれば夫は死んでなかったかもしれない


ド正論じゃん。

確かに最初に手ぇ出したジェームスを擁護する気はないけど

ジェームスは謝ろうとしてたのに

それでヒスってジェームスを家から叩き出したハーパー…

ジェームスに全責任があるとは到底思えんな。

とは思うけど、あくまで本作の主役は

ハーパーだからな。

ハーパー視点で見た作品だと思うので

中立的なこと言ってもしょうがねんだろうけども。

MEN_6


ってのを考えたら、あの集落にいた男たち

ハーパー視点だからこそ

"同じ顔"のように見えていただけで、

男なんてみんな同じ

っていう、ハーパーの内心を表していたのかも?

加えて、終盤

男の左腕が割かれてしまったのも

ジェームスが死んだ状況と重ねることで

メタ的な意味として表現したものなのかな、とも。



こういうのって

他の人はどう見てるんだろう…

って気になって色々調べてたら

受動的攻撃性

って言葉が出てきて、調べてみるとなるほど納得。

物事としては理解してはいても、

こういう言葉があるんだなと知りました。




関連作品が大量に世に出ている為、

自分も昨今、A24作品を観る機会が増えてますが

大半は"そこそこ"で終わってしまうんですよね。

そのワケのわからん描写の多さに(。-∀-)笑

これは良かった!

と、言える作品の方が少ないんだよな。

まぁ、それほど幅広い作品を手掛けられるっていうことの

裏付けにもなるのかもしれないけど。

残念ながら、

これは良かった!と言える作品ではなかったけど

ある意味、楽しむことができた

MEN
同じ顔の男たち


の、感想でした。

これにて、2022年の映画もオシマイ。

あとはまとめとして、

今年のランキングを出すのみです。





関連記事