ある日、YouTubeを開いたときに
トップに出てきたAfterduskというこのバンド
在りし日のメタルコア/ポスコアなサウンドが(* ゚∀゚)イィゾ-
今後ちょっと追っていきたいですね。
どうも、トトです。
それでは、今年129枚目の新譜レビュー
今回のバンドはlivedoorに引っ越してきた2020年
割とすぐに取り上げることができたバンドです。
近年シングルやEPをリリースしてたのは知ってたけど
それを経て、ようやくのアルバムリリース!
前作から今作の"アルバム"リリース期間としては
そこまで長く待つこともなくて何より。
そんな今回の作品はこちら。

Stain The Canvas『All Fine / eniF llA』
01. 希望とは何ですか?
02. HXPE
03. Condemned (Feat. The Word Alive)
04. Shine (死ね)
05. Stolen Youth (Feat. Famous Last Words & Outline In Color)
06. End
07. Overload.exe
08. And I Don't Believe In Anything, Anymore
09. LXVE
10. Dead Circus
11. Ravenous
12. Keep Dancing…
13. Puppet (Feat. Get Scared)
14. All These Lights Are Graves
15. ob-la-di, ob-la-die (Feat. Call Me Karizma)
16. Brain Is The Closest Thing To A Time Machine We Have
イタリア産メタルコアのStain The Canvas
2枚目となるアルバム『All Fine / eniF llA』が
InVogue Recordsから11/18にリリースされました。
気付けばInVogueと契約してたんだな。
やるやん(* ゚∀゚)
しかし、イタリアのバンドは
個人的にPUNK/POP PUNK系のがよく知ってるので
コア系バンドは割と珍しい印象なんですよね。
とはいえ、1stから取り上げられていた為
2枚目である今作もしっかり取り上げられました。
しかも16曲収録というボリューム感!
そんなバンドの最新作、
早速、聴いていこうと思います。
希望とは何ですか?
1曲目からタイトルの日本語に目が釘付けになるw Σ(゚∀゚ノ)ノ
マジでこの名前で収録してあんの面白いなw
ピアノと共に不穏でダークな雰囲気を纏わせながら送る
2分未満のショートトラック。
ストリングスを加えて不穏さを加速させつつ、
タイトルで問いかけている一切の「希望」を断つような
ブレイクダウンを叩き込んで終わります。
HXPE
そこから静かに歌うところへ繋がる2曲目。
その冒頭の静穏パートからシアトリカルが要素あり
そうかと思えばデジタルサウンドなシンセあり
ヘヴィサウンドなブレイクダウンと共に
シンフォニックで壮大なコーラスありと、
色んな要素を詰め合わせているような展開に。
しかし、メインはやっぱシアトリカルやシンフォニックな
ダーク且つ壮大さのある部分だと思います。
そのダークな部分の極みである、ダウンテンポに落とす
ラストのブレイクダウンの雰囲気も秀逸です。
Condemned (Feat. The Word Alive)
ド頭の歌い出しから、TWAのTelleが叫ぶ3曲目。
イントロ中には壮大なコーラスも響き、
それが冒頭にも取り入れられてます。
サビではvo/Bryanのシャウトに続いて、
Telleがクリーンで参加していて、サビ終わりには
ド頭と同じようにTelleと共にタイトルを叫ぶ。
ツインボーカルというか、バッキングボーカルというか
もう1人のメンバーと言えるほどにTelleの出番は多い。
ピアノとストリングスが鳴るシアトリカルパートから
シンフォニックなコーラスに乗せて落とすブレイクダウン
この流れがまた最高ですねヾ(* ゚∀゚)ノ
アウトロは静かなストリングスと共にしっとり締めます。
Shine (死ね)
"希望とは何ですか?"に続いて"死ね"ときたw
そうだね、ふりがな振っとかないと
Shine=「光」になっちゃうもんねw
そんなタイトルの4曲目は、デジタル感のあるサウンドに
ストリングスが響くイントロから幕を開けます。
そのあと冒頭のボーカルは低く呻くように始まり、
少し静かなクリーンへと切り替わり、
サビでは大いに汚ぇシャウト(褒め言葉)で叫ぶ。
コーラスによるシンガロングパートもあって良い。
Bメロサビ後の低く落とすブレイクダウンも攻め感あり、
タイトル通りに殺意は十分感じられます。
同時に響く壮大なコーラスも◎です。
Stolen Youth (Feat. Famous Last Words & Outline In Color)
5曲目は再び静かな歌い出しから、
シアトリカル感のある壮大なサウンドで幕開け。
ここではFamous Last Wordsのvo/JT、
Outline In Colorからはvo/Skaggsと
贅沢に2バンドからゲストを招集。
Skaggsは主にスクリームで、
JTはクリーンメインで、ややシャウトでも参加しています。
シアトリカル部分はFLWからの影響もあるのか、
そうしたシアトリカル要素も存分に感じられて何より。
しっかりブレイクダウンで落とす展開もあるし、
ちゃんとシアトリカルコアしてるサウンドは
完全に自分好みでとても上がりますヾ(* ゚∀゚)ノ
MVではなく、あくまでVisualizerとなっていますが、
メッセンジャーツール風で歌詞を打っていき、
サビとゲストが登場するシーンは、各ボーカルが動画を投稿。
っていう、めちゃくちゃ今時感あるのが良いですね。
End
低く響く打ち込みの裏でストリングスが鳴り、
こちらもシアトリカルな部分が垣間見える6曲目。
他の曲よりも叫んでるパートはすくないものの、
雰囲気たっぷりに静かに歌うところも良い。
オルゴールのような音色と共に短いブレイクがあったり
後半のブレイクダウンもまた、一般的なブレイクとは
ちょっと違うような感じで良いですね。
ラストは再び、オルゴールのような音色と共に
ブレイクダウンで落として締める展開も○です。
Overload.exe
のっけからヘヴィサウンドで幕を開ける7曲目。
ここではBryanも冒頭から叫びまくり、
高音シャウトの裏で低音スクリームも取り入れていて
レイヤーで分けられたようなボーカルが楽しめます。
サビでは野太い低音スクリームも引き出し、コア感バッチリ。
攻め感で言えば今作でも上位かも。
静かに低くダークな雰囲気に転調してから落とす
ブレイクダウンも、入るまでの展開が秀逸。
ラストは再び静かに、しかしズーンと重い雰囲気で
ささやくような小さなボーカルで締めます。
And I Don't Believe In Anything, Anymore
→ LXVE
最初から派手なデジタルサウンドと
ストリングスが交じる8曲目をインタールードに
そのまま繋がり、静かに始まる9曲目へ。
サビでは大々的にコーラスを取り入れたことにより
一気に壮大さを増します。
ブレイクダウンでは汚ぇシャウトでコア感を出し、
そのあとは劇場的なストリングスにコーラス、
短いギターソロの後にラストサビへと突入します。
壮大なコーラスがとにかく耳を突く1曲です。
そうした部分はMVでも表しているのか、
撮影されている場所もどこぞの劇場になってるのが◎
Dead Circus
シアトリカルさ満点の始まりを見せる10曲目。
ここも歌い出しは静かに始まり、
シンフォニックなコーラスにクラップを混ぜ、
MIWみたいなシンセを鳴らしてのブレイクダウンへ。
物憂げな鍵盤サウンドから叩き落とす
凶悪さの塊みたいなブレイクダウンは圧巻。
全体的に見れば、この曲調だからこそのタイトル
このタイトルだからこその曲調てまあり、
タイトルと曲調の親和性が素晴らしいなヾ(* ゚∀゚)ノ
MVのグロさが良いねぇ(* ゚∀゚)w
それだけでなく、ライブチャットのようなコメントや
イィネのハート(割れてるけどw)があったり、
こういうとこも、まさに現代的なのがgoodです。
Ravenous
こうしたシンセの雰囲気のイントロは
これまたMIWのようにも思える11曲目。
しかし、ストリングスとコーラスを取り入れたサビは
そこはかとなく『Sempiternal』期のBMTH感ひとしお。
思えば、低音のスクリームよりも
高音シャウトの方が目立つBryanのボーカルも
どちらかと言えばOliタイプのような気もします。
しかし、ラストのブレイクダウンの極悪非道感は
MIWにもBMTHにもない凶悪さで素晴らしい。
Keep Dancing…
わずか35秒のインスト曲で、
再びインタールード的なポジションの12曲目。
タイトル通り、モノラルなレコードやラジオから流れそうな
曇りがちなサウンドの鍵盤によるダンサブルな感じは
それこそDead Circusと絡めればめっちゃ雰囲気良さそう
…と、思いつつも
Puppet (Feat. Get Scared)
ここに繋がるなら大いにアリ!と思えます。
いつぞやの冒頭に挙げた13曲目。
その時点では、今作リリースのこと知らなかったのよね。笑
イントロからヘヴィで、ここも序盤の激しいパートは
2枚目あたりのBMTHを彷彿とさせる。
そうした初期のBMTHにストリングスを加えたような
シアトリカル感を持たせているのが(* ゚∀゚)イィネ!
ゲストであるGet ScaredのNicholasのクリーンパートは
Bryanとも声質が違う為、けっこうわかりやすい。
でも、この感じだと叫んでるとこにもいそう。
攻めたあとに急転直下、静かに奏でるギターの旋律、
からさらに一転、ヘヴィなブレイクダウンをぶっ込む。
そうして最後に攻めまくったあとの余韻を残すような
再びしっとり系のギターの旋律で締める感じが○
All These Lights Are Graves
14曲目も、始まりは静かに落ち着いた雰囲気から。
バッキングと共に声量多めで展開するサビは
ライブ会場で一大シンガロングが起きれば
めちゃくちゃ映えそうな雰囲気なのがとても良い。
コーラスのようにも聞こえるシンセも耳を引く。
攻めた曲ではないけど、そうした部分によって
一体感を得られるような1曲に。
ob-la-di, ob-la-die (Feat. Call Me Karizma)
ほのぼのした感じを想像する感じのタイトルですが
最後の一言が"die"になってるおかげで、
そんなほのぼのとは無縁なことがわかる15曲目。笑
デジタル加工されたようなイントロから
これがまた頭から良い感じに耳を刺激する(* ゚∀゚)
そしてここでも、低く呻くようなボーカルを展開します。
その後、クリーンになりそのままテンポアップすふサビへ。
BメロではゲストのCall Me Karizmaが
ラップ調ボーカルで加わり、楽曲に彩りを加えます。
しかし…"カリスマと呼べ"はダセぇなぁw
サビでは再び壮大なコーラスがシンガロング感を煽る。
それはラストサビでも展開され、アウトロはイントロと同じく
耳を引くサウンドで締めます。
Brain Is The Closest Thing To A Time Machine We Have
全16曲のラストを締め括る曲は
クリーンパートと、攻め叫ぶコアパート、
静穏パート、コーラスによる壮大さとで対比を見せる
ここまでの15曲にも見られたような
山あり谷あり、転調によって振り幅の大きさを見せる。
それによる今作のまとめ感、集大成感があり、
加えてラストを務めるに相応しい雰囲気を纏っています。
以上、
Stain The Canvas『All Fine / eniF llA』
でした。
MVで見る、見た目のエモコア感はそのままに、笑
前作にもコーラスやストリングスによる
壮大さのある要素はありましたが、
今作はよりシアトリカルに、ダークな要素を強め、
非常にワタシ好みに!(* ゚∀゚)
しかし、サウンド自体は
メタルコア寄りなポスコアになったような気も。
今作のゲストも
The Word Alive
Famous Last Words
Outline In Color
Get Scared
と、ポスコア勢がズラッと並んでますしね。
加えて、シアトリカル要素のあるバンドもいるので
今作の方向性にも一役買っているのかも。
そうしたシアトリカルコアが好きな人には
大いにオススメな作品となった
Stain The Canvas『All Fine / eniF llA』
今作のゲストバンドはもちろん、
Ice Nine Killsあたりが好きな人もハマるかも。
是非ぜひ、チェックしてみてください。
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