デフォーの新たな主演作
なんか面白そうだぞ(* ゚∀゚)
日本にはまだ来てないので
詳細な内容はわからないにしても
強盗に入ったデフォーが閉じ込められ
どうやって脱出するかを悪戦苦闘する内に
イカれてしまうって感じ?
ええやん、早く日本でも公開情報出せ(* ゚∀゚)
どうも、トトです。
それでは、前回の『アムステルダム』から
3週間ぶりとなる新作映画
近年では珍しく日米同時公開となる作品で
自分も初報トレーラーを見た時からチェックしてました。
そんな今年33本目となる新作映画はこちら。
THE MENU
太平洋岸の孤島を訪れたカップル(アニャ・テイラー=ジョイ、ニコラス・ホルト)。お目当ては、なかなか予約の取れない有名シェフ(レイフ・ファインズ)が振る舞う、極上のメニューの数々。 「ちょっと感動しちゃって」と、目にも舌にも麗しい、料理の数々に涙するカップルの男性に対し、女性が感じたふとした違和感をきっかけにレストランは徐々に不穏な雰囲気に。 なんと、一つ一つのメニューには想定外の“サプライズ”が添えられていた… 。果たして、レストランには、そして極上のコースメニューにはどんな秘密が隠されているのか?そしてミステリアスな超有名シェフの正体とは…?
公開から1日経った本日朝イチの回で観てきました。
THE MENU
昨年の『ソーホー』を皮切りに
前回観た『アムステルダム』、そして今作と
短期間にアニャ・テイラー=ジョイ出演作が続いたなぁ。
しかし、どれもハズレがないという素晴らしさ。
ってことで、今作も面白かったです。
なんかこう、意識高い人や高級レストランなんかを
皮肉ったような風刺的な内容にも見えるというか…笑
まぁ、自分は意識低い庶民なので
余計にそう見えるのかもしれないけどw
レストランの従業員がシェフのイエスマンで
狂信集団と化してる異様さは、
『ミッドサマー』を彷彿とさせる。

しかし、ここまで来ると
意識高い"系"レストランではなく、
完全に「意識高い」感じにもなってる気も。
とはいえ、料理が出されるたびに
シェフのクソデカクラップとか
シェフに対する従業員のクソデカ返事
Yes!! Chef!!
に、毎回ビクッてなるわΣ(OωO ;)笑
本作に於ける客の面々もクセのある連中ばかり。
落ち目の俳優に、
このレストランのオーナー部下である成金集団
それっぽい言葉でワケのわからん理解を示す評論家
セレブな老夫婦
頭でっかちな美食家に、"一般人"のマーゴ

やっぱ作中ではマーゴの言動に共感しっ放し
っていう観客は少なくないんじゃないだろうか。
そうしてハッキリ物事を言う強気なキャラってのも
アニャジョイの外見からしてしっくりくる。

そんなレストランのシェフを務める
レイフ・ファインズが名演だったのは言うに及ばず。

あれ?この人…
って思ったのは、給仕長のエルサ役を演じたホン・チャウ
『Downsizing』に出てた人じゃん
なんて、久しぶりに見ました。

彼女は彼女で
ポッと出のマーゴに自分のポジションを取られまいと
意識高い系嫉妬に駆られるものの、
敢えなくDead…
まぁ、そうなるよね(。-∀-)笑
レストランという舞台なのもあり、
注目されるところが「料理」でもあるんですが

んー、意識高ぇw
見た目がアートなのは良いんだけど、
やっぱ庶民感覚ではそれ以上のものには見えず
ぶっちゃけ、美味そう!と食欲を駆り立てるものではない。笑
シェフも言ってましたね
決して「食べないで」ください
「味わって」ください
的なことを。
ごめん、帰るわ
と、マーゴと同じこと思うわw
しかも料理が出される度に、クソデカクラップに始まり
シェフの料理に対するストーリーを聞かされ、
満腹感なんてまるでなさそうな意識高い料理が出される…
ごめん、帰るわ
ってなるわw
美食家を気取るタイラーや評論家の言葉が
理解ある彼くんならぬ、
理解ある評論家、理解ある美食家って感じで
薄ら寒くて笑ってしまう…(´゚∀゚)・:.・:∵ブハッ
しかし、そんな料理も
副料理長が自殺したり、別の副料理長がシェフを刺したり
それも料理…否、作品の「一部」だとして
どんどん雲行きが怪しくなる。
いきなり逃走中が始まったのも笑ったけどw
しかし、今回のコースでの最終地点は
客、スタッフを含めた全滅エンド。
これを提唱したのがシェフを刺した副料理長みたいだけど
全滅エンドにすることで、客には申し訳ないけど
信者になりつつも止めようとしたんかね?
シェフに何度も迫られたって言うしな…
それを都度、拒否りつつも店に置いてくれたのが
幸か不幸か、今回のコースを仕立てることに成功した…
は、深読みしすぎか。
しかし、シェフはシェフで
マーゴとのやり取りの中で
そうした自分の立場にも葛藤が見えるというか
中盤から終盤にかけて、
金持ちの客に対する思いみたいのが見え隠れした気も。

そしてそれは、マーゴが忍び込んだシェフの部屋にあった
彼のキャリアからも垣間見える。
若い頃は素敵な笑顔で写真撮れてましたもんね。
そこに活路を見出だしたマーゴが機転を利かせ
シェフにチーズバーガーを注文。
チェダーチーズって向こうだと
アメリカンチーズって言うんだな初めて知った。
しかし、そのチーズバーガーを作っているシェフの姿は
本当に料理するのが好きだった頃の雰囲気というか
表情というか、そういうのが見れた気もします。
レイフ・ファインズすげー(* ゚∀゚)
しかし、そのチーズバーガーのシーンは
今作イチのスッキリポイントであるのは間違いない。
マーゴの言うように
あんなボリュームもクソもない料理で
腹なんか膨れるかよ
パンなしでソースのみとか頭イカれとんかw
いや、イカれてんだろうけど
まぁ、本当にイカれてんのは
意識高い料理を望む美食家やセレブたちなのか
そんな客層が望む料理を提供する側なのか
果たしてどっちなんだろうね?
ってのも、本作が表現することなのかも
なんて思ったり。
でも、あんなアート料理()なんかより
チーズバーガーの方が万倍ウマそうに見えるね!
調理シーンだけでもヨダレもんだよ( ̄¬ ̄)
マーゴは出された"フツー"のチーズバーガーに満足しつつ
食べきれないから持ち帰りさせてくれる?
なるほど、それでココから脱出するのかと。
一流レストランが、さして高くもない客の要望を
受け入れないワケにはいかないもんなぁ(* ゚∀゚)ハッハッハ
と、見てるこちらは痛快だけど、
残った客はもうどうしようもないわね…
マーゴは後ろ髪引かれつつも、店をあとにし
レストランは最後のデザートの為に
床にソース等々でアートを描き
客にはマシュマロのエプロンとチョコの帽子を被せ
Fire!!
と、仕上げにかかります。
脱出したマーゴは
ボートは止まったんだか、止めたんだか
海上から燃えるレストランを眺め
チーズバーガー頬張る。
メニューのリストを書いた紙をナプキン代わりに
口を拭うのも良いな(* ゚∀゚)
そんな最高のチーズバーガーを食べる
最高のシーンで終幕するのも良かった。
と、物語の起承転結もわかりやすく
トチ狂った環境に対峙する招かれた客の構図、
そこに紛れた、本来のゲストとは異なる
"招かれざる客"
としての、マーゴの存在も良かったです。
満足もしたのでパンフレットも購入。

監督のマーク・マイロッド
マーゴ役のアニャジョイ
シェフ役のレイフ・ファインズ
タイラー役のニコラス・ホルト
4人のインタビューに加え、
本作に出てきた料理の一覧や
レイフ・ファインズの特集もあり
パンフレットの内容も満足のいくものでした。
で、朝イチの回で観たので
終わった頃はちょうどランチタイム。
これを観たあとはチーズバーガー食いたくなるな(* ゚∀゚)
ってことで、

マックとかの安っぽいヤツじゃなく
ちょっと奮発してそれっぽいちゃんとしたヤツ食べましたw
フツーに美味くて満足w
そうして、観終わったあとは
チーズバーガーが食べたくなる作品。
THE MENU
の、感想でした。
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