エモコアキッズ御用達な作品を出して以降、

EP、シングル乱発バンドになってしまったStain The Canvas

新曲にまさかのGet ScaredNicholasがゲストにΣ(・ω・ノ)ノ

MVに姿は見せないにしても

Nicholasさん何してるん?w

Nicholasの影響か、シアトリカルコア的になってて良いけどもw

シーンに復帰するならGet Scaredで戻って来いよw

どうも、トトです。



10月リリース分が多かったせいで

11月分も遅れてはいますが、

今のところ11月分は非常に緩やかで何より( ´∀` )

これなら何ら焦ることなく、気楽なもんです。

そんな11月リリース分の2枚目の今回ですが

こちらも個人的には待望系。

先行曲もけっこう良くて期待もしてます。

そんな今年124枚目の新譜レビューはこちら。




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Dayseeker『Dark Sun』
01. Dreamstate
02. Neon Grave
03. Without Me
04. Homesick
05. Midnight Eternal
06. Dark Sun
07. Quicksand
08. Paper Heart
09. Crying While You're Dancing
10. Parallel
11. Afterglow (Hazel's Song)





類稀なるボーカルと、グッドメロディなポスコアを打ち出す

US産ポスコアバンドのDayseeker

3年ぶり5枚目となるアルバムDark Sun

Spinefarm Recordsから11/4にリリースされました。


当ブログでも前作からレビューし始めましたが

今作までの3年の間に、

Reimagened verが追加収録された前作Deluxe版が出たり

vo/Roryds/Mikeにより発足したサイドプロジェクト

HurtwaveがEPをリリースしたりと、

あまり長く感じない3年間でしたね。


最新作である今作では

Roryの父親がお亡くなりになり、

その悲劇を込めたアルバムなんだそう。

エモーショナルな作風になること必須ですが、

そんな今作、聴いていこうと思います。






Dreamstate
静かにタイトルを言い放ったあと、
シンセと共にヘヴィなサウンドで始まる1曲目。
序盤は優しくも切ないRoryのボーカルが響く。
サビの終わりにタイトルを叫ぶところも印象的。
そんなRoryのボーカルという絶対的な存在が引っ張り
グッドメロディを響かせるDayseekerならではの展開。
しかし、後半にはヘヴィさを前面に押し出し、
そこにRoryの激しいスクリームが乗るコアパートも。


Neon Grave
今作で最初に先行公開された2曲目。
イントロからコア感のヘヴィサウンドで幕開け。
そのあとのボーカルからは前曲と同じく、
サウンドも控えめ、静かに歌い出すとこからスタート。
サビではバンド感も出しつつ、やはりシンセも耳を突く。
前曲よりもコアパートを実感する部分はあり、
低音のスクリームに、ズーンと響くブレイクダウンは
今作イチのヘヴィパートだと思います。
アウトロも同じような雰囲気でヘヴィに展開し、
最後にシンセを鳴らして終わります。





Without Me
三度、静かな展開からスタートする3曲目。
しかし、ここでは最初から軽快なテンポ感が良い。
Roryの裏声から入るサビは、バンド感を押し出し
ここでもシンセを鳴らしつつ、再びテンポアップしてBメロへ。
こうした静かで良い感じのテンポを、
もっと全体的に適用して欲しかったなーと思いつつ、
まさに現行ポスコアらしいサウンドなので、そこは良し。





Homesick
4曲目も頭からRoryのボーカルを惜しげもなく繰り広げ
ここまでの3曲とは違う、軽快で明るめな
シンセサウンドが、ネオン輝く街並みに合いそうな雰囲気に。
この曲では、そのシンセがかなり目立ちます。
タイトルのような雰囲気はむしろ薄く、
そのシンセによって踊りたくなるような軽快なテンポ感と
リズム感が聴いてて心地良いです。


Midnight Eternal
5曲目である「終わらない深夜」は、
そこはかとなくエモーショナルなタイトルな印象ですが
先日、蔵出しで出したTaylor『Midnights』さながら
深夜に聴くことが抜群に合うような曲調に。
ただ、父親が亡くなったっていう事実を踏まえれば
本当に明けないような、長く感じる夜の時間…
っていう、なんとも言えない切なさも感じます。
曲調自体はキャッチーで耳馴染みも良いんだけどね。


Dark Sun
からの「暗い太陽」か、と妙に納得する6曲目は
前曲からそのまま繋がるように始まるのも良い。
2つで1つのようなニコイチ的な曲構成に感じます。
前曲の最後の歌詞も"Dark Sun"から始まりますしね。
そんな今作のタイトルトラックは、
ダンサブルでと思えるほどのリズム感とテンポ感、
攻め感のあるEDMちっくなドラムが鳴りつつも、
Roryの優しいボーカルを決して邪魔することはありません。
今作の中では割とエネルギッシュで勢いもあり、
最後、タイトルを叫ぶ伸びのあるRoryのボーカルも素敵。


Quicksand feat. Spencer Stewart
ゆっくりフェードインして始まる7曲目。
ここでもシンセを中心に、Roryのソフトなボーカルから。
この曲のゲストであるSpencerはINKでも、Underoathでもなく
The Band CAMINOSpencer Stewart
彼の出番はBメロからですが、Roryとはまた違う声質で
この曲に彩りを与えてくれています。
今作、この曲の雰囲気ならば、確かにコア系ボーカリストより
The Band CAMINOSpencerってのが合ってる気もします。
それは実際にこの曲を聴き、彼の声を聴けば一目瞭然ならぬ一耳瞭然。


Paper Heart
静かに優しく切ない鍵盤を奏でて始まる8曲目。
Roryのボーカルと共に、徐々に音数も増えていき、
アンビエントな雰囲気もあるバラードナンバーに。
こうした曲だからこそ鍵盤やストリングスがまた映える。
こうした曲調もあって、より哀しげな雰囲気にも感じる。
歌っているってよりも、語りかけるようなボーカルも
そうした哀しさ、切なさを表現しているようにも。


Crying While You're Dancing
9曲目はリリース直前にMVが公開されました。
どこかレトロな雰囲気が漂いつつも、現代的でもある。
幻想的にも感じるシンセの中で展開するサウンドは
Roryのボーカルと共にグッドメロディを奏でます。
MVを見た時から思ってますが、
個人的にもかなり気に入っています。
「泣きながら踊る」っていうタイトルとも曲調はマッチ。
ギターソロもとても良いです。
こういうの聴くとDayseekerの良さを改めて実感します。





Parallel
10曲目も静かにゆったり幕を開けます。
エモーショナル雰囲気増し増しで、
でも、それが嫌なエモーショナルさじゃないんだよね。
それを和らげているのがエコーがかったボーカルや、
それに付随するアンビエントで浮遊感あるサウンド。
バラードってほどの雰囲気はないけど、
これも歌メロ良好で、しっとり聴き入るのにピッタリ。


Afterglow (Hazel's Song)
そして前曲からそのまま繋がるラスト11曲目。
冒頭から鳴る鍵盤サウンドが印象的で、
その後に展開する力強いバンドサウンドが良い。
そこからRoryの素敵ボーカルタイムになります。
こちらも前曲同様のエモーショナルさがありながらも、
前曲よりも多幸感もりもりな感じ。
タイトルにもカッコで付けられている
HazelRoryのお父さんの名前なのかな?
と、思ったら娘の名前らしい。笑
どおりで女っぽい名前だと思ったw
父は亡くなってしまったけど、娘のHazelの誕生で
今作を終わらすってのが良いですね。
だから、サウンド面はこんなに多幸感に満ちてるのか、と。





以上、

Dayseeker『Dark Sun

でした。

正直、最初はちょっと(。-ω-)ウーンと思ったけど、

聴いてる内に(* ゚∀゚)イィゾ…と思えるように。

やっぱRoryのボーカルは引き込まれるわぁ。

ちょいちょい冒頭ネタでも挙げてましたが

作風としてはコア感大幅減退、

前作との間に出たRoryMikeのサイドプロジェクト

シンセ要素多めなHurtwaveに寄ったサウンドに。

しかし、コア感が減ったのは冒頭に言った通り

父親の死

ってのを込めているなら、大いに納得もする。

死を悼むのであれば、

叫びまくって、ゴリゴリのヘヴィサウンド…

っていう方がおかしいでしょう(。-∀-)笑

それをシンセを使い、悲壮感を漂わせすぎず、

しっかりバンドサウンドも展開して、Roryが引っ張る。

と考えれば、今作も個人的には良盤です。

好みで言えば前作のが好きだけど、

今作だって良盤と言うには十分です。


って感じで、

シンセポップ、オルタナポップな感じはありつつも

バンドの色はしっかり残ってると思います。

Dayseeker『Dark Sun』

コア感ある方が好きな人には物足りないかもですが

Hurtwaveが聴けた人には大いにオススメ。

是非ぜひ、チェックしてみてください。





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