他の先行曲を聴いたときも思ったけど

やっぱHurtwaveに寄ってってるよな。笑

Pop Dayseeker

でも、こんなツイートも見かけたくらい

リスナーからの反応も上々だし、

自分もポップなDayseekerも、コアなDayseekerも好きよ。

だからこそ、新譜が楽しみなワケで。

どうも、トトです。



それでは今年116枚目の新譜レビュー

今回のバンド、

ガッツリひと記事使って書くのは初めてですが

以前、冒頭ネタで挙げたバンドでもあります。

そこからバンドをフォローし、動きを追っていたところ

こうしてリリースに立ち合えたというワケ。

そんな今回取り上げる作品はこちらです。






20221027_113102
Abandoned In Destiny『Rays of Light』
01. Intro
02. Broken Wings
03. Faded Eyes
04. Blackbox Paradise
05. When Raindrops Fall (feat. Lela Gruber)
06. Monsters
07. System Failure (feat. Rudi Schwarzer)
08. Black Scars
09. Insanity
10. Faded Eyes (Acoustic)
11. Monsters (Acoustic)
12. Black Scars (Acoustic)
13. Blackbox Paradise (Acoustic)





ドイツ産ポスコアバンドのAbandoned In Destiny

デビューアルバムとなるRays of Light

10/21にリリースしました。


彼らを知ってから1年くらいかな?

それでこうしてデビューアルバムリリースを

リアルタイムで聴けるようになるとは。

目ぇつけといて正解でした。

そんな記念すべき1stアルバムとなったこの作品

早速、聴いていこうと思います。





Intro
今作1曲目はわずか45秒
アルバムのイントロでもあり、
次の曲のイントロでもあるシンセを使ったショートトラック。
終盤に次の曲のフレーズを歌うパートがあり、
始まりの狼煙を上げます。


Broken Wings
そうして今作の本格的なスタートを切る2曲目は
イントロからヘヴィサウンドが響きます。
ボーカルの第一手はクリーンボーカルから。
シンセを交えながら静かに幕を開けます。
ボーカルは全編通してクリーンであり、その声質的にも
サウンド面を考慮しても、やはり同郷であるドイツの
Annisokayを彷彿とさせるポスコア感。
アッパーで勢いのある感じではないけど、
ラストサビは少しテンポアップもするし、
このヘヴィサウンドとクリーンボーカルの対比が良い。





Faded Eyes
イントロの掻き鳴らすギターの雰囲気が
どこかUKのYoung Gunsあたりを彷彿とさせた3曲目。
心地良いテンポ感で進み、ボーカルはやはりクリーン押し。
しかし、そのクリーンはこのバンドの武器だと思うし
このボーカルにアッパーな曲調が耳馴染み良い。
この手の音楽を聴く入り口にはピッタリだと思います。





Blackbox Paradise
変わってこちらはドラムが先行して幕を開ける4曲目。
雑味なく耳触りの良いサウンドで展開し、
サビではストリングスを取り入れているのもgood(゚∀゚ *)
ストリングスのおかげで、一気に壮大さが増す。
加えて、密かに浮遊系のシンセが鳴ってるのも良いです。
そうしたストリングスとアンビエントなシンセも
良い感じにマッチしていて、聴き応えバッチリ。





When Raindrops Fall (feat. Lela Gruber)
エモーショナルな雰囲気のギターで始まる5曲目。
シンセと共にすぐにバンドサウンドも展開しますが
そのあとにくるクリーンボーカルで、
やはりエモーショナルな雰囲気ひとしおになります。
サビではこれまでよりも高いトーンのボーカルが聴けます。
そしてこの曲では、以前ウチでもレビューしたことのある
ドイツ産ポスコアのVENUESの女性ボーカルLelaが参加していて、
Bメロからボーカルを響かせています。
VENUESと同じくクリーンでの参加で、Bメロのサビは
デュエット的なボーカルワークになるのも良い。
ラストはテンポアップし、Lelaのハイトーンが耳を突きます。





Monsters
6曲目は確か、このバンドを知ったキッカケの曲。
イントロからして現代バンドっぽさひとしお。
静かな雰囲気と共に透き通るようなクリーンで歌う。
この、そこはかとなく冬が合いそうな感じ(* ゚∀゚)イィネ!
この手のバンドのこういう雰囲気好きだわー。
加えて、このグッドメロディなとこがまた惹かれます。





System Failure (feat. Rudi Schwarzer)
この7曲目にきて、今作の中でも明確に
"攻め感"や"勢い"といった言葉を使える曲になっています。
ここまでの展開通り、クリーンが良いのは変わらず
そして、わかりやすくアップテンポなのはもちろん、
何よりその"攻め"の核はゲストの存在。
ここでは、Annisokayの新たなボーカルであり
スクリーマーのRudiが参加しています。
それにより、このバンドになかったコアな要素は、
Bメロ以降、Rudiのガッツリ叫ぶスクリームにより、
本格的なポス"コア"感のある展開を見せます。
クラップしながら、後ろでスクリームを叫びつつ
タイトルを機械に喋らせてから入るブレイクダウンも◎
こういうのがきちゃうと、
いくらグッドメロディ系ポスコアとはいえ、
こういうコア感、スクリームも欲しくなってきちゃうな。





Black Scars
エコー増しなクリーンボーカルから始まる8曲目。
ヘヴィサウンドと共にノりやすいリズムで進んでいきます。
そうした少しリズミカルな部分もあり、
ここまでのクリーン押しな展開と相まって
こちらも耳触りの良いキャッチーさもある。
サビもしっかり耳に残るグッドメロディで○です。





Insanity
アラーム音のようなSEから、
ヘヴィサウンドと共にボーカルを展開して始まる9曲目。
ここまでの曲同様、良い感じにシンセを取り入れ
ヘヴィサウンドとクリーンボーカルで押していくポスコア。
しかし、この曲ではゲストがいないにも関わらず
後半にはフツーにスクリームするパートがあり、
何だよ叫べんじゃん!(* ゚∀゚)
と思ったのは言うまでもなく。
これなら次回作以降は、しっかりコア感も出せるのでは?
なんて、ちょっとした期待もしちゃいますね。




Faded Eyes (Acoustic)
Monsters (Acoustic)
Black Scars (Acoustic)
Blackbox Paradise (Acoustic)

ここからの4曲は、今作収録曲のアコギ版。
しかし、アコギのみで展開するものではなく、
他のバンドでもたまに見かけますが、
ピアノやストリングスも取り入れたAcoustic版に。
ってのもあって、この4曲もかなり良かったんですが
今作にある曲のアレンジ版だしなぁ…ってことで、
こうしてひとまとめにしました。
アコギverって基本的には原曲よりもテンポ落としがちだし、
エモーショナル特化にもなるのが通例な気もしますが
"Black Scars""Blackbox Paradise"の2曲に関しては
そこそこアップテンポなのが良いですね。
こういうアコギでもアップチューンなヤツ好きなんですよね( ´∀` )
"Blackbox Paradise"に関しては、
原曲であるバンドverよりも、こっちのが好きかも。
でも、"Black Scars"の方はアコギ+曲調からか
ボーカルがどこかYellowcardRyanっぽく聞こえる。







以上、

Abandoned In Destiny『Rays of Light

でした。

思いのほか良いぞ(* ゚∀゚)

非常に今時のポスコアサウンドになっていて、

それこそモダンロック的な現行ポスコアが好きなら

大いに気に入るバンド、作品ではないでしょうか。

基本はスクリーム、シャウトがなく

クリーンで押していく感じなのも聴く人を選ばない感じ。

YouTubeのバンドのアカウントからは



昨年、ウチでもレビューしたNormandieのカバーも。

なるぼと確かに、Normandie好きにも刺さるかもしれない。



ただ、MVのリンクを貼ろうと

YouTubeを見てると、全曲ある…

確かに今作リリースまでに

けっこうシングル出してたからな…

逐一チェックしてなかったのが功を奏しましたが

最近はホントに増えましたね

こうした既存曲のみを収録した

その時点でのシングルコレクションみたいな作品出すバンド。

何だかなーって思っちゃうんですよね(。-ω-)-3

Acoustic verもかなり良かったんだけど、

既存曲であり、今作収録曲の別アレンジ版だしな。

しかもそれが4曲

ボートラポジにしたってやや多め。


と、思うことは決してゼロではありませんが

昨今のポスコアシーンが好きなら

Abandoned In Destiny『Rays of Light

是非ぜひ、ご一聴。





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