色々と思うこと、言いたいことはあるけど

新しいボーカリスト

自分ならPromptsのPKを推したい。

どうも、トトです。



前回のForever Came Callingは再録盤ってこともあり、

過去作レビューみたいな新譜レビューでしたが

今回は正真正銘、新曲の詰まった新譜を取り上げます。

なんかPOP PUNK盤は上半期の間に

完全に落ち着いてしまいましたが

メタルコアは今年、年間通してリリースが止まりませんね。

今年105枚目の新譜レビューも

そんなメタルコアな作品を取り上げます。





20221001_182207
Aviana『Corporation』
01. Curriculum
02. Obsession
03. Rage
04. Paradox feat. Marcus Vik
05. Oblivion
06. Retaliation
07. Anomaly
08. Transcendent
09. Illuminate
10. Overcome
11. Negligence





来日経験もあるスウェーデンのメタルコアAviana

バンド通算3枚目となるアルバムであり、

ボーカルがJoelに変わってからは2枚目のアルバム

Corporation』Arising Empireから9/30にリリースされました。




↑初報では、当初のリリース日は8/3だったのに

そこから9/16になり、最終的に9/30と

リリースまでに日程が二転三転した挙げ句、

Spotify上ではしっかり11曲あったにも関わらず

表示が「シングル」ってなってて焦ったわ(。-∀-)

ホントに30日にリリースされんのかと不安でしたが、

こうして無事にリリースされて何より。


しかし、なんか調べてみると

現在の正式メンバーってJoelしかいないっぽい…?

ちゃんとAvianaとして新譜出してくれたのは良いけど

この先、ちょっと心配だなぁ…(´・ω・`)

リリースのゴタゴタも、こういうとこ影響してんのかな。


と、なかなか素直に喜べない状況ではありますが

バンドとしてのキャリアは着実に重ねていて

今回が3枚目というのも良いリリースペースだと思います。

そんなAvianaの最新作、聴いていこうと思います。




Curriculum
浮遊感のあるSE、ぶつ切りになっているような
ビブラートめいたコーラス的なものをバックにした
短いインストトラックから始まります。
バックの浮遊感あるサウンドとは裏腹に、
バンドサウンドは重さ際立つギャップ。
何かの始まりを予感させる、オープニングにピッタリの
75秒のショートトラック。


Obsession
そこから繋がる2曲目は、電話のコール音と
その電話で少し話すサンプリング音声から幕を開け、
ボーカルのスクリームと共にブレイクダウンでスタート。
初っぱなから血管ブチギレ系の勢いが良いですね。
さらにそのあとに来るブレイクダウンは
プログレ系バンドみたいなブレイクで(* ゚∀゚)イィネ!
そうした激しいパートと相反するかのように
クリーンボーカルで歌うパートも。
クリーンでも、昨今の文字通りクリーンな美声ではなく
ややハスキーな感じなところが良いですね。
静と動を巧みに織り混ぜたメタルコアに。
ラストにまたコール音で終わるのもgood

自分が今作の中で最初に見た、聴いたと記憶してるのが
この曲のMVだったんですが、その時に既に
良作になる予感(* ゚∀゚) と期待したのを覚えてます。





Rage
その電話の向こうで話してるような雰囲気で
所々にタイトルのワードが差し込まれる3曲目。
そして初っぱなからサークルが捗るスピード感。
そのままモッシュパートに突入する勢いのメタルコア
からの急転直下なクリーンパートへ。
ドラムは走りつつも、ハスキーにシャウト気味な
クリーンで歌われるサビも良いですね。
終盤は、一気にダウンテンポに落とすブレイクダウン。
この邪悪さがまた(* ゚∀゚)タマランですね。





Paradox feat. Marcus Vik
4曲目も頭から重さ際立つメタルコアサウンド。
序盤で叫んだあとにサークルが捗る疾走パートへ。
そのままスクリーム継続したまま走るの(* ゚∀゚)イィゾー
そして、ここでのブレイクダウンも
ややプログレ系みたいな雰囲気なのが良い。
ブレイクのあと、女性的なコーラスをバックに
そこからさらにダウンテンポにガッツリ落とす
ゴリッゴリのブレイクダウンで締めるのもgood(゚∀゚ *)
ここでは、現在Invent Animateでボーカルを務めている
Avianaex.vo/Marcusがゲストになっていて
新旧Avianaのボーカルで展開されてるのもまたアツい。





Oblivion
5曲目も冒頭からヘヴィサウンドでズンズン突き進む。
ここまでの曲同様、勢いと重さは落とさず、
ひたすらに攻めるサウンドなのは非常に好感。
転調には欠けるけど、その分、
障害物を気にせず突き進むような重戦車感が◎
fxxk, yooou!!!
と、全力シャウトから落としにかかる
重く、勢いあるブレイクダウン最高だな(* ゚∀゚)





Retaliation
ギターと激しいシャウトから幕を開ける6曲目。
イントロ~冒頭の雰囲気はまさにAlpha Wolfのよう。
ヘヴィにガンガン進んでいたと思いきや、
ちょっとリズミカルな展開になるのが面白い。
からの疾走感あるドラムに入るの(* ゚∀゚)イィゾー
再びリズミカルになりつつ、徐々にテンポを落として
その末に待つブレイクダウンとかいう展開が良い。
2'30"という比較的短い曲ですが、インパクト抜群。





Anomaly
どこかレトロなSFっぽいシンセから始まる7曲目。
バンドサウンドになってからのイントロの雰囲気からして
歌ものかな?と思いましたが、その予想を覆すことなく
やはりクリーンボーカルからスタート。
冒頭でのシンセは絶えず流れていて、
現代のメタルコアに80年代の要素を加えます。
アグレッシブパートは後半にきてから。
バスドラの連打から始まるブレイクダウンに
低音で叫ぶスクリームが乗る。
バンドサウンドは重く激しい様相を保ったまま、
アウトロには浮遊感のあるサウンドも鳴らして締めます。





Transcendent
イヤホンで聴いていると、
周囲を回るようなサウンドのイントロで始まる8曲目。
やはりこちらも歌もの寄りな雰囲気ではあるけど、
こちらの方がよりメタルコアに寄せた感じになっていますね。
グルーヴ感もひとしおで、ミドルテンポなのも相まって
少しニューメタル的な雰囲気も感じます。
しっかりフラグを立てた上で、低音で唸るスクリームと共に
地の底へ引きずり込むようなブレイクダウンで
幕を閉じるのがまたgoodですね。





Illuminate
ガッツリ!ヘヴィサウンドから幕を開ける9曲目。
そのあとエフェクトボイスと共にスタートし
そして、ヘヴィサウンドはそのままに
軽快でリズミカルな展開はツーステ踏みたくなりますね。
こういうとこ、ちょっとPaleduskっぽさある。
そうしなヘヴィ且つ軽快なサウンドからの
その軽快さを叩き落とすようなブレイクダウン!
まさに現代の、今時のメタルコアって感じひとしお。





Overcome
ノイズ混じりのような
エフェクトがかったボーカルで幕を開ける10曲目。
サウンド面は控えめで、そうしてエフェクトかけたり
かと思えば重戦車のようなサウンドで
スクリームと共に突き進む展開を見せ、
サビはクリーンで歌メロ重視になります。
そこからブレイクダウンで落としにかかり、
そこから続くラストは、堕天寸前の天使のような
神聖さもありつつ、ダークなコーラスのようなものをバックに
さらにダウンテンポに落とすブレイクダウンで締めます。





Negligence
今作ラストを飾る11曲目は
作品全体のアウトロとも言えるような短いインストに。
ここまでにもあったような浮遊感のあるサウンドと
ストリングスを取り入れた静かで穏やか且つ、壮大な1曲。
最初の1曲、最後の1曲と、
どちらも短いインストが担ってるのは割と好きです。





以上、

Aviana『Corporation

でした。

リリース日やメンバー構成のゴタゴタなんか

杞憂に終わるくらい良盤でしたね(* ゚∀゚)b

しっかりメタルコアという地に足を付けつつ

1stとも、2ndとも、違った路線というか

Alpha Wolf直系みたいな、ヘヴィサウンドで

ゴリゴリ押していくようなメタルコアで、

その重さ、アグレッシブさに惚れ惚れしました。

反面、スウェーデンという北欧の音像というか

クリーンボーカルでの歌ものや、

所々に散りばめられた浮遊感のあるサウンドなんかは

ヘヴィな作風とのギャップもありつつ、

実に北欧バンドらしさが垣間見えたところでもある気がします。


しかし…MV多いなw

最初と最後のインスト以外全部じゃねーか…

貼り付けるのだけでも一苦労だわ(。-д-)-3

古いものだと1年以上前の曲とかもあるし

もしかしてMVあるヤツは全部シングルカットされてんのか…?

自分は先行でチェックしてたの、たかだか2~3曲だし

何ならチェックしたの忘れてる可能性すらあるから

けっこう新鮮な気持ちで今作を聴けたからいいけど

コレ、シングル出るたびにちゃんとチェックして

内容も覚えてる人からすると、新鮮さのカケラもない

クソつまんねぇアルバムなんじゃないかなぁ…(。-∀-)

こうした先行シングルの多さで言えば

今年だとMemphis May Fireとかもそうでしたけど

自分と同じように「アルバム」を楽しみにしてる人からすると

こういうのマジでやめて欲しいって思いません?(´・ω・`)

だからシングル乱発って嫌なのよね(。-д-)-3

こちとらシングルコレクションが聴きたいんじゃねーんだ

乱発バンドのシングルはチェックしないが吉

とはいえ、アルバムがリリースされるまで

その内訳はわからないので

そのへん何とも言えないのがもどかしいッスよね。


と、まぁ

マメにチェックしていた人は察するに余りありますが

これまでの2作とはまた違った方向性が見えた最新作

Aviana『Corporation

昨今のAlpha WolfVoid Of Vision、日本ならPromptsとか

重さに秀でた現代メタルコアが好きな人には

バッチリ!ハマる作品かもしれません。

是非ぜひ、ご一聴。





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